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2002年12月13日(金) 千年アイテムの素材について

今週の放映で闇マリクが「こんちくしょぉ〜」と千年ロッドを床に投げつけてました。
カランカランと良い音色で転がるロッドを見て、いろいろと気がつくコトがありました。

    ・転がる音色から、中心は空洞らしい
    ・投げつけても歪んだりしていないので、素材は金ではない

千年アイテムが古代エジプトで作られたことは明々白々のことなので、
そのあたりから適当な素材を探してみると、もう、これしかありません。
    『青銅』

『青銅』銅と錫(すず)の合金で、この配合の割合を変えることで、銅赤色から黄,白へと色を変えることができます。
私達が教科書で見る青銅器は黒に近い緑色ですよね…。
あれは緑青(ろくしょう)というサビの色で、このサビは基本的に空気に触れると発生します。
それからすると、三千年前に造られた千年アイテムが『金ピカ&ツヤツヤ』であるのはちょっと不思議ですが、
墓守の一族が毎日丹念に磨け続ければ輝きも保てるかもしれません。

でも王様の千年パズルだけは箱の中に入れっぱなしだったので、
本当なら緑色の千年パズルでなきゃおかしいんですよねぇ…。
まぁ謎のアイテムという設定なので、深いツッコミは墓穴を掘りそうだしやめときましょう(^_^;)

ところで青銅器を造る方法は意外に大変です。
教科書などで『銅鐸』の製造方法などを見た人もいるでしょう。
まず本来の形を粘土などでつくり、さらにその上から粘土をかぶせ、型を取り、その内側を少し削っておきます。
原型と内側を削った型を合わせ、その隙間に青銅液(?)を流し込み、冷えたところで粘土を壊し、青銅器を取りだします。
取りだした青銅にはカスやら煤がついているので、それを磨いて、汚れを落とすと完成です。
磨かれた青銅は金色に輝いて、とてもまぶしいです(^-^)

6神官の持つ千年アイテムは形が簡単なので、鋳造も楽そうですが、王様の持つ千年パズルは、
あの細かい一つ一つのパーツの原型を造らなければならないので、
その製造工程は面倒だったと思います。



千年アイテムを実際に見たいなぁ〜と思う人もいるでしょう。
形は違いますが、なんと日常、私達は何気なく千年アイテムの材質に近いモノに触れています。

なんだと思いますか?
    それは10円玉です。

「えっ、だってあれは茶色で光ってないじゃん!」
と、思うかも知れませんが、新品の時は輝いてますよね…。あの輝きが千年アイテムの輝きなんですよ(^_^)v
10円玉の材質は『銅+錫+亜鉛』です。亜鉛が邪魔ですがちゃんとした青銅の一族なんです。

と、言うわけで、10円玉がいくつあれば千年アイテムが造れるかは分かりませんが、炉と型さえ準備できれば、
千年アイテムを造ることができますよぉ〜(^_^)/ (私はやらないけど…(笑))


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