月の輪放浪記
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2006年08月15日(火) 映画みました其の37『ゲド戦記』

実家から帰ってきました。
「遊ぼ〜!」一本やりだった甥がちょっと大人の都合に気を遣うようになり、「それ終わったらぼくの部屋で遊ぶ?」に進化していました。かわいいっっ(><)ああ、もう少し大きくなったらお部屋にご招待なんかしてくれなくなるんだろうなあ。
で、もうすぐ2歳の姪はとっても気が強くなっていて、いつでも自分が注目されていないとイヤなワガママ女王様に成長しておりました。それはそれで可愛いのでつい許してしまい、余計始末が悪いんだけど。で、私の携帯ストラップについてたキャベツ抱えたキティ(マルちゃん焼きそばの全プレ)を欲しがって騒ぐんですが、飲み込んだら危ないのでこそっとポケットに隠したところ、ちゃんと覚えてるんだなこれが。「ミッフィー、ミッフィ〜!!(いやキティちゃんだってば)どこ〜〜!!」と超音波を出して騒ぎ、私のポケットから引っ張り出そうとなさいます。そこで私は必殺・泣きまね攻撃。「え〜んえ〜ん、私のミッフィーちゃんを○×ちゃんが取る〜〜」えっ?という表情で手をひっこめる姪。まさか自分の得意技を先に使われるとは、みたいな顔でぼーぜんとしています。おほほほほ、負け知らずのひとり娘が姉妹間バトルを戦ってきた末娘に勝てるとでも?

大人気ない帰省話はそのへんにして、1年振りの映画日記です。
ル=グウィン原作、宮崎吾朗第一回監督作品『ゲド戦記』。観た人の評判がひどく悪かった(最初からお父さんのようにはいかない、才能は遺伝しない、等々)のであまり期待しないで行きました。

ええ、確かにひどいとこはひどかったです。アニメーションなのに人物や動物の生き生きした動きが少ない。平凡で単調なカット割りの連続で退屈。濃密に描きこまれた背景と人物が調和していないシーンが多数。不必要に怖い表情があってトラウマになる子供もいるかも。少なくとも私は自分の甥や姪には見せたくないです。ストーリー的にもいろいろ説明不足だし、大事なところなのに登場人物の科白のみで語られてしまっていたりするし、伏線が張ってあっても気づきにくいし。

私は原作読んでないんですが、原作をできるだけ忠実に再現して欲しいと思っていた人にも相当ガッカリなんじゃないかなあ。この映画は原作第3巻『さいはての島へ』をベースにしつつも、前後関係を無視して全5巻から登場人物と科白のいいとこ取りしちゃった上に、原作にないエピソードを付け足した吾朗監督のオリジナルストーリーなんだそうです。

それでも、ジブリブランドを外しさえすれば、それほど酷い作品ではないと思いました。テーマはきちんと伝えているし、何よりも、未熟ながら監督がこの作品にかけた情熱は感じることができます。そもそも最初っから不利な条件だったんですよね。宮崎駿の長男の監督第一作っていうとまるで襲名披露のようだけど、実は駿監督は大反対だったそうで。だからお父さんの力は借りられない。でもキャラクターデザインは駿監督が20数年前に描いた『シュナの旅』。父の絵を、父の助言無しで動かさなくてはならない。偉大な父から逃れられないがんじがらめの王子様。まさにこの映画の主人公、アレンと重なります。そんな中でよくここまで頑張った、とほめてあげてもいいのでは。

岡田准一くんはキムタクのハウルや堂本光一くんのトール(@獣王星)ほど上手じゃなかったけど、アレンのイメージには合っていたと思います。吾朗監督共々、今後に期待!


2006年08月12日(土) 帰省してきます

きょうからやっと夏休み。
でも土日含めて5日間しかないんで、帰省して帰ってきて洗濯したらおしまいって感じです。
ちくしょー、有休の1日くらい取らせろ〜ッ

あっちもこっちも放置してしまっているのでいろいろ心配なんですが、なにぶんメールチェックも滞っているありさまでして…あう〜ん。

とにかく墓参りは最優先(実家ルール)なので、本日から3日ほど帰省して参ります〜
帰ったらひとつくらいなにかできたらいいなー。

皆さまもどうぞよい夏休みを!


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