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2005年06月12日(日) 『ラ・マンチャの男』(6/7)

木曜日丸一日、20時間近く寝倒しました。
以前、ドリスタンの「飲んだら寝ようね」という
CMに、そんなことができる人間がどれくらいいる?
と疑問を感じたこともあるんですが、やっぱり、
休んで寝られる生活って恵まれてるなと思います。

おかげで翌日には、のどは痛いものの、ほぼ平熱、
めまいも治まって、普通に会社に出かけられました。
まあ、好きな時に休めて代理がいる仕事がいいと思ってちゃ
いつまでたっても給料が上がるわけはないんですけどね〜。
職場自体も、年々、職人より統一規格製品の出来を
求めるようになってきてるから、いいのかもですけれど、
ちょっと微妙かな・・・。今週は土曜も出勤だったので、
有休に響かなかったのは助かりましたが。

日曜日も丸一日寝倒して、今はちょっと元気。
土曜日辺りから同じような症状の友人が増えてるけど、
最近会ってない友人たちなので、私に罪はなし。
珍しく、流行先取りして風邪を引いてみた感じです。
明日はまた渋谷なんぞで観劇だから人込みに出るし
やっぱり給料安くても休める仕事がいいわ、ホントに。


『ラ・マンチャの男』

場所:帝国劇場D-35
時間:18時開演、約2時間半(休憩なし)

7日に観てきました。ボロ泣きしました。
でも観ながら「これでいいのかな〜?」とも思いました。
もう10年近くラ・マンチャ観てきて愛してきた猥雑さが
消えて違和感を感じた前回の方向性が、更にはっきり。
ますます すっきりして、分かりやすい作品になって。
でもそれが私には逆にツボになってしまったんです。

まずね、松アルドンサが面白かったかなと。
前回はただ格好だけ頑張ってアルドンサしている感じが
強かったのが、今回は、あばずれには見えないけれど、
少なくとも親兄弟のいない帰る家のない孤独感が見えた。
鳳アルドンサと違って現時点の生活になじんではいなくて、
一応、それなりの夢を感じたりもしてはいるけれど、
手に入れられる訳がないと諦めているんだなという印象。

エポに近い作りなのかな。でも、すごく分かりやすい。
諦めて妥協していた夢、でも、それを取り戻す話。
高音がどうしても地声で出せず裏声になっちゃうから、
余計にあばずれ感が減って普通の女の子なんだけど、
この作りなら、まあ許せるかなという気も。
エポみたいに、かわいく切なく・・・ではないし。

あと、目立って気になった点は、
♪小鳥よ小鳥 の指揮などで頻繁にセルバンテスが現れ、
これが三重構造の話であることを思い出させることかも。
おかげで、最後の方で「話はこれで終わりです」と言った
セルバンテスに対して囚人たちがブーイングをし、
牢名主が原稿を焼こうとするくだりが理解しやすくて。
彼らもドン・キホーテの生き方に夢を抱きかけていると、
なのに、それが砕かれた時点で終わりなんて話は、
とうてい納得できないんだと、初めて体感しました。

何しろ、分かりやすくなっていました。
ただ、時代のエッセンスが薄まって、現代の感覚でも
理解しやすくなることがいいことかどうかが悩みどころ。
ちょうど、最近のエポを観続けてそこそこ満足していたのが
SPを観て、最近のは違う!と思わされたばかりなだけに、
いいのかなぁと思いつつも、だだ泣きしてきました。
いいのかなぁ・・・?でも、初見には薦められるかも。


2005年06月08日(水) おめでとう!

「世界で一番最初に」「自力で」決めたってのが
やっぱり、気持ちいいですね!久々に2点入れたし。
最後に相手方が熱くなりすぎてレッドカードなんて、
ケチつけられちゃったけど、気持ちのいい勝利。

前半なんかは、ものすごーいイライラしましたけど。
攻めが弱くてテンポ悪くて、積極性を感じなくて。
やる気あるならもっと前向いて声出してシュートしろ!
向こうの方がよほど攻めてるじゃん?
最下位に押されててどうするよ?って感じで。
中田(浩)が取ったハンドから始まったセットプレーでも、
もっと真面目にこぼれ球追えよな!って感じだったし。
いい形になった時、いてほしいところに人がいない。
カメラの隅に映ってる某21番とかの妙な位置を見ながら、
「お前、なんでそんなとこにおんねん!」と叫んでたり。

でも後半、全体的に少し前半よりいいかな?と思ってたら、
疲れてきたいい時間に入った!前半から前に動いて、
FWらしさを見せてくれてた柳沢だから、嬉しかった〜。
疲れて だれがちだった皆の動きも、良くなったしね。
そして、1点目のアシストになった大黒による2点目!
きっちりキーパー引き寄せてからシュートできるなんて、
なんか、本当に日本人ですか?って目配りがいいかも。
日本サッカー、成長してるんだねぇ。しみじみ。

昼過ぎからフラフラして吐き気もして、
明日の欠勤願い出してヨロヨロと帰ってきたってのに、
先輩にそそのかされて、一緒にお祝いケーキなんぞ買ってた。
試合終了後にお祝いメール交換しながら幸せに食べて、
一応熱を測ってみたら、9度近い。アホか、私。
この時間まで元気に起きてたことは先輩にばれてるし、
明日本当に欠勤したら・・・、やっぱ怒られるか?(^^;
もう寝なきゃ。


2005年06月06日(月) 妄想デー。

某役者さんからFC会報が届きました。
中2か月、まったく観ていなかった役者さんだけに、
「おらおら、ちゃんと思い出せよ〜!」とか言われた気分。
レミ前楽と重なって行けなかった親睦会の写真もあって、
「浮気者で申し訳ないでげす」なんて平伏したくなったり。
あぐらかいて飲んでる くつろぎ加減が、恋しいなぁ。

別の役者さん携帯サイトからも、幸せそうなメールが。
ほとんど「今、飲んでるよ〜ん♪」という雰囲気で、
書いてる顔が浮かぶし「それ、ナイスアイデア!」と、
思わず返事しちゃいたくなるような旅行の提案つき。
SLかあ・・・。のんびり乗ってる姿が普通に想像できる。
危うく本当に返信しちゃいそうになったメールを消して
「そうだよね、そうだよね(^^)」と、友人同士で
メール交換し合って、旅行予定に夢を馳せてみたり。

料理番組に出ていた更に別の役者さん。
今どき珍しいけれど、料理は全然できないとのこと。
その割に卵の黄身と白身分けは上手にこなしていたけど、
チャーハンを作る時は最初に何もかも放り込むらしい。
昔、私も何度かやったことあるけれど、ご飯が卵で
ベチャベチャになって、ホントにまずいのよ〜。
味の想像がつくだけに、そんなもんを作って
独りで食べてる顔を思い浮かべて、やっぱり笑える。

何か、舞台と関係ない部分ばかりで
にやけちゃうような事がたくさんあって、
これでいいのかと思いつつも、ちょっと幸せな日。


2005年06月03日(金) 『9 the musical』

とりあえずまずは、
バーレーン戦、日本代表勝利おめでとう!
でも私は、何故か8時過ぎから寝こけていて、
3時半ごろ目が覚めたら試合終わってました(泣)
5時前から15分ほどで全試合観ただけです・・・。

何となく「W杯は私が観なけりゃ勝つ」という
ジンクスが更新されたようでプチ悲しいですが、
今日は本当に「絶対に負けられない戦い」だったし
とにかく良かったです!連戦だけど次も頑張って!
・・・でも、次戦出られない人、何人いるの?
イエロー続出だったみたいだし、小野も無理よね?


『9 the musical』

<場所>アートスフィアG列20番
<演出>デヴィッド・ルヴォー
<訳詩>青井陽治
<出演>
 グイード:別所哲也、
 リリアン(プロデューサー):大浦みずき
 ルイーザ(妻):高橋桂、クラウディア(女優):純名りさ、
 カルラ:池田有希子、リトル・グイード:向笠揚一郎
 ママ:花山佳子、サラギーナ:田中利花
 高塚いおり、岡田静、江川真理子、山田ぶんぶん、
 剱持たまき(スパのマドンナ)、井料瑠美、家塚敦子、
 福麻むつ美(元批評家)、宮菜穂子、鳥居ひとみ


1日に観てきたのですが、よく分からなくって。
文章化しづらい感想で、放っておくといつまでも
何も書かずに忘れそうなので、簡単にメモ的に。

セットと照明が きれいでした。
選んで取った大好きな7列どセンター席でしたが、
もうちょっと後ろでも良かったかなと思ったくらい。
実際、2列後ろに役者さんたちが座っていたし。
オープニングでは、下手奥のDNAを思わせるような
螺旋階段を、多くの女性が流れるように降りてくる。
胎内のような青く静かな照明に照らされた、透明な
アクリルか何かで出来た丸テーブルと多くの椅子、
ホリゾントでボッティチェルリの三美神に流れる水、
静かな間に湧きあがる音を立てながら出来る池、
どれもとても女性的。

ストーリーは、9歳の心を持ったままの
著名な映画監督グイードが、離婚を切り出され、
台本も出来ないのにミュージカルを撮れと言われ、
長年の仲間であるクラウディアにも見捨てられかけ、
現実と幻想の女性たちに囲まれた時・・という話。
グイードを愛し彼を囲む女性は、何と16人。

なので最低限、主役が魅力的であってほしいのですが、
少なくとも私は、彼に惚れられなかったのが辛かった。
私は、自慢にもならないけれどダメ男には弱いので、
最初の方で彼が「♪あれも欲しい これも欲しい」と
歌う辺りなど、場合によっては「ほんとダメな男」とか
文句言いつつ、つい抱きしめたくなるはずなのですが、
別所グイードにはそういうダメ色気が感じられなくて。
独りで放置しても大丈夫そうな雰囲気が、惹かれない。
「心は9歳」っぽい甘やかしたくなる感じが欲しいのに。
他にいくらでも女性はいると分かっていても、つい、
「私がいなくちゃダメなのよね」と思わされたいのに。

そこで誰の気持ちにも入りそびれたのが、
何よりも分からなさの原因だとは思うのですが、
分からなさを加速させたのは、歌詞が聞き取りにくいこと。
「何が」とは分からないのですが、すごく曲に乗ってない。
てにをはの前に、ブレスの位置があったりするせいかな?
日本語を歌っているように感じられず、漢字変換の
しづらい歌が多くて、それも相当ストレスでした。
むつ美さんの歌ですら、こんなに分かりづらいなんて!

とにかく、舞台の美しさと、
女性陣個々の魅力や歌声にだけは感動して帰ってきました。
強く美しく逞しく温かく賢くエロティックで純粋で健気で陽気で
こーーんなに女性っていいものだったかなと思うほどで(笑)
意外に高音がかすれていた剱持さんとか、やはり歌声の
強引なキンキンさがちょっと苦手な池田さんとか、
ちょこちょこ引っかかる部分もあるにはあったけれど、
対グイードで目を奪われる魅力度300%の大浦リリアンに、
思わず恋しそうになってしまった客いじり場面など、
とにかく女性たちに惚れまくって帰ってきました。
思い切り趣旨を取り違えていることは、自覚済み。
初演の福井貴一@グイード、観たかったなぁ。

<追記>
2幕でクラウディアが歌うソロは、
BWガラコンで純名さんが歌った時は、「へえ〜」という
感想でしたが、舞台で聞くときれいでとても好きでした。
ただやっぱり、別所グイード相手だと思うと共感できず、
離れて歌っているのを幸い、彼女ばかりを見続けて、
他の相手を想像して聴いてしまいました。すみません。
あと、パンフレットを買うとストッキングがおまけに
ついてきたのは、ちょっと雰囲気としても嬉しかったです。


2005年05月29日(日) 一夜の夢〜レミゼSP大楽

「ああ、何か、すごくいい夢見たなあ!」って感じ。
3時間が現実でないような、観終わって気持ちいい目覚め。
24日には、歌穂エポ以外には意外に冷静な感想だったので、
復活楽祭りになっちゃったらついていけないかもと心配でしたが、
そんなこともなく、気持ちよくタイムスリップしてきた感じ。
かつて、ものすごく好きだったレミにもう一度会ってこられた。

話が進むたびに、「ああ、こうだった、ああだった」と、
大好きだった場面の一つ一つを思い返していき、
記憶を上書きした感じかな。とても不思議なのが、
過去になればなるほど美化されるはずの記憶が、
実は、今、目の前に現れても全く違和感ないということ。
だから余計に、夢だったみたい。

だから、記憶と違うキャストに関しては、
多少の違和感がないでもなかったけれど。
特に感じたのが、♪恵みの雨 の直後に音楽が変わって、
バルジャンが現れるところ。何度泣いたか覚えてないくらい、
これがデフォルトの2人の姿をオペラで注視していたから、
砦を越えて現れるのは、当然、滝田パパのはずでした。
なのに、小さい。あれ?と軽く目眩が起きて現在に戻る。
そんな瞬間は、少しずつあった。それは仕方ない。
有り難かったのは、コゼットがMy初演キャストの
好きだった早見コゼに少し、つくり方が似ていたことかも。
友人に指摘されるまで気づかなかったけど、ホントだわ。

過去に観た覚えのないバルジャベがメインの前半は、
鹿賀さんが初日よりも鹿賀さんで、ジャベールに
見えなくなったこともあって今ひとつ乗れなかったけれど、
アンジョの右隣に立つマリの後ろ姿、ジャベを逃がす場面で
そっとマリウスの肩に手を乗せるアンジョルラスとか、
バリケードが始まると、もう、安心感でいっぱい。
「懐かしい」とか「すごい」とかじゃなくて、
「ああ、今日もレミだわ」って、当たり前のように観ている。
東山アンジョも知らない頃の記憶リピートだから、
「アンジョの背が高い!」なんて、妙な違和感も感じずに。

2000回初日は、旧キャストのすごさに驚きました。
今回はもう、新キャストと比較して懐かしむわけでもなく、
新キャストを観た後だから分かる旧キャストのすごさに
驚くわけでもなく(我ながら ひどい言い草だとは思ってます)、
ただひたすら、それが普通だと思って観ていたものを
普通に受け止めて、レミ初見の日と同じ2階最前列から、
当たり前のようにレミ観てきました。

終わって目が覚めてみれば、贅沢な夢だったなぁと思う。
美化していたわけではなく、あれは本当のことだったんだ。
そしてやっぱり、もう終わってしまった過去だったんだ。
心から有り難いことに、私は今年本公演、本物と思える
アンジョルラスに出会い、きっと10年後には「見事」と
言えるようになるだろう成長を見せたバルジャンに出会えた。
2年前とはきっぱり違う役作りで納得させてくれたマリウス、
1か月で、見違えるような成長を見せたマリウスもいた。
だから、これは夢だったんだと、現在に帰ってきて思える。

愛していたよ、歌穂エポ、斉藤テナ、岡アンジョ、禅マリ、
宏美ファンテ。そして、そこかしこに亡霊を見せてくれた、
滝田バルジャン、村井ジャベ、浅利ガブローシュに、
神保フイイ、乾バベ、戸井コンブに杉田クールといった
私の初見、97年にレミゼの世界を作ってくれていた人々。
でもまた別の人々が、別のレミを作っていくんだなぁと、
何度目かの、今度こその過去レミへのお別れをした感じ。
これで、前を向いて新レミを観ていくことができるかもなぁ。

あ、でも「やっぱり今のはダメなんじゃん」と確信してしまった、
エポやアンサンブルは、今後 相当、辛いかもしれない予感。
「こういう作り方もありかなぁ」と考えて褒めてきたけれど、
本来の姿を改めて見せてもらったら、やっぱり彼女らは
「違ってもエポ」という範囲から全く外れているんだと、
まざまざと感じさせられてしまったから。孤独じゃないし。
とりあえず、マリウスに愛されるかもしれないなんて希望を
持てない状況になんだということだけでも理解してほしいな。
アンサンブルsも、そういう、どうしようもないミゼラブルさが
根底に見えてこないと、「レ・ミゼラブル」じゃないんだよ。
頑張れ、新キャスト。今、レミゼに出ているのは君たちなんだから。
あ、後 最後に一言。大久保ガブ君。来年も出演するよね?
待ってるよ〜!


2005年05月28日(土) ああ、お祭なんだなぁ。

SPレミゼ、楽は持っているけれど、
もう一度観たいような観たくないような微妙な気分で、
「起きられたら」並びに行くと言っていました。
出不精な私がそう言う時は、9割5分行かない。
が、何故か、ちょうどいい時間に目が覚めてしまい、
マチネの当券抽選に参加。あっさりと玉砕。

60枚少々のチケットに240人強並んで、127番でした。
友人が72番だったので販売終了まで待ったけれど、
マチネ開場も過ぎたころに、購入できずに終了。
やはりキャンセルする人はほとんどいなかったらしい。

ゆっくりと昼食取ってから、
遠征の友人のホテルチェックインに一緒して、
そのままなだれ込んで少々 昼寝、体力を復活させる。
そして、友人たちはソワレに出陣、私は帰宅。

別に何をしたわけじゃないけれど、
97〜98年当時のレミ仲間たちと延々と語り合ったり
ホテルに転がり込んだりとかって、ひたすら懐かしい。
行動パターンも旧レミ復活、お祭気分なのかも。


2005年05月24日(火) 『レ・ミゼラブル』 2,000回記念公演

SP初日、行ってきました。
とにかく、席が良かった!
最前列サブセンター、センターより通路脇A-35番。
自分の強運を譲ってくれた友人に、大感謝。
今も昔も私のファーストバルジャンは滝田さんですが、
当時、取っていただくと多かった席が、A〜E列30番台。
最近は後方や下手側が届くことが圧倒的に多いため、
もう、この席に座っただけで、かつての思い入れが
甦ってきて、ドキドキ。懐かしいレミを観るぞ気分上昇。

全体として評価すると、まとまりは悪かったと思います。
でも、やっぱり、とんでもない人たちがいたから満足。
その筆頭は、誰が何と言っても歌穂エポ。パーフェクト。
何で1列目で観ても可愛いんだ、何歳だよ(^^;はともかく、
この恋が叶うことなんて一度も考えたことがない姿が好き。

結局は、ミゼラブルな中で生きるしかないと分かっていても、
今は、自分にとってたった一つのきれいなものである、
マリウスへの思いを心の中で握り締めているんですよね。
「分かってない」と言いつつ、分かってくれることなんて
ただの夢でしかないと思っているのが切なくって・・・。
マリに積極的な現エポちゃんたちも可愛くて好きだけど、
歌穂エポに久々に会ってしまうと、「これが本物だ」と
思ってしまいました。叶わぬはずだった夢が叶った、
♪恵みの雨 なんて、苦しいのか幸せなのか分からなくて、
息を止めて見守ってしまいました。すごいぞ、歌穂エポ。
彼女のためだけにもう一度¥13,500払えます。確実に。

とんでもないパート2、鹿賀ジャベ。
実は初見なのですが、ごく当たり前で懐かしかった。
「ああ、ジャベールだわ」と観ていてスルッと思える感じ。
常に努力して、自身に誇れる自分であり続けていると感じられる
ジャベールは非常に好きですが、その誇りが貫禄と相まって、
時に間違って警視総監ですか?ぐらいに見えるのは、ご愛嬌。
そんなジャベがミシミシと壊れていく様は、非常に納得いった。
鹿賀バルは、どうしても小手先の演技に見える部分が多くて
最後まで受け付けなかったのですが、ジャベはあまりに自然で
どんな演技をしていたのか細かいことを覚えていないくらい(笑)
あ、でも、唯一、♪スターズは、やっぱりちゃんと歌える人に
歌ってほしいなと思ってしまう。鹿賀節、苦手。

パート3は、斎藤テナ。
相変わらずテンポオンチで♪襲撃 でも入りそびれて間に合わず
マリウスの「奴らは〜逃げたよ〜」が、かぶっちゃったりしていた。
でも、体に染み付いた安定感からか、当たり前にテナに見える。
作った演技はどこにも見当たらず、自然にテナルディエ。
この辺りの人々は、人生半分以上がレミだったりするんですよね。
まさにレミゼが人生の転機で、何より特別なミュージカルであるという
体に染み付いた感覚と思いが伝わってくるのが、すごく嬉しい。

彼らと同じくレミへの あふれる愛を感じたのは、岡アンジョ。
第一声がちょっとグラついて不安を感じたけれど、
以降は抑え目ながら見事な美声。レミ初見が岡アンジョだった
私には、「これがアンジョよぉぉ!」という完璧な喜びのある歌声。
が、姿と演技に関しては、今年初めてアンジョルラスに出会った
気分でいる私にとって、アンジョといえばデフォルト東山さん。
つい、容姿を見ると「でかっ!」と思ってしまうのは許して・・・(^^;

そして何より違和感と共に思い出したのは、明るい笑顔。
♪民衆の歌で、華のような笑顔で通りの左右の人々に、共に
行進するよう呼びかけるアンジョって私にとっては変なのよぉ。
思ったより、アンジョのイメージは原作に縛られていたらしい
私にとっては、この明るい優しさがアンジョだと思えなくって、
絶賛される岡アンジョに違和感を感じ続けた日々を思い出しました。
でも、Myアンジョがどういうものか確定した今、改めて見返すと、
その素晴らしさと輝きも納得できて、アンジョとしてあることに
輝きを増す岡さんも観られて、嬉しかったです。

もう1人のお帰りキャスト、岩崎ファンテ。
実はファンテも、アンジョルラスと同様、当時の私にとっては
絶賛されているのに理解しがたいキャラクターの一人でした。
が、マルシアファンテ、シルビアファンテを観てきた今なら、
分かるかと思ったら、案の定。気が強く頑なに生きるしかない
ファンテーヌの人生が浮かび上がってきた感じがしました。
岡さんと違って、声は明らかに衰えてしまっていたけれど、
さすがに死に掛ける病院の場面とか、ぞくっとしました。

最後に禅マリ。以上2人と逆に、当時は激愛していたキャラ。
だけど、観ていて感じたのは、「そうか、あの頃の私って
こういうキャラクターが好きだったんだ」ということでした。
戸井マリウス、山本マリウス、そして「今期の」岡田マリウスの、
きちんと思想を持ち、戦いを選択する生き方を見てきた後だと、
禅マリウスが、私の感じる原作とは全く違うということ、そして、
変わってしまった好みとは相容れないことを、強く感じる(寂)

(馬鹿で馬鹿で馬鹿で馬鹿で)×100万回、でもどうしようもなく
可愛いんだよマリウスを、嫌だぁぁぁと叫びながら観ていた。
思想なんざどこにあるんだって感じで、バリケードにいても
何も理解してないマリウスは、一昨年の岡田マリを思い出したり。
が、♪カフェソング以降、「何があったんだ、お前?!」という
いきなりの成長っぷりと男らしさを見せる。怒りの♪カフェソング。

1幕の間は、(嫌だわ、こんなのマリウスじゃないのに)と
思いながら、やっぱり可愛さに抵抗できずに頬が緩んでいた。
なーんも考えないで戦って、なぜか一人だけ生き残ってしまった
後の♪カフェソング、そんな自分に激しい怒りをぶつけつつ歌う。
「そういえば、この変化が好きだったんだなぁ」と思い返しながら、
怒りに共振してボロボロ泣いていた。ずるい。嫌いな役作りなのに、
1曲だけで全部帳消しにするくらい強引な感情表現するなんて。
好みじゃないのに悔しいのに、息止まるほど泣かされた。
でも、好み云々ではなく役として生きているかという意味で、
鹿賀さんや歌穂さんたち(含む岡さん)とは違って、
新キャスト側の人間なんだと感じてしまう。

結局、役作りなんて考えさせる前に役を生きて見せてしまう、
10年選手キャストたちのすごさを、改めて感じさせられた回でした。
役柄のせいもあるんだろうけど、禅さんがまだまだに見えたかも。
「6年前に終わってから気になっていたことを、今回試せてよかった」
とか言ってた挨拶も、記念キャストとして呼ばれた側じゃないなと
思ってしまったし。岡さんとも差がハッキリ見えてしまって、残念。
そこまでレミゼに人生かけてないぞ感が、森公美さんともども、
ちょっと、あの場にいるキャストとしては中途半端に見えました。
彼らにとってレミゼは「特別なミュージカル」じゃないんだという感じ。
今井バルとか知念コゼは、それなりに居場所を見つけていたかな。
今井さん、バルとしては好きじゃないけれど(やっぱり眠いし)、
初演キャストに混じっての存在感は結構あるなと思ったり。

でももう、舞台としてバランスはどうよとか、そんな問題はともかく、
懐かしい席に座って、レミゼで懐かしい役を演じる彼らに
もう一度会えて良かった!と心から思える舞台を観られて、
ジョン・ケアードがやってきて、垣ヶ原さんを冗談交じりで褒めまくり、
歌穂さん思い切りお気に入りです雰囲気でニコニコと話をしていて、
それだけで、微妙な気持ちは全部埋め合わせても
まだ、お釣りが存分に来るくらい、満足でした。
後1回、歌穂エポにもう一度会えるのが、とにかく楽しみです。

最後に。お花もらいました。多分、局田さん@ガブ君。
先日の綜馬ジャベ花同様、肩に当たって後ろの列に
飛んでいきかけたのですが、跳ね返って戻ってきました。
きれいに撮れなくて残念ですが、濃紅・白・緑・橙色の
カーネーションと、真ん中にオレンジ色の釣り鐘型の
小さな花がたくさん咲く花が1本、入っています。
2,000回記念はちょっと豪華なのか、香りもいいです♪

2,000回記念のお花



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