しゃぼん暮らし
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ひとがものを食べるのをみているの たいてい好きである
よりちかくで或いは遠くはなれて きれいに食べたり汚く食べたり はやくおそく いろんな ひとが
バイトで食事の介助をしていても そのほうけた集中力にうたれることがある
日曜日 空腹家族は乗り物のなかでパンにぱくついていた でかけた先でお昼を食べそこなってしまったのだ
ひろたさん(夫)はこわい顔をして 食べている
怒っているのではない
地顔が怒り顔なのである こわもて、というやつですか 家に泊りにくるわたしの友達には 「ひろたさん 黙っているけど無口なだけだからね、怒ってないからね」とあらかじめ言うようにしている
とても昔
暮らしはじめた頃 スイスロール(というカステラ巻きみたいな菓子パン)を 一本まるごと手掴みでひたすら黙々と食べていた
おやつに
九州男児ってそうなのか、と思った
電車のなかで
小雨のけぶる窓
ひろたさん今日おおきなふんわりしたものを 噛んでいる
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