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2001年08月26日(日) 高円宮杯 京都パープルサンガ戦

02年08月26日(日)17:02開始 静岡県草薙総合運動場球技場
 高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 2回戦
 対 京都パープルサンガユース

▼布陣
−−−−−−仁科−−長沼−−−−−−

−−−−− 杉山浩 −深澤−−−−−−

− 杉山拓 −−−渡邊−−−−日高−−

−−−−森山−−高山−−天野−−−−

−−−−−−−−浅山−−−−−−−−

 仙台育英戦と全く変わらない布陣。交代選手もなし。機能していなかった長沼・杉山拓に代えられる選手として、1年生の阿部・大瀧を静岡選抜のオランダ遠征で、また大会規定でJrユースの選手(枝村・赤星・鈴木)を欠いたのは大きかったか。行徳監督がS級講習で不在、代わって望月保次総監督が指揮。


▼試合展開

 2年生にとっては、中3の際、夏のクラブユース決勝戦で敗れた因縁の相手。当時の清水の主将・菊地直哉は清水商に進んだが、それでも清水の深沢・杉山浩・渡邊と、京都の村尾・六車・菅野のMFの中盤が、今年のユースにおいて屈指の争いであることは間違いない。

[前半]
 清水の攻撃の生命線・日高に対し、左WBの東を中心とした守備で、決してスペースを与えない京都。中盤では互角に争うが、サイドを押さえられた清水は、ゴールへの道筋を作れない。前半唯一の好機は15分。中盤フリーの深澤を無視して、あえて天野が日高へ縦のフィード。競走で勝った日高のセンタリングは、DF(松本)に防がれるが、こぼれ球を浩太が素早く浮き球で長沼に。これは長沼が競り勝ち、仁科が拾ってPA内左に流れると、その後ろに下がった長沼に戻し、中近距離45度からシュート。しかし大きく枠外に終わった。
 一方、京都は細かい中盤ビルドアップは省略し、CB松本・MF六車のロングフィードから、FW桜井のポスト、右WB橋爪の突破で、決定機未満・好機以上を築いていく。それでも、20分過ぎの給水タイムまでは、よく動いていた深澤を囮に、決定機の数は劣勢ながら、中盤の支配は清水が上回る。
 しかし、給水休憩直後、安易なアーリークロスを京都CB松本がヘッドで大きく繋ぎ、速攻。右サイド突破(橋爪)、戻して中央から侵入(田淵)、さらに左にはたいて突破しシュート(村尾)、という理想的な攻撃の形を作られ、完全に崩された。これで、清水は特に両サイドが弱気になって下がってしまい、渡邊がアウトサイドの攻防につり出されて、中盤プレスが効かなくなる。圧倒的に京都に支配されるも、高山・渡邊が飛び込むことなく我慢し、最後の決定機だけは譲らずに飛び込む専守防衛体制で、失点の確度を下げることに成功、凌ぎ切った。

[後半]
 後半になると、ラインを修正した清水が、中盤の支配率を持ち直す。浩太が苦しい体勢を強いられながら、巧みな両足の技術でキープ、こぼれ球を拾う。しかし、京都は尚も日高のスペースを徹底的にケア、フォローすべき深沢も、前半飛ばし過ぎたか運動量が落ち、右で起点を作れない。野性味が魅力の長沼も、ただのポスターに成り下がる。
 左で浩太・拓也・仁科の2年生トライアングルが起点となるが、拓也が左足の精度に課題を残し、抜け出しながら右に持ち直そうとして奪われるなど、FWに質の高いボールを供給できない。業を煮やした浩太が、鋭いミドル(枠外)で狙うなどするが、単発。ファールも嵩み、オフサイドも連発するなど、焦りと苛立ちが見受けられた。
 攻め疲れから京都の運動量が落ちた終盤、左CBの森山が、左トライアングルのさらに外から上手く抜け出し、漸く質の高いボールが上げたが、長沼・仁科は京都CB松本らに制空権を奪われていた。ロスタイム、漸くカウンターから日高が仕掛ける場面が生まれた、上手くサイドに追いやられ、シュートに持ち込めず。勝負はPK戦に委ねられた。

[PK戦]
 京都: 松本○ 六車○ 村尾○ 六井× 東 ○
 清水: 深澤○ 長沼○ 仁科× 森山○ 浩太×

 結局、浩太の失敗でPK戦で涙を飲んだが、試合展開から見ても順当な結果だった。


▼結果
清水エスパルスユース 0−0 京都パープルサンガユース
        (PK3−4)


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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