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ガトーショコラは苦いくらいが丁度いい?

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2006年01月31日(火)  イチゴキャンディ。



イチゴキャンディみたいな爪先にしてみた。
不器用なあたしにはネイルアートの出来とか最悪だけど。
まぁ、でも折角女の子に産まれたし。ってことで。
なかなかの出来なんじゃないかなぁなんて思う。


*


人差し指で生クリィムをすくう。
ぺろりと舐めて口に含む。
君の舌を思い出して。
あたしは君を欲していることを思い出す。

君に触れなきゃ意味がないの。


*


適当な化粧にウンザリ。
マスカラすら塗る時間がないなんてね。
それでもいいやと思ってしまう。
見せる相手なんていないもん。
綺麗にしたって意味がないわ。


*


肌寒い今日。
明日からは2月。

あの日から、もう少しで1年になる。


あたしは成長してるよね?


もうきみのことなんてわすれた。








2006年01月30日(月)  鎮痛剤がないので。



ありえないくらいの眠気。
この時期にこんな眠気が来ることはありえないのに。
不安。だけど眠気に勝てなくて、あと5分。と時間を延ばしていた。
いつもなら眠くても起き上がれるのに。
今日だけは本当に無理だった。体がだるい。眠たい。


無理矢理起き上がってご飯を食べて顔を洗う。
部屋に戻って、ヒーターのスイッチを入れる。
部屋が暖まるまで、もう1度ベッドに潜り込む。

そのままうとうと。と。


気付くと家を出る予定の15分前。
慌てて楽に着れるワンピースを手に取る。
いつもどおりメイクはしっかり。
その間にアイロンを暖める。
時間がないから、黒のシャドゥをいつもより濃い目に入れて。
アイラインを省略。
色んな人に「女子大生には見えない」といわれるメイク完成。
そのままアイロンを手にとって、1度ストレートに。
髪の毛をまとめてコテでぐるぐると巻く。
なんとなく整えて、コートを引っ掛けて、家を出た。

目的地に着いたのは5分前。
目を覚ますためにスタバに行く時間も、タバコを吸う時間もない。
余裕がないあたしにイライラを隠せない。


イライラと眠気での頭痛。
いつもよりも鋭い目つき。
食欲もわかない。
お昼には食べずにタバコを吸いに出る。


街中の、ビルに遮られた小さな空で。
鳥がくるくると飛んでいた。
そんな鳥の下で頭痛と眠気に耐えながらあたしはタバコをふかす。


タバコの減りが早い。
タールを上げる気はさらさらない。
とりあえず、違うタバコにしてみようと思う。




けむりをふかくすいこんだしゅんかんにおこるめまいに。
あたしはめをとじてぐらぐらするかんかくによう。
そのままたおれてしまえばなさけないけどおもしろいのに。







2006年01月29日(日)  つやつやした爪先に。


久しぶりに塗るネイル(といっても透明のだけど)。
あたしの爪じゃないみたいでそわそわする。
ニセモノの指先。ひらひらと舞っている?


落ち着かないのは君とうまく繋がれないから。
タイミングの合わない今日。
そわそわ。ざわざわ。
胸がざわつく。

伸ばした指の先に触れるのは本当にあなた?


てかてかと蛍光灯に反射する爪先が少しだけうっとおしい。
安っぽい透明ネイルにあたしの心は少しまたざわつく。

ねぇ、あたしちゃんと笑えてるのかな?
がさがさする指。唇。
これじゃ手もつなげないしキスも出来ない。


あーあ。欲求不満。
解消するのに必要なものは?


化粧ポーチは思っているよりも簡素である。
化粧が濃くても、使うアイテムは限られているじゃない?
あたしは、物を持たない主義なの。

どれが本当でどれが嘘で。
どれが必要かどれがいらないか。
いつの間にかわかんなくなるでしょう?


とりあえず明日は早く起きて。
髪の毛はいつもより丁寧にストレートにして、いつもよりもゆるく巻こう。
ファンデーションもアイシャドウもチークもアイブロウもいつもより濃い目に。
睫毛はビューラーでしっかりとあげて、マスカラもたっぷりつけて。
グロスは少し控えめに。





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2006年01月27日(金)  タイムリミット。そしてあたし。

後期試験終了。
冬が過ぎて、春が来ると、あたしは大学3年生だ。
あの日から4年。4年という年月は長いようで短い。
タイムリミットまで、あと2年。


とりあえず、休みに入った。けど。予定は全くない。
友達(といえるような人はあまりいないけど)と遊ぶ予定もないし。
彼とも近々会う予定はない。
手帳にはバイトのシフトがつらつらと。
見るたびに出るのは溜め息ばかり。


しばらく吸っていないタバコは減りがとても早くなった。
深く吸い込むと軽く起こる眩暈。
目を瞑って、ゆっくり数を数えて、目を開く。
そんなことはないけど、世界が変わってたらな。なんていつも思う。
それはきっと、あたしに優しいピーチの香りとメンソールのせいだ。



どうしてあたしの毎日に君が居ないのか。
それが不思議で不思議で仕方ない。
誰かに問いかけたら答えが出るんだろうか?


簡単に触れられる距離にあなたがいないのは。
ある意味で正解。ある意味で不正解なのかもしれない。



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だめだあたし。また恋愛に狂ってる。







2006年01月25日(水)  代打日記。



enpitu当初から大好きなアサヒナコ様のところで代打日記をしました。
お暇でしたらぜひご覧ください。


夏に大阪サマソニでお会いできるといいですね。
ていうかまじリアルにお話してみたいです。わくわく。




日記?嘘か本当か?


あたしの文章は本当と嘘と少しのリアルで出来てます。


本当か嘘かは皆様のご想像でどうぞ。






2006年01月22日(日)  足りないのは。



何かが足りない。とふと思った。
それが何か言葉に出来なくて、あたしは必死に考えた。


お酒も料理もまぁまぁ美味しい。
店員さんの感じも悪くない。
お店のインテリアも、照明も素敵だ。
でも、何かが足りないのだ。
あたしは必死に頭をフル回転させる。

手を伸ばしてタバコを取る。
その時に目に入るリング。
ああ。これだったんだ。って。



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いくら美味しい料理があったって。
いくら美味しいお酒が出てきたって。

最後の一つ。君が居なきゃ。


最高のスパイスは君であるべきだ。





2006年01月20日(金)  耳に残るはあなたの声。



後期試験が半分終わった。
これが終わると長い長い春休み。
そして、桜が咲いて、あたしは大学3年生になる。

いつの間にか年をとってた。
そして、その次には大学4年生が待っている。


あたしは4年生になるのが怖い。
就職とか、卒論とか、そんなものもあるけど。

あの時の君と同じ年齢になるのが怖いんだ。


あたしはいつまでたっても18で。
君はいつまでたっても23で。
動物がじゃれ合うような、そんな2人が壊れることはないと。
あたしは信じていたから。


いつの間にか壊れた関係。
君もあたしも年を重ねる。


その間にあたしには大切な人が出来たし。
きっと君にも大切な人がいるのだろう。

それが当たり前。


前なら悲しいな。なんて思っていたけど。
今は、嬉しいな。なんて思えるよ。



ねぇ。あなたは、あたしが年を重ねても愛してくれる?

今のままのこの年の差があたしには心地いいんだけどな。



耳の中に残るはあなたの声。
独特でいう5音のトーン。
目を瞑ればあなたの視線。
あなたはあたしをちゃんと見てる?



あの時の君の言葉が、そのうち証明されるのかな。


あなたの言葉、あたしはちゃんと覚えてるよ。




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2006年01月18日(水)  ピーチのフレィバァに目を凝らす。


自販機の前に立って、コインを1枚入れた。
ピンク色のパッケージを指差してボタンを押す。
がたん。と軽く落ちる音と共にちゃりん。とコインの落ちる音。
あたしはワンピースが汚れないように屈み込んで自販機の中に手を入れた。



バス停にある時刻表を見るとさっき出たばかりのようだった。
あたしは鞄の中を探ってそのもののビニールを開けた。

箱を開けた瞬間のピーチのフレィバァとメンソールと冬の冷えた空気。
胸いっぱいに吸い込んで1本取り出して口に入れた。

かちゃかちゃと何度やっても強い風のせいで火がつかなくて。
ああやっぱり冬は嫌いだななんて思った。


禁煙できない意志の弱い自分にかなりイラついて。
それでも春に増税するまでには辞めよう。なんて思う。


嫌なことがあると、現実を見たくないからすぐに逃げてしまう。
それは、時と場合によって、睡眠だったり、甘いものだったり、タバコだったり。
現実から目をそらすな。なんてよく歌詞であるけど。
そんなことできるほどあたしは強くないってば。



抑えきれないイライラはメンソールで少しだけかき消された。
それに少しだけ安心した。


イライラの原因なんて本当は分かってる。
ただそれを受け入れるのが怖いだけ。


いつになっても、あたしは強くなんてなれない。
誰かに依存しちゃってる自分なんて嫌いなのに。

そんな自分から抜け出せないんだ。
一体どうしたらいいんだろう?

進歩しないな。あたし。







2006年01月16日(月)  ***



その時あたしは、とりあえず糖分を取ろうと。
たまたま冷蔵庫にあったガトーショコラを手にしていた。
一口齧って、あまりの味の濃さに顔を顰めて。
できるだけ濃いコーヒーを入れようと考えていた。


机の上の携帯電話が勢いよく音を立てて震える。
ガタガタガタガタッと。いきなり音が立ったので。
あたしは思わずびくり。となった。


マグカップにインスタントコーヒーの粉を入れて。
ポットからお湯を入れて、
ガトーショコラを一口齧って。
いつもは見る背面ディスプレイの、着信元を見ずに電話に出た。




思えばこれが間違いだったんだ。




ずれた眼鏡を直しながら、「もしもし」と言う。
もぐもぐ口を動かしているせいで上手く喋れない。



沈黙。そしてもう一度、今度ははっきりと。「 も し も し ? 」 



思わず出たイラついた声に驚く。
まだ熱いコーヒーを口に流し込んだ。


コーヒーが口からなくなったら、もう一度「もしもし?」と言って。
返事がなかったら電話を切ろう。
そう思ってた時だった。
電話口の向こうで、声が上がった。


『もしもし。久しぶり。出るとは思わなかったから、びっくりした』



あたしは思わず息を呑んだ。



電話の向こう。
あたしがいつもいつも望んでるあたしを揺さぶる声ではなく。
あたしの記憶を激しく揺さぶる声だった。


************

戻ってきました。
お久しぶりです。の皆様。
はじめまして。の皆様。
どうか宜しくお願いします。仲良くしてください。





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