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| 2004年03月04日(木) |
『ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている』 |
帰宅が10時過ぎだったので『ドールハウス』をつけてみる。 初回を見て見捨てたはずのドラマだったんだけど、 ここ数回は何となく見ている。松下由樹が好きだからかな。 つけてみたら、松下由樹とデートしている人の顔に見覚えが。 ・・・誰だっけ?う〜ん。この垂れ目は、大沢たかお? ちょっと違うような気もするけれど・・・う〜ん・・・。 見終えてからテレビ欄を確認してびっくり、マリウス様でした。 岡田君、やっぱり私は顔を覚えてなかったらしいよ(^^; 何となく「マリウス」で観てたらしい。いいんだか悪いんだか。
『ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている』
<出演> 泉見洋平、今井清隆、岡幸二郎、小比類巻かほる、 椎名恵、戸井勝海、新納慎也、ゲスト:絵麻緒ゆう ギャルソン=北川能功 樋口武彦
何故か縁あって初演から観ている舞台なのですが、 この舞台でしか知らない「ジャック・ブレル」という人が、 観るたびに好きになってくるような舞台です。 どれもこれも、ずきっとくるようなシビアな視点で 描かれた歌たちなのですが、そんな視点で見ながらも、 彼自身が「人」をとても好きなことも伝わってくるようで。 ブレルの歌を数人が歌い継いでいくだけの舞台だけれど、 その意味で、下手なミュージカルよりもずっと、 歌詞の表現力が求められる舞台だと思っています。
そしてその点が、今回 最も不満だったところ。 エレキギターにドラムセットという組み合わせで編曲したのは、 別に構わないかもしれない。でも、あまりにも うるさすぎ。 新感線に慣れた私ですら、時々耳をふさいでしまったほど。 当然の結果として、歌詞は聞こえないもの多々。論外。
更に、聞こえたとしても歌詞を語れていない人が多い。 声がいい人が歌えば許される舞台ではないことくらい、 毎回 同じプロデューサーと演出家がつくっていて、 知らないなんてはずはないのに、何故このメンバー? もしかしたらメンバー的には可能なはずだったかも しれないけど、特に今井・岡・戸井の3人などは いかにも練習が足りていませんという不安感がある。 まとまって歌う時も、多分この3人をまとめて 練習したのかなと感じる「ゲスト」扱いがあるし。 1幕なんて、ほとんど伝わってくるものがないまま、 ただ退屈しているだけの70分。悲しかったです。
中で、まあまあと思ったのは、新納・泉見・戸井。 純粋に音楽的な意味では落ちる面々だとは思うし、 シャンソンファンから見ると信じられない選び方かも しれないけれど、歌をきれいに歌うだけではなく、 1つの世界を作り上げることを考えているように思えた。 1幕のソロ♪孤独(泉見)はアイドル歌いが気になり、 ♪彫像(戸井)は男っぽさに無理が感じられたけれど、 2幕半ばにあった、♪葬送のタンゴ(戸井ソロ)から ♪ブルジョアども(上記3名)への流れは好きでした。 今回の舞台で唯一、のって観られた場面だったかも。 特に♪葬送のタンゴの方は、一本の舞台を観たようで、 まだまだ未完成ながら、これぞ役者の歌!と感じた。
結局、一番ブレルらしさを感じたのが、 ナレーションを担当するギャルソンだったというのが 寂しかったのですが、これが演出の希望かもという気も。 何しろ今回はスペシャルバージョンで人数もオケも多く、 華やかなお祭りという感じにしたかったのかもしれないから。 絵麻緒さんの♪ジャッキーとか、かっこよかったし、 オチで噛みまくって素に戻った今井さんが笑いを取る、 妙に内輪受けのようなテンションのトークも祭りならOK。 ♪次!などは、今までは嫌悪感を感じる曲だったけれど、 そうして感情に訴えかけることをせずに、あっさりと 楽曲を聞かせてくれたと思えばいいのかもしれないし。
不満な気持ちもあれど、ネットを回ってみれば、 何度も観ていても今回を大絶賛している人もいる。 だからきっと今回は、私の好みに合わなかっただけだ。 そういうことだと思います。 ・・・でも、次からは元に戻してほしいなぁ・・・。
いきなり発覚した恐ろしい事実。 私『屋根の上のヴァイオリン弾き』1枚も取ってない!? 嘘でしょ・・・?完売だよ、とっくに。
某FC(伏字意味なし(^^;)に頼んだつもりだったけれど、 友人から「いつ届くの?」と聞かれて調べてみたら・・・。 自宅のメールの履歴を見る限りでは申し込んでない。 携帯の履歴は・・・、既に自動で消えてる部分があって よく分からない。なんともヤバげな状況。 もしや脳内でのみ注文済み?
慌てて事務所にメール送ってみたところ、 深夜だというのに速攻で返事が。 「頼まれてませんよー?大丈夫ですか?」 多分、ちょうど発送準備などで ものすごく忙しくて、 深夜まで仕事をされてたということなのでしょうに、 チェックしてこんなすぐに連絡くださって・・・(ToT) 手元にウイークデイマチネなら2枚残っていると お知らせくださったので、速返でお願いしました。 会社、休みの希望出さなくっちゃ。
しかし最近 私、チケット取り逃し多すぎ。 発売日もすっかり忘れてて起きたら完売してたとか。 おかげで、観ようと思っていた舞台も多々逃し、 2月観劇数5本だもんなぁ・・・。通常の半分以下。 まあ回数としては普通だからいいと思うのですが、 無事に取れた舞台に関してリピートしているだけで、 種類は少ないというのが、あまり嬉しくない事実。
観たいと思う舞台は往々にして、頑張らないと チケットが取れないというのも事実なのだから、 気力取り戻して努力しないとなぁと思います。 思っただけでどうにかなるものでもないけれど。 とりあえず、友人分。平謝りしてチケット掲示板 回りまくって、何とか手に入れなくちゃ・・・。
| 2004年03月01日(月) |
市村正親in『SMAP×SMAP』 |
なんか、『ミス・サイゴン』キャスト、 まだ変更されていくんですね。 今度は、クリス役をやるはずだった貴水さん。 彼の名前がキャスト表から外れてしまいました。 ミュージカルの舞台で観たことない人は貴重だし、 ちょっと期待のキャストでもあったのですが。 まだまだ東宝、迷走中なのかなぁ・・・。 で、クリス役、足りるの?
さてさて、『SMAP×SMAP』。 最近、退屈だから飛ばそうかなぁモードの ビストロ、今日のゲストは市村正親&中谷美紀。 剛の『ホテル・ビーナス』宣伝関係だというのは あまりに目につきすぎて気に食わないのだけれど、 それでも、市村さんのいつもと違う話が聞けるかもと ちょっと期待。逆に、市村inバラエティでの寒さを また体験してしまうかもと、そっちには不安。
結果、思ったよりずっと大丈夫でした。 テーマが「豚と根菜の料理」と決まると市村さん、 「ブタは好きです。舞台役者なので」とかダジャレたり、 中谷美紀が「いつも和ませてくれるんですよ」とか言うと 「邪魔だって言われるんですよ、時々」なんて茶々入れ。 そういうことするから邪魔って言われるのよ…なんて、 ブラウン管のこちら側で思ったりしていたけれど、 中谷美紀がメインで映っているせいか、いつもよりは 「うざい顔の濃い親父」じゃなく、助かったと思いつつ。
それが、試食が始まったらプラスイメージに。 市村さん、すごくおいしそうに食べるんですよね。 やっぱりビストロは、食べる人の反応で楽しさが変わる。 今日は、市村さんの反応がものすごーく良かったからか、 食べ始めると、中谷さん中心だったカメラが市村さんの方に。 お箸の持ち方は変だけど、幸せそうだから好感度アップ。 骨付き肉にかぶりついた時の表情なんて、旨い!って、 言葉にする前から顔じゅうで語っていてかわいいし。 拓哉の「目線でお腹いっぱいになるよ」だっけ? その表現が、あまりに的確で笑っちゃった。
「言っていい?いい?」と何度も確認してからだけど、 「豚カツは乗せない方がいい。サクサク感が勿体ない」 って、「拓哉様」の作られた料理にハッキリ言うのも○。 こういうのって好みの問題が大きいとSMAP君たちは 分かってるし、「ちっ、好みを読み違えたか」って、 敗因が分かるのもすっきりして、見てて気持ちいい。 まあ「判定は・・?!」のドキドキ感は少ないけど。
今日のスマスマは、その後のコーナーも楽しかった。 好きな「玉様ビリヤード」にイライジャ・ウッドがゲスト。 本当に珍しい、拓哉のミスショットも見られたし、 吾郎ちゃんがミラクルショットで勝った後の笑顔も好き。 負けたイライジャの罰ゲームは「ダメ人間ですわ」 だったけど、あまりに似合うし発音上手で驚いた。
大好きなトリビュートはとうとう「トイレットペーパーマン」。 コンサートではメチャメチャ盛り上がる中居ソロだけど、 中居作の、彼でなきゃマジには歌えないだろうって歌詞。 思いっきり下ネタ+自虐ネタで、勢いで歌っちまう歌。 さぞ残りの4人は歌うの恥ずかしかろうという印象が。
だから、歌ってる彼らをちょっと斜めに見ちゃったんですが、 それでも決して手を抜かずガチで日本語で歌う拓哉、 せめてもハングル語で歌う、不承不承な顔の剛、 照れながらも、それなりに楽しんでるっぽい吾郎ちゃん、 もろに「仕方ないなぁ中居くんは」モードで流してる慎吾、 そして、ここで後悔したら意味がない!と言わんばかりに、 とにかく強気で周りを気にせず歌いまくる中居。 お前ら、性格出すぎ(^^;って感じで、見るだけなら楽しく。
終わってからも剛、不機嫌そうすぎ。イメージダウンだよぉ。 慎吾は「中居くんが歌上手だったよ!」って、驚きすぎ(笑) 拓哉の「コンサートとか見てて こういう曲だと思ってたのと、 歌詞カード見たら全然ちげーの。びっくり」非常に同感でした。 これぐらい毎回楽しいと、見がいがあるんだけどなー(^^)
おっと最後に。 どんな流れの中で言われたか思い出せないんだけど、 市村さんの言葉で記憶に残ったものを最後にメモ。 「舞台の魅力は、失敗してもうまくいってもその場限り」。 ホントにそうだわ。
前日のスマステでやってたQUEENが気になって、 出かけた先などウロウロしてアルバム探してみたけれど、 さすがにブックオフなどでは見つからない。みんな売り切れ。 今またブームになってるって本当なのかな?まさか、 視聴率8%番組の影響で一気になくなるとは思えないし。
今日もまず、恒例どおり『砂の器』感想から。 第7回は、なかなか。いよいよ真相に迫ってきたという感じ。 でも、刑事が帰った後、和賀の震えが止まらない場面とか、 何か思いついたらしい今西刑事が派手な動きで走り出して、 電車の中でも走り続けていたみたいに、三重県に着いても まだ走ってるところとか、笑いどころも豊富で楽しい(苦笑) 旅ドラマっぽい雰囲気が消えてしまったのは残念だけど、 その分、少しだけは推理物っぽくなってきたかな。 後は、和賀の『宿命』とは何ぞや?で泣かせてね♪
そして『新選組!』第8回。面白かった。 ・・・というか、ドラマとして上手く出来ていたと思う。 個々のシーンがどうかということはさておき、 非常に多くの場面数があったのにテンポ良くまとまってたし、 それぞれの場面転換も違和感を持たせるどころか、 並べて比較させることで却って印象深くさせたんじゃないかな。 こういうのが三谷さんの良さだなぁと思う、よく組み上げられた回。 日常の風景から始まって、小さな事件が重なり、転がってきた 大事件で終了するのも、何とも三谷テイストだなと感じるし。 (でも、最後の雨の中での慟哭は、個人的にはちょっと減点。) 慎吾ファンだとか他の出演者も好きだとかではなく、 ごく単純に、割りと好みに合って面白いからという理由で 見続けているらしい私にとっては、とてもとても重要なこと。
まあ、細かいことを言い出せば気になることは多いのですが。 特に女性陣。現時点では、つねさん以外、はずればっかり。 新しく出てきた準レギュラーになるお琴さんもダメすぎ。 だいたい、見合いの場面での第一印象が「でかっ!」だし。 正座していても背の高さや今どきっぽいスタイルの良さが目立つ。 モデルから転身したばかりじゃ、背の高さや演技力のなさは諦めても、 せめて、歳さんがくどいてるセリフにあるような、「品がある」とか 「色っぽい」の雰囲気くらいは出してくれないかな〜。 それと、肌の管理ぐらいはきっちりやれ!それはプロだろうに。
今回は、ふでさんはそれほど嫌じゃなかった。 突然の「エゲレス人に使わせる薬を売るのは嫌だ!」は、 勇も繰り返し繰り返し言っている拒否反応を、より感情的に 言ったもので、当時の一般的な感覚だっただろうと思うし。 妊娠した つねさんが強くなって、何かと自分に逆らうのが 嫌だというのも、自分には子が出来なかった負い目とか、 出身に関する劣等感が重なって、余計に腹立つものだろうし。 だから、今回は彼女の感覚は納得できた。演技は別として。 でもその分、夜中にエゲレス人を見に行きたいと言い出すわ、 触られても全然平気だわ、一緒に酒を酌み交わしちゃうわの みつの異次元具合が 更に違和感。ええかげんにせーや、この女。
しかし、勇さん、本当に頭が固くて保守的で・・・。 異人さんは嫌いだし、講武所には失望したけれど、 それよりも、平和や秩序を乱そうとする側に嫌悪を感じる性格。 実は、恐ろしく幕末に向かないタイプの人間じゃないかと思うけど、 「だからこそ歴史の波に乗れなかった新選組」なの?もしかして。 現代に生きてるなら、こういう平和主義者はいい人なんだけどね。 でも、現時点では ここまで嫌悪を感じる清河の策略に乗っかって、 京都に行くことになる理由が何なのか、それが気になるかも。 そういえば今回、山南がナチュラルに嫌な奴で、良かった。 何の悪気もない見下しかげんがイメージとしてKOボーイ(古っ!)。 いい人なんだけど、時々本気で腹が立つ相手だな。
そして、今日のイチオシは伊藤軍兵衛。 ちょうど今日、帰りの電車で会った人と同じ目をしていた。 いつ乗ってきたのかは分からないけど、乗ってきた時は静か。 でもいきなり わめきだした。「知ってるのよ!○○に頼まれたでしょ! 私をつけ回しても何も分からないからね!訴えるよ!訴えたら あんたの方が負けるのよ!」みたいなことを延々と繰り返して。 指差された人が嫌な顔して他の車両に移ったら、他の人に 向かって、似たようなことをまた言っていた被害妄想系。
私は史実の彼も知らないけれど、 試衛館の前で見た時から、いきなり電車の中の彼女を思い出して 「うわっ何かこいつ、ヤベっ!」と思ったから、演技力すごいのかも。 「危ない人」は演じやすいらしいけど、それにしたって良かった。 しかし、彼を抑えようともせずにエゲレス人殺しを黙って見ていた 藩兵たちも、現代平和主義感覚の私からすれば、十分危ない人たち。 そういう意味じゃ、このドラマって、感覚が近い勇に感情移入するのが 一番 楽なのかも。でも今回の慎吾、演技いまいちで入り込みにくかった。 最初の方に録った回なのかなぁ?セリフの前の溜めも大きかったし。 次回はとうとう、撮影初日の演技が放映。不安、不安。
| 2004年02月28日(土) |
バレエ『ドラゴン・クエスト』 |
しばらくバレエまで時間もお金も回ってなかったのですが、 友人たちと行くはずだった新選組史跡めぐりが流れて、 時間が空いたところにe+から割引チケットのお知らせ。 そういえば青劇で上演した時に友人が褒めていた演目だし ドラクエなら話が分からないこともないだろうと思い、 久々にバレエにチャレンジしてきました。
<幕>1幕:50分、休憩:20分、2幕:50分 <席>ゆうぽうと6列12番 <音楽>すぎやまこういち <出演> 白の勇者:西島千博、黒の勇者:新村純一 王女:福島昌美、魔王:横山忠滋、賢者:本多実男 戦士:小山恵美、武器商人:高谷大一、 伝説の勇者:東秀昭、他スターダンサーズ・バレエ団
実は、最初の感想は「短い!」かも。 というか、近頃3時間超の舞台が多すぎるし、 2時間なら下手するとようやく1幕終わったところ。 1幕終わって「え、もう?」幕間に上演時間を確認して 驚いて、子供向けだからかと思ったら、来月上演予定の 『真夏の夜の夢』ほかも、軒並み2時間で終演予定。 バレエって3幕構成でド長い印象があったけど、 近頃そんなものなんでしょうか。軽くカルチャーショック。
そして次の感想は「子供たち静かすぎ」(苦笑) ドラクエのテーマソングが東京フィルハーモニーの 生演奏で流れた瞬間、思わず「わあ!」って声を上げて しまいそうになったのは、私だけなんでしょうか? まんまの姿のトルネコ(商人)が彼のテーマソングと共に ころころと出てきて、とんでもない代物を売りつけてる 場面で笑ってしまっても、周りの笑いはパラパラッと。 誰にも抜けなかった剣を白の勇者がサクッと抜いて、 感動的な音楽とともに彼にスポットが集まった瞬間、 私は思わず拍手したのに、周りの子供は無反応。 数回叩いた後は無音拍手で我慢しましたよ、ええ。
だから本当に、周りがどうなんだかは 全く分からないけれど、私は個人的に楽しかったです。 音楽もキャラクターたちも、まんまドラクエ世界だし、 思わず「勇者の剣を手に入れた!」とか「トルネコが 仲間に加わった!」とか、頭の中でテロップ出ちゃうし。 ドラクエシリーズは3か4までしかやってないけれど、 シリーズ通しての曲やキャラクター以外は オリジナルなので、何の違和感もなく見られたし。
バレエとしてどうかと言われると、 正直、全然分からないのですが、良かったと思います。 ドラクエを知らない人でも、多分、楽しめると思う。 私にしたところで、最近の話は全く知らなかったから 最初に保護者っぽい人が西島@白の勇者を王宮に連れてきて、 いかにも庶民な服装の西島さんとお姫様が、いきなり 一緒に踊り始めた時には何のこっちゃ?と思いました。 西島さんを置き去りにして保護者は出かけちゃうし。
確かドラクエ5では、最初の主人公は「伝説の勇者」で、 その息子が最後の敵を倒す主人公だったと聞いた記憶が。 それを知っていれば簡単に分かるはずのことなのですが、 私がそれを思い出したのは、終演後数時間経ってから。 でも、彼が白の勇者の前代の勇者なんだということは、 話を追ううちに何となくは理解できたし、大丈夫。 まあ、開演前にあらすじを読んでおくべきだったかなと、 ちらりとは思いましたけど。
この伝説の勇者さんがねぇ、いまいち。 前回までとキャストさんが変わっているようなのですが、 何でこんなに ずんぐりむっくりな方なの?似合わない。 多分、身長の割には跳んでいるんだと思うんですが、 どうしても跳躍も低く見えるし、安定感も良くない。 下手すると思いきり着ぐるみ付けたトルネコの方が きれいに跳んでいるように見えるのは どうだかなぁ。 おかげで、真打勇者様がより華麗に若く見えましたが。 あと、女戦士も高身長のせいか不安定に見えたかも。
でも、他の方は文句なく良かったな〜。 特に黒の勇者!1幕、西島@白の勇者より先に、 ちらっと顔見せ程度に現れるのですが、そこの跳躍で 悪役らしいスマートな彼に一目惚れしてしまった私は、 その後出てきた ちょい田舎者な白の勇者なんぞには どうも惹かれるものを感じず見ることになってしまって。
友人は「おバカな王子」キャラクター好きなこともあって 王女様を一目見るなり「僕は恋に落ちたぞ〜!」な役が あんなに似合う人はいないと西島さん絶賛だったのですが、 確かにこのバカバカ笑顔はかわいいけれどねえ…と思う。 その幸せ〜笑顔状態から、いきなり王女様さらわれて、 僕はどこに行けばいいの…?と、さ迷う様もホントにバカ。
対して黒の勇者は、出てくる度かっこいい! 襲ったりする側だから、振付のおかげかなと思っていたら、 2幕頭で踊る王女とパ・ド・ドウも すごく良くって。 王女が、この人は他のモンスターたちと何か違うと 思いはじめる場面なんですけど、情感が溢れて切なくて。 トルネコ登場と並んで、この舞台で1-2を争うくらい 好きなシーン。マイムとか全然分からなくても、 こんなに気持ちが伝わるもんなんだなぁと思ったし。
でも、その後、拾った兜を身に着けた白の勇者が何故か いきなり強くなり(この辺よく分からず)魔物を倒すんです。 この兜が何だかは、観ている最中は分からなかったのですが、 白の勇者のかっこよさが100万倍にアップしたのは分かった。 「いきなり強くなった」のは後に戦っている間に分かったことで、 兜をかぶった瞬間の私の感覚は「いきなりかっこ良くなった」。 心の中で西島さんに めちゃめちゃ謝りましたね、本気で。 今までのダメダメおバカ君は演技だったんだ〜!って。
もちろん黒の勇者様はその後もかっこ良かったんですが、 話の流れ的に粗末に扱われてしまったので、残念。 とにかく主人公を好きになれないと相当辛いという辺りは、 RPGらしい単純ストーリーなので、ドラクエ知らなくても いいけど、白の勇者的な人を好きになれないと観辛いかも。 ま、最終的には「黒の勇者のぞんざいな扱われ方も、 ドラクエだから仕方ないよね」と思えるくらい 白の勇者がかっこいいと思えるようになったし、 お姫様もきれいだったので、満足な舞台でした。
| 2004年02月25日(水) |
映画『バベットの晩餐会』 |
一体、いつになったら日付に日記が追いつくのか(^^; といった状態ですが、飛び飛びに頑張ります。 うーーんと前に観た新感線の感想も書きたかったけど、 あれこそは、勢いで書いてしまわなくちゃの舞台だし、 今更・・・かなぁ。面白かったと私は思ったんですけどね。 書いている現時点は2/27。この映画の放映は25日です。
WOWOWで『バベットの晩餐会』という映画を見ました。 実はこれ、随分前に「食いしん坊のバイブルだ」と言われて、 いつか見なくちゃと思っていたのですが、なかなか出会えず、 数年放りっぱなしだったという代物なので、楽しみで。 でも見始めてみたら とてもとても暗くてイメージと違う。 以下、あらすじはこんな感じなのですが。
<あらすじ> デンマーク(だったと思う)の片隅にある小さな島が舞台。 1人の牧師が開いた小さなプロテスタントの一派を信仰し、 その牧師様を尊敬する村の人々10数人の小さな集まりがある。 ほんのたまに、信者の甥である軍人や旅行中のオペラ歌手が 牧師の2人の美しい娘を目当てに村の静穏を脅かすけれど、 基本的に、貧しい漁村の生活は変わることがない。
ある日やってきたフランス人の女性・バベット。 革命で国を追われ、オペラ歌手のつてを頼って訪れた。 バベットは料理が得意で、無給の家政婦として雇われる。 彼女の明るさや誠実さは村の人々に受け入れられる。 少し浮上する村の雰囲気。でも、何事も変わらない。
そして10数年。牧師は亡くなり姉妹も信者たちも老い、 何かと苛立ちやすく、ケンカも多くなってきている。 しかし、村の生活は変わることはなく続いている。 そんなある日、バベットにフランスから手紙が届く。 宝くじで、100万フランが当たったという知らせ。 彼女は今までのお礼に、村の人々に晩餐を作ると言うが・・・。
<感想> ここまで、ゆったりと静かな漁村の暮らしを描いてきた映画。 1時間強もの間、グレーにくすんだ風景と黒ずんだ衣装と、 静かに交わされる会話(ほんの時折、EntreとかGood Nightとか、 フランス語や英語らしきものも交じるけれど、基本的には 私には分からないデンマーク語?と思われる言語)だけ。 灰色の海辺で獲れたての魚の値段交渉をするなど、 飽きさせない程度の要素はあるものの、ひたすら静か。 それがいきなり動き出して、笑えるものに。
晩餐の準備にと1週間も休みをもらい、 帰ってきたバベットの下に届けられたものは、 大きな海ガメ、生きた何羽ものウズラ、大量のワインなど。 敬虔な村の人々にとっては、悪魔の誘いとも思えるもの。 彼らは、バベットの思いは受け入れて食事はするけれど、 決して食事の内容を考えたりはせず、感想も語らず、 ただ神のことのみ考えつつ食べようと固く誓い合って。
確かにバベットの料理って多少グロとも思えます。 丸いパイ生地に、トリュフなどを詰めたウズラの体を乗せ、 しっぽと頭を飾ったり。これはちょっと私も抵抗ある。 村の人々の「これは悪魔の誘いだ」という素朴な信仰には 申し訳ないと思いつつも笑ってしまった私にとっても、 ちょっとこの感覚にはついていけん・・・と思ってしまい、 微妙に村の人々側の感覚にも近づいてみたり。
この晩餐は、牧師様の死後10年記念ということもあって、 かつて姉娘に求婚した軍人(今はなんと将軍)も訪れる。 贅に慣れた彼も驚嘆するような貴重なシャンパンやワイン、 料理の数々を褒め称えても、村人は天気の話題などで避ける。 感想を言われると、慌てて話をそらす彼らの頑なさは、 これほどの料理を前にと思うと、悪いけれど笑ってしまう。
でも、その顔が、徐々に柔らかく幸せそうになってくるんです。 真正面から捉えられた表情で うっとりしている彼らは羨ましい。 先のウズラのパイ焼きも、頭を噛んだ時のパリパリしたいい音! これと、彼らの表情を見ているだけで、抵抗など消え去る。 何かとケンカしがちになっていた彼らが、「まあお互い様だな」 なんて言葉で、きっかけを柔らかくやりすごせるようになり、 相変わらず料理については一言も語ることがないけれど、 彼らとともに幸せに温かい気持ちでいっぱいになってくる。
少し後日談があって、やっぱり暗い画面で終わるのですが、 感想としては本当にやっぱり、「食いしん坊のバイブル」。 食べることの大事さ、幸せを知っている人には絶対共感できる。 丁寧に人々の顔を撮っていっただけの映画で、難しいことは 何もしていないけれど、この満足感といったらただものじゃない。 1時間46分だったかな?短い映画ですが、確かにお薦め。 とても幸せな時間でした。
| 2004年02月24日(火) |
『カメレオンズ・リップ』2回目 |
ショック・・・。 今日は観劇だからテレビはビデオ録画!と思って、 久々の滝田さんドラマと『僕と彼女と〜』で悩んで、 悩みまくった末に珍しく続いて見てる連ドラにしたはずが、 帰ってきてみたら、結局、どっちも録れてなかった・・・。 ふと見れば、ビデオの時計が狂ってしまってる。 そういえば朝、ブレーカーをとばしちゃったんだっけ。 ネットで見るかぎり どちらも評判良くてしょぼ〜ん。 会社の人と一緒の観劇で、満足してくれたみたいだったし、 帰りに食べたドネルケバブもおいしかったから諦めるけど。 でもちょっとやっぱり、しょぼ〜ん。
幕:1幕110分、休憩15分、2幕70分 席:BL-7 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:ルーファス:堤真一、エレンディラ、ドナ:深津絵里、 ナイフ:生瀬勝久、ガラ:犬山イヌコ、ルドルフ大佐:山崎一、 ビビ:余貴美子、医師:木村悟、シャンプー:村田麻里
行ってきた舞台は『カメレオンズ・リップ』2回目。 開演前からざわめくロビーがやたらと豪華で、 古田新太・戸田恵子・池田成志・野田秀樹ほか、 たくさんの方々がずらっと客席に顔を並べていて。 1回目観た時点で真実は何だったのかよく分からなくて、 今度は細かい部分もしっかり観るぞ!と思っていたけど、 そんなに劇場慣れしていない友人ともども、何となく 華やかな気分で、重箱の隅つつき気分はどこかへ。
そうやって観ると、結構 楽しかったです。 何となく怖い雰囲気で起こるポルターガイストに、 一緒になってキャアキャア怖がってみたり、 生瀬さんの声って気持ちいいなぁ・・・と惚れ直したり、 そして、堤ルーファスと深津エレンディラorドナの、 密接を通り越して信じられないほど強い絆に、 息苦しいような羨ましいような気分にさせられたり。 もう、エレンディラだろうがドナだろうが関係ない感じ。 これが作者の見せたかったことかなと思ったり。
思えば前回観た『室温』も、通常から考えれば 奇妙にねじくれた、でも本人たちは幸せ(?)な愛情が ここにもあそこにも転がっていた話だったと思う。 そういうのがケラさんの作品の基本形なのかな。 始まる前に「堤真一と深津絵里ってまだつきあってるの?」 なんて系統の話も聞かされて、妙に私の中で真実味のある 2人になっていたところもあったし。(すみません)
ある意味、非常に誠実な男である生瀬ナイフに惚れた。 ルーファス&ドナの2人は、すごく惹かれるんだけれど、 近づいたら破滅させられるから近づいちゃいけないという 信号が点滅する感じ(私にとってのアンジョルラス(笑))。 なのに、好きになって結婚してしまって、引きずり回されて 最終的に(多分)破滅させられてしまうナイフに共感して、 今回は観終えました。もう一度観たら、何を感じたかな。
最後に。これを書いているのは既に2/26だけれど、 日記の日付に合わせて一言。 戸井勝海さん、お誕生日おめでとうございます〜(*^^*)
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