バカ日記★台風の日の怪。(画像付)

いやぁ、物凄い風ですね。
外で自転車が倒れる音が聞こえて、物干し用のスリッパなんてとっくに飛んでいっちゃってるんだろうなとか思いつつ、怖くて外に出れません。
だってほら、何飛んでくるかわかんないし。
そう、台風の日は、本当に何が飛んでくるか解らないのですよ・・・。


あれは今から5年ほど前でしょうか。
当時、知り合いのメイクさんが月一でクラブやカフェでメイクショーをしていて、私はその左腕として役立たずながらも、基本的にお嬢さんなメイクさんの、ひ弱なボディーガードとして、いつも一緒にうろうろしていたのです。
あの日の夜も台風でした。
夜、メイクさんから電話があって、
「もうショーは三日後なのに、モデルの子が急に行けないって言ってきたからさ、今からミナミでも行って女の子のモデルをスカウトしに行こうよ。」
と言われ、台風の中、迎えに来てくれたメイクさんの車に乗り込み、ミナミへと繰り出したのです。
適当なクラブを回ったり、カフェを回ったりしましたが、いかんせんこの天気。人影もまばらで、人はいてもみんなびしょぬれで「妖怪・濡れ女」みたいな風貌の人しかいなくて、強風と雨で普通に歩くことすらままならず、グッタリして諦めて帰ろうかとしたその時。


「ザザザザー」


背後から怪しげな音が。


「ズザザザザザザー」
  

な、なんだ!?近づいてくる!
メイクさんと顔を見合わせて、強風に目を細めながら恐る恐る振り返ると、



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彼女は壊れた傘に必死にしがみつき、一人パラセイリング中でした。
私達があっけにとられて飛ばされていく彼女を見送っていると、また背後から怪しい音が。


   「ズザザザザー」
  「ズザザザザー」
「ズザザザザー」


一瞬、王蟲の群れが襲いかかってきたのかと思うような音で、



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・・・なんですかこれは。
新しい水上競技の練習ですか?
私とメイクさんが
「え゛−−ッ!!」
と叫び、避難しようと慌てて、慎重に早足で駐車場に向かっていると、ビルとビルの間からこんな人たちが次々飛び出してきて、まるで妖怪に出会ったような恐怖で打ち震えながら、手と手を取り合って身を寄せあい、風をしのいだのでした。
どうやら、ビル風で強さを増幅した暴風が、ビルとビルの間で傘を刺していた人たちをなぎ倒し、なぎ倒された人たちはそのまま、つるつるとした石で舗装された床面を、傘を帆にして滑っていたらしく。
私達は車移動で、短距離しか外を出歩かなかったので、傘をさしておらず、助かったのでした。
傘を後生大事に掴んで滑っていた人も謎なのですが、傘を途中で手放した人は、まるでアクション映画のようにゴロゴロと床に投げ出されてこちらも大変な様子でした。
風は吹きすさぶわ、王蟲の群れは出るわ、まさに風の谷のナウシカ・イン・大阪。
私とメイクさんが半泣きで車に避難したのは言うまでもありません。


みなさんも、台風の日、外出する際はくれぐれもお気をつけください。
2004年08月30日(月)

エロバカ日誌☆ / リカ隊長

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