2002年11月06日(水) 介護

今日、ニュースで見た出来事。
五十ウン歳の旦那さんが、介護疲れから四十ウン歳の奥さんを殺してしまった話。

決して、人を殺してしまうことはいいことではないけれども……。
ガス馬車御者と言う仕事をやってきて、ああいう事例をよく見ているだけに、やりきれない思いをしている。

八十ウン歳のおばあちゃんが、じつの息子(多分五十代後半・無職)に年金を根こそぎ持ってかれ、何かあると殴られ、家にカエルのが嫌で、ガス馬車にずっとのっていたいと言ったことがある。
おいらに人間として扱われているのがうれしいらしいのだ。
家に着いたとき、悲しそうな顔をして降りていったのが、妙に印象的だった。

愛しているがゆえに、会社づとめをしながら、奥さんの看病をしていた彼。
しかし、愛があっても、ふっと自失してしまうことがあるだろう。そのときの悲しい末路。
生かしているとはいえ、人として扱われないおばあちゃんと、どっちが幸せだろうか、と本当に考えてしまった。

これを、単なる『殺人』としてしか裁けない日本の法律には問題があるし、近所の人の「あんなに夫婦仲がいい人が殺人なんてネエ」等と言うコメントも的外れで怒りすら感じる。
要介護認定を受けていると言うが、介護認定を受けていても、他人に面倒を見てもらいたくないと思うのは、世の常。
実際、うちのばーちゃんもそうおもっているからこそ、うちの母親をはじめとする人間が面倒を見ているのだ。

今は、老人介護の年代の人間が、「夫は働き妻は家を守る」世代の人間だから、まだいい。
けれど、おいら達がその代になると、稼ぎはろくにないし、二人とも家を空けることが増えてくる。
子供の面倒を親に見てもらって、今度は親の面倒は誰が見ると言うのか。

時代は変わって、なんだかんだいって活路は見出せるのだろうが、現状からは到底想像できない。
今、新しく受けようとしている会社は、その辺の話をしたら、きちっと話を聞いてくれるスタンスなので、面接を受けてみようと思う。

(でも、その反面、八十すぎてもバリバリ元気なおじいちゃんおばあちゃんもいるんだよね。ひょっとすると、おいら達よりも元気かもしれん。若い連中ほど骨折とかもしやすいし)

介護についても、これからかわっていかんとだめだな。
どうかわっていけばいいか、おいらには見当もつかんけど。


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彩葉 [MAIL]

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