さてさて、先日の日記で鏡の欲望について もにょもにょと書いてましたが、今度は鏡じゃないほうの欲望について。 生理的でもなく、鏡でもない欲望。 前者が叶えど叶えど苦しさが変わらないのに対して こっちのは、望めばちゃんと満たされる欲望です。
例えば、暖かいお風呂に使ってボケェ〜とする。 おいしいゴハンをみんなで食べる。 いい景色の中をあてもなくブラブラほっつき歩く。 可愛いわんこをナデナデする。 …思い浮かべるだけで、顔がニヤニヤしちゃうよーな あんなことこんなことです。 …ちなみに、鏡の欲望は思い浮かべると、私は胸に力が入って 心のどこかが固くなるような感じがします。
実際その望みがかなうと あーー…しあわせー…(ほわ〜)とか うひーーー!たーのしーー!! とか なんかもー、言葉で説明するのもアホくさい状態になります。 ぶっちゃけ人生の目的なんてコレひとつでいいじゃないかと思います(笑) こういう楽しみを沢山持っていて、沢山実現できる人は幸せ者です。 仮に、純粋な欲望とでも名づけておこう。 ペットとか見てると、もうね、ホント本能と純粋な欲望だけで 動いてるのがよくわかる。
ところが、この欲望と、鏡の欲望がごっちゃになってしまうのね。 ならない人もいると思うんだけど、ごっちゃの人が少なくない。 少なくとも、私はごっちゃになる。すぐクヨクヨ悶々とする。 そして困ったことに鏡の欲望は、純粋な欲望を阻んでしまう。 時間やお金がもったいない、とか 自分がそれをするのはおこがましい、とか そんなものは堕落でしかない、とか そりゃもー色んな理由をつけて阻んできます。
んー、例えばスゴイ大好きな異性がいて、ゼヒお付き合いしたいとする。 すると色んな「ちょっとまて」が脳内を飛び交う。 今の自分じゃ好みも趣味も彼には合わないよ。 それどころか外見が悪いからまずムリだ。 相手を満足させる経済力があるだろうか… そもそも彼が自分を好いてくれる保障があるの? ふたを開けたらトンデモナイヤツかもしれないよ? そんな事より仕事だろ!恋愛なんて何の社会貢献にもならないよ! …とまあこんな具合に。 歌うのが大好きで、オーディションを受けようとする、とか 都会で1人暮らしをしようとする、とかでもいいです。
で、声もかけずに、太ってもいないのにダイエットしたり 好きでもない流行の歌い方の真似したりするんですよ(笑) 合わせ鏡なので永遠のイタチゴッコ。 失敗すると「見た目が良くないから…」「流行じゃなかったから…」と 自分の考え=相手の考えと思い込むのも鏡のなせるワザ。 鏡の欲望は、自分を幸せにすると見せかけて苦しめている。 純粋な欲望は、行動→結果、といたって単純なのに 鏡の手にかかるとムダに複雑化する。真実が見えなくなる。 なので、二つの欲望が葛藤を始めたとき、 できるかぎりそれが鏡なのか、否か判別したい。
というワケで、最近有効だと思った判別方法。 ポイントは、その欲望の語尾が 「〜したい」なのか「〜しなきゃ」なのか。 前者は純粋な欲望、後者は鏡の欲望です。 鏡上級者は「しなきゃ」が「したい」の皮をかぶってることもあります。 そういう場合は、「〜だったら…だ」に置き換えられたら 「〜しなきゃ」の疑いが強いです。 純粋な欲望は、理由づけが不要なためです。 とにかくしたら楽しそう、したくてたまらない。してみたい。 あーもー想像するだけでたまんなーい。 …という理由にもならないアホな感じがするのが純粋です。 逆に鏡は、理由付けが大好きです。いくらでも出てきます。 判別したらどっちも鏡だった、なんてこともあります。
悩みの目的は、解決ではなく実は悩むことだった。てのが解ると 実にばかばかしいなー、と思います。だって誰も楽しくならないんだもん。 いいものも出来ないし、ステキな事も起こらない。 だからもし葛藤が起こったとき、純粋な欲望を選択できるように。
あ、ちなみに鏡の欲望を別の言葉に言い換えると サイトで言うところの箱庭の住人です。
合わせ鏡ってありますよね。鏡の中に同じ鏡像が延々と続くアレ。 人の欲望ってアレに近いと思うんです。 あ、ここで言う欲望は生理的な欲望とは違う 人間的な欲望のコトです。 目標とか、ポリシーとか、理想とか、夢とかいうやつです。 なんかポジティブな響きで、崇高なものとして 結構いいコトとして受け入れられている罪作りなモノです(笑)
欲望を満たすために毎日切磋琢磨して、感覚を研ぎ澄まし たゆまぬ努力と勉強を継続する、いわゆる頑張りや。 欲望が満たされないので毎日愚痴をこぼして 出来るわけが無い。なぜなら〜のせいでね…が得意技の諦め上手。 お互いの意見がぶつかってケンカとかよくやってますね。
コレって、相反するものに見えて同じコトだと思うんですよ。 自分に対する「欠乏感」。 足りないと思うから満たしたい。求めているのに満たされない。 あそこに到達すればこの苦しさも終わる。と思っているのに 到達すると、さっきと同じ景色が広がっていて…その繰り返し。
じゃあその欠乏感はどこから来るのか。 多分、何か…自分にとって大きな影響を与える何か… 人かもしれないし、出来事かもしれない。 とにかくそれに、「〜〜だから」という理由で 自分自身を否定されてショックを受けたんだと思うんです。 ただそこにあるだけのものに、何かしらの理由をつけて 否定・肯定するのって、人間しかしません。 元々人間だってただそこにある生物なだけなのに。 単純な科学のはなしで、生命として存在維持できるから 在るだけなのに、これは保つべき、あれは消し去るべきとか言って 自他共に傷つけあっている。可哀相なことに。
自分的大事件として記憶に残ってれば解りやすいんですが 意外と忘れてしまうような些細な事、あるいは日常的なものとして 染み込んでいると、それを当たり前と認識するのでやっかいです。 当然のこととして実行を繰り返し、繰り返しが確信を呼び… 循環してさらに強化してしまう。
その出来事は遥か昔に終了しているし 当事者が目の前で今まさに否定してるわけでもないのですが あたかも過去から今この瞬間までずっと否定されているに錯覚する。 対抗するために、理論や努力や感情や仲間やら そりゃもういろんなものを用いて、倒そう、超えようとするんだけど いくらやっても果てが無い。 そりゃそうだ、それ合わせ鏡の幻なんだから(笑) 自分にとっての大問題が、他人にとっては何の意味も持たないのは あわせ合う鏡を持っていないから。 ちなみに、合わせあう鏡を持っている場合 お互い「気が合う仲間」とか呼び合ったりして 同じ幻を追い掛け回すこととなります。
アレに打ち克てば…アレさえあったなら… 行けども毎日同じ渇きに悶えているのなら、努力でも愚痴でもなく 自分の中にある鏡を消し去ること。 鏡を消すには、欠乏感を植えつけた事象に向かい合って 「そんな否定、元々はないものだった」と認めること。
こないだアップした「鏡の境界」の鏡の向こう側には そんな合わせ鏡を全部なくしちゃった後の世界が広がっています。
モーニング2とゆー雑誌を毎月買って読んでいます。 モーニング、じゃなくて、モーニング2です。 2がつくだけで、本屋さんでみかけない雑誌になります(笑) 同チェーン別店舗では置いてないと思うんですが 我が家の最寄のコンビニは何故か毎月置いてくれるので助かってます。 「聖☆おにいさん」が載ってる雑誌、といったほうが話が通じるかも。 私が唯一、自主的定期的に買ってる雑誌がコレ… 相変わらずマイナー路線ぶっちぎりですな!
この漫画も好きですが、私は「荒呼吸」も楽しみで雑誌を買ってます。 作者の日常をテーマにした漫画なのですが、他の日常エッセイ漫画とは 一線を画した共感力と内容の濃さがある。 とくに3ヶ月前の神社の回から、表現が神がかってきてる。 神なだけに。ははは(さぶいからやめなさい) 今月号も大爆笑&共感させていただきました。 テレビからの電磁波らしき圧迫感は、出ていると思います。
「荒呼吸」が大好きになったのは 作者が自分の患った病気に関するテーマを描き出したとき。 私も経験のあるパニック障害の回よりも リウマチとバイオリンの回に揺さぶられた。 免疫異常からくる病気には、原因不明、完治が難しいと いわれているものが多い。 がん、リウマチ、アトピー、アレルギー… 自分を守るはずの機能が、自分を攻める。 作者は病気の原因を、外でなく、自分の内側に探した。 …知らないうちに、自分は自分に向かって「許せない異物」と 言い聞かせていたことに気づく。 その積み重ねがリウマチ症状として現れていたのだとしたら? そう意識して治療するうちに、症状は改善していた、というもの。
最近増えたうつ病やパニック障害などの神経症も 原因は大雑把にストレスとは言うけれど、一歩踏み込めば 無意識のなかで自分で自分の精神を攻め続けた結果として 発症しているケースが多いように思う。 薬を飲み続け休暇をとって、が基本的な治療スタンスだけど 治療の決め手は自分で自分を責めるのを止められるようになること。 日本の医療は充実しているけれど、薬も休みも、あくまでサポートであって 風邪やケガと同じで、治すのは結局、自分自信の自然な治癒作用だ。 全ての生き物に必ず備わっている、健やかに生き続けようという力だ。
自分で自分を許さない、を根源とする数々の、止められない思考回路… 不要で、不利益しかもたらさないのに 幼少時に余計なすりこみを受けたかして、いまだにそれを繰り返すような。 作者はそれを「バカな呪い」と名づけている。 誰にでもある、バカな呪い。私もたくさん呪いを抱えている。
たくさんの人が、バカな呪いをたくさん抱えていて さんざん嫌な目にあっているのに、抱えていることにさえ気づかない。 繰り返し、効果を強めて、人にもそれを求めて、広がって 大人数が同じ呪いにかかっていることさえ多くある。
リウマチを癒す間、作者は自身にこう語りかける 「かわいそうなこと、ずっとしてた バカな呪いは、もうないから」
もしも世界中の人のバカな呪いが解けたなら この世は永遠の楽園になるんじゃないだろうか。
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