イレコミ音楽
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| 2002年06月06日(木) |
「祭りばやしが聞こえる」のテーマ/柳ジョージ |
「祭りばやしが聞こえる」のテーマ/柳ジョージ 1977
とくかくかっこいいんですよ〜、聞いたとたん好きになってました。ドラマ「祭りばやしが聞こえる」では、ショーケン(萩原健一さん)が朴訥な競輪選手を演じてて、その姿とこの曲と重なってとても印象的でした。
この曲、柳ジョージさんの渋い歌声もさることながら、歌の旋律を引き立てるキーボードのサブ・メロディが実にグ〜でして、ベースもほどほど主張してるし・・なんて〜のかしら、シンプルなのに全体的にゆったりしてて、じっくり聞かせてくれる〜って感じなのです。なんか雰囲気かっちょいいのよね。そして歌詞は「しあわせとはお前のことさ、おーベィベェ」ときちゃうんだもの(笑)「幸せ=おまえ」ということで究極のラブソングなのかもしれませんよ。作詞作曲は柳ジョージさんではないんですが、ドラマために作られ、その背景にもぴたりと合ってた気がします。
今でもこの曲を聞くと、1本道の遥か彼方から競輪選手のショーケンが必死にペダルをこいで近付いてくる、というイメージが浮かんできます。負傷し心まで傷付いた競輪選手が田舎の鉱泉旅館へ一人やって来て、再起をかけてリハビリに励みながら、旅館の女将に恋をして癒されてゆく・・・という地味な物語りでしたが、なぜかこの曲と共によーくその場面場面が思い出されてしまうんです。青々とした道路傍の草〜♪なんて感じまでも・・・。
柳ジョージさんの曲では「雨に泣いている」も泣く程好きなんですが、その他にも「酔って候」などの名曲が数々あるんですよね。でも、個人的には彼の歌う、サム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」や「ツイストで踊りあかそう」のカバー曲がもの凄く好みでして、決してサム・クックに負けてない歌唱力とハスキーな声が魅力なのでした。なんか柳さんって感性が日本人離れしてる気がしちゃうんですよね。
やっぱ、彼の曲には辛目のバ−ボンが似合うのかな・・・しぶぅ。
〈参考アルバム〉 柳ジョージ&レイニーウッド「軌跡1」30BTC-163
| 2002年06月03日(月) |
「愛のためいき」ロバータ・フラック VS ジョージ・ベンソン |
「愛のためいき」ロバータ・フラック VS ジョージ・ベンソン
「Feel Like Making Love」Roberta Flack 1974 「Feel Like Making Love」George Benson 1983
この曲を最初に知ったのは、ジョージ・ベンソンの歌う「Feel Like Making Love」でした。ラジオ番組に応募してもらったLP『ユア・アイズ』の1曲目だったこともあり、とびっきり印象に残っていたのです。てっきり彼の曲と思い込んでいたのですが、ある日流れてきた曲にびっくるぅ!?あれ?どーして・・? そーなんです、実は10年も前にロバータ・フラックが「愛のためいき」なる邦題でヒットさせていたんですね。全くの無知でした(大汗)
この曲を比較するとすごいのですが、ロバータ・フラックは、ささやくように、穏やかにしっとりと歌い上げていて、スローな中にも気品と色気を感じさせてしまうのです。やはり名曲ですネ〜、ちょっとエコー掛かり過ぎでないかしらん♪と思わせる魅惑の世界なのです。
片や、ジョージ・ベンソンは、これでもか!と端切れよく、小気味よく、リズムを刻んで踊れそうなほどに(笑)全く別種類のアレンジ。力強い色気で、はじけきってしまってるんです。アップテンポのわりに演奏時間がロバータより1分半も長いのは、例のハモリ♪(笑)そーなんです、間奏部分でギターの旋律に添ってハモってるんですネ。実にすんばらしい!自分の曲(モノ)にしちゃってますよ、グレイト!こんなに違ってたら、反ってどちらも好きになりますよ、Qoo〜。
余談ですが、1991年頃にソウルをレゲエで歌う特集CDがありまして、レゲエなこの曲を聞くことができるのですが、ま、これはとっても変な感じの短調に仕上がってしまってます。雰囲気はもわ〜っと暑い地方に来た感じ・・・(笑)余談デシタ。
ロバータ・フラックは、1972年に「やさしく歌って」をヒットさせ、ネスカフェのCMソングで有名でした。彼女はクラシックの勉強をしていたこともあり、あまりR&Bのミュージシャンぽくないのかもしれませんが、正統派歌手(アーティスト)の貫禄はたっぷり。日本では「やさしく歌って」の方がずっと有名ですけど、聞込むと「愛のためいき」もナカナカどーしてクールでグ〜です。それにジョージ・ベンソンとの比較も面白いので、時間とお金と余裕のある方は是非聞き比べてみてネ。
〈参考アルバム〉 『IN YOUR EYES』George Benson P-11265(1983) 『Midnight Moods』George Benson WPCP-4577(1991) 『SUPER SOUL VOL,5 Female』FCD-05 『I Shall Sing(ソウルをレゲエで)』CDTRL 289(1991)
| 2002年06月02日(日) |
「風に乗って」岡崎友紀 |
「風に乗って」岡崎友紀 1973年
おてんば少女はドラマ好き♪ってことで、幼い頃の私は、そこいら中飛び回って路地裏で缶蹴りしたり、50歩100歩を真剣に取り組んでいたのでした。そして夜になるとドラマを見ながら夢見てたんですネ・・・。当時から相当なお気楽者だったようです(笑)
70年代初頭にはラブ・コメディドラマが盛んで、岡崎友紀さんの、『おくさまは18歳』『なんたって18歳』『小さな恋のものがたり』『ママはライバル』『ラブラブ・ライバル』・・・などをワクワクドキドキしながらよーく見入っておりました。
その中でも『ラブラブ・ライバル』の主題歌である「風に乗って」は特に大好きな1曲でした。実はこの曲、フィフス・ディメンションの「Up-Up And Away」のイントロにクリソツ!?なんですが、もっともっと明るくアップテンポにした感じで、歌詞の内容はまさにギラギラに明るい夢見る少女の世界でした。
最近、手に入れたCDの中にこの曲が入ってて、ほぼ30年ぶりに聞いたのですが、そりゃもぅ〜飛び上がるほどの歓喜なのでした!当時の少女漫画の女の子の如く、首を15℃ほど傾けてしてキラキラな目になってますよぅ(笑)
とにかくドラマもドタバタで明るく楽しいものでした。なので、今でもこの曲を聞くだけでかなり高揚してしまいます。気持ちはすっかり小学生に逆戻りしてウキウキしてしまう♪遠足でうれしいのとおんなじ感じがするのでした(笑) さあ飛びましょ〜!いくぞ〜って感じナノネン。
〈参考アルバム〉 「70'sTVヒッツ・コレクション〜ステージ101〜」TECD-25464 2002
| 2002年05月30日(木) |
「カフェ・ブリュ」ザ・スタイル・カウンシル |
「カフェ・ブリュ」ザ・スタイル・カウンシル 「CAFE BLEU」THE STYLE COUNCIL 1984
さっき中古CD屋さんでたまたま見つけた一枚のアルバム、なつかしい名前につられて買って来てしまいました。学生〜社会人になる頃、よく聞いていた“ザ・スタイル・カウンシル”です。ちょっと都会的でシンプルでジャジーで、なにかあの時代にはこのくらいの感じがあってたようにも思えてくるのでした。「CAFE BLEU」なんて流れてくると、時の流れが止りそうです。
大学の友人のお姉さんがレコード会社に勤めてて、デモテープがゴロゴロあるよ、と友人からもらったのでした。“RUN-DMC”(当時ラップの走り)と、“ザ・スタイル・カウンシル”共にミュージック・テープでもらって、ウォークマンで繰り返しよ〜く聞いてました。でも当時もらったのはこの「カフェ・ブリュ」のアルバムではないみたい・・・聞き覚えのある「You're The Best Thing」も、この録音ではなかったよな?ジャケットから、たぶんベスト盤だったのかもしれません・・しかも、このミュージックテープは人に貸したまま〜誰に貸したさえも、もう不明!?(笑)
当時はよくラジオからも彼らの音楽が流れていました。都心にあった叔母の家に下宿していた為、どーしても都会的なイメージが結びついてしまうんですよ。246と首都高の重なったあたりの夜景とか、東京タワーとか、ネオンとか、クールな街・・♪様々な記憶が音楽によって引き出されてきます・・・全くおかしなものですネ。
〈参考アルバム〉 「CAFE BLEU」THE STYLE COUNCIL POCP-1866
| 2002年05月25日(土) |
「サイド・ショー」ブルー・マジック |
「サイド・ショー」ブルー・マジック 「Sideshow」Blue Magic 1974
そよ風のやさしさ♪・・・そんなブルー・マジックの「サイドショー」です。
ブルー・マジックのアルバムを買ったのは実はジャケ買い(笑)ジャケットに惚れて買い求めたのです。青いバックに“BLUE MAGIC”のゴシックの白文字が目立ち、黒っぽいクラシックカーに乗ったり、寄り掛かったり、前に座ってたりするアフロ黒人5人組の写真がありました。5人組はこちらをさらり見つめ「どうよ?聞いてみるかぃ」と語りかけているようで・・・!?思わず買ってしまったわけですネ・・・(笑)
聞いてみると・・・とにかくやさしい♪フォルセットのコーラスグループの中でも、スタイリスティックスに比べてみても、このブルー・マジックはボーカルの声とコーラスがやさしいように感じます。今風に言う癒し系なソウルなのかもしれませんが、聞いてると穏やかな気持ちになれます・・・。ゆっくりと流れる時間の中で流れでる音、そんなアルバムに「サイド・ショー」は、最初に入っているやさしいお伽話のような曲に感じてしまいます。
イントロの一部に、あるフレーズが入ってて・・・あれ、聞いた事あるよな?と思ったら、サーカスの曲のワンフレーズが♪思わず微笑んでしまいました。Sideshowとはサーカスなどの出しモノ、ショーの事で、「ハリーハリー!ショーが始まるから、チケット売り場に並ぼうよ♪」などと歌ってる模様です(笑)実に楽しそうなのネ。
更にこの曲をやさしくソフラン仕上げしているのは、鉄琴とハープの音です。さりげなく鳴っているオルゴールのようにムードを盛り上げています。フィリーソウル(フィラデルフィア・ソウル)は私にとって大好き♪
まさに、澄きった空の青さの魔法のような・・・洗剤系のさわやかさかも(笑)
〈参考アルバム〉 「BLUE MAGIC」Blue Magic 1974 AMCY-74
| 2002年05月22日(水) |
「地球の声」選曲・監修/細野晴臣 |
「地球の声」選曲・監修/細野晴臣 「La Voix De Globe」HARUOMI HOSONO 1989
細野晴臣さんの名前は昔から知っていました。学生時代、好んで聞いていたミュージシャンのアルバムに参加されてたり、なんと言ってもYMOでの活躍は有名でしたし、でも実際にこの方はどーいう人なのだろう?と興味を持ったのは、小樽の出来事にさかのぼります。
北海道の港町小樽に大正時代に建造された石造りの銀行の廃虚がありました。折しもバブリーな時代、ホテルに改装される前の空間にて、ヘアーカットショーと音楽のコラブレーションのイベントが行われたのですが、その音楽を担当されてたのが細野さんだったのです。たまたま小樽へ遊びに行っててショーを見ることができました。その中で歌われた「アベ・マリア」。石造りの1、2階吹き抜けの造り、独特のノスタルジックな空間、しかも神聖な響きはその場所にピッタリ合うモノでした。時代や世紀すらワープしてしまったような感覚に陥りました。
そんなある日こと、新聞の広告で、細野晴臣さん選曲・監修の「地球の声」という8枚組CD集が発売されるのを知りました。どーしようかな?と2万円以上だったので躊躇したのですが、小樽以来、細野さんの選曲にも、ナチュラルな民族音楽にも興味があったので買ってみることにしました。
「地球の声」は世界各国の民族音楽を集めた8枚組、[ATAVUS 祖先][ELEGY 哀歌][Deja VU 既視][GAYA 恋歌][NEPENTHE 妙薬][TRANCE 恍惚][FIN 終末][CANDENDIA 律動]などのキーワード別の編成になっており、細野さんの詳しい解説も実に興味深く、選曲の感性も素晴しいものです。あまり話題になってませんが、かなりよく出来ていると感じます。
特に印象に残っている曲は[ATAVUS 祖先]に入ってる「母の乳を飲んだ時」と「彼の歌と聞いたとき」パキスタン・カシミール地方の弦楽器ラバーブの弾き語り音楽、なんとも素朴で心揺さぶられてしまいました。その他にも歌だけのもの、各地の楽器だけのもの、儀式的なもの、SEだけのものなど、様々な地球の声が凝縮されてます。もちろん馴染みのある、ロシア民謡の「カリンカ」「黒い瞳〜ポシュカ・ポーレ」や、トルコの「ジェッディン・デデン」、スコットランドの「アメージング・グレース」などの曲が入っているのもウレシイのでした♪「黒い瞳」が流れてくるとテトリスゲームを連想してしまうのは私だけかな・・・(笑)
このアルバム軍団を聞いていると、いいとか悪いとかいう枠を完全に超越して、あるがままを受け入れる〜という非常にナチュラルな気持ちになるのです。言葉で語らずとも、「地球の声」はいろいろな事を伝えてくれるアルバム集のようです。
その後、あの小樽の石造りの銀行跡は、英国の建築家のナイジェル・コーツの手によって、「小樽ホテル」に改装されましたが、5年後、美術館に変わり、再び今では何も使われてない廃虚に戻っているそうです。あの「アベ・マリア」を聞いたのは、夢のようなバブルの一夜、一瞬の出来事だったのですよね・・・。でも今も、石造りのひんやりした空間や、音の広がり響きは記憶の片隅に残っています・・・じんわ〜り♪とね、すばらしかった。
追記(2009年9月)旧/小樽ホテルは現在、ホテルヴィブラントオタルとして営業されているようです。あのナイジェルコーツのカラフルな内装はガラっと変わってしまったようですが、手頃のな価格で宿泊できるようですし、金庫室にも宿泊できるとか!?私も再び宿泊したいものであります。
| 2002年05月17日(金) |
「涙の口づけ」マンハッタンズ |
「涙の口づけ」マンハッタンズ 「Kiss and say Goodbye」The Manhattans 1976
幸いにもこの曲に失恋の思い出が重なってないのが救いです(笑)涙になるよなせつない曲なんですよね。これをよ〜く聞いてた頃は丁度気持ちがすさみかけ、仕事に悩み、恋愛に悩み、人生に悩んでた20代半ば、なにげに元彼から結婚パーティにお呼ばれするわ(苦笑)最悪の時期でした。そんな私を癒してくれたのが・・・マンハッタンズだったもかもしれません。ちょっと大げさ?!ふっふ。
いいですね〜彼等!きれいなコーラスで、それに私の好きなジェラルド・アルストンのほんのりやさしい声もたまりましぇ〜ん。さて、この曲ですが低い男性のセリフからはじまりまして、おそらく思い出の状況を語っているんだと思われるんですが、スローで、メローで、しかし決して暗からず・・・。泣かないで〜キスして〜、さよならを言おう〜♪ 日本語に訳すと粋ではなくなりますが(笑)名曲中の名曲ですので、文句なしに心を奪われてしまうのでした。
マンハッタンズはスタンスの長いグループ、その他の曲にもいいのがてんこもり♪代表的な「Shining Star」はもちろん、都会の夜景が似合い、お色気たっぷりなら「Just One Moment Away」もシビレマス。「There's No Me Without You」などは聞いてると泣きが入る。「Its You」のセリフの笑い声もたまらんのです。私にとって、まだまだ今後探究したいサウンドを持つグループのひとつです。
さて、元彼の結婚パーティーへ行った話の結末ですけど、当日は心情を悟られまいと平常心でお祝いをすませましたが、その前後3日間だけはのんだくれてヘベレケでした(笑)まったくぅ〜、絵に描いたような結末。今となってはいい想い出のひとつですが、とても勉強になりました。何でも体験しないと人の気持ちってわからないものかもしれませんネ。
しかし、この歌のイメージのような別れ方ってないんだろうな〜♪こんな別れ方だったら、いい想い出になるよりも逆に尾を引いたりしてね(爆)
〈参考アルバム〉 The Manhattans「Black Tie」1981 The Manhattans「Kiss And Say Goodbye」 The Manhattans「The Manhattans - The Collection」
| 2002年05月13日(月) |
「スウィート・ジェニー・リー」吉田日出子 |
「スウィート・ジェニー・リー」吉田日出子 1983
1983年6月のお話、深夜のラジオの番組で昭和初期からの日本のジャズ特集をしていました。その番組の匂いから、これは録るしかない!とすかさず赤いボタンを押したのでした。(笑)リアルタイム録音にまにま、うふふ♪
ラジオから流れてきたのは、南里文雄さんのトランペット「我がしらべ(セレナーデ)」、美空ひばりさんの「A列車で行こう」、エノケンさん「青空」、「ダンナ(ダイナ)」、ベティ稲田さんの「Shoud I」、川畑文子さんの「私のスイート・ハート」、「サイド・バイ・サイド」、「スウィート・ジェニー・リー」など、吉田日出子さんの現代版「スウィート・ジェニー・リー」などもかかって、実に面白いな〜と思いました。先陣達が必死で日本にジャズを築き上げようとしていた時代の息吹き感じた夜でありました。
そんな頃です、東京の予備校へ途中編入が決まり、お別れ会をしようと美術予備校の先生が主催してくれたライブで、つい先日聞いたばかりの「スウィート・ジェニー・リー」と「On The Sunny Side Of The Street」をバックバンドにお願いして歌うことに・・・恐いモノ知らずの若気の至りでした。(超恥)
それから月日が流れ、渋谷の文化村で「自由劇場」の再演の「上海バンスキング」を見る機会に恵まれました。ラジオで聴いたような懐かしいジャズが流れ、借金しても音楽が大好きで捨てられない・・そんな人たちの話で、吉田日出子さんの歌もとてもよかったのです。その後、吉田日出子さんのCDを手に入れて聞いていました。聞いていると、再びなつかしくってうれしくなるような感覚に襲われたのです。特に「スウィート・ジェニー・リー」は明るくって、軽快で楽しくなる♪沸き上がるような感覚でワクワクしちゃうんですね。それに吉田さんの歌が愛らしくんてよかったから尚のこと・・・。
昭和初期のジャズを愛しているミュージシャンの方々も沢山おりまして、高田渡さんなどは「ダイナ」「リンゴの木の下で」を歌い、私の大好きな曲である「月光値千金 Get Out Get Under The Moon」は、エノケンさんも「消えて後もなし」という曲名で歌ってるんですよね、有山さんもライブで歌ってましたね。
先日、ある音楽番組に吉田日出子さんがゲスト出演されてたんですが、ジャズがお好きなんですか?という質問に「いえ、そーでもないんです」とお答えになられてて「え!そーだったんですか」と驚きました(冷汗)吉田さんの歌うジャズ聞いて好きになったんですよ〜「スウィート・ジェニー・リー」(笑)
〈参考アルバム〉 吉田日出子「上海バンスキング ベスト・セレクション」
| 2002年05月10日(金) |
「可愛いアイシャ」スティービー・ワンダー |
「可愛いアイシャ」スティービー・ワンダー 「Isn't She Lovely 」Stevie Wonder 1976
1976年頃、小学生の私は念願のラジカセを手に入れ、毎日エアーチェックに明け暮れていました。ある日何気なく“スティービー・ワンダー特集”を録っていたのですが、そのテープがえらく気に入りまして、そらもぅよーく聞きこんでおりました。その中でも「可愛いアイシャ」はひとしお印象に残ってる曲なのであります。
「可愛いアイシャ」はスティービー・ワンダーが愛娘の為に作ったものです。赤ちゃんの泣き声から曲がはじまり、Isn't She Lovely〜♪と歌われ、間奏のブルースハープも曲を印象づけています。途中、幼い彼女の「ラルラルラルラ〜♪」という声や、家族の会話、笑う声、お風呂に入る雰囲気がそのまま録音されており、それも音楽の一部として曲をもり立てているのですね〜。もう説明なんかいらない完成度、何度聞いても飽きないのですわ。
再び聞き直してみたら、ふと幸福感を感じてしまいました。あ、そうか!この曲は父親の愛情たっぷりで作られているからかも・・・スティービー・ワンダーの父親の側面が垣間見えて、微笑んでしまいました。
あれから26年、可愛いアイシャちゃんは少なくとも26才以上になってるわけですが(余計なお世話やん)時の流れを感じても、曲はあのときのまんま!変わりません、いいわ〜♪
| 2002年05月08日(水) |
「本牧ブルース」ザ・ゴールデン・カップス |
「本牧ブルース」ザ・ゴールデン・カップス 1969
「長い髪の少女」でないもう一つの顔が存在する“ゴールデン・カップス”他のアイドル的グループ・サウンドとは違う何かを持っていたのでありました。
グループ・サウンドのブームが終ったあたりで幼稚園児だった私は、G.Sを知らない世代です。ただ近所の古い文房具屋で、売れ残ったテンプターズのグッズを見つけては面白いな〜とコレってショーケン!と眺めてる子供でした。
1990年に入って、なんとなくグループサウンドを聞いてみたくて手に入れたG.Sベスト盤。これには“タイガース”“テンプターズ”などのメジャーなグループで実によかったんですが、ふと気が付くと“ゴールデン・カップス”が抜けていて・・・あれれん?直に“ゴールデン・カップス”のベスト盤を手に入れて聞いてみることにしました。そうしたら、あらっ、こ、これって「ルシール」こっちは「青い影」、これはソウル「マイ・ガール」、あ、これはバンドの「ザ・ウェイト」と、いうことで、非常に興味津々になったのでした。
“ゴールデン・カップス”の中でもメジャーでマイナー曲「本牧ブルース」はかなり好きな曲です。ゴーゴーのノリで歌謡曲風、充分かっこいい表現が出来ていると感じます。ちょっとアウトローな歌詞も魅力です。「疑うことより信じておくれ〜♪」っていいね〜。
ベスト盤にすっかりハマってしまい、続けて買った『BLUES MESSAGE』という3ndアルバムのセンスには度胆を抜かれたのでした。「ウォーキン・ブルース」「GET OUT OF MY LIFE」「絶望の人生」「悲しい叫び」「イーヴル・ウーマン」などの選曲がいいのです、カバー曲だけどえらくかっこいい!ジャケット見ても、今でも通用しそうな雰囲気があるし、はるか昔、ソウル、ロック、R&Bやブルースが日本に入ってきていた頃にそういう音楽をやろう!としていたグループがあったのですね〜とツクヅク思ったのでした。
さて、カップスはあまり演奏が完璧でなくて「4グラムの砂」などではギターのチューニングがあってないのでは?と思えることもあるのですが、そんな部分もなぜか好きなのです、あばたもえくぼ♪
この時代に少女だったら、きっと追っ掛けになっていただろう・・・。
〈参考アルバム〉 ザ・ゴールデン・カップス『BLUES MESSAGE』CT25-5568 ザ・ゴールデン・カップス『BIG ARTIST BEST COLLECTION』CT25-9037
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