Leonna's Anahori Journal
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その後も頭痛は続いた。
頭の後ろ側、左右の耳の間ををつなぐような形で、モヤモヤとした雲のような痛みが居座っている。痛みというよりは、乗り物酔いの気分の悪さに似ていると思うこともある。しかし、少しでもイライラしたり感情的にたかぶったりすると、雲は即座に孫悟空の額の鉄輪の形になって締めつけてくる。
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そんな状態であったので、今までのようにサッカーの試合を観ることもままならなくなってしまった。頭痛がひどくて、選手たちの動きを目で追い続けることが出来なくなってしまったのだ。無理をすると、目まいがしてくる。本当に情けないことになってしまった。
しかし、今期Jの試合でひとつだけ強烈印象に残っていることがある。もうそれが頭痛以前だったが以後だったかも忘れてしまったのだが、たしか開幕戦だったと思う。横浜Fマリノス対浦和レッドダイアモンズ。
まず、マリノスの松田がいきなり頭を丸めて出て来たのだった。ワーイ(笑) インタビュアーが“そのココロ”について訊ねたが、もちろん、彼は黙して語らない。そういう男なんだよ松田は、などと思いながら、笑って眺めていたのだった。これが、試合開始前のこと。
しかし。試合開始後は、なんてったって浦和だった。 清水から移籍して来た三都主とエメルソンのふたりが終始画面狭しと暴れ回るという、やたら派手な絵の連続だ。燃えるブラジル魂、飛び散る汗。このうえまだ後ろに闘莉王が控えているのかと思うと、思っただけでも目まいをおこしそうになる。
しかし、この程度のことで目まいなどと言っていた私は甘かった。浦和はこのほかにもまだ、とんでもないタマを隠し持っていたのだ。 試合の終盤、後方から飛び出してきて強引にボールを運ぼうとしているその男の顔をみて私は仰天した。 ……、いつ戻って来たんだ?!岡野。 なぜいま、“野人”岡野雅行なのか、わからない。 わからないけれど、面白い。
唖然としながらも、こりゃ今期も浦和から目が離せないわんと思ったという、これが私のJ開幕時における感想(というか決心)なのだった。
(その後どうしてる?岡野)
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