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2003年10月12日(日) サテ:サテライトリーグ 横浜F・マリノス戦(A)

03年10月12日14:00開始 横浜F・マリノス戸塚トレーニングセンター
 2003Jサテライトリーグ Bグループ
 対 横浜F・マリノスサテライト(A) ※45分ハーフ

▼布陣
−−−−−北嶋− 久保山 −−−−

−隼人−−−−−−−−−−太田−

−−−−−平松−−浩太−−−−−

−純平−−鶴見−−高林−−市川−

−−−−−−−真田−−−−−−−

控え:羽田、津田、村松、田中、塩澤
交代:後半00分:高林→津田(鶴見を右CB、津田を左CBへ)
   後半22分:北嶋→塩澤(そのままFWに)
        平松→村松(純平を左MF、村松を左SBへ)



(スキャナーではなく、メンバー表は配布してなかったので、会場で張り出したのを撮影したもの。真田がいながら、平均年齢が横浜と変わらない!)


横浜F・マリノスサテライト:

−−−−−清水−−飯田−−−−−

−山瀬−−−−−−−−−−大橋−

−−−−−本橋−−金子−−−−−

−三上−−尾本−−小原−−佐藤一

−−−−−−−下川−−−−−−−

交代:後半00分:清水→ハーフナー、下川→佐藤浩、後半30分:山瀬→加藤広、後半39分:飯田→加藤健



(ベンチにはユース勢の下級生3人。ハーフナー親子見参)


▼試合展開
 調子に乗って湘南新宿ラインを乗り過ごしてしまい、戸塚で下車(最寄り駅は東戸塚)。先週の駒場といい、どうも行き慣れた場所への油断があるようだ。時間もなくて仕方なく、タクシーを使う。ところが、運転手のオバちゃん、こちらは地図まで見せて説明しているのに、どうも要領を得ない。そして、不安は的中。見事に迷う。結局、こちらがナビしながら、30分以上も掛けて到着。2820円。正しい道で行けば、5kmもない距離なのだが…。こちらは時間がないので、不服ながらも支払う。
 その戸塚グラウンドは、J1のない週末ということで、なかなかの観衆。一応、公式記録によると300人。トップに満足してるホームのマリノスと違い、不満たらたらのアウェイ・エスパサポの方が多くを占めた。普段のサテの試合にあるほのぼのした雰囲気はなく、なんだか妙に盛り上がっていた。
 その清水のスタメンは、なんだかサテとは思えない面子。確かに退場になった鶴見を除けば、前の試合であるナビスコではスタメンから外れたメンバーばっかりだが…。とはいえ、CBだけは本来ボランチの筑波先輩後輩コンビ。また、敢えて平松と隼人を本来のポジションとは逆で、起用してきた。一方のマリノスは、坂田と阿部がU-20代表のアメリカ遠征で抜けてしまい、控えの少ないメンバー。まあ、サテだから、これで良いと思うが。とはいえ、新人といえるのは山瀬と尾本だけであり、勝負の年である3年目以上の選手で固めた、相応の選手たちである。勿論、勝負の年であるのは、清水の選手にとっても同じ。
 なお、前回の対戦は、こちらを参照方。

[前半]
前半15分:横浜、敵陣左サイドに流れた飯田がPA手前の本橋に戻すと、再び左サイドへと流す。飯田を追い越す3人目の動きで山瀬がフリーになり、上げた左クロスに2列目から飛び込んだ金子がPA内中央でヘッド、0−1。

前半31分:横浜、速攻で敵陣左サイド、市川の裏に流れた清水のドリブルを高林が止められず、たまらずファウル。大橋のFK、ニアで小原が競り合って軌跡を変えると、中央に飛び込んだ尾本を止められず右足で押し込まれ、0−2。

(このあたりで平松と隼人のポジションを入れ替える)

前半38分:清水、中盤右サイドで浩太が巧妙に体を入れて奪い取ると、共にプレスに入っていた久保山が、もたつきながらも強引にスイッチ、前に抜け出しながら左スペースに攻め上がりを引き出す、鮮やかな横パスを送る。平松が走り込んでスピードに乗ってPA内に侵入、小原を交わしてスピードを急に落とすと、誘われた小原が後ろから押し倒し、PK。久保山がゴール角にキッチリと決める。1−2。

前半45分:横浜、速攻。敵陣左サイドで受けた三上が、市川のチェックを交わして裏に抜け、高林のカバーの前に上げた左クロスを、2列目から今度は本橋が飛び込みヘッド、止められず。1−3。

短評:サテと思えない豪華メンバーが序盤を優勢に進めたが、徐々にチームとしての機能不全を晒す。特に平松はボランチのはずがバイタルエリアのカバーリングを殆ど放棄しており、浩太が最終ラインの前に釘付けとなって、展開力の点で横浜のダブルボランチに遅れをとる。清水は市川にボールを集め、右サイドから強引な攻めを展開したが、PA内の制空権を横浜両CBに握られたまま。すると、市川の裏をカバーしていた高林が脆さを見せ、初シュートで失点すると、同じようなパターンで3失点した。

横浜M       清水エスパルス
8(5) シュート 9(5) ×久保、○太田、○北嶋、×鶴見、×北嶋、◎久保、○北嶋、○純平
               ×隼人
1(0) 右クロス 6(2) ×太田、×市川、○浩太、×太田、×市川、○太田
9(3) 左クロス 5(2) ○隼人、○北嶋、×純平、×隼人、○北嶋
0(0) 右側CK 1(0) ×隼人
0(0) 左側CK 3(1) ×平松、○平松、×平松
2(−)  犯OS  3(−) 久保、隼人、隼人
5(−) ファウル 5(−) 純平、北嶋、??、久保、高林

[後半]
短評:前半途中から組み直した隼人と浩太の両ボランチが機能し、主導権を握る。また、両SB(特に市川)の位置が下がり気味に修正し、クロスを上げられても両CB+逆サイドのSBで十分に競り合えるようになった。22分、村松と塩沢が投入されると、3期生の鮮やかなダイレクトパスが随所に見られるようになり、塩沢がドリブルで小原を退場に追い込む。しかし、ユース2年、193cmの加藤広を投入し、PA内を固めた横浜に対し、168cmの塩沢と171cmの久保山にクロスを送り込む単調な展開が続き、遂にゴールは奪えなかった。右サイドにも、左サイドのような工夫された崩しがあれば…。

横浜M       清水エスパルス
1(0) シュート 8(5) ○太田、×平松、×北嶋、○北嶋、○久保、○塩沢、×浩太、○隼人
4(1) 右クロス 10(1) ×太田、×浩太、○太田、×塩沢、×隼人、×久保、×市川、×太田
               ×市川、×市川
5(0) 左クロス 5(0) ×平松、×平松、×村松、×純平、×津田
0(0) 右側CK 7(0) ×隼人、×隼人、×隼人、×隼人、×隼人、×久保、×隼人
0(0) 左側CK 3(0) ×平松、△純平、×久保
1(−)  犯OS  8(−) 平松、久保、北嶋、久保、北嶋、久保、??、久保
7(−) ファウル 5(−) 鶴見、鶴見、隼人、村松、隼人


▼試合結果
清水エスパルスサテライト 1−3 横浜F・マリノスサテライト
 得点:前半15分:横浜・金子勇樹 (山瀬幸宏・左クロス)
    前半31分:横浜・尾本敬  (大橋正博・FK)
    前半38分:清水・久保山由清(PK)
    前半44分:横浜・本橋卓巳 (三上和良・左クロス)
 警告:前半38分:横浜・小原章吾 (ラフプレイ)
    後半12分:横浜・佐藤 浩 (遅延行為)
    後半24分:横浜・三上和良 (ラフプレイ)
    後半27分:横浜・小原章吾 (ラフプレイ)
    後半40分:清水・久保山由清(反スポーツ的行為)
 退場:後半27分:横浜・小原章吾 (警告2回)




▼選手寸評

●真田雅則 (GK、90分間出場、35歳・清水商業高出身) 被シュート9(被枠内5、失点3)
 5.0:枠内5本で3失点とは…、簡単なシュートではなかったがもう少し止めてほしい。コーチング・フィードもいまいち。

●市川大祐 (右SB、90分間出場、23歳・ユース1期生) クロス5(成功0、右5)
 5.0:安定した守備から意表を突いた攻撃参加が持ち味の男が、焦りからか、無謀な攻撃から後追いの守備をしていた。後半は本分を思い出したが、退場で相手が少なくなった終盤には、中に切れ込むなど工夫がほしいところ。このレベルでは、コンタクトは屈強そのもの。

●高林佑樹 (CB、45分間出場、23歳・筑波大出身)
 4.5:SBが攻めた裏は、最終ラインが横にずれる約束事になっていたが、相手のドリブルを全く止められず。3失点の要因に。

●鶴見智美 (CB、90分間出場、24歳・筑波大出身) シュート1(枠内0)、
 5.0:本日誕生日。素材の良さは感じるが、4バックのCBとしては奔放で独善的に過ぎる。上では許されないミスもチラホラ。

●高木純平 (左SB→左MF、90分間出場、21歳・ユース3期生) シュート1(枠内1)、クロス1(成功0、左2)
 6.5:前半、市川が上がり気味のため、中に絞って守備をする機会が多かったが、純平とは思えないコンタクトの強さを見せた。対面の大橋にも皆目仕事をさせず。攻撃面では、相変わらず判断と縦に抜ける速さが冴えていたが、そろそろもう一つ上を要求する時期だろう。

●太田圭輔 (右MF、90分間出場、22歳・ユース2期生) シュート3(枠内2)、クロス6(成功2、右6)、
 5.0:個人の局面打開能力は高い。ドリブルだけでなく、ミドルにも良いものを見せた。だが、攻め上がる市川を有効に使う場面が殆どなく、結果として右サイドの守備を薄くしてしまった。その守備では、散々サイドを崩されながら、どこにいたのか行方不明。

●杉山浩太 (ボランチ、90分間出場、18歳・ユース5期生) シュート1(枠内0)、クロス2(成功1、右2)、
 5.5:実質1ボランチの前半途中まではカバーリングは良かったが、バイタルエリアでのフィルター役に失敗。隼人と組んでからは、確実な展開力で中盤を支配した。味方の動く一歩先に出すパスは唸らされるが、まだスルーパスを多発するほど味方の特徴を掴めてない様子。

●平松康平 (ボランチ→左MF、67分間出場、23歳・ユース1期生) シュート1(枠内0)、クロス2(成功0、左2)
 5.5:PKを誘ったドリブルだけでなく、純平や太田を使って決定機を演出したパスなど、ボールを持っても出しても特別な選手で、加点式ならMVP。だが、なぜ途中から動きが限定される左MFに回ったのか、理解できなければ「大人のチーム」では起用されまい。

●鈴木隼人 (左MF→ボランチ、90分間出場、21歳・ユース3期生) シュート2(枠内1)、クロス3(成功1、右1左2)
 6.0:先日、リーグデビューを果たした充実感からか、積極的な動きを見せた。守備で体を張ってフィルター役になり、浩太の展開をよくサポートしている。だが、この日はキックが全く不正確で、数多あったセットプレーの好機を潰し、得意の大きな展開もなかった。

●久保山由清 (FW、90分間出場、27歳・静岡学園高出身) シュート3(枠内2、得点1)、クロス1(成功0、右1)
 5.5:中盤で前を向く機会も多く、味方を動かすセンスフルなパスも見せたが、FWとして肝心なPA内での勝負ができていない。

●北嶋秀朗 (FW、67分間出場、25歳・市立船橋高出身) シュート5(枠内3)、クロス2(成功2、左2)、
 5.0:このレベルでポストできるのは当然。むしろ、妙に裏への飛び出しの意識が高く、北嶋らしさを失ってるのが気になった。

●津田和樹 (CB、45分間出場、21歳・國學院久我山高出身) クロス1(成功0、左1)
 6.0:守備の時間が短く、ハーフナーに競り負ける場面はあったが、破綻なし。攻守に印象は薄い。

●村松潤 (左SB、23分間出場、21歳・ユース3期生) クロス1(成功0、左1)
 5.5:純平に殆ど抑えられてた大橋に突破を許したのは気になるが、怪我明けを考慮すれば及第点か。純平との連携は素晴らしい。

●塩沢達也 (FW、23分間出場、20歳・ユース3期生) シュート1(枠内1)、クロス1(成功0、右1)
 5.5:投入直後、3期生とのダイレクトプレーで襲い掛かり、遂には小原を退場に追い込む。だが、それだけ。持続性が足りない。

個人的好印象選手:尾本敬(19歳)、山瀬幸宏(19歳)


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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