強いなんてもんじゃないですねー。 形上は、前いた会社に事務で配属。親会社属の子会社勤務。 だけれども、ガス馬車御者からすれば、一度出て行った会社に戻ってくるってのはかなりむかつくことらしい。
ま、いきがって出て行った割に、勤め先がなくて、飛んで戻ってきたって見られても仕方ない状況だから、ある程度の風当たりは我慢するかな、と思ってました。 それ以上に、何とかいい方向にもっていけたら、と思ってたから。
けど、行くなりいきなりはげに掴みかかられるとは思ってみなかった。 胸倉をつかまれこそしなかったが、体をぶつけられたのは、あれはどう見ても喧嘩を売られているようにしか見えん。 「てめえはち●こついてるのか……!!」 「俺はてめえに用はない……!」 「俺はてめえの面倒は見ない……!!」 いいよ、はげは。 もともと、お前を外すために入ったんだからな。
どうやら、ガス馬車御者時代のはげに対する非難が伝わったのか、はたまた、自分の立場が危険だと思って体当たりをかましてきたのかは分からない。 ま、はげ自体はある程度予想はしてた
けど、予想外のことが一つ。 確かに付き合うのは厄介かもしれないし、一緒にいるのも疲れるけれど、決して嫌いじゃなかったガス馬車御者にまで突っかかられたのはショックだった。 確かに、その人の愚痴を皆で言い合ったことはある。 けど、最終的には「面倒見がいい人だから〜」と話がまとまっていた。 実際、いいところも一杯ある人だったし。 好き、とはいいがたかったけど、お世話にもなったし、また、戻ってきたら改革に力貸してもらえたらな、と思ってた。 けれど、あの対応。
どうやら、おいらがガス馬車御者のとき、その人の横暴に見かねて、愚痴を言い合ったときの内容が、尾ひれをつけてその人の耳に届いたらしい。
悪口を言ったのは迂闊だったかもしれないけど、なんかさみしい……。 群馬に来て、二年間がんばって築き上げた人間関係が、ガラガラと崩れ去っていった感じ。 群馬にきて、ガス馬車御者の繋がりなくしたら、殆ど何も残らない。 なんか、それが無性に口惜しい。
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