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えーと、普通に楽しかったです。あくまで普通に。なんかあまりにも巷で大絶賛されているのでちょっと期待しすぎだったかも。
でも確かに好感持てる映画でした。いや、楽しかったことは楽しかったんです、ほんと。この映画が日本でウケてるのはちょっとわかる気がするなあ。こう、マンガちっくなんだよね。キャラ設定とか展開とか。昔どこかで読んだマンガを実写でやってくれてるみたいな既視感と安心感、それをアジア系の役者さんが演じているという親近感。韓国って行ったことないけど街並みとか地下鉄とかどことなく日本と雰囲気似てますね。
強い女の子と尻に敷かれる男の子の様子を楽しむ映画だと思ってたら意外にストーリーが練られていて、その辺も良かったです。これ“延長戦”がいいんだよね。ベタだけどいいんだよね。我々観客は最後まで見て満足して納得して気分良く家路につけるわけですよ。ロマンチックなお話だよなー。 ただちょっと長すぎる。途中ダレます。もうちょいコンパクトにまとまってたらもっとよかった。けど、まあ、この作品に限ってはこの野暮ったさも魅力の一部になっていると思うので、ドリームワークスがほんとにリメイクするのならアメリカ向けに結構手を加えないと成功しないんじゃないかな。そもそもアメリカ社会でこういう話がウケるんだろうか。あ、でもスピルバーグが気に入ったってことは大丈夫なのか。でもキャスト選びなんかはやっぱり難しいだろうなあ。
そういえばお正月に行ったオールナイトの映画イベントで司会者の人が来日スターの裏話みたいのを聞かせてくれて、その時この映画のキョヌ役のチャ・テヒョン君のことにも触れていたんだけど、なんか彼はこれまで来日した映画スターの中で一番スターのオーラがなかったそうです(笑)。思いっきり普通の人だったそうです。しかも私服の趣味が最悪だったそうです。カジュアルなTシャツにダイヤ入りのギラギラしたロレックスの腕時計つけて、「見て見てこれもらったんだ!カッコイイでしょ!」などと嬉しそ〜うにはしゃいでいたそうです。おいおい何だよ。ちょっとカワイイじゃんか。 あと彼は「ドリームワークスがリメイクする際にはベン・スティラーとキャメロン・ディアスに演じてほしい」(公式サイトより)とか言ってるようですが、それでファレリー兄弟が出てきたりした日には全然違う映画にされちゃいますよ。却下。
****** 猟奇的な彼女 【MY SASSY GIRL】
2001年 韓国 / 日本公開:2003年 監督:クァク・ジェヨン 出演:チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン (劇場鑑賞)
「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の新作。約5年間の沈黙を破り満を持しての登場です。ってもうとっくに公開終了してるっつーの。今更感想書いてる私ってなんだろう。すみません実は見たの二週間前です。
えーと、スパイのお話、で、キーワードは洗脳。前作がキューブという入れ物の迷宮であったのに対し、今回のラビリンスは一人の男の、脳。ずばりソフトウェアであります。「CUBE」では、ある種の不条理が描かれつつもそこで発生する極限の人間模様を観察していられる視点が我々観客に提供されていたのだけども、今回は見ている側もほとんど主人公と同じ視点しか与えられていない。何がどうなってるのか誰を信じていいのか長い間よくわからない。それゆえアメリカ中を駆け回るというお話になっているくせになんだか奇妙な閉塞感があります。
事の顛末そのものよりも過程において興味を惹くのが上手いというか、うーん何て言うかなあ、これは「CUBE」の時も感じたんだけど、一体どう決着がつくんだー?と見ていてすごくわくわくした割に、私はラストシーンにはそれほど感慨が無いんだよね。この点が両者に共通の後味だったりするわけで、(もっと言うと「ELEVATED」にも似たようなものを感じるわけで、)つまりこの監督は引っ張り方が独特なんだと思う。
あとは映像の不思議な質感も独特です。メタリックで人工的。色がないわけじゃないのに無機質。近未来なのにちょっとレトロ。そういえば、登場人物たちは20〜30年前の英語のアクセントや言い回しで喋ってるのだそうです。(パンフレットに書いてあった)
主演のジェレミー・ノーザムは非常に良かったと思います。この映画の雰囲気にピッタリ。序盤〜途中〜ラスト、とほんとに違う印象だったよ。ちなみに「ゴスフォード・パーク」にも出てたそうですが、あの時ともまったく印象が違います。すごい。役者だね。
あとナタリ作品常連らしいデヴィッド・ヒューレットという俳優さんも、気色悪くて大変いい感じです(誉めてます)。なんかリンチの映画の脇役とかで出てきそう。 リンチといえば、主演のジェレミー・ノーザムは時折、すごーく時折ですが角度によってちょっとカイル・マクラクランに似て…ません…か…? え?却下?昔好きだったんですが。新作「ミー・ウィズアウト・ユー」は見に行こうかなあ、と思ってます。(ってこの映画と全然関係ない話で締めるなよ…)
****** カンパニーマン 【CYPHER】
2002年 アメリカ / 日本公開:2003年 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ 出演:ジェレミー・ノーザム、ルーシー・リュー、 ナイジェル・ベネット、デヴィッド・ヒューレット (劇場鑑賞)
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