沢の螢

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雨乞い
2002年03月19日(火)

長いこと、雨らしい雨が降っていないような気がする。
先週、ちょっとその気配があったが、すぐに乾いてしまった。
天気がいいのはありがたいが、やっと背丈が伸びてきたチューリップや、庭の木たちが、水をほしがるので、毎日の水撒きが大変である。
今年は、雪が全くと言っていいほど降らなかったので、このまま晴天が続くと、夏に水不足になるのではあるまいか。たまには降ってほしい。夜降って、朝になるとやむというのが、いいのだけど、そんなに人間の都合ばかり聞いていられないのが、雨の神様である。
暖かくなって、風の強い日が続く。今日も、洗濯物が飛んだりした。うちの中が、土埃で、何となくざらざらするので、念入りに掃除機をかけた。
亡くなったダイアナ妃は、風が嫌いだったそうだ。私も、強い風は好まない。頬をかすめるそよ風ぐらいにしてもらいたい。山で遭難するのは、風のせいだと、聞いたことがある。体温を必要以上に奪うからだろう。
明日も晴れるのだろうか。

2002年03月19日 22時23分43秒


女同士
2002年03月18日(月)

今日は久しぶりに、おしゃべりを愉しんだ。
午後からある女性詩人の講座があり、終わってから希望者10数人で、講師を囲んでお茶を飲んだ。
私は、幸いというか、皆が遠慮して講師の隣に行かないので、人から押し出されるようにして、講師である詩人の隣に座ったので、直接お話しできて楽しかった。
講師も、今日は時間があったのか、ゆっくりしていてくれた。
それが終わって、帰りかけたが、たまたま私の近くにいた女性がトイレに行くというので、私も私もと言う人が5人で、トイレに行き、「なんだかお腹空いたから夕飯すませちゃう」と、一人が言い出し、それもまた、5人が同意してパスタの店に入ったというわけだった。
書きたいのは、こちらの話である。
50代2人、60代3人のおしゃべりは、次々と話題が変わり、女だけの気安さと、同性だけが分かり合える感覚の早さも手伝い、大いに盛り上がった。これで男が一人でも加わっていたら、こんな風にはならないのである。多少なりとも、気取りが出るし、いいにくいこともある。
私たちは、「雨夜の品定め」の現代版男性編を話題にして、勝手なことを言い合い、気がついたら2時間近く経っていた。いつも帰りを気にする人が、珍しくゆっくり出来るというので、私も「終電車で帰ればいいわ」などと言って、誰も時計を見ずに、時が経ったのである。
さすがに終電車と言うことにはならなかったが、心地よい疲れを味わいながら、帰途についたのであった。
私は、中学からずっと女子ばかりの学校で育ったので、同性の集まりの善し悪しを経験している。
今の若い人たちは違うだろうが、私の少女時代、どんな集まりでも、男と女と両方いる場合は、長は男、副が女という、役割分担のようなものが出来てしまうが、女子校にはそれがない。長も副も、力仕事からお茶くみまで、全部女だけでしなければならない。リーダーシップも、発言力もつく。年頃の女の子は、男の子がいると、意識せずとも、かわいい女を演じてしまったりするが、女子校では、異性の目を気にせず、のびのびと、過ごすことが出来た。
だから、女子校育ちは、怖いもの知らずというか、妙に大胆なところがある。社会に出て、一番戸惑ったのは、女性の中で、女だけの時と、男性がいる時とでは、極端に態度の変わる人がいたことだった。そして、男性が、いかに女というものを理解していないかを知って、愕然とした。
女性の、本当の姿は、男の人にはなかなか見えない。もちろん、女も男を理解していない点が多いが、どちらかというと、男の人の方が、わかっていないと思う。
「女だけの集まりなんて最低」と、言い放った女性を知っている。私という女が同席していながら、男の人にそう言ったのである。こういう女は、同性の中では、本当の友達づきあいをしてもらえないが、男の人、女でも上の立場にいる人には好かれるのだから、何とも不思議である。
女同士は、ごまかしがきかない。その代わり、気取りをなくして胸襟を開いた間柄では、本当の話が出来る。
私は、そういう関係を、男の人とも作りたいと思っているが、なかなか難しい。同性の友達とは、やはりどこか違う。魅力のある人は、ファンも多いので、自分だけで独占するわけに行かず、そのために、時としてつらい思いをするからである。これは恋ではないと、自分の心に言い聞かせているが、やはりそれに近いものがあるのだろうか。
そこへ行くと、話の合う女同士は、理屈抜きに楽しい。時々、こういう機会を持ちたいものだと思った。

2002年03月18日 01時46分16秒


ヘアスタイル
2002年03月17日(日)

2ヶ月ぶりに美容院に行った。
この前少し短くカットしすぎたので、寒いうちは、このまま伸ばしておこうと、無精していたが、いよいよ、格好が付かなくなったので、午後から出かけていった。
シャンプー、カット、カラーで2時間半、帰りにスーパーなどに寄ったので、夕食の時間になってしまった。
美容院は、まめに行く人と、私のように、なかなか行かない人とあるようだ。女性は、何を置いても美容院には行くものだと思っている男の人も多い。そんなことはない。むしろ、男性の方が、月に一度は床屋に行くと、決めている人が多いのではなかろうか。
女の髪は、多少伸びたりしても、ごまかす方法があるが、男の髪は、ただの無精髪になってしまうからということもあるのだろう。
連れ合いはこのごろ床屋でなく、美容院に行っている。床屋との違いは、ひげを剃るかどうかだけだと言うが、少し腰の弱くなった髪には、美容師のカットの方が、仕上げが軽くていいらしい。あちこち渡り歩いて、このところ、行く店を決めたらしい。
私は、美容院をよく替える方である。私が浮気だと言うこともあるが、一番の理由は、どこへ行っても、気に入らないからである。
私はパーマネントウエーブをかけないので、カットだけで髪を決めなければならないのだが、これぞと言うヘアスタイルに仕上がったことは滅多にない。年格好を見て、大体こんなところかというマニュアルがあるのかと思うくらい、同じようなちんまりとしたスタイルにまとめてしまう。いつも不満が残る。その結果、あちこちの美容院をはしごすることになるのだ。
3年ほど前、うちから自転車で行けるぐらいのところに、ふらっと入った。そのとき私の髪を切ってくれた美容師が、とてもいい形にしてくれた。気に入って珍しく通い続けたが、いつの間にか、店を替わったと見え、ある時からいなくなってしまった。そのまま、同じ店に行っているが、ほかの美容師では、どうも前のようには行かず、かといって、店を渡り歩くのも、だんだん面倒になったので、今日もそこへ行った。
美容院の鏡の中では、まあまあと思って出てきたが、うちに帰ってくると、なんだか気に入らず、やり直したい気分である。
昔の話をしても仕方がないが、私が若い頃暮らした南米では、美容院がよかった。シャンプーは粗雑で、すすぎが足りなかったり、手先の扱いが乱暴で、はらはらしたりしたが、仕上げのうまさは抜群だった。
お客をいかに美しくするかという意識に、徹しているように思われた。このころ写した写真は、どれも自分とは思えない美女にとれている。ヘアスタイルのせいである。
同じ外国でも、イギリスの美容院はいただけなかった。満足した記憶がない。お化粧よりも服よりも、顔を引き立たせるヘアスタイル、プロならもっと研究せい、と言うのが、己の素材の悪さを棚上げにした、私の言い分である。

2002年03月17日 00時23分16秒


刺激
2002年03月16日(土)

パソコン不調とかで、ずっと長いこと、ホームページの更新および、メール送受信の途絶えていた、私の連句仲間、と言っては失礼に当たるので、密かに敬意を込めて(師匠)あるいは親愛なる情を抱いて(兄)と勝手に呼ばせていただいている人が、やっとネットが復帰して、今日は、ホームページの更新もなされたらしく、写真とレイアウトが変わり、新しく俳句のページが増えたのを見つけて、なんだかこちらまで嬉しく興奮してしまい、すぐさま「おめでとう」のメールを送り、無事に返事をもらって、ついでに自分のホームページも、あれこれいじりたくなって、ファイルを開け、レイアウトやテキストの更新をし始めたら、途中で機械の調子がおかしくなり、また何度目かのファイル消滅かとひやりとしたが、そうではないことがわかり、ほっとしたものの、まだ興奮状態にいて、夜更かしとなってしまい、ぎっくり腰はかなり治ったので、はじめは行かないつもりでいた、日曜日の詩人の講座に行くべく、心の準備も必要なので、あれこれ逡巡しているのであるが、詩人は2時間の講座をどう進めるつもりなのか、私は記録係を言いつけられていて、それは苦手だからお茶と菓子の係を希望していたが、これは(師匠)ことボスの至上命令とかで、しかもボスはネット不調を理由に一切のコミュニケーションを遮断していたので、私は電話は嫌いだし、なぜって、電話は本人が出ないことが多くて、取り次ぎが面倒くさいので、かといって手紙も大げさだし、メールは一番いいのだけど、だめと言われてるものを送るわけに行かず、結局当日の記録をすることになりそうだが、月末に中国に行くので、記録提出が間に合うかどうかは自信がないが、何とかなるだろうけど、あれほどネットに頼っていた御仁がそういうものを絶った場合、さぞかし不便だろうと思うのはこちらの勝手な推測で、必要なところには、届いている気配もあり、私のメールなどは元々お呼びでないとしても、しばらくネットから遠ざかっていたら、かなり、今までと違う価値観、生活感覚が出来たにちがいないので、新しいホームページは、きっと今までになく刺激的なものになるであろうことを期待して、良きライバルなどとおこがましいことを言うつもりはなく、ひたすら発展を祈る次第・・・なんてことは、よけいなお節介でしかないのであった。

2002年03月16日 02時35分43秒


舞台の醍醐味
2002年03月15日(金)

先週見た井上ひさし「国語元年」をもう一度見に行った。初日の興奮と違って、出演者も演技に余裕が見られるし、見る方も、大体の展開が頭に入っているので、最初に気づかなかったことに気づいたり、前に見えなかったところが見えたり、また違った味がある。同じ芝居を二度見ることの良さが、よくわかった。
芝居の面白さは、なんと言っても生の舞台でしか味わえない臨場感であろう。たぶん、同じ舞台は2度とないくらい、一回一回違うのだと思う。何が起こるかわからない面白さと怖さ、演ずる方も、毎回違う客の雰囲気を前に、真剣勝負を挑むわけである。演じる方と、観る方とが、がっぷり4つに組んだとき、思いがけない至福の舞台が現れるのかもしれない。
その意味では、なるべく前の方で観るのが良い。今回は、2度とも、比較的前の方だったので、俳優の汗まで見えて、なかなか良かった。
ところで、私は、映画や芝居を観ているとき、必ずどこか一カ所眠くなる癖がある。それは、芝居がつまらないとか、役者の演技が下手だとか言うことではなく、一種の生理現象というか、条件反射みたいなものである。
ある時、サザンシアターで、ある舞台を観ていた。シリアスな芝居だった。私は、前から2列目ぐらいの席で見ていた。途中、例によって、うとうととした。時間を計ったことはないが、ほんの1,2分ぐらいだと思う。役者のセリフは聞こえているのに、夢の中のように、聞いていた。ふと目を開けると、舞台中央でセリフを言いながら、役者の目が私をにらんでいる。「おまえはこれでも寝るのか」と言わんばかりの、すごい形相で、私の目をのぞき込むがごとく、にらみ据えているのである。
役者にとって、演じているすぐ目の前で、寝ている人がいるというのは、気になるに違いない。悪いことをしたと思い、私も、まっすぐににらみ返した。
役者はすぐに元の目に戻り、芝居は続いた。
あんな経験は初めてである。
睡眠不足で芝居を観ると、こういう事も起こるからと、それ以来、芝居を観る前日は、よく寝るように、心がけている。

2002年03月15日 01時00分26秒


馬酔木の花
2002年03月13日(水)

我が家の庭は、木は多いが、花壇は作ってないので、人が見ると、ちょっと殺風景に写るかもしれない。
花は、梅、椿、山茶花、紫陽花、花海棠、木槿など、木の花ばかりである。私がもっと、草花に手をかける習慣があったら、季節ごとに花を植え替えたりして、花いっぱいのカラフルな庭を演出するであろう。
最近シニア向けのサイトを時々見るが、写真の上手な人が多いようで、さまざまな花の写真を、ページいっぱいに載せてあったりする。
ホームページを作るとき、はじめは既成のファイルに入った写真を使ったが、やはり、自前のものがほしくなり、私設秘書に頼んで、デジカメで撮った写真の中から、深大寺のバラの写真を使った。
年が明けて、表紙を作り替えたので、私の書斎の窓のそばにある、紅葉した楓の写真を載せた。
それが、保存の失敗で、ホームページごと削除されてしまったので、また1から作り直し、トップの写真は、既成ソフトの中の富士山を使った。
しかし、そろそろ春めいてきたので、少し明るい色調にしようと、壁紙をピンクにしたので、写真も、やはり既成のソフトの中から、マーガレットを選んだ。
最近、秘書が、庭に咲いた馬酔木のいい写真を撮ったので、そのうち未使用のものを1枚もらい、今度表紙の色と共に、一新した。
日記は、ほとんど毎日書いてるし、表紙その他のページも、少しずつ手を入れている。ごくたまに、のぞいてくれる人があったり、ゲストブックに書き込んでくれると嬉しい。
私も、いいホームページを見つけたときは、ひと言メッセージを入れることにした。
何度も失敗しながら作ってきたが、このひと月あまりで16ページになった。アクセス数、700を超えた。

2002年03月13日 16時32分26


腰痛三日目
2002年03月12日(火)

今朝は、なかなか起きられなかった。
体をひねると痛いので、仰向けになっているしかなかったが、お腹もすいてくるので、亭主におにぎりを作ってもらい、寝床の中で食べる。「おにぎりなんて作ったのは、学生時代の合宿以来だ」などといいながら、あるじ殿の作ったおにぎりは、ふわっと丸めて海苔で巻いているので、持ったとたん、ぼろぼろこぼれてしまい、食べにくくて困った。しかし、ひとつはじゃこ、もう一つは鮭が入っていて、おいしかった。
家にいると、こき使われると思ってか、テキはそそくさと支度をして、スポーツクラブへ出かけてしまう。「女房の部下になるより、元の上役の部下になる方がましだ」とか何とか言う川柳が流行っているそうな。このハクジョウモノ!
元気が出たので、やっとの思いで起きてみたら、ぎりぎりと痛みが走ったが、そのうち、だんだん体が慣れてきたので、庭の水撒きなどする。
堅い椅子に座るか、立っている方が楽なことがわかった。
テキは昼過ぎ戻り、少しばかりの食べ物や材料を冷蔵庫にしまい、また夕方からジャズのライブハウスに行くと言って、出かけてしまった。
このところ、そういう仲間が増えて、魅力的な女性もいるらしく、時々誘われてはウキウキと出かけていく。
最近、妙齢のキャリアウーマンの間で、「お借りするよそのご亭主」というのがはやっているそうな。お金も自由もある女たちは、今更結婚して、亭主の世話なんかするより、すでに家庭を持ち、安定した立場にある男を捜して、いいところだけいただくのだそうだ。
身の回りの世話なんか、奥さんに任せておけばよい、人の家庭に入り込むつもりはさらさら無く、かといって、独身の男は、なまじ結婚などと言う可能性があるから面倒くさい、家庭持ちなら、その心配もないと言うことらしい。
身勝手なと思うが、同姓としてわからないこともない。それだけの力のある女は、そういう生き方をすればいい。老後のことも自分で、考えるのだろうから。ただ、我が亭主が、彼女たちの身勝手の標的にされるのは、ごめん被りたい。
そこで私はこう言った。「もし、キケンを感じたら、ウチのカミさんがねえ、とさりげなく言ってやるといいわ。その一言で、女は冷めるから」
とにかく早く腰痛とおさらばして、美容院にも行かねば。

2002年03月12日 20時46分51秒



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