ヒビノタワゴト〜2nd Edition
その日の天使
拉致事件のことが尾を引きまくり、ひどく凹んでいたところに
山下Pの事件が飛び込んできた。
いきなり見ず知らずの人間に液体掛けられた心情を思うと
言いようのない不安が襲ってきた。
何でもないようにしていても、心中かなり澱んでいたのは
自分が一番良く知っていた。
何の関係もないのに、まるで自分のことのように凹んだり
不安にかられたりするのは、ちゃんちゃらおかしいことだと思いながら。

そんな底辺すれすれ状態で見た「いいとも」
単純だけど、相葉サンの「え?日本の方なんですか?」の一言が
浮上のキッカケになった。
周りの人間から総ツッコミくらっても、ぽっけ〜としている相葉サンに
呆れながら笑っているうちに、それまでわだかまっていたものが
どんどん消えていくのがわかった。

前にも話したことがあるかもしれないが
中島らものエッセイ(「恋は底ぢから」集英社文庫)に
「その日の天使」という一文がある。
ジム・モリスンの詞に
”The day's divinity, the day's angel”というフレーズがあるのだが
彼はこれを「その日の神性、その日の天使」と解釈しているという

「一人の人間の一日には、必ず一人、『その日の天使』がついている。
その天使は、日によって様々の容姿をもって現れる。
少女であったり、子供であったり、酔っ払いであったり、警官であったり、
生まれてすぐに死んでしまった犬の子であったり。
心・技・体ともに絶好調のときには、
これらの天使は、人には見えないもののようだ。
逆に、絶望的な気分に落ちているときには、
この天使が一日に一人だけ、さしつかわされていることによく気づく。」
(「恋は底ぢから」より引用)


今日の相葉サンは私にとって紛れもなく「その日の天使」だった。





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2002年09月18日(水)
 

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