日々是精進(マジで)
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2003年05月10日(土) アトムと人と未来予想図。

これは日曜打ち込んでます。まあ過去の話題なんで。許せ。

 先週・・・7日だったかな?NHKの総合で夜7時半から「2003年鉄腕アトムは作れるか?」という特番をやっていました。その日、飲み会が入っているのが事前にわかっていたので予約録画して後日見たんですが。
 すごいねー・・・当然まだまだアトムには近付けないのですが、自立歩行できるってのが全然考えられなかったはずです、少なくとも10年前までは。アシモの初期型だってはじめて出てきたときはヘタレ歩きで笑えたけどやっぱりすごいと思ったし。いまや自分で起き上がってあまつさえ逆立ちするのもいるんだよ。形状記憶の金属筋肉もできるというからもう少ししたら軽量化も実現するわけで。
 アニメのアトムの2回目の放映を見たときに、体重30キロって言ってて、「どうぅえ?!」と思ったのでした。足にジェットエンジン搭載してその体重はありえないから現在の技術では。でもこれって原作での公式データなのね・・・。

で、今、通勤中に電車の中で読んでいるのが、(セイヤーズが品切れなので)レイ・ブラッドベリという作家の短編集「二人がここにいる不思議」。その中に、「トインビー・コンベクター」という作品があるのです。ネタばれると魅力が半減どころか瓦解するので言いませんが(読んでください、是非!)、その中の登場人物と同じことをやってのけたのが、手塚治虫なんだなーと、その番組を何度も見ながらしみじみ思いました…いや、凌駕しているといってもいいか(この部分だけでも充分ネタばれ…ごめん!)。
 番組に登場するロボット開発者や技術者さんたちのほとんどが、「アトムは一つの目標なんです」と明言していて。下手するとちょい胡散臭く見えなくもないおじさんとかもいるんですが、ひたすら純粋にまっすぐ、自分たちの課題にそれぞれ取り組んでいたんだなーと思うとすごいなと。今、少しずつかたちになり始めた子達が登場していてようやく脚光を集め始めたけど、きっと馬鹿にされたり邪険にされたりした時期もあったに違いないもの。
 国産車の開発史をプロジェクトXでやっていたときに開発者の方が言っていたんですが、車というのはいろんな技術が総合して結集するものなんだそうで。ロボットもそうよね。人間のいろんな機能をすべて機械に置き換えていく、その作業一つ一つが研究の対象になりうるわけだから。・・・できれば飛行機も自国機が復活すればいいのにな…とか思う・・・欲張りかな?(ジェット機の商業的開発が出来ないのはどーやら政治的な問題が絡んでいるとかいないとか。くそ)。
 今も健在の、かの大文豪に申し上げたいです、いつか。あなたの描いたクレイグは、日本に実在していました、今はもう亡くなっていないけど、彼の意思はたくさんの人たちの心の中に生きています、ってな。

手塚治虫と他の漫画家たちの決定的な違いもそこにあるわけですな。…一番近いのは駿夫さんかな、やっぱ。

 あー、それでな。逆立ちできるロボットくんだけど。身長が約30センチ?かそこらなんですわ。それで、音声認識での操作が開発できたら、ドルパに搭載させて一挙に商品化できる…ってのはダメですかね? オタク垂涎よ!!(真面目に言ってます)。オタクならいくらでも金出すからあっという間に研究費が!(こらこら)
 でもアイボより客層は限られそうだ(笑)。私は…本当に動くライザーが出来たら買うかも知れませ(こら!)


綾多