しゃぼん暮らし
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この青い制服の男に
つつみかくさず話さなければならなかった でも微妙なところは言えないのであった
娘はもっとぼんやりしている 忘れている
わすれて
十日ほど前
夕方 携帯で写真を撮られたよ、と帰ってきた娘
しらない誰かに おいで、と
「ちっともいやじゃなかったよ」 とけろりとしている
わたしはびっくりして
もうほんとうにびっくりして
「どうして?しゃしんとられただけだよ」
あわてて外へ出て近所を走り回って見回って 交番の前でじっいっとしていたけれど 帰宅して ひろたさん(夫)にメール ふだんは家を一歩出ると音信不通の彼
この時ばかりはすぐ電話がきた
「ど、どうしよう」 「うーん」 「交番とか学校に報告すべき?」 「うーん」 「防犯ベルとかもたせるべき?」 「うーん」 「このへん怪しいひとがおおいって」 「・・・どんなひとだったって?」 「あのね、おじさん、よんじゅっさい、くらいの・・」 「うーん」 「ひろたさんじゃないよね」
「は???」
「・・・ひろたさんならよかったのに」
「・・・」
そして
つい昨日 同じ男に会った娘 目があって あ と思って 「今度はぴゅーっと帰ってきたよ」と
(まちぶせ??)
担任の先生に相談したら パトロール強化してもらったら、ということで 電話したら わざわざ自宅まで警官が来てくれたのだった
ちいさい子をただ連れ回す事件が すこしはなれた所である
お願いしますとにっちもさっちもおねがいする いたたまれない気持ちで 公園でフミちゃんのママに思わずこぼす
PTAが取り組んでいるCAP指導について いろいろ教えてくれた
「しらないひとと話すときは相手が手をのばしてもふれない距離で」「これはしつれいな距離じゃないよ」 そしてなにかされたときは「大きな声を出す」 権利がある これは対大人、子供間、も、いじめなど 「君はけっして悪くない」「大きな声を出してもいいんだよ」 「起きた時点で声を出す」 言えない子供がおおいそうだ 男の人が男の子に、という事例では特に、という
しばらく送り迎えの毎日
そして夕方五時ごろ単身パトロール
家のまわりを歩くすべての男が 怪しく思えるひとときである
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