文庫本



買うときは確かに
表紙の絵を見てるのに


表紙の絵か
タイトルで
読みたい本を決める


買った文庫はカバーがかけられて
しばらくそのまま


読み終わってカバーをはずすと


あら
こんなに素敵な表紙だったかしら!


読み終わった後に
またうれしくなる


表紙の絵を見て
また
内容が思い出される


ほんのりうれしい
そんな感じが好き









満月の夜



帰り道
しんとした空気


窓からこぼれる光と水の音


道の中の空気は
吸い込まれるような静けさ


聞こえるのは
遠くに響く車の音と
道を歩く自分の足音


住宅街の真中にいるのに


まるで


道だけが違う世界のよう



しんとした道の中を歩く









笑顔で



あなたが不安なとき
してあげられることは何も無いけれど



隣では笑顔でいようと思う


精一杯に






「頑張って」









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