| 2004年07月21日(水) |
随筆集 言の葉より 『花を撮る』抄 |
花の写真を撮るのが好きだと話すと、意外だという表情を向けられることがある。こちらも思わず失笑してしまうけれど、格別好きであったわけではないにせよ、僕と花との歴史は長い。母が生け花の師範免状を持っている関係で、二十代前半の頃には、よく花展にも出入りしていた。専門的なことは何ひとつわからなくても、草花が持つ生命力は、あの頃から感じていたような気がする……
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| 2004年07月16日(金) |
随筆集 言の葉より 南国随想集二『神々の棲む島』抄 |
そこは「神々の棲む島」と呼ばれていた。それが観光用の謳い文句なのか、八百万(やおよろず)の神々が実際に棲むのか、あるいは南国特有の神秘的世界を称してのものなのかはわからないものの、清々しい何かがある気配は、初めてそこを訪ねたときから感じられたように思いだされる……
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| 2004年07月13日(火) |
随筆集 言の葉より 『七月盆』抄 |
今年もお盆の季節を迎えた。実父が他界したのは西暦二千年。数えて今年は五回目のお盆ということになる。父の菩提寺は我が家から徒歩二分程度。家の前の道を西へまっすぐ歩けば、鼻歌も歌い終わらぬうちに寺についてしまう。東京下町にあるその寺では、よくいわれる七月盆で先祖供養をする慣わしとなっている……
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