INDEX|←back|next→
| 2008年07月12日(土) |
「奇跡のシンフォニー」 |

ジョナサン・リース・マイヤーズって、私、ちょっと惜しいなあと思う俳優さんで、だってこの人って昔けっこう美少年だったじゃないですか(『セクシャル・イノセンス』の耽美っぷりにくらくらした覚えがある。映画自体はわけわかんなくてつまんなかったけど)。なのに大人になったら男っぽさが増してしまって、もちろんそれはそれでかっこいいんだけど、でも引き替えにかつての中性的で耽美な魅力は失われてしまった気がするの。それがちょっぴり残念なの…。ちなみに日本人でたとえると、私の中ではTOKIOの長瀬君が同系列にカテゴライズされてます(笑)。彼も十代の頃はどちらかというと中性的な美少年でしたよね。今は男っぽくてワイルドにかっこいいけど。
ってそんなジョナサン・リース・マイヤーズ語りはどうでもよくて。 映画の方は、運命のいたずらで引き裂かれ、また運命によって結びつく家族の絆の物語でした。天才的な音楽の才能に恵まれた一人の少年が両親を探し求めるいわゆる“感動ドラマ”。いかにも映画なドラマティック展開なので醒めた目で観ちゃえばそれまでなんだけど、でも私はこの映画わりと嫌いじゃないです。フレディ・ハイモア君はやっぱり上手いし、ジョナサンもケリー・ラッセルもイヤミがなくて良かった。何より音楽が素晴らしい。周囲のいろんな雑音が次々重なって楽曲のように響き合う演出は、ああ音楽の神童にはこんなふうに聞こえるのね…!と自然に納得してしまう美しさでありました。ロックとクラシックの融合も見事だった。ジョナサン・リース・マイヤーズは歌声も披露してくれますよ。
まあ、本当にベッタベタな感動ドラマなんだけどね(笑)。 でも一種のファンタジーとして見ればそんなに悪くないと思います!
****** 奇跡のシンフォニー 【AUGUST RUSH】
2007年 アメリカ / 日本公開 2008年 監督:カーステン・シェリダン 出演:フレディ・ハイモア、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、 テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ (劇場鑑賞)
| 2008年07月02日(水) |
「イースタン・プロミス」 |
いやもう面白かったですよkaiさん!と真似して私信から始めてしまいますが(笑)、そうそうこれがクローネンバーグの新作だって全然気づいてなかったの私…(よくよく考えたら(考えなくても)ヴィゴがアカデミー賞でノミネートされてた作品ですねこれ)。公開してるうちに観に行けてよかった。
ロンドンの病院に勤務するごく普通の助産婦と、裏社会を仕切るロシアン・マフィアに所属する運転手の物語。人間ドラマ的な色合いが濃く、クローネンバーグにしてはまっとうな映画だなあという印象を受けました。なんていうか、変態っぽさがあんまりないのよ(笑)。もちろんエログロもバイオレンスも健在なんだけどそれらは物語の中で自然な流れとして出てくるのでいちおう納得できるというか。昔のクローネンバーグ特有のわけわかんない感はあまりない。ただし描写はきちんとクローネンバーグクオリティ。産まれたばかりの血まみれの赤ん坊、へその緒を切ったり、床屋で喉を切り裂いたり、死体の指をパッチンパッチン処理したり、あとは山場の全裸de格闘シーン(銃とか使わずナイフの乱闘なんだよ。見てて痛いの何の)等々、そのあたりの容赦のなさは実にクローネンバーグらしくて満足でした。鬱々とした雰囲気も申し分ないし、何か得体の知れない緊張感が初めから終わりまで途切れず漂っているのもいい。派手なアクションとかがあるわけでもないのに終始目が離せない感じで、すごく見応えありました。完成度の高い大人向け作品だと思います。決して気持ちのいい話ではないけども。(まあクローネンバーグに気持ちよさを求める人はいないよね多分…笑)
そして主演のヴィゴ様がめちゃくちゃかっこよかったです!これは参った。アカデミーノミネートも納得の存在感だよ!クールで渋くて、とにかくセクシー。華やかなカッコ良さではなく、視線や表情や背中で語る感じがたまらない。ハードボイルド。マジしびれる。ナオミ・ワッツを車で送るシーンがあるんですけど、彼女が車を降りるとき「いくら?運転手なんでしょ?ちゃんと払うわ」と聞くと、フッと振り向いて「クリスマスプレゼントだ」って微笑する、そこが超絶セクシーでもう…っ!!!腰が砕けました。あと終盤の、錯乱したヴァンサン・カッセルをなだめるシーンもたまらなかった。あんなふうに囁かれたら誰だってイチコロだと思う…!注目のサウナ乱闘シーンもまた別の意味ですごいです。ものすごい体当たり演技で、色々目のやり場に困ります(笑)。目を逸らさずしっかり見ましたけど。色々。 一方でヴァンサン・カッセルのダメ男っぷりも最高だったなー。不安定で屈折した感情を見事に表現してた。ヴィゴに自分の目の前で女を抱けと命じながらそれを見てものすごく複雑な、ほとんど泣きそうな顔をする、あのシーンは特に印象的だった。上手い。 ナオミ・ワッツも良かったし、マフィアのボスの人も良かった。ほんとみんな良かった。みんな無駄のない的確な演技で全体のバランスがすごくいい。
それにしてもkaiさんの仰るように、クローネンバーグの撮りたい顔の好みってわかりやすいですね〜確かに(笑)。「爬虫類両生類顔」に超納得(ヴィゴに加えてジェレミー・アイアンズとかジェフ・ゴールドブラムとか?笑)。そんで基本的にはみんないい男だと思う。しかも役者としてちょっとクセのあるいい男。こう、演技のためなら何でもやっちゃう系。だってヴィゴにレイフにジュードでしょー、さらに遡ればジェームス・スペイダーにジュリアン・サンズ、クリストファー・ウォーケン…あああ私の好みと一致しすぎる!語り合いたいです監督… ていうかレイフにそんないきさつがあったんだ。「スパイダー」面白かったのにね!(笑) 面白くて私あんなに何回も観に行ったのに…!いつかまたぜひレイフ主演作を撮ってほしいですー!
****** イースタン・プロミス 【EASTERN PROMISES】
2007年 イギリス・カナダ / 日本公開 2008年 監督:デヴィッド・クローネンバーグ 出演:ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル (劇場鑑賞)
|