しゃぼん暮らし
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寒波
早朝 外へ出て息を吸い込むと
肺がくっきりとつめたくなる
走っていると 内臓まで取り替えられたようになる
道ができるのだ
工事現場の できかけの家にそっとかけられたうすい布に 消え残る月のひかりが注がれる
待機している朝焼けのオレンジ つらなる屋根の底に沈んで
飛脚のように
走りたい
甲野せんせいの教えを思い出して ときどきナンバ走りをして遊ぶ
江戸時代の飛脚は一日二百キロ走ったという 走ること、移動することが仕事 誰かから誰かへ かけがえのない手紙を抱えて
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