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≫2010年03月19日(金)≫

聞いてアロエリーナ!旅の興奮もまだ冷めていないというのに、とんでもない奇跡みたいな夢のようなことが起きました!今でも自分でも信じられないくらいです。え?まじでナオはイタリアで何か神のご加護みたいのを受けたの?ミケの?

今日春の訪れたロンドンの街を散歩も兼ねて、ちょっと用事があって歩いてたのです。歩きなれた道です。公園とか、お花咲き乱れてすごく綺麗!街ゆく人も、心なしかご機嫌!ナオもうきうき歩いてました。しばらくして、セントラルの街中に差し掛かった時にふと見つけたポスターが一枚。どうみてもミケランジェロのドローイングのポスターで、4月から大英博物館でルネサンス芸術家の素描展をやるので、それかな?と思ってじっくり見たら、コートルードギャラリーって書いてあるんです。Michelangelo's dream っていうタイトルで。

??????え?

そんなまさかの?え???

半信半疑ながら、用事を済ませて帰りに寄ってみました。コートルードは川沿いにあって、丁度帰り道近くだしね。そしたら、本当にミケのポスターが掲げてあって、えええー???そんなまさか!って£5のチケット買って中に入ってみたのね。ちなみに今日は暖かくて、ローマで買ったアダムの創造のTシャツ着ててタイムリーすぎて恥ずかしかったんだけど、ま、仕方ないよね!

んで!そこはナオにとってまさに夢のような、長年夢見た最高の特別展だったわけで!ナオは今回イタリーで見たミケのフレスコ画も彫刻も最高に素敵で大好きで、想像や期待以上に圧倒的な彼の才能を目の当たりにしてきたんだけど、でも一番好きなのは、習作、素描、ドローイングなんです。それぞれの、素晴らしい神のごとくの作品も最初は何枚かのスケッチから始まってるんです。その出発点が、あの神々しいダビデ像やシスティーナの天井画よりも、愛おしくてしかたないんです。

今回のこの特別展、ミケランジェロが50歳くらいの時に出会って生涯恋したカヴァリエリという青年に宛てた手紙やドローイングを中心に展示してあって、ミケがきっと一番幸せだっただろう時の作品なんです。その中に、ナオが地球上で、一番愛している芸術があるんです。ミケラジェロの描いた、ガニュメデスの誘拐、という素描です。(日記の背景がまさに!)ルソーやターナーもゴッホも好きだけど、そういうのとはもう別次元で最愛の一枚なんです。ずっと、いつか本物を見てみたいな、と思い続けて、だけどどこに所蔵されているかもわからず、ラップトップのデスクトップやウェブログの背景にして日々眺めているんです。現在進行形で!

そして、まさかの、全く予期せぬ出来事が起きちゃって!部屋を入った丁度向かいに、ナオの目はもうこの一枚にしかいかなかった。だって、まさか!えええ!まさかこんなタイミングでその絵を見られるなんて、誰が予想できる?これは、この巡り合わせは、ひどい!目に見えない色々な不思議を信じちゃいそうだよ。期待しちゃう!

もうね、心からぞくぞく、ぞわぞわしちゃった。何か、気みたいのが漲っちゃった。あまりにぞくぞくしすぎて、学芸員のおじさんに笑われた上、奥にあるミケの他の作品まで直々にご案内されちゃった。だって!信じられない。こんなことってあるんだ。色々奇跡みたいな幸せな経験をしたけど、ちょっと今日のは特大すぎる!受け止めきれない!このタイミングはやばいよーーーもーーーすごい!

しかもね、ミケのラブレターみたいなポエムも、ここはロンドンなのできちんと英訳してあるんです。ずっと内容知りたかった詩の数々が、英訳されてる・・・!ありがとう!その上ね、コートルードのウェブサイトでは、それが朗読されたポッドキャストまでDLできるんです。至れり尽くせり!!!ナオこれ暗記するよ。英語でもイタリア語でも、ナオも朗読できるようになるよ。ミケの愛した人への言葉なんて、ナオにとってはゴッドスペルだよ!あああ!

ミケとカヴァリエリの関係って、色んな本やテレビ番組でも、いつもなかったことにされがちなんだよね。男性同士だからなのか知らないけど。コロンナ嬢との関係はよく取り上げられるのに。(ナオはコロンナさんも大好きだから、それはそれで嬉しいけど!)今回の企画が、初めてらしい。ちゃんと分厚いカタログを買ったので、じっくり読み込もうと思います。序文からして、愛にあふれていてちょっと恥ずかしい☆展示は5月までなので、あと何回か行けると良いな!

来週からロイヤルオペラで衣装実習するんです。コヴェントガーデンです。コートルード、なんてご近所!!!色々と、最高の春です!



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