月の輪放浪記
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2006年11月24日(金) 捻挫して映画みました其の38『トゥモロー・ワールド』

先週、生まれて初めて捻挫という体験をしました。
土曜の夜にファミレスにごはん食べに行きまして、駐車場で車輪止めにつまづいて、たまたまつっかけタイプの靴を履いていたのが災いし、左足首を“グキッ”とやってしまいました…痛いもんなのね、捻挫って。じん帯を損傷するわけだから当たり前か。
幸い骨に異常はなかったんですが、歩くのはやっぱり難儀。そんなわけで給料日前に一週間もタクシー通勤するはめに…。自転車ならタダなのにね、しくしく。
しかし泣いてばかりもいられません。今月いっぱいでワーナーマイカルの平日タダ券が無効になってしまうのです。何にしようかな、え〜と、今やってるのはっと。『ワールド・トレード・センター』『父親たちの星条旗』…あんまり重たい映画は観たくないなあ、気分転換にならないし。あ、このSFっぽいやつでいいや、何だかディズニーランドのアトラクションみたいで面白そうだ。
その程度の認識で『トゥモロー・ワールド』を観に行っちゃいましたので、それはもうタイヘンなことになりました〜。
でも面白かったですよ。絶望の中の光ほど一段と美しく輝く。人の世に栄えあれ。そういうテーマなんだと私は勝手に受け取りました。

子供が生まれなくなって18年。世界は崩壊し、日本もアメリカも中国もフランスもスペインも壊滅、唯一英国だけがギリギリの秩序を保ち続けている近未来。そんな設定です。なぜそうなったかについての説明はないの。動物達は繁殖を続けているのに、ただ人類だけが地上から消えていく。説明はしてくれないんだけど、怖ろしいほどリアルな描写でナットクさせられてしまいます。さもありなん、と。
主人公セオ・ファロンはちょっとやさぐれ気味の中年男で、決してカッコよくはない。でも物語が進行していくにつれ、彼の視点が少しずつ自分の視点と重なっていくの。物語の前半、プラド美術館から救出されてロンドンに持ち込まれたピカソの『ゲルニカ』を見て、セオは皮肉っぽく笑って言うの。「100年後、誰がこれを見るんだ?」って。私もなるほど、もう人類はいないんだって絶望的な気分になってくる。
ところが、キーという若い女の出現で全てがひっくり返ってしまう。セオは彼女を守り、安全な場所へ送り届けるため、全てを犠牲にして闘い続ける。正義という建前のためでも彼女への愛情ゆえでもなければ、むろん金や名誉のためでもない。それは他ならぬ彼自身の希望であったから。そしてその思いはセオ視点にぴったりと据えられたカメラを通して、観客の感情をも巻き込んでいくのです。
すっごい映像でしたよ。あんなの見たことありません。CGの凄さじゃなくて、映像が視覚に叩き込まれていく感じ。『マトリックス』の映像も凄かったけど、そっちじゃなくて『2001年宇宙の旅』とか『デッドマン』の方に近いような。クライマックスのシーンは“映画史上に残る8分間の長まわし”だったそうですが、私は気がつきませんでした〜。それだけ画面に引き込まれていたわけで。それでね、今思い出せる映像は全部モノクロームなの。カラー作品だったのに。不思議です。

監督は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン。そういえばシリーズ中で一番好きだったな、アズカバン。


2006年11月01日(水) 生存報告

生きてます〜生きてますよっ!
仕事が全然ラクになりません。そして目と右手が絶不調。まだしばらくダメっぽい…。

お絵描き掲示板、ひとつ流してしまいました〜
別館もギリギリ入金が間に合ったけど、あと1日で消えるとこでした。
開けていれば何とかなるかと思ったけど、ダメ度がアップするばかりだあ。
どーしたもんかなぁ。

バタバタが続く中、先日姉の飼い猫が享年18にて天国へ召されました。自分にとっても愛猫でした。もうお年寄り猫でいつお迎えがくるかわからないし、今のうちに会いに行かないとなあ、と思っていたところでした。
仕事なんて後でいくらでも取り返せるけど、世の中にはもっと大事なことがあるんだよね。
人なつこくていつでもご機嫌にゴロゴロのどを鳴らしてくれる、癒し系にゃんこでした。
さよならチャチャ、ありがとうね。


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