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2006年10月15日(日) Jユース杯 ガンバ大阪戦 (A)

06年10月15日 (日) 14:00開始 ガンバ大阪練習場
 Jユースサハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権大会 予選Eグループ
 対 ガンバ大阪ユース (A) ※45分ハーフ
 天候: 晴れ

▼試合展開

[前半]
清水エスパルスユース (〜26分)
 控え: 吉田、望月恭、渥美、佐野孝、鍋田亜、藤牧
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
− 望月卓 −岩本− 鍋田圭−佐野克 −
−−−−−−池田− 佐野諒 −−−−−
−−小泉−−−−−−−−−−前田−−
−−−−−−長沢−−町田−−−−−−

−−−−−−星原−−大塚−−−−−−
−−持留−−−−−−−−−− 池 −−
−−−−−−倉田−−安田−−−−−−
−−下平−−04−−03−− 森 −−
−−−−−−−−01−−−−−−−−
ガンバ大阪ユース (〜22分)

 22分、ガンバ、退場: 01
 22分、ガンバ、交代: 森→木下 (4-4-1: 池RB、大塚RH)
 22分、清水、ガンバLB下平が中央に戻したバックパスにFW長沢が反応、持ち出そうとしたCB3番のトラップの間に体を入れると、背中で押し退けてGKと1対1になる。左に切り返してかわしたところ、体を倒したGKが更に手を伸ばし、それが長沢の足に掛かって転倒。PK、そして得点機阻止でGK退場。小泉が正確にゴール左へ突き刺し、1−0。
 43分、清水、警告: 長沢

ガンバ大阪     清水エスパルスユース
5(1) シュート 3(2) ×岩本、○前田、◎小泉
3(0) 右クロス 3(1) ×町田、○小泉、×町田
3(0) 左クロス 3(0) ×克彦、×克彦、×前田
1(0) 右側CK 0(0)
3(1) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  1(−) ・長沢
7(3) ファウル 8(0) ・長沢、・小泉、・池田、・岩本、・池田、・小泉、・佐諒、・長沢


[後半]
清水エスパルスユース (37〜42分)
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
− 望月卓 −岩本− 鍋田圭−佐野克 −
−−−−−−池田− 佐野諒 −−−−−
−−小泉−−−−−−−−−−前田−−
−−−−−−長沢−−藤牧−−−−−−

−−−−−−星原−−18−−−−−−
−−−−倉田−−−−−−大塚−−−−
−−−−−−−−安田−−−−−−−−
−−下平−−04−−03−− 池 −−
−−−−−−−−木下−−−−−−−−
ガンバ大阪ユース (〜22分)

 22分、ガンバ、持留→18 (4-3-2: 上記参照)
 32分、ガンバ、ハーフライン付近まで下がってクサビのパスを受けたFW18番が、背中でCB岩本を抑えて右にパス。RB望月卓の内側へLH倉田が飛び出して、ロビングのパスを送る。するとFW星原がCB鍋田圭の左外から抜け出し、ワントラップからGK長島との1対1を冷静にループ。ゴールに収まり、1−1
 35分、ガンバ、RH小泉の右クロスにLH前田がニアに飛び込んだ清水の攻撃をDFがクリアし、カウンター。左サイドから長い距離を快速で飛ばした星原が、角度のない位置からシュート。最後に追い縋った鍋田圭も間に合わず、GK長島のニアを抜く。1−2
 37分、清水、警告: 望月卓
 37分、清水、町田→藤牧
 37分、ガンバ、池→15
 41分、ガンバ、星原→14 (4-4-1: 倉田CH、14RH、大塚LH)
 42分、清水、佐野諒→佐野孝

ガンバ大阪     清水エスパルスユース
8(4) シュート 7(5) ×前田、○前田、○町田、○前田、○克彦、○克彦、×藤牧
1(0) 右クロス 3(1) ×小泉、○小泉、×前田
3(1) 左クロス 1(0) ×克彦
1(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 1(0) ×小泉
0(−)  犯OS  1(−) ・町田
11(2) ファウル 4(0) ・長沢、・長沢、・佐諒、・卓馬


▼試合結果

清水エスパルスユース 1−2 ガンバ大阪ユース

 探り合いの序盤が過ぎると、一人一人がボールを失わずに前へ運べるガンバとの差が露わになっていく。唯一、同水準の技術を持つLH前田が16分、LB佐野克とのパス交換からバイタルエリアで1人かわして中に切れ込んでシュートを放つが、GK正面。一方、RH池のドリブルを突破口にしつつ、清水の攻略方法を模索していたガンバだが、22分、DFラインのパス回しのミスをFW長沢に狙われ、PKによる失点とGK退場という大きすぎる代償を払うこととに。試合は清水の圧倒的優位へと傾いた。
 が、この優位性を清水は自ら手放してしまう。確かに1人少ない相手に対し、ボールを左右に散らすのは定石だ。また、リードしている方がキープするのも正しいだろう。だが、左右に散らす目的は、ただでさえ一人少ない相手を更に数的不利に追い込むことにあるのに、ゆっくり安全に足下へボールを回しているだけでは、人数の少ない相手に守備組織を整える時間を与えているだけだ。ポゼッションサッカーとは本来、ボールをキープする間に後ろから選手が追い越し、厚みのある攻撃を仕掛けるサッカー。守備組織を崩さずにボールを足下に繋ぐだけのサッカーとは、全く違うものなのである。前半は結局、PK以降、清水にシュートはなかった。ガンバもワントップになった星原が左右に動いてボールを引き込むも、守備組織を崩さない清水相手に有効打はなかった。

 後半になるとキープ力に勝るガンバは、カウンターのリスクを恐れず、後方の選手が攻撃参加するように。6分、サイドチェンジを受けたLH大塚がCH倉田へ戻し、スルーパスにCH安田が飛び出すが、GK長島キャッチ。14分には大塚がキープからパスを戻してLB池がサイドチェンジ、RH下平のアーリークロスにファーでフリーになった星原のヘッドがバー直撃と、サイドチェンジから速い攻撃という、本来清水がやるべきサッカーを披露する。
 一方、ガンバがリスクを負って攻めに出ただけに、清水にも相応のチャンスはあった。前半同様、前田が攻撃の核となり、3分、FW町田の奪取したボールを長沢が左に叩き、前田のドリブルシュート (枠外)。21分には、CH佐野諒のスルーパスでRH小泉が裏に抜け、速いクロスをファーで前田がボレー。GK弾いたところ、更に前田のスルーパスから佐野克がシュートを撃ったが、GKが正面で抑えた。
 「次の1点」はガンバが奪う。ガンバはポストプレーヤーを交代投入、2トップで組ませて縦にスペースのギャップがつくった。それに清水は対応できず、星原に裏へ飛び出されてしまった。同点で動揺した清水は、慌てて攻めに出る。35分、左でパスを受けた前田が、RB望月卓へ出した自らのサイドチェンジを追い掛け、望月卓の右外に回ってリターンを受けるとスルーパス。これを受けた小泉の右クロスに対してニアに飛び込む素晴らしい動きを見せたが、皮肉なことにそのカウンターから決勝弾を食らってしまった。こうなると、キープをさせればガンバは日本で最も巧いチーム。巧妙に残り時間を消費され、1人多い状況ながら清水は逆転負けを喫した。


▼選手寸評

[私撰MVP] 鍋田 圭吾
[私撰MIP] 前田 陽平、岩本 大
[相手方好印象選手] 星原 健太


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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