1年前



ちょうど1年前の今日
クリスマスイヴに急に決まった日帰り出張へ一緒に行った
一番強烈な思い出


そういえばあの時も体調が良くなくて薬を飲んでいたね
無理してたんだろうな


それから少し経ってきみは入院してしまったのだけど
まさか2度と会えなくなるなんて思いもよらなくて


また一緒に働けるって信じていたから
その日を目指して走り抜けていたのに


本当に短い間だったけど
ものすごく濃い時間を一緒に過ごしたんだ


自分の思いを伝えるために真っ向からぶつかる君をすごいと思った
やり遂げるために全力でぶつかるきみをすごいと思った


もっともっと色んな話をしたかった
伝えきれなかった想いがたくさんある


病床の中でも嬉々として図面を考えてくれた
それを受け取った
だからレジだけは何がなんでも今の配置にしたかった
思い通りにならないことが多すぎて
だからそれだけは絶対に譲りたくなかった
君の思いを形として残したかった


次から次へとパートナーが変わっていって
私は訳も分からないまま一人取り残されたような不安だらけで
それでも時間だけは過ぎていって
やらなきゃいけないことはたくさんあって


きみがいないのに無情に日々だけは過ぎていって
そんな日々を受け入れるまでには時間がかかった


それでもなんとか精一杯毎日をやり過ごして
そんな中で
思いもよらない出来事がさらに追い討ちをかけた


きみが本当にいなくなってから約半年
まだ受け入れられてなんていない
私はまだ君の名前を呼べない









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