―No,―

2004年04月09日(金) 浮気

見慣れない文字(なまえ)
知らない着信が続く夜

容易に想像できるのは
ひとつしかなくて不能になる

煙草の火さえ平気で
僕の一部が火傷してた

目覚めた君は知らぬ顔で
僕が口にすることはなかった



2004年04月08日(木) 太刀

いつも同じ顔してる
区別の見分けがわからないほど
どんな表情も僕のものなのに

勘違いさせたくない
だけど勘違いするのは君たちで
僕はずっと此処に居るんだ

密に笑ってるわけでもないから
現在地は君と一緒のつもり
なのにどうして違う目線で見ようとするの



2004年04月06日(火) 再録できない音

行き着く処は複数もなくて
希望するのはたった一箇所で
何時も水面下のようだった

灯と共に溶けてゆく
裸を曝け出せた日常(せいかつ)
乱れるのは呼吸ばかりで

感覚と云う領域にまで
現実は入れないものだから
既存は消失に変わっていたの



2004年03月27日(土) monochrome

灰色の空に変色した
僕らが眺めていた雲も
出逢ったあの夏の日の空は
澄みすぎていて雲もなかった

言葉も感触もすべて遠のいた
未だ近くに居るはずなのに
互いを隔てる関係を拒否する
崩し切らないことが哀しすぎて

隣は既に誰かの為のもの
常に誰かのものであったけれど
愁える君の理由が分からない
約束はすべて消せないから

滲む手紙の文字に時間を感じさせられた
未だに残っているもらったもの
捨てることもできずに置いてある
手に取ることもなく動かさずに

愛しすぎていたんだね
傷つき過ぎていたあの日から
舐めあえたのはほんの一瞬だけ
古傷から流れても誰も舐める人は居ないから



2004年03月23日(火) 隔たり

隣の君の手と手を繋いだ
少しだけ距離を縮める為に
既存するものを否定したくて

軽く絡めた指の力を抜いた
締め付けられる孤独感
くだらないものを求めていた

シネマに写すのは「僕」と云う目の視界
誰のものでもない ただの映像
見ているのは他人の視点なのかもしれない


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まじゅ

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