食物日記
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6時20分起床、コーヒーとリンゴケーキとバタートースト食べてスタジオ。撮影機材もってタクシーでグランドセントラル、雪が舞っていてうっすらとつもっている。待ち合わせより20分程早く到着、なにもすることがないので階段に座って待とうとしたら、「階段座り禁止」の看板が目の前に。律儀に立って待つ。9時過ぎ、メトロノースでコネチカットのNew Havenへ。途中、1時間近く電車が止まったせいで、だいぶ遅れて終点に着き、アーティストのレベッカさんの迎えの車に乗り込む。駅前におおきなガスタンクのような建物。ロングアイランド湾が晴れて光を受けて輝いている。20分程でギルフォードの別荘到着。まあ、なんて素敵な建物、と圧倒される。アーティストのキキ・スミスの父、トニー・スミス(?)がつくった建物だそう。もともとキュレーターが所有して、半分ギャラリーとして使用していた。イサムとかも来た事があるそうだ。が、その後放置されていたのをレベッカさん夫妻が5年前くらいに買った。すこしずつリノベートしている。ファンズワース邸のようなガラス張りの高床式建築、ベッドルームがあり、そこからスロープがのびて降りた所に別棟、陽光が眩しいくらいに入るキッチン。どこからも水平線を見渡せる。キッチンではハクション大魔王の壷みたいな形をした、宙からぶら下がった形態の暖炉で薪が燃えている。子供部屋はその下の階。旦那さんのグレッグは映像関係のアーティスト、娘のアイリスは9歳。人形で遊んだりお話をつくったり落書きするのが好きな子供。部屋で遊んでいる所を撮影。プードルのジジもいる。けっこう苦労しながら試行錯誤して片付けて撮影。それから、外でブランコの写真も撮影。30秒で「はい」、と凍り付く寒さ。海辺の高台、風が強いのああたりまえ。海水を入れて使用するプール付き。夢のようだ。でもすべては夏の話。冬は寒いね。けっこう時間かかって撮影終了、いそいでお茶とパンとジャムとチーズをひとくち、車で駅まで送ってもらう。行き帰りとも、なぜか車酔いしてしまった。3時半、やっと駅のサブウェイでチーズステーキサンドと水のランチ。4時前の電車にのって、6時にはスタジオ到着。フィルムをラボに出し、アスタープレイスへ。本屋で村上春樹の翻訳本など立ち読みし、サンライズで買い物し、Gionと焼き肉ウェスト。月曜日はカルビが半額の日。上カルビ、ネギたん塩、ごはん、キムチ、枝豆、熱燗、抹茶アイス小豆がけ。夜になってますます気温が下がり、悲壮な面で帰宅。緑茶をいれて飲む。
11時半に一度起きて、また寝て2時起床。コーヒーとリンゴケーキ食す。急いでマンハッタンへ。電車が変則的になっていて、のろのろ。乗り換えとか。やっとAdoramaに到着、シートフィルムとポラとエアを買い、Rodenstockの90mm/f6.8 Grandagonを一週間レンタル。スタジオ行く手前についついAerosolesに立ち寄り、39ドルのウェッジソールの靴を衝動買い。スタジオで明日の撮影の準備、シートフィルムをホルダーに入れる。缶コーヒーのむ。メールをいくつか書いて帰宅、となりのDu Montへ。あいかわらず混んでいる。後ろの部屋のようなバーでカベルネとDu Montサラダと薄いパン。薄暗く、シャンデリアの影が天井にうつっている。影で思い出したが、最新号のWでMario Sorrentiが撮ったセットの白い部屋、窓の外からの人工的な光と影、どっかから持ってきた木の枝と白子のようなモデルの写真はけっこう好きだ。 さっさと家に戻ってごはんつくる。エビチリの卵入り、白米、キャベツとベーコンと椎茸のスープ、アルファルファ、カブの残り、きんぴらごぼう、明太子。寝る前にTullamore Dewロック。
2時起床。歩いてファビアンへ。フレンチトースト+アップルコンポート、いちご、クリーム、コーヒー。その後古着屋とギャラリー巡り。pierogi、black&white gallery。庭にcold storageという氷が乗った棚のインスタレーションって寒い日に見たくないよ。momenta art。Lisa Dililloの鳩を使ったビデオ。電話の子機を道ばたに置いて、鳩にダイヤルをつつかせるとどうなるか、という実験。鳩がプッシュボタンを突っついたことによってランダムに電話がダイアルされた後、どこかの会社のvoice mailに偶然つながる。機械音声の案内が応答するが、鳩の鳴き声&突っつきでは、そもそもコミュニケーションが成り立たない。機械voice v.s. 鳩、という、まったくもってしょーもない問答が繰り返される。にやにやしながら見てしまった。saved galleryは服屋。セールで40%offのカシミアセーターを買う。後ろに天使の黒い影を貼付けてあるグレーの前あきボタンプルオーバー。このお店が醸し出すなんともいえない独特のセンスの、圧倒的な上品さは何?そこからずっとsouthまで歩いて、急いでroebling hall。チェルシーにもギャラリーを出したらしい。Kysa Johnsonのドローイング。Juan de Valdes Lealという17世紀のスペイン人宗教画家が書いたマリア像を下地に、the asexual reproduction of yeast(酵母の無性増殖)というテーマのちまちました画。ベッドフォードを戻ってまた古着屋を少し見る。モールの本屋で長い事立ち読み。面白い本をみつけたので明日買うかもしれない。一見陰惨なドールハウスの写真集。しかし、20世紀初頭、実際に起きた殺人事件の現場を12分の1のスケールにした模型。これは、犯罪捜査の勉強のために用いられた。当時模型を作ったおばあさん(多分プロの刑事?)の功績はすごく、今でも実習に使われている。殺害現場の様子を、新聞紙のヘッドラインから血痕の位置に至るまで徹頭徹尾正確に再現した。これを見て犯人を導き出して行くそうだ。面白すぎる。その後communeへ。今日は久々に晴れて、夕焼けがきれいだ。だらだらとお話し。9時過ぎ帰宅。晩ご飯。白米、ごま塩、日本酒、きんぴらごぼう、モツアレラ&スモークサーモン&トースト、カブのおかかラー油和え、豚肉と大根としらたきの鍋。
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