しゃぼん暮らし
DiaryINDEX|past|will
目をあげると しめった空からぽつぽつと雫がおちてくる
しろいつめたいところに まるい光が浮かんでいるのが見えた
溶け出すようだ
わたしたち
小雨の輪のなかでいっせいにつながれる指
最後のひかりあびて
どこから、ではなく だれから、でもない
そしてダンスがはじまって
輪を動かした
幼稚園の運動会 ちかくの小学校グラウンドを借りてひろびろと すこしお天気がくずれたけれど 子供達の姿がくっきりとした やさしい運動会だった
裏方はいろんなハプニングがあったけれど とても面白かったな
「あぶないよー」と叫びながら 重すぎるサッカー・ゴールを出し入れしたり しかし、ちびっこサッカーはゴール裏でもプレイ可 あらぬところに飛び込むボール
ちいさなハシゴにだるまを乗せて 二人で運ぶ どっちが前を走るかでケンカする女の子達 どっちも譲りません 競技が終わりません
レイはリレーでものすごーく トラック 大回り
お父さん達の縄跳び競争で なわの端をひとりずつもって真ん中が跳ぶ、三人で走る 折り返し地点で旗をもっていたわたし 風にまきこまれそうだ ラスト、五人で走り込む強者達がいて いきおいにのまれて思わず、旗ごと 跳ぶ
跳んだ、
と思ったら ひっくりかえってた
午後から雨がひどくなって 濡れてはいけないものばかりをどんどん軒下に移動 ぱぁーっときれいな色のものが いっせいに集まって
終了後、こどもたちを帰して後片づけ 係のお母さんたち掃除なども終えて 坂道を下る
何気ない会話
あんしんしている
なんにもない会話
キンモクセイを 地に押して
わたしたち 歩いた
|