お財布を忘れて帰った電車の中。駄目元で駅のインフォメーションに駆け込んで。当然身分証明書も何も持ってなくて。「悪いけどお金は貸せないねぇ」じっと見つめて。アクセサリー無しの飾り気のない服装と髪型。「あなたを信用して個人的に貸すから明日隣の場所に」何度も頭を下げる私。「困ったときはお互い様だからね」横の女の子に伝えるようにベテランの駅員さん。名札を見るのが精一杯の書いた封筒に入れた小銭。