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ガトーショコラは苦いくらいが丁度いい?

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2006年04月30日(日)  着信履歴を埋め尽くして欲しいのだ。



携帯が震える。

ディスプレイに表示される名前はあたしが望んでいるものではなく。
溜め息を一つ零して通話ボタンを押す。


他愛のない会話。
適度な笑い声。
適当な相槌。


そのあたしの顔に笑顔なんてあるわけない。


電話でよかった。と思った。
顔が見えないのが、本当によかった。


適度なところで電話を切る。


そのまま、リダイヤルボタンの一番上の番号を押す。
3度のコール。
いつもの声に、笑顔がこぼれた。




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電話なんて本当に嫌いだったのに。
おかしいなぁ。











2006年04月21日(金)  nocturne.



広い、フローリングの部屋。
ガラス張りで、外では桜が舞っている。
ぽつんとおかれたグランドピアノ。



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先生と生徒が、広い部屋で密着するしかないからかな。
ぴかぴかと黒が光る。



新しい、でも調律が少し狂ってるピアノを弾く。
久しぶりに触れる鍵盤。
蓋にうつるあたしの指。
小さくて、短い、だけど、細めのごつごつした指。

指使いがエロティック。


ショパンのノクターンを何度も弾く。
革命とか、軍隊ポロネーズ、幻想即興曲等の力強い曲しか知らなかったあたしは。
こんな優しい曲をショパンが作ってたことにびっくりした。



白い指先。細い指先。長い指。大きな手。


あたしの体を優しくなぞる。



狂った鍵盤。
不協和音が響く。

どきり。と鳴る心臓。



思い出すのは、何?





2006年04月19日(水)  キャパオーバー?


頭が回らない。
身体が動かない。
いつもにもまして、歩く速度が遅い。


そろそろ、気付いてあげようよ。



もう十分頑張ったかな?
そろそろ休んでもいいかな?
結構ギリギリのとこにいるかな?



何もしたくない。動けない。


雨を吸ったGジャンがあたしの体温を奪う。
そのままあたしの存在まで奪ってくれればいい。


もういらない。




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あたしって、必要?








2006年04月18日(火)  乱されてしまうんだ。


弱ってるんだ。
そんなところに、優しい言葉かけないでよ。


狙ってるのか、素なのか。
それはあたしにも分からないまま。

君はあたしにいつもやさしい。
あたしはいつもそれにもたれる。


何も気付かないフリをしてくれれば。
そしてあたしを甘やかしてくれれば。

あたしの価値があるような気がするよ。



2年。この歳月は短いのか長いのか。
君はたぶん変わったし、あたしもたぶん変わってる。

あの頃の、君とあたしじゃないってのは分かってる。





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どうすればいいのか。
どうしようもないのか。


いつだって、答えなんてどこにもないのだ。きっと。
答えなんてなくていいのだ。


あたしなんて、ニセモノ。









2006年04月15日(土)  仮にも人間なんだけど。


あたしだって泣く。
いくらなんでもそれはひどいよ。


こんなことで動揺するなんて、情けないけど。


あたしだって人間だもん。
涙くらい流すよ。

驚かなくたっていいじゃん。



ねぇ、あたし、そんなにおかしいかな?







2006年04月09日(日)  おかしいのは、どっち?



今日は髪の毛がまとまっていたから。
いつもは巻いて誤魔化す髪の毛をストレートにして街に出た。


大抵、年相応には見られない。
キャッチもそうだし、洋服を買いに行っても、美容院に行っても。
あたしのオーラか顔立ちか、どっちもだと思うけど。

年上に見られることには、もう慣れた。



人と群れるのは好きじゃない。
女の子特有の、あのベッタリ感がどうしても馴染めない。
いつも冷めた目で、一歩引いて、みんなを見てる。

それだからか何なのか。
いつも、年上に見られるんだろう。



最近はいつも1人で行動してる。
学校でも、バイトでも、遊びに行くのも、いつも、1人。
人と居るのは正直好きじゃない。疲れる。
作り笑いはできるだけ最小限に抑えたい。



今日は1人でラーメン屋に入った。
店員のあたしを見る目。
席の途中のカップルのあたしを見る目。
席の前の高校生のあたしを見る目。


ねぇ、あたし、何かおかしい?


1人でいるのはおかしいこと?
ひとりでご飯を食べちゃいけないの?
友達がいないとおかしい人間?


普通なんてなりたくない。
でもみんなと同じがいい。


どこであたしは間違った?



別に、友達なんていなくていい。
無駄に神経をすり減らさないですむし。
いちいち相手のご機嫌を伺うのもいやだ。
トイレとか1人で行けるし。
買い物も1人の方が気が楽だ。


それに、あなたがいるもん。


それだけじゃだめなの?



あたしはおかしくない。

狂ってるのは、きっと世界の方だ。



あたしは、人より3センチだけ浮いてて、歪んでるだけ。






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あたしが何度「やめて」って叫んでもやめてくれなくて。
あたしの髪の毛を掴んでは何度もキスをして。
そしてそのままあたしの顔を覗き込んで何度も卑猥な言葉を吐かせる。
首に手をかけて喉がひゅーひゅーなるまで締め上げて。
身体の色んな部分を千切れそうになるまで噛んで。

そーいうセックスがあなたとしたい、今すぐに。



今じゃなきゃ意味がないよ。







2006年04月08日(土)  夢は夢のままでいいのに。



この時期は、毎月いつもダメになる。
分かっている。だけど抑えられないのだ。
毎月毎月、症状が酷くなってる気がしないでもない。
薬のせいか、あたしのせいか。
浮き沈みの激しさにはもう慣れた。


でもまさか、同じになるとは思わなかったよ。
笑いしか出てこない。



投げられた携帯は鈍い音を立てて、電池パックが外れた。
電池を入れて、電源を入れる。

画面が割れた。

とりあえず、携帯のない生活をしよう、と思ったけど。
必要だから買いに行かなくちゃいけないことに気付いた。


君との連絡手段は携帯のみだ。
携帯がなきゃ君と繋がれない。


必要のないアドレスは消えた。
君や、君や、君。
いい機会だ。って思うことにした。







2006年04月05日(水)  さくら。


あたしの住んでるところでも、桜がほころびだした。
今週末が、お花見日和らしい。
学校のあたりは、まだ肌寒いから、あまり咲いてはいないけど。
家の周りは満開に近い。


あなたと見たの、思い出したよ。


手を繋いで、桜並木を、少しだけ歩いた。
「これ以上進むと人が多いから引き返そう」
と、あたしの手を引いた。
「わたあめ食べる?」
子供じゃないよ。とくすくす笑った。

あなたと一緒に、どうしても見たかったんだ。
だから、見れて、本当に良かった。


あたしの隣に居るのは、あなた。
ぽかぽかする春の日差しのした。

もっともっと寄り添っていたいよ。




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桜の下を1人で歩く。
桜を見上げるあたしは、にこやかだ。
右手には、あなたのぬくもり。


どうかどうか、この先もずっと。





2006年04月03日(月)  寝たくない。


1人の夜は、やっぱりキライ。


部屋には、戻りたくない。
無駄に広くて、寒くて、寂しい。
テレビもないから、音もない。
この時間になると、車も走ってない。


あたしが、世界で1人だってことが、イヤってほど感じてしまう。


聞こえるのは、規則的な時計の秒針。
そして、自分の呼吸。


ぬいぐるみを抱いていたって。
だめだ。寂しい。


いなくなったから、寂しい、んじゃなくて。
1人で寝る、のが寂しいんだ。



あなたと一緒に居て、一緒に眠って。
人の温かさを知ったから。




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あなたに会える日に、近づいてる。と思いたい。







2006年04月01日(土)  3年目。


大学3年生になった。
大学生活も、半分終わってしまった。
2年間、本当に濃かった。と思う。


思うところには進めなくて。
嫌な気持ちのままでの大学生活。
くるくる変わるあたしの感情。
いつの間にか手放してた君。
後悔は、何度もした。
でも、これが運命なんだと、何度も言い聞かせた。

君の面影をずっと追い求めていた。
そのせいで、何人も傷つけた。
ふらふらしてたあたし。

そんな毎日がうまくいくわけなんてなくて。



そんな時あなたに出会った。
まさか。あたし?
何度も何度も疑問符が浮かんでた。でも。

何だっていい。あたしはあたしだ。
あなたが好きで、あなたがいなきゃだめなんだ。



強くなりたい。
依存はもうしたくないよ。



あなたのおかげであたしはかなり変われたし救われた。
あたしはあなたになにか大事なものあげれてるのかな。



幸運。希望。愛。女性。運命。
なんて素敵なモチィフ。
お気に入りだよ。人差し指できらきら光る。





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あなたの愛に浸ってたい。
そのままあたしの身体と一緒になって。
境界線なんてなくなっちゃえばいい。





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