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2002年11月10日(日) Jユース杯 予選リーグ 柏レイソル戦(A)

02年11月10日14:00開始 あけぼの山公園第二芝生広場
 第10回Jユースカップ2002・Jリーグユース選手権大会 予選Dグループ
 対 柏レイソルユース(A)

▼布陣
−−−−−真司−−拓也−−−−−

−岡村−−−−−−−−−−上埜−

−−−−−枝村−−大瀧−−−−−

−森安−−高山−−渡邊−−天野−

−−−−−−−海人−−−−−−−

交代:後半23分:天野→小林(そのまま右SBへ)
   後半35分:岡村→篠田(そのまま左MFへ)
   後半35分:拓也→田淵(そのままFWへ)

柏レイソルユース:

−−−−−多田−−小森−−−−−

−−−−−−−船山−−−−−−−

−佐藤−−須賀−−大谷−−和田−

−−−石川−−片寄−−岩崎−−−

−−−−−−−大桶−−−−−−−

交代:後半10分:須賀→加藤、後半17分:小森→櫻田、後半32分:多田→鈴木基
   後半40分:船山→鈴木優

※試合中、確認できた選手以外は、某所の情報と(深謝!)とクラセンの背番号から判別しましたが、正直、間違ってるかも。


▼試合展開
 寒さ対策で3枚着てきても(今日は暑かったよ…)、駅前探検倶楽部で時刻表調べても、柏で地図を買って歩いても、何か忘れているわけで。…今回は双眼鏡忘れました。ただでさえ見にくいグラウンドなのに。柏の選手や交代選手あたりには、間違いがあるかもしれません。ベンチメンバーも確認できませんでした。すいませんです。
 さて、香港旅行の浩太だけでなく、阿部と仁科も先発から外した清水。超中学生級の真希も不在。最終ライン以外は実に新鮮なメンバーが揃った。キャプテンマークは渡邊。対する柏も菅沼をトップに送り込み、3年生も一部引退したようだ。

[前半]
 さて、試合は3−5−2と中盤を厚くする柏がいきなり攻め立てる。というより、メンバーが大きく入れ替わった清水は、組織的な動きができていない。大谷を中心とした荒々しいプレスを前に、容易く中盤の支配権を許してしまう。唯一、枝村だけが身体能力を生かした潰しと溜めで試合を作ろうとするが、孤立気味。
 柏は7分、ボランチからのスルーパスに、船山が裏に抜け出す。海人がタイミング良く前に出るが、船山は体を半身ずらして強引にシュート。ガラ空きのゴールの上に外れる。さらに8分にも、天野からのパスに対し上埜が芝に足を捕られたのを見逃さず、佐藤がカットすると、そのまま中に切れ込んでシュート。渡邊の肩に当たり、GK逆をつかれた形になるが、ゴール左角を僅かに外れる。
 清水の方は枝村−真司の親友ホットラインを軸にカウンターを仕掛けるが、10分過ぎあたりから柏に左に右にクロスの絨毯爆撃を喰らい、DF陣が地道に跳ね返す我慢の時間が続く。

 ようやく19分、真司がDFの足に当ててCKを獲得。枝村の左CKは、双方競りきれずファーに流れたのを、大瀧が角度のない位置からインサイドで合わせる。しかし、これは読んでいたDFがカット。22分、中盤に下がった真司が右サイドでDFを背負ってキープ。タイミングを狙って相手と一緒に潰れると、駆け上がった天野へとスイッチ。フリーになって独走した天野のセンタリングを、PA内ファーの岡村が抑えて中央の拓也へ渡す。これを拓也が軽く戻すと、大瀧が狙い澄ましたミドル。鮮やかに決まって、押されていた清水が先制する。1−0
 さらに23分にも、相手GKのクリアが当たり損ね。堅実に詰めていた拓也が拾って、左にサイドステップしてGKを外し、ガラ空きのゴールへ。2−0。あっさりと点差が開いてしまう。

 こうなると動揺の残る柏を尻目に、形勢逆転。27分、天野が浮き球リフティングで派手に対面を抜き去り、フリーでセンタリングを送ると真司が受け、1回転してシュートを放つがゴール左。31分、大瀧のダイアゴナルフィードに岡村が勢いよくサイドを抉る。軽く戻すと、そこにフォローにきた枝村。左クロスから拓也がワントラップシュートを放ったが、GKの守備範囲。
 一方の柏も36分、渡邊のクリアを多田の巨躯が妨げ、右に捌くと船山が飛び出す。クロスを上げるが、海人が鋭くキャッチ。柏はクロスは上がるのだが、清水DF陣が集中を切らさず、適切なポジショニングから確実に跳ね返している。
 そして、ロスタイム。天野が巨漢・多田の強引な突破を力で跳ね返し奪取。素早く大瀧に渡ると、一気に左へサイドチェンジ、真司が受けて速攻。スピード溢れる突破を見せるが、DFがこれを潰しに掛かる。足下から僅かに離れると瞬時にドリブルを諦め、軽く斜め横に押し出す。そこにフォローにきた岡村。そのまま裏に抜け出し、切れ込んで左30度からシュート。3−0。電光石火の一撃が決まり、内容以上の点差をつけて折り返す。

柏レイソル     清水エスパルス
5(2) シュート 11(7) ○真司、○大瀧、×大瀧、◎大瀧、◎拓也、×枝村、×真司、○拓也、
               ○上埜、×真司、◎岡村
7(0) 右クロス 4(3) ○天野、○上埜、○天野、×天野
3(0) 左クロス 2(1) ○枝村、×拓也
3(0) 左右CK 1(1) ○枝村


[後半]
 後半開始後、ベンチに戻った柏が落ち着きを取り戻す。2分、右サイドからのロングフィードを多田がDFと空中で競り合いながら、軽く頭を引っ込めスルー。ファーの小森がフリーになり、PA内45度の位置からシュートを放ったが、ドリンク容器を吹っ飛ばしながらニアサイドネットを揺らすに止まる。
 しかし清水も4分、岡村の外を枝村が回り込んでセンタリングを送るが、柏DFがCKに逃げ、得意の大瀧サイド(右)からのCK。大瀧のキックはニアの選手を掠め、ファーポスト内側直撃。が、跳ね返ってゴールの中に吸い込まれる。4−0。ベンチからの「当たったかぁー!」の声に、腕を突き上げて応える真司。嘘をついてなければ(笑)、彼の得点のはずである。

 余裕のできた清水は9分、岡村から真司、森安と戻すと右にサイドチェンジ。大きく開いた上埜が受けると、周囲から「勝負!」の声、ドリブル開始。巧みなボール扱いで足下から離すことなく、大胆にゴール前を斜めに横切って最後はPA内左45度からシュート。ファーに外れる。
 柏も13分、相手シュートを高山が至近距離でブロックして上空に跳ね上がったボールを、船山が豪快にジャンピングボレー。しかし、海人も軽快な横っ飛びキャッチでゴールを許さず。キャプ翼のような迫力のある場面。その後、ここで選手交代。石川をボランチに上げると、大谷を一列前で船山と並ばせ、1ボランチ2トレクワルティスタ(トップ下)で攻めに出る。だがこれは、今まで相手プレスに苦しめられていた大瀧を復活させることになり、むしろ清水が中盤支配率を取り戻すことになる。
 攻める清水だが20分、上埜のパスを真司がカカトで受るが、ターンを披露する直前にDFカット。見せ場を失って逆ギレした真司がバックチャージ。イエロー頂きました。すると22分、左サイドで岡村がファウルを犯しFK。船山のキックをファーで海人が競り合うがニアに折り返され、満を持して空っぽのゴールにヘッド。だが高山、体を翻しオーバーヘッドでボールを弾き返す。本日最高の漫画的スペクタクル。
 27分、突破に詰まった上埜が一度戻すと、ダイレクトで小林が前方フィード。裏を狙ったが、これは長すぎGK守備範囲。…と思われたが、バウンドしたボールが、飛び上がったGKの指先を抜けていく。その裏を忠実に詰めていた拓也が、美味しくごっつあんゴール2発目。5−0。ある意味、漫画以上に漫画的である。

 柏は中盤中央に攻撃的MFが増えたことで、単純な中央突破が増え、前半のようにサイドで崩さなくなってしまった。しかし清水も、大量得点差に恵まれ、どうしても簡単な個人突破に頼りがちである。40分、柏は左に流れたボールを、45度の位置から船山が強烈なミドル。だが海人はこれも右手一本、ディフレクティングでCKに逃れ、ゴールを割らさない。
 一方の清水は43分、下がった真司が左サイドから中央に切れ込む。PA手前でDFに囲まれると、戻して大瀧がスペースの空いた左サイドへダイアゴナルフィード。受けた岡村がラインギリギリでセンタリングを送ると、ニアに突っ込んだ田淵がダイビングヘッドでゴールに突き刺す。6−0
 以後は特に動きなく、ロスタイムも殆ど無く、審判が試合終了の笛を吹いた。

柏レイソル     清水エスパルス
7(4) シュート 9(3) ×大瀧、◎真司、×上埜、×大瀧、◎拓也、×森安、×枝村、◎田淵、
               ×篠田
0(0) 右クロス 1(0) ×小林
4(1) 左クロス 9(4) ×枝村、×岡村、×岡村、×岡村、○岡村、○拓也、○岡村、◎岡村、
               ×田淵
1(1) 左右CK 6(1) ◎大瀧、×大瀧、×枝村、×枝村、×大瀧、×枝村


 この大量得点でヴェルディを抜いてD組首位に。3位柏と残り3試合で7勝点差をつけ、予選グループ勝ち抜けに王手を掛けた。


▼試合結果
柏レイソルユース 0−6 清水エスパルスユース
 得点:前半22分:清水・大瀧義史 (杉山拓也:ショートパス)
    前半23分:清水・杉山拓也 (なし)
    前半44分:清水・岡村総一郎(なし)
    後半04分:清水・鈴木真司 (大瀧義史:右CK)
    後半27分:清水・杉山拓也 (小林拓矢:ロングフィード)
    後半43分:清水・田淵将天 (篠田大輔:左クロス)


▼選手寸評
山本海人  7.0 超積極的プレーも結局破綻せず。横っ飛びも含め、守備範囲の広さは見事。

天野数士  7.5 多田も跳ね飛ばす力強い守備に加え、曲芸的テクニックも絶好調。MVP。
渡邊優希  7.0 積極的に奪う・体を寄せる守備が光る。地味なクリアが時折雑になることも。
高山純一  7.0 何気ないクリアを繋ぐ基礎技術が素晴らしい。足の届く範囲の守備は完璧。
森安洋文  6.5 潰しは△だが跳ね返しは合格。攻め上がりで貫く得意の形がほしいところ。

上埜健太  5.0 局面・個人では良いプレーも多いが、連携不足でイージーミスが目立つ。
枝村匠馬  6.0 支配できない時間を潰しと溜めで貢献したが、優勢時は逆に溜めすぎの面も。
大瀧義史  6.0 枝村と逆。前半は先制点以外は消えてたが、余裕が出てからは中盤に君臨。
岡村総一郎 6.5 新・壊れた玩具。プレー幅は狭いが、繰り返すドリブルで脅威を与え続けた。

鈴木真司  6.5 元祖・壊れた玩具。元祖らしく、俊足・積極性に加え、意外性も兼ね揃える。
杉山拓也  6.0 ポストが機能せず有機的な戦術を作れなかったが、抜け目ない2点は立派。

小林拓矢  5.5 上埜と共にポジショニングに苦しみ、消える時間が長かった。
篠田大輔  5.5 着実に仕事はしてるが、MFならばドリブルかクロスで得意の形がほしい。
田淵将天  6.0 競り合いや突破は劣勢だったが、よく動いて短い時間で結果を残す。


▼Jユース杯・Dグループ[途中経過]
09/08 日 15:00 大宮  0−5 東京V 仙元山
09/15 日 15:00 柏   2−2 大宮  あけぼの山
09/29 日 13:00 東京V 5−0 磐田  ヴェルディG
10/02 水 19:15 東京V 2−0 柏   ヴェルディG
10/05 土 13:00 磐田  1−0 大宮  大久保G
10/13 日 13:00 大宮  0−6 柏   大宮 
10/14 月 13:00 東京V 2−1 清水  ヴェルディG
10/20 日 14:00 清水  1−0 磐田  三保G
10/26 土 13:00 磐田  2−6 清水  磐田
11/03 日 14:00 柏   1−1 磐田  柏の葉
11/04 月 14:00 清水  2−0 東京V 清水NTC
11/10 日 11:00 大宮  0−0 磐田  東松山
11/10 日 14:00 柏   0−6 清水  あけぼの山


1 清水  12勝点(5試合4勝0分1敗) 16得点 4失点 得失点差+12
2 東京V 12勝点(5試合4勝0分1敗) 14得点 3失点 得失点差+11
3 柏    5勝点(5試合1勝2分2敗)  9得点11失点 得失点差− 2
4 磐田   5勝点(6試合1勝2分3敗)  4得点13失点 得失点差− 9
5 大宮   2勝点(5試合0勝2分3敗)  2得点14失点 得失点差−12

○次回対戦 11月17日(日) 14:00 清水−柏  清水ナショナルトレーニングセンター「J-STEP」


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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