■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2002年11月29日(金) たそがれ清兵衛

普段邦画に全く興味がない私にしては珍しく、予告編を見た時から非常に気になっていた作品。いやあ期待を裏切らないじゃないですか山田監督さすが巨匠でいらっしゃる! 観に行って正解でした。実に、実に良かったでがんす。あ、方言うつった。

これ一応時代劇ですが、普段時代劇を見慣れてない人(私のように)でも十分楽しめる仕上がりだというところがポイントだと思うのね。舞台は幕末だけど盛り込まれたいろんな要素が現代社会に通じていて、それが平成不況の下で清く正しく頑張っている我々小市民の共感を巧みに誘うわけです。生活の苦しさ、でもその中にあるささやかな幸せ、組織に属することのやるせなさ、不器用な恋愛、などなど。こういうところが山田洋次なんでしょうか。
そしてただしみじみさせるだけじゃなくて見せるところはきちんと見せるというか、例えば決闘のシーンの緊迫した感じなんか非常に良かったです。よくあるような型通りのチャンバラではなく、固唾をのんで見守ってしまう緊張感。音もリアル。

上映時間二時間超えると言われると私はいつも少々うんざりなんだけど(内容の善し悪しにかかわらず)、でもこの映画は途中全然退屈しなかったのでその点も感服致しました。だって歴史に残る大合戦やら世紀の偉人やら描いた大スペクタクルじゃないですよ? 幕末の東北に生きる平侍の姿を追うだけでたっぷり129分飽きさせないというのはそれなりにすごいことではないかと。

真田広之扮する清兵衛は、謙虚で素朴で欲もなく、けれど実は切れ者で腕が立つ、という、ちょっとマスターキートン((c)浦沢直樹)風キャラ。髪もボサボサで服は薄汚れて見た目悲惨なんだけどこういう主人公に反感覚える人って少ないだろうし、ある意味普通の二枚目演ずるよりもオイシイ役どころかもしれないなあと思いました。
でもまあ、「幼い頃から貴女を嫁にするのが私の夢でした」なんて唐突に言い出した時は正直ビックリしましたけど。娘2人も作っておきながら今更何言ってんだオイ!みたいな。しかもあなた最初に再会した時誰だかわかってなかったじゃん!みたいな。いや、いいんですけどね。いいんですよ。真田広之だからいいんです。

宮沢りえも良かったです。あと個人的には田中泯さんの武士っぷりに拍手をおくりたい。井上陽水の曲も良いです。予告編見た時からこの曲頭の中で鳴りっぱなしですよ。井上陽水って何なんでしょうね。新しいんだか懐かしいんだかわかんないリズムとフレーズと歌声でやみくもに人を魅了する。


ただひとつだけ心残りが。実は上映開始時刻に間に合わなくて最初の7,8分を観てないんですよー。良い映画だっただけに実に、実に悔しいでがんす。(<いい加減にしろ) ということでビデオになったら再見決定。


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たそがれ清兵衛

2001年 日本
監督:山田洋次
出演:真田広之、宮沢りえ、
小林稔侍、大杉漣、田中泯
(劇場鑑賞)


2002年11月28日(木) プロフェシー

実は観たのが一週間以上前なのでちょっと内容忘れ気味でございます。感想は怠けず観てすぐ書かないとダメですね。私は特に忘れっぽいし。

ええと、リチャード・ギア扮するワシントン・ポスト誌の記者が、妻を自動車事故で亡くしたことをきっかけに奇妙な現象・不思議な出来事に巻き込まれていくお話…だったです、確か。昨日の「フレイルティー 妄執」なんかと違って明らかに完全にはっきりと超常現象がメイン。
ネタ的にはX-ファイル系かな。っていうか、ギア様そんな一人で悩んだり引退した学者を頼ったりせずに、今すぐFBIのモルダー捜査官に相談しなよ!と観ていて何度も思いました。いやもう、いつデヴィッド・ドゥカヴニーが乱入してくるのかと最後までワクワク期待しっぱなし。(嘘です)

それはともかく真面目な感想としてはですね、全体的に結構怖くてなかなか面白かったです。ほとんど予備知識がない状態で観たのでその分余計に怖がれたのかもしれませんが。血がドバドバ出たりするグロテスクな恐怖ではなく、演出でギクッ!ビクッ!とさせられる、そういう怖さでした。映像や音など細かい部分がすごく凝ってたなあ。チケットを買ったときに“ご覧になった後に開いてください”などと意味深に書かれた解説プリントが配られて、言われた通りに観賞後に読んでみたらアナタ、もう一度見直して確認したいこと満載。こりゃ気付かず見過ごしてしまったことがたくさんありそうだ。
しかしこの作品、何と実話が元になってるらしいですよ! アメリカで60年代に実際にあった(そして未解決の)事件なんだって。うえーん怖いよう。


ただしラストは賛否両論あるでしょう。オチを付けないというこのやり方は、まあ反則といえば反則なんだけども、でもこうした反則的な語り方自体が、我々人類には絶対理解不可能な次元の違う「何か」の存在のひとつの提示形式である、…と考えると、何となく納得…できませんか? 宗教的な話ではなくて、私が言いたいのは、神とか悪魔とか心霊とか異星人とかそういう人間が創り上げた概念やロジックを超越した「何か」、つまり信仰や畏怖や観察の対象にすらできない「何か」のこと。次元が違うものは理解できない。理解できないものは語り得ない。でしょ? 屁理屈かなあ。つーか何故必死になってこの作品の弁護をしているのだ私は…。な、成り行きです単に。特に思い入れがあるわけではありません。


ギア様は、今まで何となくロマンス専門ジゴロ担当というイメージがあったのですが、こういう役も良いですね。「運命の女」も「シカゴ」も観に行きたいと思ってます。



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プロフェシー 【THE MOTHMAN PROPHECIES】 

2002年 アメリカ / 日本公開:2002年
監督:マーク・ペリントン
出演:リチャード・ギア、ローラ・リネイ、ウィル・パットン、
アラン・ベイツ、ルシンダ・ジェニー
(劇場鑑賞)


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