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2004年07月29日(木) 『JCSエルサレム版』999回公演

お久しぶりです〜。
ちょっと長々とお腹をこわして寝込んでいまして、
まるで野の獣のように、寝てれば治るとばかりに
日に14時間とか寝て、他に何もしてなかったので。
ただ寝てればいいんですけど、動くとまずいんですよ。
最初のうちなんて、寝返りうっただけでも即トイレ。
電車に乗って会社なんて、とても行けませんわ。

なのに、ちょっと落ち着いたからといって、
いきなり出かけてきたのが、この公演。
全く取れないチケットを、四季の会会員の友人が
何とか手に入れてくれたから絶対外せなくて。
タイトルの「999回公演」というのは意味なしです。
たまたまそうだったらしいと終演後に知っただけ。
翌日は特別カーテンコールとかあったのかな?
でも翌日じゃ余計にチケットなかっただろうな(^^;

出演者はこんな感じ。
ジーザス:柳瀬大輔、ユダ:芝清道
マグダラのマリア:佐渡寧子、カヤパ:高井治
アンナス:喜納兼徳、ヘロデ王:半場俊一郎
ピラト:村俊英、シモン:大塚俊、ペテロ:賀山祐介
司祭たち:長裕二、小林克人、増田守人
他、アンサンブル

座席は、2階9列13番(最後列センター)。
例の四季劇場最悪と呼ばれる席で、見切れ多々。
特にきつい八百屋舞台である この舞台では、
劇場奥で進行するものは、ほぼ全く見えない。
体力がもつ限り、胸を太ももに乗せるような
体勢で観ていたけれど、それでも奥は見えず、
最後の十字架上のジーザスは、あごが見えるか
見えないかという状態だったけれど。

でも、良かった。素直に作品の良さが伝わった。
何となく思い出したのは、聖書っていうのは、
世界で一番読まれているファンタジーだって言葉。
宗教がうんちゃらとか面倒なことは放り出して、
単純に、とてもドラマティックで面白かった。
神の子と祀り上げられた男が十字架上で死ぬまで。
熱情と憎しみ、愛と裏切り、信頼と絶望、
あらゆるものが休憩なし110分に詰め込まれてる。
ああ、すごい舞台だ!やっぱり好きだ!と思った。

それを引っ張ったのは、ジーザス。
この体勢では、オペラグラスなんて使う余裕は
ほとんど無かったけれど、彼がしているであろう
憂いと慈悲、そして、わずかの戸惑いに満ちて
群集を見る微笑が、全身から感じられていました。
糧となるため、これから殺される羊である彼。

その彼を人間として見るが故に
苛つきを止められないユダも良かった。
本当に最初のうちから彼の心境が見えていただけに、
エルサレム入城でのジーザスの激しい怒りや
ゲッセマネでの「人間」ジーザスの思いが染みた。
ちょっと濃すぎる感はあったけれど、それくらいの
分かりやすさが、このドラマには合うかもしれない。
ただ、逮捕の場面は、もうちょいあっさり希望。

まあ、誰も彼もが良かったとは言わないけれど。
多分に遠かったせいもあると思いたいけれど、
カヤパとかピラトとか、ヘロデ王に至るまで、
誰がどの役でも構わないようなキャラだったし、
マグダラのマリアの佐渡さんは、やっぱり苦手。
「私、歌がうまいんです〜」って聞こえるし。
オペラ歌いの人はオペラに出れば面白いのに・・と
思いつつ終演後にキャスト表を見たら、納得。
私の苦手な青版コゼットさんでした。そうか。

でも、個々がどうこうってのが
本当に気にならない勢いのある舞台でした。
ピラトのソロも気持ちがしっかり伝わってきて、
終演後に、あのつまんないファントムの人?!と
キャスト表を見て驚いてしまったくらいだし、
何より主役がグイグイ引っ張って魅せてくれた。
すごく良いと褒められまくっているのを聞いて、
それで急遽取って、それでも大満足。
幸せってのは転がっているものだと思います。


2004年07月25日(日) 『新選組!』第29回「長州を討て」

ちょっと複雑な気分になったかも。
いや、最近の私は近藤を見たくないんだなって、
はっきりと自覚させられてしまったから。
特に、近藤と土方が一緒にいる場面は嫌らしい。
つまりは、軍議とか謀略してる場面が見たくない。
桂さんと会っても、昔みたいに無邪気じゃないし、
今日も、佐々木様に会っても完全に事務口調だし、
そんな、頑張って無理してる近藤は見たくないの。
何かもう、政治とか力関係とか嫌い!うざーーい!
でもどうせ今後の近藤の場面って、こんなふうに
暗い場面ばかりが増えてくるのよね・・・。はあ。

今回記憶に残ったのは、3場面。
1:総司&孝庵医師(笹野高史)。
2:久坂かっこいいー!
3:左之助、それはありなん?

1は、文句なく一番面白かった場面。
いや、面白かったといってはいけないかもだけど、
このドラマで貴重な(^^;、演技が上手い人同士の
きちんと見せてくれる場面だったなというか。
不安の裏返しでしゃべりまくって八つ当たりして、
でも、受け入れないわけにはいかなくて、
「・・・死ぬんですか」と遠くを見る目をした総司。
ちゃんと、言うことは言って言わせる時は言わせ、
薬も受け入れさせる医師のタイミングもいいし。

ここで総司の焦りや苛立ちに感情移入しただけに、
源さんに「良かったなぁ!」と言われた時も泣けたし、
左之に「声が大きい!」と言う声の強さも痛かった。
総司がいきなりポーンと大人になってしまったようで。
残り少ない人生と理解した時点で、自分がその期間に
最も大事にしたいものを、もう選んでしまったんだ。
他の事をしている暇はないと決めてしまった総司は、
これから、見ているのが辛くなりそうだと思う。。。

2は、とにかくまずは、顔が良いから(笑)
前から かっこいいかもとは思っていたんだけど、
髻を切ってバサッと髪が落ちた姿に、思わず一目惚れ。
青臭いガキが突っ走って自滅する話は嫌いじゃないし、
それに似合った熱さを持った美形なら、そりゃ嬉しいし。
最初のうちは「こいつアホ?」と思ったキャラも、
ここまで徹底してくれれば かっこいいってもので。
感情移入できるほど彼が描かれていた覚えはないし、
ただひたすらに、ミーハー(って死語かな?)に、
彼らしい死に方を堪能させていただきました

3は勿論、戦列を離れて仏光寺通りに行った件。
ああいう場面で救いに来てくれる男ってのは
女としては嬉しいけれど、戦列を離れてってのはどう?
左之助は、悩んだり、謀してばかりの連中が多い中、
ドラマを見る際の救いになってるキャラクターだけど、
今回の行動は、盗んだものをプレゼントしてきたのと
同じくらい、マイナス100万点って感じなんですけど。
そりゃ、助けに来てくれたことは泣くほど嬉しいし、
あの腕に抱きしめられてホッとしたのは確かだけど、
戦いに行く仲間を捨てて来たんだと知ったら・・・、
複雑な気分じゃないかなぁ、おまさちゃん。

あと、番外編で捨助も記憶にはあるかも。
何しろ、ものすごい出張ってたからなー。
久坂たちの髷を届けた場面での桂さんとの会話は、
今回貴重な、笑える場面だったし。相変わらず、
全く人の話を聞かない思い込みの強い桂さんと、
「近藤が嫌いでね」なんて、話に乗っちゃう捨。
こういう、変わらない三谷キャラっぽい人たちが
今となっては本当に恋しくてならないです。


2004年07月21日(水) 『West Side Story』(少年隊プレゾン)

<時間>1幕80分、休憩20分、2幕50分
<場所>青山劇場L列-20番
<出演>
トニー:東山紀之、ベルナルド:植草克秀、リフ:錦織一清
マリア:島田歌穂、アニータ:香寿たつき
アクション:赤坂晃、チノ:佐藤アツヒロ
Aラブ:生田斗真、ペイビージョン:東新良和
ドク:斎藤晴彦、クラブキ巡査:長江英和
グラッド・バンド:迫英雄、シュランク警部補:渡辺哲

(ジェット)佐々木重直、青山航士、佐々木誠、薗部祐之、
後藤健流、安江友和、澤地孝博
(シャーク)中村元紀、島田祐樹、横山敬、長内正樹、
前恵治、マイケル、蝦名孝一

下道純一、鈴木智美、奥山寛、徳永由貴、宮菜穂子
瑠菜まり、松本菜穂、水木加陽子、紀元由有、吉原彩香
柳田陽子、汐夏ゆりさ、山本沙奈子、谷絵利香(エニバディーズ)
水野江莉花、シルビア・グラブ


貴重なチケット握り締めて、行って来ましたWSS。
目当ては香寿アニタ。映画版しか見たことないけど、
ベルナルドとアニタにしか興味ない話だったから。
L列って遠くないか〜?と思っていたのですが、
行ってみたら ちゃんと生オケが入って前列が潰れてて、
11列目どセンター段差有りという、なかなか好きな席。
さてこれで、好き嫌いとは別の次元で、単に退屈したら、
それは純粋に舞台が悪かったということだよなぁ。

でも全体的には、期待が低かったのもあるだろうけど、
楽しめた。¥15,000分には満たないけど、結構 満足。
やっぱり、ヒョロッと薄べったくて背の高い若い子たちが
何していいか分からなげにウロウロと つるんでれば、
それだけで「らしく」見えるんですよね。個々の演技は
ダメでも、歌や踊りのモブがいけてるから楽しい。
ベルナルドとリフが消えた2幕は、更にそうかも。
ジェット団の子供たちが歌う♪クラプキ巡査どの、
なんて、ロクに歌詞も聞こえない子が多いのに、
なんかバカバカしくて楽しくて、いいなぁ〜って思うし。
Aラブの生田君が成長してて、いい味出してたと思う。

ただ、それに対して年長組はどうかなぁ?
予想よりすごく頑張ってた。それは確かに認める。
でも、それだけでいいんだろうか?って思っちゃう。
「少年隊PlayZone」だから、頑張って成長した
少年隊たちが見られれば、それでいいのかな?

ヒガシ様、やっぱり立ち姿がきれい。白シャツ1枚で
ただ立つだけでかっこいい。♪Something Comingとか
♪Mariaとか、ソロは記憶より随分と声も伸びていて、
よく頑張ったなぁと思わず感動してしまうくらいの成長。
でもやっぱり歌穂マリアと並ぶと辛い。緊張感がないし。
幸せいっぱ〜いって部分は、彼のかっこよさも手伝って
結構うっとり幸せに見ていられたんだけど、後半辛い。

あと、なんでヒガシだけ黒髪のままなの?
ジェットは皆 髪の色を抜いて、トニー&マリアの夢の
世界で似たシャークと色合いの衣装を着ても
人種の区別がつくようにしていたのに、何故か
ヒガシだけは今どき珍しいほど真っ黒の髪だから、
マリアと並んでも違和感ないし、シャーク系のよう。
赤坂晃ほど真っ金にしなくてもいいけれど、なぜ、
少し茶色くすることもできなかったのか、とても疑問。
歌穂さんは、ガンガンに厚化粧して濃い顔に見えるよう
努力してたけど、それでも同人種に見えて気になる。

緊張感がないっていうのは、少年隊全員に言えるけど、
特に錦織リフは、妙に落ち着いていて貫禄ありすぎ。
体型云々の問題ではなく、1人だけおっさんだった。
♪Coolなんて、リフがいなきゃいいのにと思ったよ(苦笑)
植草ベルナルドは、予想より遥かに良かった。
記者会見での公約通り、きっちりと痩せた体を披露、
チャキリスの記憶を忘れれば、結構 見られる踊り。
何より、3人では一番、必死さから来る真剣さが見え、
それが若さにも少し通じていたように感じられた。
ただ問題は、相手役が良すぎたんだよね・・・。
身長以上に小さく見えてしまったのが悲しかったかも。

香寿アニタは、期待していって十分応えてくれました。
もともと おいしい役どころであることは確かだけど、
体育館でのダンスとかでは目を引く華やかさがあるし、
色っぽくて かっこいいお姉さ〜ん♪を存分にこなして。
彼女の演技力が浮いちゃったらどうしようかなとも
思ったけれど、ドクの店にマリアの伝言を伝えに行く
場面も、動き主体のジェットとのバランスが良くて、
客観的にだけど素直に場面の辛さが見えてきたと思う。

まあ、そんなこんなで、少年隊以外は良かった(笑)
少年隊は「よく頑張りましたで賞」。プレゾンだから可。
アツヒロは「何を見ても同じ演技」と友人に言われて、
非常に同意するけれど、私はどうやらそれが好きらしい。
シャークの中では地味で みそっかすな真面目君の
雰囲気が、逆に新鮮に感じられて好感度大だったし。

女性陣はアンサンブルまでさすがにしっかりしていて、
♪アメリカのロザリア(宮菜穂子)なんて、とても目を惹いた。
個人的に、ちょっと応援している横山敬さん(シャーク団)が
マリア&トニーの夢の世界で、2人の他に2人×2組だけで
青山劇場舞台真っ平らに全部使って踊る場面に出て、
堂々と踊っていたのが、とてもとても嬉しかったかも。
もともと、すごく好きな内容ってわけじゃないし、
予想していた分以上には満足させてもらったと思います。


2004年07月20日(火) Too Darn Hot!(くそ暑い!)

悪名高い『キス ミー,ケイト』での訳詩ですが、
もう、こんな歌でも歌ってないとやってられない。
東京39.8℃ですよ?まだ7月ですよ?何だっての!
おかげで久々に、こんな時間(午前2時)なのに
寝られません。ただいま室内気温33℃、湿度51%。

このメーターだと不快指数は出ないんだなとか、
役に立たないことを考えながら、仕方ないので
とうとう今年初のクーラーをつけました。
人工的な匂いのする風が吹いてきてるけど、
さすがに少しはマシになってきた気がする。
サクサクッと文章書いたら、また寝に行こう。

でも、元気は元気です。
あんまり暑いので肉が食べたくなるくらい。
暑い→あっさり食事、にならないのが元気の証拠。
今日は一日中、カルノ@『少年魔法士』みたいに、
「肉〜肉〜♪」とか歌いながら何が食べたいか
詳しく考えてたら、辛い羊肉=インドネシア料理。
考えがそこに至るなり友人数人にお誘いメールを
送りまくったのですが、タイミングが悪くて
誰も、今日、一緒してくれる人がつかまらず。

さすがに独りで行くのは悩んじゃう店なので、
帰って大人しく賞味期限の切れたカジキの
切り身でも焼いて食べようかと思ったのですが、
心残りがあって渋谷地下をうろうろしていたら、
催事コーナーにドネルケバブ発見!しかも牛肉!
最近どの店のケバブも鶏肉ばかりで、
嫌いじゃないけど寂しい気分だっただけに、
速攻で決めて、辛口ソースで頂いてきました。

「文句あるか!」って感じに肉を詰め込んだ
見た目だけど、焼いてる間に結構 油は落ちてるし
意外に、たんぱく質と野菜が主体の料理。
辛くて熱いの食べて甘酸っぱいジュース飲んで、
ヘロヘロしてたのが、また元気出てきた感じ。
やっぱり、元気の基本は、食べて寝る。
というわけで、体も少し冷えたし寝ます〜♪


2004年07月19日(月) 橋本じゅんin『BSふれあいホール』

一体いつの話だ(^^;という内容ですが、
ようやく見たので、感想メモしておきます。
しかも週末中には書くとか言ったような記憶も・・・。
す、すみません「連休中に見る」ぐらいの言い方
だったんだと、思っておいていただけると嬉しい。
でも、たまりにたまりまくったビデオの中では、
見たい優先順位高い方だったので、少しホッ。
ちなみに、放送は先月30日、18:00〜でした(苦笑)

<出演>
夏木マリ:マリー(社長秘書)
斉藤暁:社長、杉村理加:スージー(受付嬢)
橋本じゅん:ハッシー(TVプロデューサー)
服部真湖(司会):まこさん(ハッシーの番組司会)

この『BSふれあいホール』という番組を見たのは、
一孝さん出演の回に続いて2回目なのですが、
一孝さんの時は、録画に失敗して半分以下しか
見てないし、普段は どういう雰囲気なのか不明。
でも今回、客席には40〜50代の人たちが多いし、
何となく まったりした雰囲気はいつもの事かな?
今回は「この番組としてはイレギュラーな形」
だそうですが、その辺は変わってなかったのかも。

全体としては、古いアメリカのコメディTV番組
『ルーシーショー』を模した形だったらしい。
私は見たことないけれど、幕間になる部分に入った
トークシーンを聞くかぎりでは、『奥様は魔女』と
似た感じかな?古き良き懐かしいアメリカの雰囲気。
一生懸命だけど、なんかズレてる可愛げのある女性が
巻き起こす日々の小さな出来事を描く笑いという印象。

じゅんさんによると、夏木マリさん演じる「マリー」は
ルーシーに似てたらしく、好意的に受け止められていた
様子ですが、ちょっと私には辛い印象がありました。
「夏木マリ」の強いイメージが抜けず、押し出しが強すぎて。
『奥様は魔女』のサマンサは、もう少し「ドジ」な面が
強かったせいか、どんなお馬鹿をやっても許せたけど、
マリーに「アハハハ」と笑われると、怖くて逃げたくなる。
正直、個人的には「もう少しボリューム下げてしゃべって・・」
と思ってしまう、思い切り苦手なタイプの主人公でした。

でも、合間に挟まったトークは楽しかったし、
じゅんさん@女好きなTVプロデューサーは、好き♪
白のポロにベージュのパンツ、濃緑のカーディガンを肩に
ヘッドマイクの本体をポロシャツのポケットに入れた姿で、
番組に挟まった通販コーナーは自分でやっちゃうわ、
番組に出る素人の女性を口説くわ、まぁ「いかにも」。
品物は辞書のセットだったんだけど「電子辞書に比べて
使い方が簡単です!棚から出して開くだけ!」って、
それは半分詐欺と言わんか?って状態よね〜?(笑)
ちなみにマリーさんは、そういうのにガンガンひっかかる、
迂闊なお方の役でした。そういう点は可愛いんだけど。

印象的だったのは、合間での発言。
Q「笑いを演じるのは難しいと思いますが?」
A「余力を残しては挑戦できないジャンルですね」
なんか、じゅんさんに言われると ものすごーーく納得。
この番組とかはテンポがとてもゆっくりだけど、
勢いでやれない分、客との間合い取りが難しいし、
新感線にいたら、客や相手との真剣勝負としての笑いは
毎回毎回、吐くほど全身全霊でやってるんだろうし。
重みがあるなぁとしみじみ思ったり。

最後に言われた「ふれあいメッセージ」の方も納得。
曰く「釣りは楽しくおもしろく」。じゅんさん釣りが好きらしく、
お芝居でも、楽しくおもしろく、お客様が釣れればいいな
という意味で。ものすごい大変で難しいけれど、
それでも一緒に楽しくおもしろい舞台にしたいなと。
私の方も、口の端に引っ掛けただけで落ちちゃったり、
逆に、釣り針を飲み込みすぎちゃったりする魚じゃなく、
うまく釣られる魚だといいなと思いながら観てました。


2004年07月18日(日) 『新選組!』池田屋&Myレミコン楽日。

久々に『新選組!』。
感想が2週間抜けちゃったけど、気も抜けてたので。
浅利君登場とか、舞台ファン的においしいところは
あったはずなんだけど、どうも盛り上がりに欠けてた。
特に先週は、池田屋前だってのに緊張感がない〜っ!
ちったぁ何とかしろよ(^^;と、頭抱えつつ思ってた。

だけど今回は、映像的に面白いのが大きかった。
気合い入れて作った2階建てセット、さすがに○!
狭っ苦しくて暗いところで戦ってるのがすごく分かる。
あんなに長い時間の殺陣を、飽きずに見られたのは
カメラワークによるところが大きいんだろうなぁ。

もし、個々の戦いを大写しにして感情移入させようとしたら、
史実上で主人公であるはずの近藤や沖田の殺陣が
腰が据わってない、時代劇臭い重みを持たない分だけ、
「安っぽい時代劇」になった可能性大じゃないかと思う。
だけど、セットをフル活用、俯瞰で回したり離れて撮って、
あくまでも頭上からの歴史的視点で見せてくれたことで
本人たちはすごく真剣なのに、「小さい小さい」っぷりも
見えるという、『新選組!』ならではのものになった気が。

合間でちょこちょこ、捨助が交じってるのも良かった。
桂さんの場面は「捨のせいで難を逃れるのかよ!」って、
思わず速攻で、画面に向かってつっ込んじゃったけど。
源之丞さんに「突入していいですかねぇ・・・」なんて
尋ねにいっちゃう近藤ってのも史上初なんだろうけど、
そういう人相手でなきゃ源之丞さんも「行きなはれ」
とは言わないだろうし、広沢様もあんなに好意的じゃ
なかっただろうなと思えてきたから、ちょっと納得。
山南さんが真正面から怒ってるのに、引き取って、
計画立案しちゃう観流斎とかもヤな奴で良かったし、
近藤の殺陣も「いかにも強そう」ではなかったものの、
殴る蹴るも織り交ぜて実用的な分、踊りで培った
運動能力が役に立ってた感じで、結構見られたし。

うん、ちょっとまた盛り上がったかも。
画面暗くて、誰が誰やら分かりにくかったけど。
沖田の血吐き場面の青や赤の紫陽花ふぶき?は、
一体何だったんだろうと思ったけど、他は良かった。
今回と続けて見てれば、先週分も「たるいーっ!」
とは思わなくなるのかな?と、ちょっと思ったりも。
でも、大河ドラマである以上、壮大で劇的な物語を
期待している人だと、新撰組最大の見せ場が、
こんなんだと、テンション低すぎ・・・と思われそうだなぁ。


『レ・ミゼラブルコンサート』

<出演>
別所哲也、佐山陽規、本田美奈子、マルシア、
河野由佳、岡田浩暉、駒田一、瀬戸内美八、留守晃
<席>1階S列どセンター

今更(連れにそう言われたので)ですが、留守アンジョ。
間違って、燃える太陽の矢に射抜かれてしまいました。
近くで見たらそんな事はないのかもしれないけれど、
角川フイイとか上條コンブと、大きい人に囲まれた
細く小さな体の彼が、間違って現れた少年のよう。
なのに、その存在感が彼こそ中心だと感じさせる。

そして、その硬い雰囲気と声質が、「少年のように
見えるアンジョルラス」というのは、容姿よりも、
潔癖さと、分かち難い未熟さゆえなのだと思わせる。
観る前に尋ねたら「革命が成功しないアンジョルラス」
と説明されたけれど、それが最も的確な表現かも。

何に惚れてしまったって、よりによって最後。
♪「立つのだ仲間よ、世界に自由を〜」と謳った彼の、
悔しそうな、でも誇らしげな表情にやられてしまった。
自分自身で革命を成功させることはできなかったが、
より良い世界への一歩であることを疑わない瞳。
うわぁぁぁん。私がアンジョで泣かされるなんて。

結局、5レミコンして、バルジャベファンテコゼと、
テナ夫妻はクリア。ANZAエポと津田&泉見マリ、
吉野アンジョのみ観られずという結果になりまして。
チケットを取る時点で、とにかく禅マリ中心に考え、
前半に行かれるだけチケットを取っておいて、
足りない人を埋める感じで後半を取ったら、
今日という日はお初の人だらけになって。

だから、それぞれの相性や組合わせまで
考えて取る余裕は全くなかったのですが、
本田エポ&岡田マリは、相性良かった感じ。

私は本田美奈子の自己主張が大の苦手で、
つい、心的に耳を塞ぐ癖ができているんです。
そのため♪オンマイオウンなど「うるさい・・・」と
思いつつも退屈で眠くなる状態だったのですが、
♪恵みの雨は、岡田マリの薄さや柔らかさと
不思議なハーモニーをかもしだしていると感じて。
今回、ぼんやりしすぎて消えがちな岡田マリも、
本田エポのキツさを包み込むことで存在感が
はっきりして、バランスが良かったです。ヒット。

バルジャベは、今回双方とも最初で最後。
組合わせとしては気にならず、むしろ良い方かな。
単体では、別所バルの歌の成長に目を見張った。
格段の安定感を手に入れて、安心して音楽や
歌詞の表情に耳を傾けられるようになっていて。
1幕の猛々しさが減り、若干、退屈に感じたけれど、
その分、2幕が良くなっていたかも。

ただ・・・、友人に怒られたんだけど、
滝田→山口と、バルジャンを愛してきている私は
つい、最後に世界への愛を求めてしまうんだよなぁ。
レミゼを観終わって帰る時、自分も洗い流されて、
世界が輝いて見えちゃう幸せを感じたいというか。
別所バルは、昇天時も、ものすごく人間的な感じ。
「コゼット」という単一に対する思いで幸せなよう。
もっと「列に入れよ!」と思いたいのは我がまま?

最後に佐山ジャベ。とっても小市民。
頑張って頑張って頑張ってる姿が印象的で、
1幕はなかなか好みだったのですが、自殺の場面、
疲れ果てて死を選んでしまう中間管理職のようで・・・。
一貫性があるし、何といっても歌の安心感があるし、
別所バルとだと人間くささのバランスも取れるようで、
良かったと思うんだけど、ちょっと好みじゃないかな。
我がままだけど、もう少し壮大なレミが観たくって。
でも作りとしてはありだし、面白かったです。

さてさて。レミゼモードのスイッチ入ってしまったので、
コンサートのために遠征なんざしねえやと言って
大阪パスしたってのに、名古屋や地方の考え中。
次は、綜馬&村井ジャベに、戸井マリだぁ!(苦笑)
でも、留守アンジョはどこにもいな〜い・・・。


2004年07月16日(金) レミコン&『恋するハニカミ!』

ここ1〜2週間、とにかく眠い。だるい。
幸か不幸か食欲は落ちないので、よく食べるし、
先週日曜にひどい目に遭った教訓を生かして、
夜は6〜7時間眠り、昼休みには15分ほど昼寝。
それで、どうしてまだ調子悪いんだか分からない。
これがもしや夏負けというものなのだろうか?
いやもう、ただのサボってる言い訳なのですが。
でもトップ90,000hits取った方が連絡を下さって、
「じゅんさんのBS感想」をリクエストされて
いるので、それだけはこの週末中には上げます〜。

そういえば、最近1つ学習しました。
暑い暑いとグチャグチャ言いつつも冷房に弱い私は
会社では毛布必携、自宅では冷房なしなのですが、
座ってるだけで汗がダラダラ流れるほどの時は、
工事現場の人たちがやる首巻きタオル1枚が◎!
これだけで、ものすご〜く涼しさが違うんです。
汗が肌に張り付いてないだけで随分楽。ホント。
ちょっと賢くなっちゃいました。

そんな中、やっと日記を書く元気をくれたのは
レミコンと、岡田浩暉in『恋するハニカミ!』。
後者は偶然、後半を見ただけなのにとても面白く。
帰宅して、ニュースだけチェックしてから寝ようと
ネットを開いたら、私が最初に就職して4年ほど
お世話になった会社が倒産したなんて、驚く話が
目に飛び込んできて、万一ニュースでやらないかと
TVつけたら、そこにデート中の岡田君がいただけ。

でもでも、いやーー、かっこいい!!
つい、元同僚とかへの心配を振り捨てて
チャンネル固定しちゃうくらい、好みでした。
エスコートしながら一緒に楽しんでる男の子。
いや、この番組がどういうものかは知らないから
岡田君が行く先決めて連れ歩いてる雰囲気から
感じただけなんですが、もしや、自分が選んだ所に
人を連れて行って、自然に自分も楽しんでた?
そういう人、好き。実は結構 難しいと思うし。
自分が好きだったり調べたりしたことだと、
思わず薀蓄たれたりしがちだけど、そうでなく。
無邪気に子供みたいに楽しんでて、そのくせ
ふと「男」だったりするし、ものすごくドキドキ。
思わず録画ボタン押しちゃいました。保存版(笑)


さてさて、本編のはずのレミコンですが。
<出演>
山口祐一郎、川さき麻世、新妻聖子、マルシア、
河野由佳、岡田浩暉、駒田一、瀬戸内美八、今拓哉
<席>2階B列センター

山口バルジャン・・・・(泣)すごーい良かった。
いや、テナ宿での♪裏切りのワルツなんかでは
「いいかね、正気か〜」が「いいかね、本気だぞ!」
「すぐに忘れるだろう〜」が、「すぐに忘れる〜
(ちびコゼに向かって)でしょ?」とか遊んでたけど、
それが、彼としては珍しいほどハマったアドリブで、
場内(舞台上含む)の爆笑を誘っておきながらも
駒テナ一色だった会場の視線を自分に向けたりと、
押さえるべきところをしっかり押さえたものだったし。

それに何より、マイクに向いたまま(正面向き)の
エピローグ、涙を浮かばせての表情が良かった!
まさに歌詞のとおり、愛によって全て満ち足りて。
熟れた果実が落ちるように自然なこととして
「父じゃない」と告白し、最も幸せな状態で
神のもとに行くバルジャンって、こうだと思う。
こんな顔を見せられたら、コゼットもマリウスも
バルジャンが本当に幸せで逝ったのだと、自分たちに
最高の教えをくれたのだと納得してしまうと思う。

初日に「コンサートだ」と思えたからかな?
祐一郎さんの遊びもちっとも嫌じゃなかったのは。
♪民衆の歌 にテナ夫妻やジャベもいるのを観た
時点で、本公演に拘るのは勿体ないと思えてるし、
この舞台上の山口バルジャンとしての存在から、
大きく逸脱したりもしてなかったし。これなら好き。
「素」のアドリブじゃないならOKってことかな。

でも♪民衆の歌も、駒田テナだと最初観た時から、
「なんであんた、こんな所にいるの!」なんて、
「テナに対して」感じて、拒否反応なかったような。
「でもまぁテナなら、どこにでも潜り込みそうだし
バルジャンの得た幸福感にちっとも感応せずに
自分らしく人間臭〜く楽しげだから、いっか」と。
1列に並んでても、他の人と同じ次元にいるように
見えないなら、それはレミコンの演出として十分に
私には受け入れられるものだから、構わないみたい。

ちなみにこの場面、今日の麻世ジャベの場合は、
「あんた誰?」と思いました。どう見ても、
レミゼの登場人物の誰にも見えなかったから。
観て思い出したけれど、そういえば麻世さんって
「可もなく不可もなく記憶にもない」演技でした。
「どんなだった?」「ミスってた記憶はないから
多分歌えてたと思うけど」って感じでしょうか。
ある意味、ものすごく珍しく貴重かも。そういう
雰囲気だと、♪民衆の歌にいるのは何か不自然。

まあ、ジャベールがそんな感じですし、
レミコン全体としてはちっとも良くなかったです。
いいかげんバランス悪くて、皆の声が勝手に聞こえる
♪ワンデイモアとかね。新生レミだなぁって感じ。
ソロは結構いけてるのに、掛け合いや重奏はダメ。

特にエポは、♪ワンデイモアで愕然としたのを
♪オンマイオウンで相当、評価持ち直したのに、
♪恵みの雨で、どん底まで落ち込みました。
だから、うるさいってば。相手の声聴いて歌ってよ。
この人がキムを歌うのかとブルー入ったけど、
以前より「女」を強く感じる雰囲気になった点は
私が思うエポニーヌ像には思い切りマイナスでも
母になったキムにはプラスかもと考えてみたり。

今アンジョも、ちょっと坂健アンジョ化してた。
基本的には、革命が成功しそうな、コンブが要らない
知性派のリーダーという作りが健在だったけど、
時々は、ただただ大きな声が、うるさいだけ。
今日の彼に関しては、アンジョ登場前の椅子に
座っている姿が、最も惹かれたものだったかも。
舞台中央を向くように斜めに椅子に腰掛けて、
足は浅く組み、指も軽く組み、右の肘は椅子の背、
左の肘は組んだ足の膝に乗せるような決めポーズ。
割と頻繁に足を組み替え、手も頬に当てたり色々。
「君」「僕」とかで思想を語り合ってそうな、
おフランスな感じが、何ともトレビア〜ンで素敵。

そんな感じで。
バル&ジャベ、エポ&マリ&コゼのトライアングル、
マリ&アンジョ、どの組み合わせもダメすぎという
悲しい舞台だったにもかかわらず、バル&テナの、
コンサートならではの掟破りと、最後の最後にきた
バルジャンの表情という力技で満足させてもらって
結構、満足したかもしれない気分で帰ってきました。

最後といえば、いくら祭とはいえ、6回?の
カーテンコールはやりすぎじゃないのかなぁ。
キャスト全員が定位置に座った状態で幕を上げたり、
衣装を取り替えてみせたり、舞台上も苦労してて、
最後は下がっていく途中の幕が止まり、その下から
手を振ったりまでしてもらって、ようやっと終了。
そこまで良かったと感じた人もいるかもしれないけど
ほとんど「お約束」状態なのはどうかと思いました。



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