イレコミ音楽
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2002年07月27日(土) 「玩具のような振る舞いで」キリンジ

「玩具のような振る舞いで」キリンジ 2001


 このところずっと好んで聞いているのは“キリンジ”です。「エイリアンズ」に惚れ込んでしまってから、彼等のアルバムを一枚づつ買い求めて聞いててどうにもハマッテマス。彼等兄弟の音楽センス、メロディや歌詞の感覚が好きで、なぜだか感性をコソコソとくすぐられるんです。

 最近になって買った『Fine』というアルバムを流してかけているうち、ちょっぴりせつないメロディが耳に残る「玩具のような振る舞いで」という曲が気になり出しました。気になるとつい追求したくなるタイプなので(笑)いつも通り歌詞カード片手に深く聞き入ってみると・・・この曲のよさがじわりじわじわと伝わってくるんです。

 歌詞には微妙な心境が繊細に綴られていて、それがセンチメンタルなメロディにやさしくのっかって胸に響いてきます。全てにおいてやさしいムード、それにプラスちょっぴり甘い♪これはかなり魅力なのです。

 別サビに「軽はずみなことはしたくはない〜そうだろ〜したくはないさ〜♪」ここが決め手です。たまらないのはこのメロディと訴えです。この気持ちはとても大事かもしれませんね、あらゆることに通じるのかも・・・。

 いつだってやさしくされたい♪とは誰もが思うものですが、実のところ、年がら年中やさしくされていたらどうかな?って思ってしまいます、きっとマヒしちゃうじゃないのかな〜。もしかしたら、ここぞという時の本当のやさしさしかいらないのかも♪この曲を聞いてて、ふとそんなことを思っちゃいました。

〈参考アルバム〉
キリンジ『Fine』2001






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2002年07月23日(火) 「暑い夏の夜」シック

「暑い夏の夜」シック 
「Warm Summer Nights」CHIC 1979


 こう毎晩暑さが続くと選曲も変わってまいります。夏に聞くなら何かな?と考えていたら、忘れられない1曲を思い出しました。“シック”の「暑い夏の夜」です。彼等の名前を聞いて連想するのは「おしゃれフリーク」や「ダンス・ダンス・ダンス」「グット・タイムス」などのディスコ・サウンドですよね。でもでも、名曲に隠れてあま〜いスローバラードのいいのがひっそり潜んでいたりするのです。

 この曲にはかなりの思い入れがありまして、ある方にもらったテープの中に入っていた曲で、そのテープはとても大事にしてました。人様が編成したオムニバステープって、自分にはない選曲ゆえ妙に感動して好きになったりするものです。ある日、ラジカセでこのテープで聞きながら仕事をしようとしてたのですが、しばらくしても音が聞こえてこないのです。あれ?、おかしいなぁ?とラジカセを覗き込んでビックリ!!う゛ぁ〜〜〜!!(冷汗)再生ボタンと録音用赤い牡丹を間違って押してる!やってしまいました!!そう、かぶせて録音してしまってたのです。ガーーーーーン!!(顔面蒼白)

 というわけで、45分テープのA面のほとんどが無音になってしまいました。(涙目)間抜けなことです、ツメを折っておけばと悔やまれました。そんなわけで記憶の糸をたどりながらの音探し・・・じょじょに1、2曲が見つかり始めた頃、なにげなく買った“シック”のベスト盤を聞いてて思わず最後の曲に絶句しました!!いやぁ、まったく検討つかない所にあったのね!それは星飛雄馬の号泣に近い「オレは今、もーれつに感動している・・・」の感動、感動、聞いてはまた感動の嵐でした(笑)

 この曲、可憐なピアノからゆったりと始まるんです。「マビ〜」「でげろ〜」とセクシーな吐息の意味深な?言葉が入り、甘いサウンドに乗せて単調な女性コーラスが永遠に続いて行きます。途中の間奏部分、ピアノが甘く泣いていて絶品です。どーも「今宵、愛してくれますか?」って色っぽく歌われているのですが、あまりにも単調な曲なのでセクシーさよりも、暑苦しさを余計に感じるようでした。(笑)

 単調・・・それは暑さの象徴なのかもしれません。ジワジワ〜と暑い感覚♪私の夏のイメージはちょっとセクシーで眠くなるほど単調な「暑い夏の夜」です♪でも何度聞いてもいいのよね、この曲。さすがシック!ウルトラ♪




〈参考アルバム〉
「Their Greatest Hits/ ROSE ROYCE・CHIC」DIN CD23 1991






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追伸(8/22)
その後、「危険な関係」AMCY 3026 1979年のアルバムを手に入れたら、
あのささいている言葉「マビ〜」とは「Papi」パピ〜♪と、
「でげろ〜」とは「Te quiero」愛してるよ♪と、
歌っていることが判明しました!なんとスペイン語だったようです。
わざわざ、囁きをスペイン語にしちゃうあたりなんぞは、
更に暑さ倍増させちゃいますよね♪シック・ウルトラ。


2002年07月18日(木) 「たんぽぽ」ガロ

「たんぽぽ」ガロ 1971


 小学生でガロのファースト・アルバムに魅了され〜ほぼ27年ぶりで「たんぽぽ」を聞きました。 ・・・やっぱり好きな曲は時を経ても変わりません。当時まま、耳に、胸に届いてくるようです。それもセピア色でちょっとセンチメンタル、素朴な童話のように・・・。

 この歌を聞いてると・・・小さな丘にひっそりと咲き、風にゆらゆら揺れてるたんぽぽの姿が浮かんできます。昼間の森のある丘の情景から、赤い夕日なって、次第に、月の光、青く透き通った水、夜のイメージへと広がってゆきます。とてもきれいなメロディと歌詞なので、胸に染入り心地よく響いてきます。

 ワルツのリズムでひっそりとつまびかれるアコースティックギターの音色。そのリズムの単純さ、2台のギターで掛け合いが尚一層神秘さを作り出しているようです。しかもそれに乗せてささやくように淡々とはかなく歌われているあたりもたまらなく魅惑なのです。

 流れの早い世の中にあって、こういう曲に再び出会うと芯からホッとします。そこにある自然だけがありのままで美しくみえる、たんぽぽのような雑草が愛おしく見えたりする・・・。すごく単純な曲ですが、だからこそ何か真理までも感じられるのかもしれないな〜。

 この曲は私の心のホームのような曲です。自分の戻る場所の一角にあるのが、この曲の世界かもしれません。それにしても不思議な世界なんですよね〜ガロって。


<参考CD>
「ガロ・ベストアルバム」BY3234






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2002年07月14日(日) 「東京」という曲

「東京」という曲


 たまたま“サニーディサービス”の「東京」を聞いて、同じタイトルの曲が2、3曲浮かんだことから、「東京」という名の曲をつい追求したくなってしまいました。

 単純に思い出されるのは、1974年“マイ・ペース”の「東京」です。一行で歌詞の雰囲気を表すと、花の都にいる彼女への思い、それは車窓から・・という感じなのかな、ちょっと軽いリズムなのに切ない曲です。その他にはどんな「東京」があるのか、検索などしていると、“くるり”「東京」とい曲のことが沢山書かれており、ん?これは一体どんな曲なのだろう?と聞いてみたくなりました。そこで、探して買いもとめて聞いてみました。

 “くるり”「東京」は一行でいうと東京に出てきた彼から、故郷の彼女へ手紙、ウーン流石♪皆さんが反応するだけはある曲だと感じました。地方から大都会へ出てきて思う事・・・なんとなくそのニュアンスを手紙風に綴ってる曲なのです。これは突き刺さらんばかりのマナな気持ち、東京へ出てきた人なら誰でも感じ反応するストレートな曲です。

 さて、サニーディ・サービスの「東京」を一行でいうと、空想懐古詩的トウキョウ・・・と言う感じかな?(謎)・・・アコギのかわいい曲で、曽我部恵一君がインスパイアーされた作家・吉井勇氏と中山晋平氏の名前が記載されてます。このあたりから〜歌詞や雰囲気を吉井勇氏の文学ムードで、中山晋平氏の曲的に童謡っぽく捕らえてるのかな〜なんて思われるのでした。シャララ〜♪がチャーミングよね。

 そしてもう一曲、私の中では一番「東京」であると思われる歌です。加川良さんの「東京」を思い出します。軽快なアコギの音色で都会を皮肉った力強い歌です。この曲の歌詞に「ウナセラデ東京」とザ・ピーナッツの曲のタイトル用いてる所がとても面白いと思われるのでした。

 最後ですが、「これを書こう!」と思った瞬間、リアルタイムに桑田佳祐さんの「東京」がリリースされました。運良くNHKで放送されたミュージックビデオをすかさず録画して見ておりました。ここに描かれているのは現代の「東京」の姿、ドラムの荒打からはじまる日活映画のような世界です♪たぶん、この曲は夢の中のような、妄想の「東京」の姿なのかも、それを「東京は雨ふり〜♪」と、東京のイメージを雨とくっつけて表現しており、重ための哀愁がヒシヒシ伝わってきます。このギターの重さ加減がベリベリ胸にきちゃいます。かなり淋しげかも・・・影の「東京」かな。


 これら以外にはもっと沢山の東京の歌が存在しています。みなさんはどんな東京の歌が浮かびますか?私はこんな感じでした。こういう視点もたまにはいいかもね。



〈参考アルバム〉
『東京』サニーディ・サービス MDCL-1303 1996
「東京」くるり VICL-35032 1998
『音故知新』VICL-8001  マイ・ペース「東京」1974
『やぁ。』加川良 URL-1035 1973






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2002年07月11日(木) 「さらば涙と言おう」森田健作

「さらば涙と言おう」森田健作 1971年


 午後4時は大事な時間でした。なぜ?ってそれは再放送ドラマがあるから・・(笑)ドラマ『おれは男だ!』を見るため、必ず4時までに帰宅していた小学生の私でした。主演の森田健作さんは今は議員だけど、昔は剣道やっている硬派で爽やかな青年アイドルだったのですよ。

 この曲を聞いてると、鎌倉の海岸とドラマの中ではあそこに暮らしていたであろう明治生まれのじいちゃん=故・笠智衆さん、兄さん=河原崎長一郎さん、母=津島恵子さん、ライバルなのに好きな吉川君=早瀬久美さん、なんて思い出してしまいます。

 さわやかなハーモニカとハワイアンのようなスチールギターのイントロから歌がはじまります。「さよならは誰に言う〜さよならは悲しみに〜♪」たまりませ〜ん!(涙目)いやぁ、あの時代はもっと物事が単純でしたよね。今が複雑すぎるのか?わかりませんが「若者よ、泣きたくなったら海へ行け!!ゴーゴー」のような精神があったことは確かでした。今、聞いても歌詞が実にさわやかです、こらえきれない涙は小雨に流そう♪だもの。それに健作さんの微妙にビブラートのかかった声もとても印象的でした。

 ドラマの中のウーマン・パワーはいつも炸裂気味(笑)嫌になるほど強かったのに、それにメゲないモリケンの姿が脳裏に焼き付いております。よくモリケンがんばれ〜とドラマを見ていたなぁ。高校生活の様々な出来事の中、純粋に男気を通す感覚とか、好きだからこそ相手を思いやるピュアな精神が小学生の目にはまぶしく映っておりました。

 最後の間奏まで聞いていると、砂浜に埋まってこちらにウィンクする健作さんが思い出されてしまいます。わぉぅ〜♪あまり似合ってなかったよぅ。


〈参考CD〉
「俺たちのメロディー2」DNUT-2 2002年





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2002年07月10日(水) 『ごあいさつ』高田渡

『ごあいさつ』高田渡 1971


 ベルウッド復刻盤のレコード『ごあいさつ』『系図』『石』の3枚をまとめ買いして聞いていたのは高校生の頃でした。“高田渡”さんの歌は聞けば聞く程、興味をそそられ、自然にその独特な世界へ引き込まれていくのです。

 レコードを手放してからほぼ15年。やっと『ごあいさつ』のアルバムを手に入れて、聞きなおしてみると・・当時見えてないものが見えてきて、再び感動を覚えました。やっぱ、いいわ。

 中でもとりわけ『ごあいさつ』は印象的な一枚です。ジャケットのイラストレーションの表=バナナ、裏=きゅうり、それだけでも変わってるな〜と思ったら、テリー・ジョンソン氏(湯村輝彦さん)の作品ということで納得してしまうのですよネ。左上に小さく鞍馬天狗の図が描かれてるトコなんかもたまりまっせーん。

 アルバムの内容は言う事なしの盛り沢山です。構成&編曲“早川義夫”さんということで、たいくつになりがちなムードを構成で面白くさせているように思われました。そして、高田渡さんのオリジナル曲はもちろん、その他現代詩の詩人の作品に曲つけて歌われていることも奥深いのです。谷川俊太郎、有馬敲、山之口貘、吉野弘、演歌師・沼田亜蝉法・・・など、歌詞(詩)を楽しめます。

 演奏は4曲だけ“はっぴいえんど”がバックをつとめられてます。その他に“中川イサト”“加川良”“遠藤賢司”さんまでコーラスで参加されており、そういうところも盛り沢山なのです。ギターだけで歌うフォーク・ブルースあり、ロック・ブルースあり、幅のある仕上がりになっとりますです、ハイ!

 なので、曲の感じもとても面白くて、例えば・・・
人生の縮図を垣間見る「年輪・歯車」「結婚」「ブルース」
人生を思ってしまう唄「生活の柄」「しらみの旅」
心理の情景、気まずい「夕焼け」
素朴な皮肉で面白い唄「値上げ」「鮪に鰯」
社会的な観点で楽しい「銭がなけりゃ」
素朴でかわいい曲・・「アイスクリーム」「自転車にのって」「珈琲不演唱」

 どれもこれも名曲揃い・・・。「生活の柄」にうなりながら、「銭が無けりゃ」を楽しく口ずさみ、「自転車にのって」でホノボノしてしまう。

 そしてCDアルバムには、ボーナストラックとして「自転車にのって<ファンキーヴァ−ジョン>」が入っているのですが、間奏のところで高田さんが「茂ちゃんがんばって!」とリードギター鈴木茂さんを応援してたりするんですよね♪これには思わず微笑んでしまいました。

 この方に関しては並々ならぬ思い入れがあるので、また書きたいと思います。あ、そうそう、昨年だったか?「あぁめんどうだ、蚊とりマットの〜♪とりかえが面倒だ、風呂に入るのも面倒だ、生きていくのも面倒だ、しかし死ぬのも面倒だ〜あぁ面倒だ〜♪」と歌ってたあの方こそ、“高田渡”さんなのでした。


〈参考アルバム〉
高田渡『ごあいさつ』KICS-8810 1971
高田渡『系図』SKM-7023 1972
高田渡『石』KICS-8819 1973






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2002年07月07日(日) 『お茶の時間』中川イサト

『お茶の時間』中川イサト 1973


 30代後半になると流石にモロテをあげて喜べない(笑)実は今日は誕生日。フクザツに嬉しいムードでこの日を過ごしました♪そこで原点に戻るアルバムを探していたら、この一枚に辿り着きました。小学生からなんとなく好きで聞いてて、やっと本気で音楽を聞き出した頃の大切なアルバムです。

 このアルバムはタイトル『お茶の時間』にふさわしく、気楽に聞けて、楽しめる一枚です。軽いインストルメンタルあり、素朴な歌あり、やさしくのんびりしたムードがアルバム全体からも、ジャケットからも漂っています。大半の歌詞は“KINTA”さんによって書かれ、やさしい視点とまなざしが童話のようでもあり、イサトさんの柔らかいメロディと朴訥な歌で料理されると、強烈にのんびり空間が広がってゆくんみたいなんです。

 参加ミュージシャンをよくよく見てみたら、細野晴臣さんとのつながりが深いことに気が付きました。折しも『HOSONO HOUSE』と同じ頃の作品なので、音楽性は多少違っても、共通するその時代の香りようなものは一緒のような気がするのです。

 どの曲も大好きなのですが、特に「ゆうだち(夕立ち)」は特別好きな曲です。ゆうだちがやってくる日常風景をさりげなく歌われてて、ホワホワしてしまうよな曲なのです。細野さんもアコギを弾かれててとてもいい感じなのです。

 決して歌がうまいわけじゃない、ただのんびりしちゃう。お茶を飲み、ほっと一息ついた感じのアルバムです♪



〈参考アルバム〉
『お茶の時間』中川イサト CSCL 1253 1973
『喫茶ロック〜地球はメリーゴーランド〜ソニーミュージック編』 SRCL 5149 2001






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2002年07月06日(土) 「オー・ガール」シャイ・ライツ

「オー・ガール」シャイ・ライツ
「OH GIRL」The Chi-Lites 1972


 少し根気の入る掃除して一段落すると、急にこの曲を聞きたくなりました。“シャイ・ライツ”の「OH GIRL」です。この曲を何度となく聞いたのは、深夜のソウル・バーのカウンターでした。

 当時バーでよく見かけていた美女連れの中年カップルがおりまして、いつも深夜遅くやってきてラブラブでお酒を酌み交わし、音楽を楽しみ、ひっそり二人の世界を楽しんでたのです。この曲を聞いてるうち、彼等のことをふと思い出しました。

 この曲は、不器用でせつない恋の歌。軽いギターとブルース・ハープの一吹きのイントロ(いつも、回転が微妙におかしいぞ?と思いながら)が少し流れると、いきなり「オーォーガ〜ル♪」と、はじまります。力強いピアノもたまらんし、そしてバックコーラスにしっかり支えられながら、彼女への愛を切々と悲し気に歌い上げらるんですよ〜たまらんわ。

 “シャイ・ライツ”と言うともう一曲「ハブ・ユー・シーン・ハー」を思い浮かべるのですが、1990年、M.C.ハマーがラップ風にカバーしたのも有名でしたネ。その他にもファンキー風あり、スウィートあり、メジャーなグループなのでヒット曲は沢山あるけど、でもやっぱり「OH GIRL」は絶品なのです。

 さて当時、脳天気に騒いで飲んでいた私達(笑)その横で、時折、目の端に入ってくるあのラブラブ中年カップルの存在は、そこだけが別世界で不思議でした。彼女が美形ゆえにワケアリにも思えてしまってたけど、なぜか?この“シャイ・ライツ”の「OH GIRL」と美人の彼女が重なって思い出されてしまったのでした。


〈参考アルバム〉
The Chi-Lites / THE GREATEST HITS VICP-2040






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2002年07月04日(木) 「ゴーリー・ワフ」スタイリスティックス

「ゴーリー・ワフ」スタイリスティックス
「Betcha By Golly,Wow」The Stylistics 1972


 梅雨でジメジメ・・こんな日はスッキリとしたファルセット・ボーカルが聞きたいな♪ということで、“スタイリスティックス”を正座しながら聞いてます。

 “スタイリスティックス”と言うと「愛がすべて」や、「誓い」「ユア・エブリシング」など数々のヒット曲を思い浮かべるのですが、ちょっぴりせつなくて、強い愛を感じる「ゴーリー・ワフ」もなかなかどーして実にいいんです。最近ではあのゴスペラーズもカバーされているとか・・・アカペラもいいけど元祖のファルセットもグー負けてないのよネン。

 軽やかにながれるクラリネットのイントロに、そっとやさしいボーカルが入ってくると、一気にスウィーティな世界が広がって行きます♪中間乗りの軽いリズムで、暗くなく重すぎない。コーラスと共に高揚しながら、時折ためて聞かせるファルセットのボーカルはとにかく最高なんです。

 歌詞をみて感じたのですが、「あなたへの愛は強くなり続けるでしょ〜♪強くなり続けるでしょ〜♪」繰り返し歌われるのは、相手への一途な愛。そのせいかこの曲を聞いてると、少し強くなれるような気がしてきます。


 ラッセンの誠実なリード・ボーカルのせいか“スタイリスティックス”を正座してききたくなるんです(笑)とても不思議なのだけど、聞いているうちにとてもピュアな気持ちになれる♪もしかしたら私にとっては心の矯正剤系音楽かも・・ネ。


〈参考アルバム〉
「スタイリスティックス登場」The Stylistics VICP-2036
「スタイリスティックス・ベストコレクション」 VICP-5094





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2002年07月03日(水) 「パン屋のトム」かまやつひろし

「パン屋のトム」かまやつひろし 1971


 なんて清らかな感じなのかな〜♪最近ではあまり感じない感覚かもしれません。きっとこの曲って、気が付かないような曲なんですヨ。でも、少しだけ耳をそばだててよく聴いてみると・・・良さがヒシヒシ伝わってきます。「こんがりと うまく焼けたら しあわせさ〜♪」素朴な歌詞がほのぼのとあたたくてネ・・。

 この曲を聴いていると、やはり「四葉のクローバー」つながりで“ガロ”を思い出します。調べてみるとこの曲が入っていたアルバム『どうにかなるさ』には“ガロ”も参加しているとこのことで、うなづけてしまいました。後ろのコーラスに参加してたりするんでないかな?たぶん♪

 アンニュイで神秘的なコード進行、アコギのしっかりしたストローク、エレキ・ギターのエコーのかかり具合はたまりません。ムッシュのやさしい歌とともに、ヨーロッパの香りが漂ってきて、実にグーなんです。いやぁ、やはりこれはあの時代が作り出したものなのかも・・・今では皆無のサウンドです。

 ムッシュを思い浮かべたとき、「我が良き友よ」や「どうにかなるさ」「バンバンバン」なども思い出すのだけど、このような神秘的な曲を歌われてたことは最近まで知りませんでした。彼のこの曲はいいですよ、なんかそそられます。いつまでも聞いていたような・・・癒されるな〜♪


 
〈参考アルバム〉
『喫茶ロック〜アダムとイブも〜ユニバーサル ミュージック編』 UPCH-1113 2001





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2002年07月02日(火) 「男達のメロディ」SHOGUN

「男達のメロディ」SHOGUN 1979


 数年前のこと、マウンテンバイクに乗って晴海あたりをダッシュしながら、気がついたら自然とこの曲を口ずさんでいました♪この曲って、軽いのぼり坂によく合うんです(笑)ところがマヌケな私、途中の歌詞が思い出せなくて「ララララ〜」など適当に誤摩化しながら、お茶を濁しておりました。先日レンタル屋にてこの曲を発見して大喜び!即借りて聞いてみたらば、そらも〜感動でした!

 ド派手なイントロいいですね〜♪バンジョーを刻む音や、軽快なリズムもたまりましぇーん!そうそうこの歌詞です「男だったら、流れ弾のひとつやふたつ、胸にいつでもささってる、ささってる〜♪」ここが思い出せなかったんでした(涙目)く〜感涙中。しかしスッキリしました♪

 ドラマ「俺たちは天使だ!」のテーマソングだったこの曲。「太陽にほえろ!」の元メンバーもちょこちょこ出演してたコメディで実に楽しかったんです。渡辺篤史さん、柴田恭兵さん、神田正輝さん、多岐川裕美さん、そして故・沖雅也さんが、美男子なのに三枚目のキャップの役で印象的でした。いつもお金が得られなくて、七輪でアジを焼いてサンドにしてるような♪イメージでネ。ロマン、貧乏、男気の世界、そんな感覚が曲と一緒になって記憶に焼き付いてしまってるのかもしれません。

 この曲を聞いていると、そんな細かいことどーでもいいじゃん!って気持ちになれちゃうんです。でも決して投げ遺りではなく、豪快に開き直れてしまうんです。ちょっと落ち込んでて元気出していこうか!という時は、軽くパワーアップできて、グーなのね♪


〈参考アルバム〉
「俺たちのメロディ」DNUT-1 2002





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