えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

2003年04月29日(火) 東海プリンスリーグ 岐阜工業高校戦

03年04月29日12:01開始 大垣赤坂スポーツガーデンA
 JFA プリンスリーグ U-18 東海 2003
 対 岐阜工業高校 ※45分ハーフ

▼布陣
−−−−−真希−−阿部−−−−−

−大瀧−−−−−−−−−−柴田−

−−−−−枝村−−森安−−−−−

−岡村−−高柳−−石垣−−村越−

−−−−−−−海人−−−−−−−

控え:前田、風間、田淵、高野、小林、八木、谷野、獅子内
交代:前半09分:村越→雄也(そのまま右SBに)
   後半44分:石垣→高野(森安をCB、大瀧をボランチ、岡村を左MF、高野を左SBに)

岐阜工業高校:

−−−−−−−市原−−−−−−−

−−−岩田−−後藤−−伊藤−−−

−−−−−岡田−−牧村−−−−−

−田中−− 榊 −−松本−− 林 −

−−−−−−−坂本−−−−−−−

交代:後半28分:後藤→松原、後半36分:岩田→槙田、牧村→坂井


▼試合展開

ゴールデンウイーク中ということで、ちょっと無理して岐阜大垣へ。6時起きで、東京からは片道4時間弱。11時前には着く。歩きながらバス亭を探すが、どうやら5分ほど前に出ていってしまったようだ。次のバスまで約30分。まだ1時間近くあるので、無理して歩けば間に合うか、と歩き出すと、暫くしてから後方からバスが…。恨めしいぜ。
結局、徒歩1時間弱で到着。スポーツガーデンなのか、スポーツ公園なのか、はっきりさせてほしいものだ。試合会場は大きな芝生広場にグラウンドを2面取った、という表現が正しく、芝は荒れ気味でデコボコが目立つ。っていうか、芝生広場というより外野の広い野球場。もう一方のグラウンドでは内野の一部がゴール前になっており、芝と土が混合する奇妙な状態になっていた。
天気は曇りがちながら、初夏の暑さ。しかし、前節同様に風が強く、しかもグラウンドを横に吹いているため、ロングフィードのコントロールにどこも苦労していた。地元の岐阜工と各務原から控え選手による応援団が大挙しており、その熱い声援に誘われたのか、普段はサッカーに縁遠そうな市民の姿もあり、会場は盛り上がりを見せていた。

清水は前節後半の布陣。控えに前半の内に交代した篠田・真司の姿が見えないのをみると、2人の欠場は怪我の影響もあるか。この後、クラブ選手権の地区予選が始まる関係で、清水はこの試合を最後に6月25日までの長い中断に入る。
一方、前節の四中工に続いて、高体連の名門校である岐阜工。学校の所在地は岐阜市ではなく笠松町なので(合併検討中らしいが)、「笠工」と呼ばれることも。地元の笠松中と、岐阜の伝統クラブ、VAMOSやジュベントゥージ出身の選手が多くを占める。高校選手権18度の出場を誇り、一昨年には片桐・荻を軸に準優勝。昨年も全国大会に連続出場を果たしたが、優勝候補の一角を占めた東福岡を相手に緒戦敗退を喫している。
四中工と異なり、名門らしく多数の部員を擁する岐阜工は、それ故に先発メンバーは昨年から多く入れ替わり、残ったのは林と後藤のみ。今日の出場メンバーも全員が3年生で、2年生3名・1年生3名が先発した清水とは対照的であった。

[前半]
序盤、清水は中盤でのパス回しでポゼッションを高める一方、岐阜工は4−2−3−1の利点である高い位置での人数を掛けたサイド突破を敢行。好試合の予感が漂うが8分、清水右サイドの競り合いで頭から突っ込んだ村越が、相手の蹴り上げた足と交錯し、額が割れて真っ赤に流血。村越は雄也と交代、応急処置の後は観客席で寝かされていたが、救急車で運ばれることになった。しかし、このプレーはファウルにこそなったものの、退場はおろか警告すらなし。頭から突っ込んだ村越が軽率と審判したのかもしれないが、額が割れている以上は、足の甲ではなくスパイクの裏に当たって切れたことは明白なはず。これを第一の契機に、試合は徐々に荒れていくこととなる。

動揺が走ったのは、当然、清水側。緊急投入された影響も合ってか、雄也の対応は1対1でもラインコントロールでもミスが多く、左MF岩田の突破からクロスを幾度も許す。フラットラインも全くオフサイドを奪えず、自然と下がり目になるためにポゼッションでも劣勢に。
14分には、岐阜工の左SB、田中が攻め上がって大きく左クロスを入れると、左MFの岩田が逆サイドに流れて受け、PA内にグラウンダーで折り返す。ニアに飛び込んだ伊藤がシュートを放ったが、宇宙開発。岐阜工は1トップ下の3人が流動的に動いてマークを外しつつ、盛んに裏に飛び出していた。なまじラインが低くなったため海人の担当範囲が狭まり、PA外まで果敢に飛び出す必要がなくなっていたが、これは一歩誤ればPA内で1対1となる超決定機を与えかねない危険な状態である。個人的な感想だが、海人がPA外まで飛び出す時の方が、チームとして良い状態と言えると思う。
18分、海人が戻されたボールを一気に相手陣内まで蹴り返すと、阿部が左サイドに流れながら頭で落とす。や否や、落下地点に走り込んだ真希が、PA外からボレーでミドル。しかし、これはGK正面。これが漸く清水の初シュートとなった。この後、清水も落ち着きを取り戻し始めるが、パスが綺麗に回る場面は少なく、単独突破からセットプレーの好機を奪うのがやっとという状態が続く。

しかし、30分過ぎたあたりから岐阜工前線のフォアチェックが弱まったことにより、いよいよ清水の攻勢が始まる。31分には大瀧→岡村戻す→枝村→森安サイドチェンジ→柴田と軽快に繋いで、右サイドを抉ってクロス。これはDFに跳ね返されたが35分、今度は右から回したボールを枝村が大瀧に預けると、急加速。溜める大瀧の左外側に回り込み、大瀧からリターンを受け、サイドを十分に抉って左クロス。DFと競り合いながらニアで阿部が合わせるが、シュートはDFに引っ掛かって枠を外れる。
村越を運ぶ救急車のサイレンが響く中、39分、PA内中央突破を仕掛ける岐阜工だが、高柳がスライディングでブロック。クリアを中盤の底で枝村が受けると、左のオープンスペースにフィード。駆け上がる大瀧の前に阿部も前線から流れてきて、大瀧はダイレクトで縦に浮き球のパスを送る。このパスを阿部は、左30度の位置からダイレクトで20Mの強烈なボレー。GKが弾き返した。
岐阜工も再度左MFが雄也を振り切ってクロスを入れるが、最終ラインが譲らない。逆に42分、中盤で森安が相手を潰し、こぼれ球を枝村へ。岐阜工もすぐに枝村にチェックに行くが、枝村はボールと相手の間に体を入れて力で押し退け、前を向いてドリブル開始。相手3人ほどを引きずりながら右サイドを突破し、SBが応対に来たところでスルーパス。裏に柴田が抜け。タッチライン沿いに低いクロスを入れるが、DFがクリアしてCKに。
大瀧の左CK、中央で石垣がマークを外すが、バックヘッド気味のシュートは弱く、DFがクリア。清水は再び作り直し、残っていた岡村が左サイドに流れながら持ち込むが、相手がチェックに来る前に早めのクロス。これをまたも左に流れていた阿部が、後方からのパスを角度のない位置からアクロバティックにボレー。だが、ボールはバーに跳ね返された。
この後、岐阜工のロングフィードが、風に煽られてバーに直撃する場面もあったが、試合に動きなくハーフタイムを迎える。

岐阜工       清水エスパルス
2(0) シュート 6(4) ○真希、×枝村、○阿部、○阿部、○石垣、×阿部
2(1) 右クロス 4(1) ○柴田、×柴田、×柴田、×柴田
10(3) 左クロス 2(2) ○枝村、○岡村
2(0) 左右CK 6(2) ×枝村、○枝村、×大瀧、×大瀧、×枝村、○大瀧


[後半]
後半は試合が壊れた。直接の切っ掛けは、後半10分頃、誤った位置からスローインを「投げ入れ」ながら、反スローにならずにスローインのやり直しを指示したこと。あまりに分かりやすい「誤審」に清水ベンチは一斉に抗議を強めたが、その背景には前半の村越負傷から続く審判不振があった。
この「誤審」があるまでの僅か15分程度の間に、清水は壁が必要となる位置でファウルの審判を3つも下されており、その中には明らかにシミュレーションによるものもあった。そのうちの一つ、13分のほぼ正面の位置でのFKでは、後藤が直接狙ったシュートが右ポストに直撃している。また、アドバンテージで流していると思いきや単なる見落としで、奪い返したはずが相手FKにされることもあった。微妙なオフサイドや、CKのはずがゴールキックにされたことは多々。そもそも、これだけ荒れながら、警告が両者に1枚ずつというのがおかしい。
しかし、決して清水不利の判定だけだったわけではない。清水ベンチの怒気が強まるにつれて、主審は明らかに錯乱していた。次にズレた位置から岐阜工がスローインした際は、すぐさま清水のスローインとなった。村越の負傷時と同様に、高柳が足を上げてクリアして頭から突っ込んだ相手が倒れた場面ではノーファウルになったが(幸いなことに、これは負傷には繋がらなかった)、次の場面では高柳が足を高く上げただけで反則をとられた。曖昧な判定は、次第に岐阜工ベンチの怒りも買う。
このような状況で、ゲームが落ち着くはずもない。清水の華麗なパス回しは影を潜め、7分に岡村→阿部反転から真希→森安→真希→森安と連続ワンツーから右クロスを入れた場面ぐらい。他は岐阜工がアーリークロスやロングシュートを放つ程度で、少しは得点の気配がするのはセットプレーの場面ぐらい。半ば諦観の雰囲気の中、試合は進んでいった。

しかし、岐阜工は前半同様、30分過ぎあたりから足が止まり始める。32分には岡村のロングフィードに阿部が反転して裏を取るが、ユニフォームを引っ張れてファウル。もっとも、この場面では腕を振り払おうとした阿部の肘が相手に入っており、今度は岐阜工・大野監督が激昂することになるのだが。だが、そんな中でも大野監督は冷静に選手交代を指示、運動量を取り戻そうとするのだが、焼け石に水であった。
35分、森安が右サイドスペースに流したボールに対し、柴田は緩やかに受けると思わせて加速。マークを振り払い、マイナスの速いセンタリングを送る。これをファーで大瀧がトラップ、頃合いを見計らって激しく巻くクロスを送ると、ニアの阿部の裏で真希がダイビングヘッドで飛び込む。が、GKが反応しゴールを割らせない。
さらに38分、真希が中盤に引いてパスを引き出すと、反転しながら右の森安に渡す。森安は左足でもう一つ右サイドに流すと見せかけ、アウトサイドで引っ掛けるように真希にリターン。ゴールに向かって直進する真希だが、正確なインパクトでダイレクトで右前方に流す。柴田は大外から回り込んで中を見ると、真希がニアに突っ込み、阿部はファーで待ち構える。柴田が決断したクロスの先には、真希の裏側、阿部との間にスルスルと走り込む枝村が。フリーの状態で高い打点からヘディングを放つと、ボールはファーサイドに突き刺さった。1−0。狂騒の中でも一人冷静だった男が、3試合連続ゴール。5試合5得点でチーム内得点王に。

その後も不安定な審判に胃を痛める時間が続くが、相手速攻をラインブレイクから見事なタックルで潰した石垣の活躍もあって、相手を抑える。石垣はこの交錯プレーで担架で外に出されるが、集中力を切らさずに4分余りの長いロスタイムを耐え切り、今後に期待を繋げられる「勝ち点3」を手に入れることが出来た。次の試合は6月25日。2ヶ月間の間に1年生も多く出場する若いチームがどれだけ伸びるか、楽しみである。

岐阜工       清水エスパルス
5(1) シュート 4(2) ×真希、○真希、×真希、◎枝村
3(0) 右クロス 3(2) ×森安、○柴田、◎柴田
1(0) 左クロス 2(2) ○大瀧、○枝村
3(0) 左右CK 2(0) ×大瀧、△大瀧


枝村「今日は引き分けは許されなかった。いい流れできていたので、決めなきゃと思いました」(ニッカンスポーツ静岡版より)


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−0 岐阜工業高校
 得点:後半38分:清水・枝村匠馬(柴田和也・右クロス)
 警告:後半07分:清水・森安洋文(ラフプレー)
    後半23分:岐阜・伊藤裕治(ラフプレー)



▼選手寸評
山本海人  6.5 フィード精度は最悪だが、空中戦と飛び出しで不安定な最終ラインを支援。

村越大三  --- 大事ないことを祈りたい。
石垣勝矢  7.0 安定した制空力を武器に、頻繁に最終ラインを離れて中盤の守備にも遊撃。
高柳亮太  6.5 軽率なプレーもあったが、石垣を前に出し、最終防衛線の駆け引きに従事。
岡村総一郎 6.0 体を張った守備で、相手得意のサイド攻撃を封印。一方、攻撃参加は不発。

柴田和秀  5.5 試合全般では未熟さが目立ったが、ここぞの判断と技術の正確さはさすが。
森安洋文  6.0 潰れ役の職務は全うしたが、パス・個人技がもう一つ足りず、核になれず。
枝村匠馬  6.5 熱くなる周囲の中で埋没した感もあるが、最後は冷静な冒険を成功させた。
大瀧義史  5.5 粘りはあるが、厳しいマークされ仕事ができず。セットプレーの精度も△。

山本真希  6.5 ポスト・パス・シュートとマルチなプレー幅で、徹底マークの阿部を代行。
阿部文一朗 6.0 常に複数に囲まれてポストは無難も、強引な突破やシュートに復活の兆し。

杉山雄也  5.0 緊急投入の難しさかラインを乱して、裏を再三奪われる。後半は持ち直し。
高野美臣  --- 石垣の負傷交代で投入。


---
03年04月29日14:14開始 大垣赤坂スポーツガーデンB
 JFA プリンスリーグ U-18 東海 2003
 静岡学園高校−四日市中央工業高校 ※45分ハーフ

▼布陣
静岡学園高校:

−−−−−板倉−−木戸−−−−−

−−−宮本−−狩野−−能登−−−

−−−−−−−清水−−−−−−−

−山梨−−小林−−松下−−中村−

−−−−−−−飯塚−−−−−−−(交代省略)

四日市中央工業高校:

−−−−−築館−−南川−−−−−

−−−−−−−中林−−−−−−−

−−−麻生−−樋口−−島嵜−−−

−伊藤−−金守−−藤澤−−田中−

−−−−−−−田中−−−−−−−(交代省略)


▼試合展開

10分:四中工、左の麻生からの展開から半円を描くようにPAの周囲でパス回し、最後は樋口?が中央から斜めに縦に入れたパスに中林が抜け出し、冷静にファーサイドに流し込んで、0−1。

13分:静学、PAやや手前でボールを持つ狩野が、最終ラインを越える弓なりの浮き球スルーパス。DFがやや触れたかもしれないが、裏に落ちてきたボールを板倉が体を思いっ切り倒してボレー。低い弾道が、低い姿勢を保つため大きく開いていたGKの股を抜け、1−1。

34分:静学、狩野の右CK。中央の松下をフリーにしてしまい、打点の高いヘッドを叩き付けて、2−1。

44分:静学、右サイドからの速攻にハーフライン付近で前を向いて受けた木戸が、伊藤と麻生を交わして40M独走。そのまま真っ直ぐにPA内に迫ると、直前で当たりに行った藤沢をも抜き去り、飛び出すGKを尻目にファーサイドにインサイドで決め、3−1。


▼試合結果
静岡学園高校 3−1 四日市中央工業高校


 < 前  目次  後 >


ひかる。 @H.P. [MAIL]

My追加