しゃぼん暮らし
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2004年06月09日(水) お姫さまたち、天敵、

施設のベランダへ何度もいったりきたりして
そして空をみあげている

あいまに
山本昌代、堀江敏幸、保坂和志、など再読
頁をめくったりぼんやりしたり
小説ひさしぶり

老人達をお姫さまだっこすることがふえた
じーさまでもばーさまでもお姫さまだっこというのである

何故だろうか

こすりあう骨、白樺の木肌よ

ディ銭湯へゆきましょうよ、65歳以上をさそって
大衆浴場の高齢者専用昼風呂サーヴィス
さくら湯、菖蒲湯はおわったから 次は えっと、七夕湯、金魚湯??
(そんなものはありません) 
暦を調べたら桃葉湯、枇杷葉湯、夏の湯のなまえ
とうようとう、びわようとう、とうとう、とう


入浴前のかるい老人体操をじぶんかってに考案中
食堂のすみの窓ガラスで全身をうつして
タオルや洗い桶を使ったぬるい振り付けをしていたら
やたら楽しくなりむちゅうに


そこを
天敵に目撃されていた

この天敵のわるいところはおしゃべり
いいところはすぐ忘れるところ
いっしゅんの天敵である
天職、とか、天分、などもかようなものであろうか


雲の流れるのがはやい
だれかに報せたくなるほどだ


ひろたえみ |MAIL