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| 2004年05月09日(日) |
『新選組!』第18回 |
「総司かわいい&平助かわいい」の回でした。 ・・・って、これだけですませちゃダメかな、やっぱり(^^; 一応、タイトルは『初出動!浪士組』だったけれど、 本当に出動するところは最後の5分もなかったし、 人間関係をまとめていこうの回だったんだと思う。
オープニングで久々に竜馬が出てきたけれど、 続くお裁縫平助にやられた。向かいの部屋にいる、 野口くん(最初に見た時点では鴨のおつきその3)と にこにこ挨拶なんかしちゃってて、なんとも幸せそう。 前回だったかに「お仕事ください!」って近藤に 言ってたら「重要なお仕事」をもらえてワクワク。 行司姿は、さすが歌舞伎役者、凛々しく似合って。 そういえばこの相撲場面では、斉藤の初笑顔にも、 ちょっと嬉しくされちゃったかも。やっと仲間入り。 真っ白すぎる肌はご愛嬌かな?
総司は、お梅さん関連で情けなさ可愛さ倍増。 「私のこと、好きかもしれない」から始まって、 幸せな勘違いと、あっという間の失恋。しかも、 懐いてる鴨さんに取られて、更に、2人はお似合い。 昔の漫画で「スカちゃん」と呼ばれる男の子が、 初恋の人が唯一の肉親である兄と結婚して同居、 ついには妊娠したと知った時と同じ「ぼ〜うぜん」顔。 そういえばあの時、コマの横に作者の手書きで 「ね、かわいそうでしょ?」と書かれていた記憶が。 今回の大河はマンガ的すぎると言う人がいるけれど、 こういうの見ると、ホントだなぁと思っちゃいますね。
鈴木京香の首と肩を使った しなのつくり方、 最近ちょっと目立ちすぎて うざかったんだけど、 今回は、ほとんどの場面が鴨と一緒だったので、 それほど気になる感じでなくて助かった。しかし鴨、 こっそりと、「悪いことしたかな」とまで思ってない? 「お前、惚れてたのか」だっけ?冷やかして言いながら、 総司の様子を気遣ってる雰囲気もあるのが甘すぎ。 ホントにもう、なんでこんなに皆いい奴ばかりなの(泣) 最近、キャラ立ちするたび、先を思って泣ける。
いい奴といえば、同じく殺されちゃう、鴨のおつき3バカ。 今回は、彼らのキャラを立ててみました回でもあったな。 斉藤に鼻を切られた平山は、見分けついてきてたけど、 源さんと、ほんわかコンビしてる おっさん平間や、 平助や総司と一緒に下っ端組でつるんでる、 何となくついてきちゃいました野口くんもキャラ立ち。 何も分かってない上に覚悟もない彼が殺される時は、 平助の時くらい泣けちゃうかも。ひどい。今のとこ、 唯一腹立ちキャラって又三郎かな。態度の豹変ぶりに、 八木家の人にも嫌われてるし、彼の死は泣けないかも。 ただ野口、容保公の身内かと思うほどの棒読みだけは、 何とかしてほしいなぁと思うのですが。
そういえば、容保公の場面でも部下3人だったね。 でも彼らはまだ、全然見分けついてないんだよね・・・。 浪士組を積極利用したい派とか触れたくない派とか いるんだろうけど、必要なら多分そのうち、三谷さんが 分かりやすくしてくれるだろうと期待して放置中。 キャラ立ちさせる気がないなら、江戸の そば屋の 店員とかみたいな立場なのだろうと納得しておくし。
そんな感じ。 「局長3名、副長2名、副長助勤9名、平隊士1名」とか、 年上組もいろいろ頑張ってたけど、今回は、子供たちの 親睦を深める日常生活という印象が楽しかった。 でも、あんまり仲良くしあわないで欲しい気もするよ。 この間スタパで言ってた鴨Xデーも、もうすぐそこだし、 祇園祭の頃には、竜馬ももう笑ってくれないだろうし。 なんか・・・、新選組本とか、読まなきゃ良かったわ。 知らないで見ていたかったと、今更思ったりしてます。
(実際に観たのは5/9ですが、その日は先に 『新選組!』の感想を長々と書いてしまったので、 こちらの方に移動させてもらいました。)
<座席>明治座5列24番 <脚本>鈴木聡、<演出>ラサール石井 <幕>1幕:65分(30)2幕:70分(25)3幕:65分 <出演> 土方歳三:上川隆也、 近藤勇:風間杜夫、沖田総司:葛山信吾、 山南敬助:羽場裕一、井上源三郎:渡辺哲、 原田左之助:山内圭哉、藤堂平助:京晋佑、 七里研之助:塩野谷正幸、お雪:富田靖子
木村靖司、新納敏正、朝倉伸二、若杉宏二、築出静夫、 平良政幸、鈴木省吾、江端英久、平野くんじ、市川楓人、 唐橋充、西村仁、森山栄治、林洋平 弘中麻紀、風間水希、斉藤レイ、井関佳子、日高恵、 東虎之丞、幸野友之、山根祐夫、甲斐浩、鎌田栄治、 宮川康裕、大村美樹、薛宏美、安藤さくら
何しろ場所が明治座だし、当然、 座長芝居であることを期待して行ったんですけど、 どうも、なりそびれてしまってる中途半端感が強くて。 『燃えよ剣』自体が、「土方歳三ブラボー!」って 感じの話で、彼が主役で褒め称えてる話だから、 思い切りあざとく、頭は切れて強くて、ピンチに現れ スポット当てられ見得を切る、ぐらい期待してたのに。 でも印象は散漫。原作の使いたい場面をつぎはぎして、 そうしてるうちに時間がなくなっちゃった、みたいな。
周りが小劇場系の人たちですからね、 しかも私が知ってるくらいの有名どころばかり。 だから、見せ場を作ってやりたい気持ちは分かる。 でも例えば、笑うしかないと思った総司の死の場面。 山南の幽霊が出てきて近藤勇の刑死の顛末を語る。 総司の死と、山南のお迎え(=「恨んでないよ」かな)と、 近藤勇の死の顛末と、どれもこれも入れ込んでるから 何に感情移入して観たらいいのやらさっぱりで流れてく。 これって舞台的には逆効果になってない?
油小路も、舞台転換と一緒にわらわらと出てきた人が 甲子太郎が御陵衛士として離脱した次第を解説し、 そこに現れた斎藤に「お前が密命を受けて高大寺党に 参加していたおかげで局長暗殺計画が分かった。 そのため甲子太郎を誘い出し殺すことになった」と。 最後に「お前のおかげだ。有難う」と言うために、 本人に向かって今までの経緯を全部説明するのね・・・。 ついでに、そこまで説明しても、知らない人にとっては、 「御陵衛士」と「高台寺党」が別物に聞こえるので、 何のことやら分からなかったと思うのですけど(苦笑)
一事が万事そんな感じで、 出てくる全員の見せ場を削りたくないばかりに、 話の流れを作り出している暇がなくなったという印象。 でも知らない人にとっては、それぞれの場面でいきなり それまで「その他大勢」だと思っていた人が呼ばれて クローズアップされて殺されて、何だったんだ?状態。 鴨に関しては、存在自体を抹殺できたんだから、 他の人や事件もいくつか削った脚本を 書けないわけなかったような気もするのですが。 時間もないし、土方が活躍しない場面は全面カット。 背後の説明が面倒な油小路は伊藤の存在ごとカットとか。
お雪さんと七里の話は続いていたけれど、 彼らは「新選組」というもの自体の流れを追うには 全く関係ないだけに、土方主体ではなく新選組の歴史を 主体としてしまった今回の舞台では本来脇役のはず。 結局、散漫さを増やしただけという感じで、彼らこそ 全部削ってしまってもいいじゃんという印象でした。 『燃えよ剣』であるなら、考えられない感想だよなぁ。
キャストは良かったと思います。各場面は悪くなかったし。 商業演劇らしい笑いを盛り込んだ風間さんのプロっぷり、 少し可愛いけど基本かっこいいに徹していた上川さん、 双方とも単体では満足した。つねさんと深雪太夫を 同じ人に演じさせて「近藤さんは あの顔が好き」と 言わせた処理にも、なかなか感動したし、本当に、 細かい点は良かったんじゃないかと思います。 それだけに、処理不足の本が勿体ないと感じました。 あと、セットも少し疑問。試衛館を筆頭に、建物の柱が ほとんど全部ステンレス製に見えるのはどうかなぁ? 暗転も、1幕はほとんどなく そこだけは感動してたけど 2幕以降は「待たされてる」感が長い商業演劇化。
あ、でも、初明治座で、しかも幕間お食事までして、 「今日は贅沢に観劇なのよ♪」気分は楽しかったし、 もしかしたら、そういう雰囲気中心に楽しむつもりで、 やたら舞台に集中せず気楽に見るようにしていれば、 全体のまとまりより場面ごとの面白みを追求した 感じのある散漫さは成功とも言えるのかもとも。 物語より雰囲気を楽しむ芝居という意味では、 まさしく商業演劇だったのかもしれないです。
NHKの『新選組!』テコ入れデー。 ・13:05-14:00「スタジオパーク」ゲスト:庄司歌江さん ・14:00-17:00「お元気ですか日本列島」 新選組の展示会が開かれている江戸東京博物館から中継 ・17:10-18:00 「首都圏ネットワーク」 企画:新撰組のふるさとを訪ねて ゲスト:小林隆さん
とはいえ、本日の仕事は早くて19時頃まで残業だし、 うちのビデオは3倍で録画したら見られたものじゃない、 という状況から考えて、首都圏ネットワークのみ録画予約。 他は見てもいないから分からないけれど、ネットで感想を 回る限り、どうやら当たりだったかなという感じ。
10分ほどニュース以外ほとんど全部『新選組!』話題でした。 2週間の休み明け、週末に池田屋から撮影再開するとかも。 しかも江戸東京博物館からの中継もありの、多摩各都市の 新選組関連史跡や祭りの特集もありの、盛りだくさん。 今週末に行われるイベントの練習や宣伝などもあって、 行かれないことは分かっているだけに おいしい気分。
小林隆さんも、鬘つけてなかったら「ヴィオラの彼」に 見えるかと思ったら、驚くべきことに源さんに見える。 ほとんど全くといっていいほどカメラに目を向けず、 台詞のないところで話すのに慣れてないんだろうな という印象が強いけれど、一言一言非常に丁寧に 言葉を選んで話す辺りが、源さんの誠実さを思わせる。
井上源三郎という人は写真などが残っていないらしく、 紹介された「源さんグッズ」に描かれていたのは 地元のイラストレーターさんが考えたキャラでしたが、 お髭でダンディかっこいいキャラが、ものすごい違和感。 土方や沖田、近藤に関しては、いろんな絵柄や顔立ちで 描かれているのを見ている分、割と どんなものも 受け入れられるけれど、源さんに関しては、以降、 別のものを受け入れられないくらいイメージ固まっちゃった かもと、ちょっと不安になってしまうくらいでした。 今、近藤に感情移入しかけてきてるせいもあるかと 思うけれど、一番好きな人 多分 源さんだしね。うん。
| 2004年05月04日(火) |
『歴史・生き方発見!〜土方歳三』 |
がーーん。 「藤原竜也 meets PLAY WITHOUT WORDS」録りそびれた。 先日の『くるみ割り人形』を観る限りは、個人的には マシュー・ボーンを鬼才と呼ぶほど感動しなかったけど、 藤原君が同世代のダンサーたちと何を話し何を感じて きたのかは、ちょっと興味あったんだけどなぁ。 朝、寝坊してダッシュで録画予約して仕事に出かけ、 職場の昼休み、いいとも!見ながらいきなり気づいた。 藤原竜也ならフジテレビだと信じて予約かけちゃったよ。 当然、帰宅したビデオには いいとも!が入ってて。 中居ちゃん、ビデオ録るほど好きじゃないのに。ちっ。
夜のNHK「この人を見よ・歴史生き方発見!」は見た。 それほど興味なかったので、ボーッとしてたら番組の 頭は少し見そびれたけど、慌ててチャンネル回したら、 ちょうど写真の土方に似せた黒の洋装の男性による 『燃えよ剣』の最初の朗読が終わったところらしく。
どうやら『燃えよ剣』を少し朗読しては、 その場面が歴史的にどういうものだったか解説し、 もし現代に生きる自分が、そういう場面に直面したなら、 どうするかを話し合うという、勘違いも夥しい番組らしい。 司会の女性が、土方の人生をゲストの安藤忠雄の人生に 無理やり当てはめては解説し、安藤忠雄の方も 馬鹿馬鹿しいと思わないように真剣に答えていて、 チャンネル変えたくなるくらい可哀想だったけれど、 次の朗読まではと、グッと十数分 我慢。
何故って、さっきの朗読の最後にチラリと見えた男性は、 異様に不自然に足を開いた妙な かっこつけポーズが、 間違った時の内野さんに、あまりに酷似していたから。 よもや、こんな番組には出まいと思ったけれど、 「土方歳三」という人物を内野さんが演じるなら、 勘違いする可能性は大きすぎて、不安もよぎる。 もし本人なら、ファンしてる友人も多いことだし、 話のネタとして見ておくのもいいかなという気もする。
結局、次の朗読を見たら違う人で、 名前が知りたくてエンディングまで見てしまったところ 寺島進という人だったのですが、やはり「土方歳三」って、 かっこよさを勘違いさせがちなキャラなのかもという気が。 かっこつけるから、かっこいいんじゃなんだけどな。 多分、いまいち視聴率のよくない『新選組!』の てこ入れも多分に兼ねた番組なんだろうけれど、 所詮ミーハーで、顔から入っただけの私に、 こんなこと思われる番組じゃ、逆効果だと思ってしまう。 どうもNHK、向かい風吹かせてるようでなりません。
| 2004年05月03日(月) |
WOWOW『おはつ』 |
<作>マキノノゾミ、<演出>鈴木裕美、<舞台美術>松井るみ <出演> 松たか子:おはつ(大阪新町「かや乃」の遊女):松たか子 直助(醤油商「橘川」の手代):佐々木蔵之介 正太郎(油商「菱屋」跡取り・直助の友人):小市慢太郎 おれん(私娼):江波杏子、近藤勇:渡辺いっけい、 沖田総司:北村有起哉、深雪:佐藤江梨子 太兵衛:八十田勇一、おもん:歌川椎子 鍵屋万助親分:田鍋謙一郎、丑松:福井貴一 平間重助:武田浩二 ほか
メンバー的に気になったけれど、博多遠征で金もなし、 マキノノゾミは個人的に当たり外れが激しい、 開演時間にも難がありすぎる・・・などでパスした舞台。 WOWOWで放映してくれるとあっては、観るぞ!と期待していて。
目覚ましに頼らずスッキリ目が覚めた直後だったこともあるけど、 中心となる人間が少ないこと、回り舞台などをうまく多用し、 演舞場とは思えないほど暗転の少ない演出だったこと、そして、 場面転換もちゃんと遠景にして見せてくれたカメラワークなど、 いろんな条件が重なり、生で観てない舞台を映像で観たのに 最後20分ほど以外は飽きることなく真剣に観られた。すごい。 何本か立てられた柱を基本に、障子を立てて遊郭にしたり、 太い丸紐を渡して森に見立てたり、とてもきれいな舞台。
その中で主演の松たか子、負けじと美しかった。 自分の名を、人形浄瑠璃『曽根崎心中』と重ね合わせて、 見事に恋に死んで物語として残ることを夢見る遊女。 正太郎と夫婦の契りを交わしていながら、彼の親友である 直助にあっという間に心を移す。理由はといえば、彼女に 持ち上がった近藤勇からの身請け話に対して、親友の 正太郎の代わりに命を懸けて闘おうとしてくれたから。
その後、恩ある菱屋を裏切って金を持ち出してまで、 おはつと一緒に生きようと努力する直助に対して、 事あるごとに「一緒に死んでくれ」と繰り返す おはつ。 正太郎に対する態度など、かなり酷いものもあって、 夢想癖のある我がままな女の子と見えなくもないけれど、 この張り詰めた輝きはどこから来るのかと思っていたら、 労咳病みで長くはない命と知れる。この疾走感はそのせいか。 最後、直助が殺されてからの長ゼリフは少しだれたけれど、 そこまでの勢いは、本当に素晴らしかったと思う。 いつも思うけど、彼女の本領は時代劇なんだね。
直助も良かったんだよなー。 彼は、おはつに出会ってしまったタイミングが悪かった。 もともと道場に通って、目録を授かるウデでもあったけれど、 剣に生きたり殺されたりするような人間ではなかったはず。 それが、たまたま浪人風の侍に町人が刀を持つなと絡まれ、 争ううちに、斬ってしまった通常ではない精神状態の夜に、 死に向かって走る美しい女に出会ってしまった。
普段なら親友の女を取ったりする男ではないけれど、 こびりつく血の匂い、町人をバカにして見える近藤への反感、 それらから、刀で決着をつけようと言ってしまう気持ち。 その思いを「勝ってくださいませ」とただ1人認めてくれた 彼女がしのんできた時、当然のように抱いたんだと思う。 その狂気が、本当に魅力的だった。「運命」ってあるんだなと。
正太郎は、ぼんぼんらしい品の良さが魅力的だった。 添い遂げようと心に決めた女と親友に駆け落ちされても、 親友が盗んだ金の後始末をし、彼らの居場所を見つけて、 女にいいものを食べさせてやってくれと、高価な刀を置いて去る。 絶対、こっちと一緒になった方が幸せになれると思うんだけど、 「一緒に生きる」という選択肢がない おはつにとっては、 そんなこと、何の価値もないんだよな。相手が悪かったよ。 またいい女に出会えるよ。強く生きろ。
近藤勇は、身請け話に出てくるのと、 最後、実は直助が殺した浪人が逃げた平間重助であるが故に、 秘密を知る者はいてはいけないと、直助を殺るために出てくる。 まあ、渡辺いっけいなんで、想像どおりの安定感という感じ。 沖田総司は、あっ軽い。ちっとも美少年でないおしゃべり君。 場面から浮き上がるほどイっちゃってる感じが、却って怖い。 彼は、劇場で観た方が良かったんだろうなと しみじみ。 映像だと恐ろしさよりも浮いた感じの方が目立って残念。 でも、キメどころは多いし、おいしい役だよなーという感じ。
もう1人浮いていたのは、深雪を演じた佐藤江梨子。 彼女は・・・下手なんだよね?う〜ん・・・。 そういうキャラと思えなくもないけれど、「キャあ〜〜」とか 「イヤあ〜〜」が、間違ったコメディのように失笑ものでした。 近藤に身請けされた時点で、太夫だったと気づきショックだったよ。 むしろ1枚で売ってる夜鷹の おれんさんの方がまだしも品がある。 おれんさん、沖田に何を感じて惹かれたのか。色気が良かったな。
何せ、3時間、TVの前でほぼ飽きずに 真剣に観られたからすごかった。とにかく「きれい」だった。 最後、京で武士になろうと決めた直助と おはつが 『曽根崎心中』道行を歌いながら進む場面も、美しかったし。 そういえば関係ないけど この場面、直助の髷が、今まで、 ずっと商人風に後ろにふくらみを作っていたのに、武士風に なっていたのに気づいた自分に、ちょっと感動してしまいました。 さすがに4か月も時代劇見てると、少しは覚えるんだなぁとか。 いや、本当に関係ないんですけど(^^;
| 2004年05月02日(日) |
『新選組!』17回「はじまりの死」 |
ドラマとしては、ほとんど面白かった。満足。 いつもどおりの生活が続いている合間に、裏に、 少しずつ交じってくる殺伐とした雰囲気や嫌な予感が、 いいバランスをもっていて、飽きさせなかったんだと思う。 最初の方に、根岸友山のマジボケとか、 壬生狂言をやってくれと言われて いきなり 態度が変わる可愛い八木さんとかがあって、 ちょっとほのぼの、今までどおりの雰囲気が。
その後「おおっ!」と思うような、甘味屋での殺陣。 優香は、この程度ならいいかって演技だったけど、 源さんの「まあまあ落ち着きませんか」笑顔の直後 手刀ビシ!バシ! が良かったし、近藤が鞘だけで 浪人を倒したのも、立ち位置の高さもあって、 存在感を感じさせて、かっこいい!って燃えた。 お幸自体は、やたら ちゃっかりしていて 好きじゃないタイプの娘さんなんだけど、 一目惚れした勇曰く「そっけない・・・」。 そうですか、ホントにロクな女に惚れない奴だ(呆)
ひでのちっちゃな場面を挟んだ次は、ほぼサイレント。 壬生狂言が粛々と行われている裏で、ひそひそ話。 斎藤の「二度と近藤さんに無礼な口を利くな」と 血なまぐさいことも起こるけれど、メインの話では まだ辛うじて、近藤の真っ直ぐな思いも通る。しかし 「事情はどうあれ一緒に頑張ってきたんじゃないですか。 あなたも、壬生浪士組発足24人の1人だ」と言われて 感動したはずの殿内が裏切る。流される血。 その裏切りは間違いだったと知れるけれど、 鴨と近藤の間には取り返しのつかない亀裂が生じる。
一番おいしいとこどりだったと思うのは、殿内。 荷物をまとめながら何か決心した顔が良かった。 この時点では、何を決心したのか分からないのが 脚本的にすごく効果的。あとの試衛館勢が 悩む場面も苦しさが増したし、ミステリっぽく。 その後の手紙と、振り返ってお辞儀する場面は泣けたし。
でも、最も感情移入してしまったのは、鴨。 近藤が殿内と話した後の「心配ご無用です」に対して 「ご苦労だった」と言った時なんて、本気で 近藤のやり方に感心していたみたいに見えたし、 「もしかしたら人生やり直せるんじゃないか」と 思い始めていた感じで。かなり近藤のこと気に入って、 彼なりに賭けていたんだなという印象。それだけに、 「お前がだまされてると思ったんだよ、近藤」は、 絶対に鴨らしくないのに、強く切なさを感じた。
ただ、続く「間違えるだろうが、誰だって」は、 さすがに言いすぎ。今度は ものすごく気分が萎えた。 台本自体にあった台詞なんだろうけど、すまんね、 つい ここは「さすが伊勢田演出・・・」と思っちゃった。 落ちた木の葉が水面でパカッと割れたり、エンディングで 勇が跳ねたところでストップさせたりした演出家。 そこまでやらんでも分かるわい!って過剰演出気味の 人なので、タイトルロール見た時から心配してたから。 でも最後の近藤と鴨が視線が合う場面は抑えが効いて 良かった。噛み締める「静」が泣けるんだよなー。
今回、何より嫌だったのは 土方の「憎まれ役は俺が引き受ける」。 最初に見た時は、なんでこんなに嫌だと感じるのか 自分で分からなかった。BSで2回目を見た時には 「せっかく悩み始めた近藤を守るなんて」と思った。 近藤の成長を妨げるようなことをするな!って。 でも人からのメールを読んだりしながら考えれば、 多分どちらも違う。私が嫌だと思ったのは、 土方が全く近藤のことを分かっていないから。 近藤のためを思いながらも、彼が最も望まない方向に、 張り切って進めているのが友である土方だから。 それが、悲しくて悔しくて切なかったんだと思う。
近藤は「本当にこれで良かったのか」と言って去った。 それはつまり、鴨の殿内殺害よりも、その対応の仕方、 隊を守るために嘘をついたことの方が辛いということ。 これから先、粛清などをしていく土方になる場合、 それを近藤に見せないだけなら可能かもしれない。 でも対外的に彼をトップに押す以上、真実を知り 嘘をつかせないことは不可能。それが分かっていれば、 近藤を押し立てて成り上がろうとすること自体、彼の 意に沿わないことになるのは分かりそうなものなのに。
勇の「武士らしくなる」という思いと、 歳の「自分はなれないから、勝ちゃんが 武士になる手助けをする」という思い。ずれがある。 近藤は今でも多分「上様のお役に立てること」が一番。 野心もあるだろうけれど、比較すれば精神が先。 きっと土方には、それが見えていない。自分と勇の思いは 同じと思い、彼を出世させるためにどんな手も使ってしまう。
近藤だって、高位の武士っぽい格好ができたり 偉い人と話たりできれば、それは誇らしいだろうし 見せびらかしたりもするだろうけれど、重荷の方が大きい。 情より規律。政治的駆け引きのためには嘘も必須の生活。 不本意であっても、集団を守るには、自分の理想論より 土方の意見の方が正しいことは分かるので従わざるを得ない。 自分が、望む姿からかけ離れて行くることは辛いだろうし、 左之たちと別れる時も、羨ましいぐらいなのかもしれない。 歳を信じ、集まってくれた人を裏切れず進む、不本意な道。 でも誠意を持って精一杯走り抜け、周りに人がいなくなって やっと自分の思うように動けたのが、最期だったりしたら・・・、 想像するだけで号泣できるかも(苦笑)
慎吾がTVガイドでこう言ってました。 「今、安心して話せる相手は源さんだけ」と。 集団の長としてでない自分を見てくれる唯一の人。 捨助が京都にやってくるらしいけれど、彼にストンと 「勝ちゃんは本当はいい奴だよな」なんて言われたら、 あんなにうざかった奴に同じこと言われてるだけなのに、 心から嬉しく感じる心境なのかもしれないと思った。
今後の近藤は、今回の「奴は人殺しだ!」 「壬生浪士組を守るには、それしかない」みたいに、 「それは違う、歳」と何度も繰り返しながら、 現実を見ろと諭されて進む苦悩が主になるのかなぁ。 でも今回も「その下手人は・・・不明です」と 嘘をつく時、わずかに本当に一瞬目を伏せただけで 言い切れるようになってきていた。彼もだんだん 権謀術数にも慣れていってしまうのかもしれない。 変わっていく自分、目指した「武士らしい武士」から 遠ざかっていく自分に苦悩し続ける残り8か月。 本当にそうなら・・・、見ていたくないよぉ(泣)
| 2004年05月01日(土) |
良かったのか悪かったのか(泣) |
今週は木曜日から出勤。 ・・・したら、土曜日は出勤予定だけど大丈夫?と聞かれた。 とりあえず薬もらって落ち着いてたのでOKと答えて。 翌金曜日、実は日曜日も出勤予定だと知った。嘘だろ(^^; うちの職場の稼ぎ時は盆暮れ正月GWなので、もともと 3〜5日の祝日なんてものはカレンダーに存在しない。 え〜と、じゃあ、GWど真ん中に9連続出勤ですか・・・。 まあ、先週の土曜日からずっとの人もいるらしいので 文句なんか言えたことでないのは確かなのですが。
日曜日は、禅FCのイベントに行く予定にしていました。 夜の部を選んだので、休出ならばプチ早退で間に合う時間。 おしゃれする暇はないけれど、行かれるだけいいかと、 帰宅後にチケットを準備しようとしたら・・・、ない。 そういえば、チケット代金を振り込んだ記憶もない。 今から連絡して謝ったら何とかなるだろうかと悩みつつ、 やっぱり信じられなくて探しつづけていたら・・・、 ・・・出てきました。白紙の申し込み用紙が。
自分、申し込んだ「つもり」だったらしい。 何度見返してみても明日の申し込み用紙だし。 コピーして使うなんて面倒なこと、する意味もない紙だし。 振り込んでないだけならまだしも、申し込んでないんじゃ、 絶対、入らせてもらえないだろうなぁ・・・。
でも良かったです。同僚たちが働いてるとこ、 彼らの残業時間を増やしてまで早引けしないで済んで。 すっかり行く気満々だったから、ムジカーザで会おうと 約束してた友人たちに断り入れなくっちゃだけど。 真面目に稼ごう。これで良かったんだ、きっと(泣)
そういえば今朝は、つけっぱなしのTVから流れる 錦織健の『I was born to love you』で目が覚めました。 昨夜、あまりに慎吾やる気なしのスマステ見てるうち、 悲しくなって布団かぶったら寝ちゃってたようで。 先日見た『キャンディード』で、やっぱり私は オペラ歌手の歌は苦手だと思ったばかりなのに、 どうしてか錦織健は平気で受け付けるらしいです。 スタパで生で♪乾杯の歌とかも聴いた時も好きだったし。 理由は上手下手じゃないみたいなんだけど、何だろうなぁ? 出勤前でバタバタしてなきゃビデオ録ったのに。ちっ。
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