誕生日にお友達を家に呼んだ。ケーキを母が用意してくれた、6号サイズのフルーツケーキ。母がケーキを切り分ける、等分ではない、二分の一四分の一八分の一十六分の一。「じゃ、じゃんけんね!」友人たちはあ然としている。「うちじゃ、勝った人が一番大きいのを食べるの。」これは我が家のローカルルールらしい。「一番負けた人はケーキなしね」「・・・・・」翌日学校でバラエティ番組みたいな誕生日だったとうわさになったのは言うまでもない。