a Day in Our Life


2002年02月27日(水) ユズりんさんに頂いてしまいました純アニ。


 最近、兄貴の夢をよく見る。

 いつも決まって兄貴は優しく俺を抱き締めて、にっこり笑う。
 そして俺が兄貴を抱き締め返して顔を近づけようとした瞬間。
 いつもそこで目が覚める。
 布団をぎゅっと抱き締めた状態で。
 なにやってるんだよ俺。
 サカってる場合じゃねえっつーの。
 そう考えながらも残念がってる自分がいたりする。
 こんな風な夢を見てしまうようになったのはきっと兄貴のせいだ。
 兄貴がこのベッドで寝たから。
 兄貴の匂いがついてしまったから、
 寝顔を見てしまったから。
 思い出さずにはいられないし、考えずにはいられない。


 ヤバイ、よな。
 あれってほとんど俺の妄想みたいなもんだろ?
 マズイ。
 本当に、まずい。
 ブラコンを越した夢を見てしまいそうで怖い。
 微かにそれを望んでしまってる自分にも。
 ごめんなさい、兄貴。
 暫く弟は反省して夢を見ないくらいに疲れるまで野球に打ち込みます。



 …と。
 反省していたのも束の間。



 「マジかよ」

 それは俺のセリフだよ、兄貴…まさか兄貴が野球部の監督になるなんて。

 「マジかよ…」

 兄貴と同じ言葉ではあるけれども重さは全然違う。




 まだ、あの夢からは逃れらそうにない事はこれで明白になった。





■■■アニの夢。

ユズりんさんから携帯ポエムとして頂いた純アニですー。
スッゴイかわいくて嬉しかったので、載せてもいい?とお願いしてしまった(笑)。いやだって、かわいかったんだものー(そればっか)。アニの夢を見る純だって!うわ、夢の中でおにいちゃんはさぞ優しく笑ってるんだろうなあ!とか思うだけでご飯が三杯食えそうです(オカズですか)。それにしてもこうやって起こすたびに500字って少ないなあ、と思います。250字で思いを伝えるなんて、なんてむつかしい作業なんだ何処モ。(話脱線)

2002年02月25日(月) こいしいひと。(サクツカ)※ラヴ注意ホモ注意微妙にネタバレ要注意


 ドラマの撮影も、いよいよ最終話に入った。
 長かったようで短かった撮影期間。それもこの1話で終わる。まるで自分の分身じゃないかとすら思ってたバンビとも、この1話でお別れだ。なんだか俺のいままでの人生分、付き合ったような気がする。それほどにこの仕事が楽しくて、このドラマが好きだった。
 俺は高史と並んで、次の撮りを待っていた。高史の視線の先ではぶっさんと美礼先生が、並んで海を見ている。
 そういえばぶっさんて結局、美礼先生のこと好きだったんだろうか。
 ふと疑問に思って隣りの高史に聞いてみると、なんだよ翔、バンビみたいなこと聞くなあ、と笑われた。その言葉に一瞬詰まる。俺とバンビが最大に似てるところって、物事の白黒をすぐつけたがるところかも知れない。だって、気にならない?コドモなのかも。高史は笑うだけで、答えようとはしなかった。結局のところ、高史にも分からないんだ。答えはぶっさんだけが知ってる。
 「…じゃあさ」
 自然に言葉が滑り出た。

 「バンビが誰を好きだったかは知ってる?」
 

 「…モー子だろ」
 考えるまでもないという様子で、むしろ怪訝そうな顔になって、高史が答えた。
 「ブー。ハズレ」
 「じゃあぶっさん」
 「それもハズレ」
 「…?分かんない、誰?」
 もう残ってないじゃん。言って高史が首を捻る。うん、普通は分からないよな。普通に考えたらモー子だもん。だけど、言われたんだ。バンビの目線っておかしくない?バンビってさあ、ひょっとして。
 「アニだったんだ」
 「・・・はあ?」
 「バンビはね、アニのことが好きだったんだ。少なくとも俺は、そう思ってるんだけど」
 ポカンとした顔で高史が俺を見た。
 「ぜんぜん気付いてなかった」
 「そうだろうなー」
 アハハ、と声に出して笑う。きっとそんな解釈は、監督の思惑ではないんだろう。バンビは普通にモー子が好きだったのだろう。もちろん俺もそう思う。モー子だって好きだったろうし、ぶっさんだって大好きだった筈だ。
 だけどバンビは俺の分身だったから。バンビは俺自身だったから。
 高史がアニだったかは知らないけど。アニを演じる高史が全く気付かなかったと言った。バンビは最後まで片思いだったわけだ。可哀想に。そう、バンビは最後まで言い出すことが出来なかった。
 …じゃあ、俺は?
 「もうひとつ質問」
 高史の顔を見た。目線が絡む。
 「それでは桜井翔は誰が好きだったでしょう?」
 じっと見つめ合ったまま、互いに瞬きひとつしなかった。ふ、と高史が息を吐く。唇が笑いの形に歪んだ。
 「その答えなら、知ってる」
 ゆうるりと笑う。それで俺も笑った。お互いの顔を見合って、また笑う。
 そっか。知ってるか。知ってるならいいんだ、知ってるなら。
 「つーか、過去形なんだ?」
 アニの口調で高史が茶化す。顔は笑ったままだった。
 「とんでもないよ」
 これからだって、ずっと。
 ”翔くんは本当にツカモトくんが好きなんだよね。”
 マツジュンに言われたことがある。そうなのか、そんなに態度に出てるんだろうか。自分では分からないけど、分かるといえば。
 好きだって気持ちが溢れていく気がしてる。そういう感覚がしていた。
 思って、唐突に。
 「あー…なんか。手ー繋ぎてえー。抱きしめてえー。ちゅーしてえー」
 どうしようもなく思った。ほんと、抱きしめたいよ。だけどここはロケ現場だし、目の前では撮影してるし、ふたりきりじゃないし。仕事中に欲情してる場合じゃないんだ、本当は。そんなところも俺、バンビみたいだ(笑)。
 諦め口調で吐き出した俺の呟きに、隣りの高史が吹き出す。それからぽつりと呟いた。
 「俺も」
 驚いて隣りを見遣ると、高史の目が笑っていた。
 いいや、あとでたくさんしよう。ね。





■■■翔くんとバンビ。

すみませんすみません。
サクツカをラヴで書いてみたらどうだろう!と思って(というか・人さまのラヴサクツカに当てられたのが正解)書いてみたらうっかり楽しくて調子に乗りすぎました。ワオーいいのかな!最近のあたしの捏造率、ちょっとマズい感じです。翔くんとバンビが似てるっぽい!というのはよく言われてることですが、どこが似てるんだろうーと思うにやっぱりあの大人子供のところなのかなあ、と。子供大人じゃなくて、大人子供。微妙。翔くんってコイビト出来たらさりげなくスゲー自慢しそうだよね(笑)。つか、ラヴサクツカがありならツカモトを嵐に紹介するサクライもあり?うわーして欲しいー自慢気に!得意気に!紹介して欲しいー!(笑)(アホですみません)

あ。ちなみに撮影シーンは実話の方向で。おともだちより貰ったチクリ情報。チクリのチクリ(笑)。
『母親が昨日、はとバスツアーに参加した。
「海ほたる」で、怪しいお揃いのスタジャンを着た人達が、テレビのロケをしていたらしい。背中に「木更津キャッツ」と書いてあったので、「地元ケーブルテレビのロケ」ということは分かったらしい。(注:勘違いである) しかし、なぜそこに薬師丸ひろ子がいるか、母親には理解できなかったらしい。若い男の子(注:岡田准一であろう)と二人、海を見つめるようなシーンだったらしい。 』

だ、そうで。8話ですかね。最終話に捏造しましたが(アカンやん)。

2002年02月22日(金) 木更津6話。(ぶっさんアニ)※いろんな意味で痛いのでご注意下さい。


 残り半年の命と期限のない普通の命には、違いはあるんだろうか。



 雨が降ってた。
 オジーが死んだ。
 ゴミの山に埋もれて、動かなくなってた。
 人が死ぬのを初めて見た。
 オジーはもう目を開けない。
 ビールも飲まない。
 目を線にして、笑わない。

 ひとが死ぬということ。
 その存在がなくなってしまうこと。
 消えてしまうこと。
 目の前にあるのはもうオジーじゃなくて、オジーのかたまりだった。


 …消える?


 俺はぶるりと身震いをした。
 雨はもう止んでいたけど、そこにいる誰もが水を被っていて、だけどそれを気にする様子は全くなかった。みんな固まってしまったように同じ姿勢のまま、一点を見つめている。
 警察が来て、野次馬が来た。身動きの取れない俺たちをよそに、キビキビと動いて状況を処理していく。ゴミの山から救出されたオジーが冷たい色のビニールに包まれて、見えなくなった。
 俺はまたぶるり、と身震いをする。
 さっきから止まらない震えを抑えたくて手をぎゅっ、と握り締めると余計にひどくなった。定まらない目線をゆっくりと動かすと、斜め前にぶっさんの頭と背中が目に入った。身じろぎすらしないで立ち尽くすぶっさんの、もうすっかり見慣れたスタジャンが目に入る。震える指を伸ばして、その、裾に触れた。
 厚い布の質感がして、そのゴワゴワした感触に安心する。軽く息を吐いて、もう一度ぶっさんの後ろ姿を見て。ふと気付く。
 ただ淡々とそこに立つぶっさんの体も、小さく震えていた。
 俺の震えとぶっさんの震えが交じり合って、この手の震えがどっちのものなのか、分からなくなった。
 
 ぶっさんが死んだら、俺はまた震えるのかな。

 ぼんやりと思った。
 だけどそのとき、俺の震えを誰が止めてくれるんだろう。







 また雨が降っていた。
 雨が降るのなんて、オジーが死んだ日以来じゃないか。思いながらマスターの店に足を運ぶ。なんだか久し振りな気がする。野球部の監督になったことで、忙しくなって、あんまり遊べなくなったから。暇じゃないのはいいけど、なんか寂しい。
 「あれ、ぶっさんひとり?マスターは?」
 店に入ると、ぶっさんが一人でビールを飲んでいた。俺に気が付いたぶっさんは勝手知ったる店の中、カウンターに入ってジョッキーにビールを注ぎ、ゴトリとテーブルに置いた。
 「セツコさんとこ」
 俺は留守番ってわけ。言って自分のビールを一口飲んだ。出産が近いセツコさんが入院して、マスターはキャッツアイの中で一番忙しい男になった。店をやって、閉店後家のことをして、日中は病院に行く。
 「え、でも今って面会時間じゃないんじゃん?」
 「産気付いたらしいぜ」
 「え、マジ!?」
 「さっき電話来てさ」
 「そうなんだ〜、遂に3人目かあ」
 「うん」
 21にしてマスターのところには、既にふたりのコドモがいる。これから生まれてくるのは3人目だ。
 生まれてくる命と、消えていく命。
 ふと、思った。
 「・・・・・」
 黙りこんだ店内、雨の音だけが聞こえる。
 俺のすぐ横にはぶっさんがいて、だけど近い将来、いなくなってしまうんだ。
 それは危惧じゃなくて、事実なんだ。思って、唐突にこわくなった。
 ぶるり、と身震いをする。
 「どした…?アニ」
 黙りこんだ俺に、ぶっさんが話し掛けてきた。低くて優しい声。ぶっさんの声が、俺は好きだった。なんか安心した。ぶっさんに「フラフラしてちゃダメだろ、」って優しく言われて(だけどぶっさんだって人のこと全然言えない)ちゃんとしなきゃ、って思った。…ちょっと待て、さっきからなんで俺、過去形なわけ?
 どんどんいやな考えになっていった。やだよもう、考えたくない。俺の頭はそんなに精巧じゃないから、たくさん考えるようには出来てないんだ。考えたくないけど、考えなくちゃいけない。だってぶっさんの命には限りがあるんだ。いつまでも俺や俺たちと一緒にはいてくれないんだ。

 …この楽園には期限があって。
 その期限はぶっさんが握ってる。
 
 やだよ、そんなの。……

 でもぶっさんには言えない。死なないでなんて言えない。言ってどうにかなるなら何度でも言うし、それでどうにか出来るならぶっさんだって、とっくになんとかしてるんだろう。
 命って、永遠じゃないんだ。
 当たり前のことが当たり前に悲しくなった。
 「…アニ?」
 どうした、とさっきよりもっと優しく言われる。泣きたくなった。
 「…ぶっさん」
 「ん」
 「お願いがあるんだけど」
 「なんだよ?」
 「うん、、、あのさ、」
 ぶっさん俺ね、ぶっさんのこと。
 「キスして?」

 ずっと好きだったんだ。

 「・・・はあ?」
 俺の言葉にぶっさんが驚いた顔をする。まあ、当然だよなあ。だけど口に出してしまった言葉を冗談にする余裕がなくて、笑えもしないで俺は俯いた。
 「ワガママとか言わないから、死なないでなんて言わないから、だから…、最後に。俺にキスして」
 思い出づくりとか、誓ってそうゆうんじゃないけど。
 ぶっさんとキスしたかった。
 ぶっさんにキスして欲しかった。
 そういうのは、おかしいのかなあ?
 「最後にって、なんだよ。人聞きの悪い」
 「うん、、、ごめん」
 「まるで明日にも俺が死ぬみたいじゃん」
 「ごめん」
 「アニ、」
 優しく呼ばれる。顔を上げると、ぶっさんの顔が近くにあった。
 キスってさ、いろいろあるけどさ。口の中犯すみたいにグチャグチャに舐め回すキスとかも好きなんだけどさ。俺、実は唇に触れるだけのキスがすげー好きなんだよね。なんか優しい感じがしない?
 ぶっさんの乾いた唇が、ゆっくりと俺の唇に触れた。
 ぷくりと軽く押し付けるみたいにぶっさんの薄い唇の感触がして、少しそのままでいた。それから何事もなかったみたいに、近づいたときと同じようにゆっくりと、唇が離れていく。
 キスなんて、自慢じゃないけどもう数え切れないほどして、そのひとつひとつなんて正直イチイチ覚えてない。覚えられない。だけど、
 俺はきっと、今日ぶっさんとしたこのキスだけは、忘れないだろうと思った。
 「満足した?」
 薄く笑ったぶっさんが、右手を上げて。俺の頬に触れた。ぐい、と軽く引っ張って、引いたぶっさんの人差し指に、透明の水滴。
 「うん、ごめん、、、、、」
 泣きたくなんてなかったのに、止められなくて。ぶっさんが拭ってくれたそばから、また新しい涙が流れる。
 「ごめん」
 困らせたくないんだ。
 らしくなくわがままを言って、泣いて。ぶっさんは困るに決まってる。こんなのは最後だから、もう、二度と言わないから。



 だからいまだけ。
 目を瞑って、ぶっさんの肩に凭れた。





■■■しぬということ。

死にネタはどうなのかなあ、、、と思うのですが。6話を見ていてですね、オジーの死を目の当たりにして、ぶっさんの斜め後ろにたったアニが、小刻みに震えているように見えたのですよ。おたくらしくそのピンク妄想に萌えて、そこから派生してこんな話に。オジーの葬式後にひとりキレて見せたアニは、本当は誰よりも集団の雰囲気を考えてると思うのですよ。ぶっさんのことも、他のメンバーのことも。だから一人よがりなワガママは言えないタイプだと思って。夢かも知れないですけど(笑)。そんなアニが一回だけわがままをぶつけてみせたら、きっとぶっさんはそれを受け入れてくれるだろうと。そんな壮大な夢です。ちなみに状況設定は100パー捏造で(当たり前だ)。知ってるだけの情報を駆使して、出来るだけ都合よくすすめてみました。スミマセン。いろんな意味でスミマセン。

2002年02月20日(水) ミッドナイト貸切営業。(マスターアニ)


 「マスター、ビール〜〜〜」

 店のドアを乱暴に開けてズカスカと入って来たアニが、開口一番・言った。ああ、これはまたかな。アニがこんな風に荒れて来るときの原因は大体、決まっていた。
 「なんだよー、まーた振られたの?」
 「そこーうるさいよ!」
 言いながら大ジョッキに満杯注いだビールを出してやる。カウンターに座り込んだアニが、ジョッキを持ち上げて一気に煽った。あーあ、荒れてんなー。酔ってんなー。
 「なんかさあもう、毎回同じこと言われるわけ!アニは女ゴコロが分かってない。アニはあたしのこと全然分かってない。その前にお前が俺をアニって呼ぶ時点でお前こそ俺の気持ちを全然分かってねんだっつーの!」
 まくしたてるように、最後は叫び声に近かった。よしよし、と軽く頭を撫でて、あっさり空になったジョッキにまた、ビールを注いだ。
 「なあマスター…俺ってそんなにナンセンスな男なの?」
 「さあ、どうだかなあ?」
 で、どうしたの。聞くとなにが?と返される。いや、別れてって言われてさ。お前はどうした訳。
 「とりあえず最後に一回やらせてって言ってヤってきた」
 うん、とりあえずそれがさ、デリカシーがないって言われる最大の理由じゃないかな(笑)。
 「いんだよぉ、どーせ振られた女だもん、これ以上嫌われることなんてないでしょーが。つーか向こうもウンとか言いやがるしよ。もう俺、ほんっとオンナゴコロが分かんない」
 2杯目のビールを、今度は口をつけないで両手の中で持て余すように転がして、アニはまだぶつぶつと呟いている。もう時間は深夜の2時を回っていて、平日ということもあり客はアニひとりだけだった。アニが来なければ看板を降ろしてたところだ。つ、とカウンターを出てドアに向かう。とうとう机に突っ伏して、まだモゴモゴ言ってるアニの声は、俯いてるせいで今度はあまり聞き取れなかった。アニの声を背にしながらドアを開けて、店先ののれん(て・いうか)を取り外した。今晩はアニ貸し切りってことで。俺も飲みてーしな。
 のれんを片付けて店先の電気を消した。店に戻ると、アニが起き上がって振り返る。
 「マスタぁ〜ど〜こ行ってたんだよお〜〜」
 「ちょっとなー、ちょっと」
 「今日は飲むんだからなー付き合えよお」
 「分かってるって」
 カウンターに戻ると、もうひとつ大ジョッキを出して来てまたなみなみとビールを注いだ。なんかな、俺ら21でこんな毎晩ビールばっか飲んでたらすぐ腹出て来そうだよな。俺はまあ、もうカミさんいるからいいけど、お前らそれ以上モテなくなってどうすんだよ、特にアニとバンビ(笑)。
 ぐい、と一口飲んだ俺のビールを、アニがじっと見ていた。
 「なによ」
 言って口を離すとアニがそれ、と指さして来る。
 「マスターのビールの方が旨そう」
 「どっちも同じだっつーの」
 「いーや!そっちのが旨そう!換えて!」
 言うが早いか高速の動きで俺のビールを横取りした。あっ、こんにゃろ。それから自分の手の中で持て余していたジョッキをずいっ、と俺の方に押し出す。はい、マスターはこっち。
 「アニってさあ…絡み酒だよなあ……」
 小さく息を吐く。いや別に、こんなのは初めてじゃないし、アニがそうやって女に振られるたびに主に俺がとばっちりを食って来たわけだから、慣れてるっちゃー慣れてるけど。
 18でセツコさんと出来ちゃった結婚をした俺が言うのもなんだけど、アニもそこそこソウジュクでタカンなセイシュン時代を過ごした筈だった。ざっと付き合った女の数ならキャッツアイのメンバーで一番多いんじゃないかな。だけど内容はというとこれが最悪で、最短で2時間?んなもん付き合ったうちに入るかっつーの。だけどその2時間でとりあえずいただいちゃったりしてるあたりが抜かりなくて、むしろ哀れを誘う。
 男の俺から見て、アニはいい男だと思うけど。
 顔だって悪くないし、ちょっと頭は悪いけどスタイルも悪くない。ファッションセンスはまあ、俺から言わせればどうなのよそれ?って感じだけど(だけどそれはお互い様らしい)ぶっさんやバンビに比べたら全然イケてる。性格も、気のいいやつだ。口ではああ言うけど実際弟の純のことも大事にしてるし、仲間思いで、場の雰囲気を創れる男。
 「振った女の方がバカなんだって」
 「なー!そう思うよな!木更津の女は見る目がないんだ!やっぱ東京だよ東京ー!」
 「いや、セツコ先輩、木更津の女なんだけどな」
 「あーっ今の嘘!」
 手の中のビールを取り上げる仕草をすると、アニが慌ててそれを阻止した。覆いかぶさるようにビールを死守したアニと、カウンター越しに目が合う。みるみるアニの頬が膨らんで、次の瞬間、ブハッ、と吹き出した。
 なにがおかしいんだか、腹を抱えんばかりにゲラゲラ笑って(アニは笑い上戸でもあった。タチ悪ィよなーつくづく)気が付くとカウンターに突っ伏して眠り込んでいた。うわ、これもまただよ(笑)。
 飲みかけのビールを一息に飲み干して、カウンターを出る。いつもはうっちー専用の毛布を取り出して来て、アニに掛けてやった。毛布の感触にアニがなにか口の中でムニャムニャ言いながら軽く身じろぎをする。その頭に手をやって、少し乱暴にかき混ぜた。柔らかい金髪が指に絡んで、するすると抜けた。
 「ま、そのうちイイ女が見つかるって」
 男かも知れないけどな(笑)。
 時計を見ると4時を回っていた。あー、俺もなんか眠い。俺ってすげーいいパパになるよなあ、とか自画自賛しながら自分もソファに横になった。つーか俺、既にパパだけど。もうすぐ3人目生まれるけど。どうせなら子供9人作って野球チーム作りたいよなー。って、セツコさんに殺されるか。

 そんなことをつらつらと考えながら、俺もいつしか眠りについた。








 ・・・・・その朝。(余談)


 「なんでアニがここで寝てるわけ―――!」

 朝一番に店に入ってきたバンビが開口一番・そう叫んだ。
 うるせーよ朝っぱらから。つーか俺、鍵閉めてねーし。つーかバンビお前学校は。なんで朝イチにうちに来てるわけ。アニの匂いには敏感なんだよなあバンビ(深読み大いに可)。
 つっこみどころがイマイチ掴めなくて、どうでもよくなった。丁度いいや。俺もいい加減、布団でキッチリ寝たいしな。
 「なんでもいいからバンビ、アニ連れて帰ってくんね?当店はたった今を持ちまして閉店でゴザイマース」
 言うが早いバンビにアニを乗せて、強引に送り出した。要領が飲み込めないバンビは、それでもアニを引きずって出て行く。分かりやすいよなあお前。ほんっと、分かりやすいよ(目を細めてみたり)。




 ああアニお前、性別さえ問わなければ、お前を絶対に振らない奴がすぐ近くにいるのにな(笑)。





■■■アニとマスター。

マスターんところがミッドナイト5時まで営業と知った時から、一度そんなネタを書いてみたいと思ってたんですが。昨晩・電話中にそういえば猫愛メンバーの中でツカモトだけ19才・未成年なんだよねえ?という話になって。打ち上げでひとりビール飲めないんじゃん、サクライとかこれ見よがしに目の前でグビグビ飲みそう!(笑)とか、イヤまあこれはこの際いいんですが(笑)。そんなこんなで酔っ払いアニの話になりまして。振られてばかりいそうなアニは振られるたびにマスターんところに転がり込んだりしたらいいのにーとか。そんで結構な絡み酒・甘え酒だったらいいのにーとか。挙句寝てしまったりしたらカワイイのにーとか。夢広がった結果がコレです。合掌。ちなみにあたし的にマスターは素敵パパ素敵ダンナなのでマスター×アニではなくあくまでマスターアニの方向で(微妙)。ちなみにバンビが出てきたのはまるきり趣味です好みです嗜好です。ハハハ。すみません。

2002年02月19日(火) 松本潤くん・卒業おめでとう。


 2月18日。相変わらず木更津でロケ中に、不意に携帯が鳴った。

 『あっ、もしもし翔くん?』

 少し早口気味な特徴のある声は、二宮からだった。俺がロケだって知っててかけてくるなんて珍しい。丁度今が空き時間でよかった。まあ別に撮影中は携帯を携帯(シャレ?)してないし、電源も切っちゃうんだけど。
 「なに、どしたの」
 『うん、ちょっといい?』
 いいから出てるんだけどさ。いつにも増して殊勝な様子のニノを不審に思って、思わず声が構えてしまう。ニノは油断出来ない(笑)。
 「大丈夫。だからなに」
 『うん、あのさあ。空き時間でいいんだけど、松潤に電話してやってくれません?』
 「松潤に?」
 いいけど。別に用ないよ。
 用もないのに電話なんか出来ない。っつか、用があるならお前がしてやればいいじゃん。なんかあるわけ?
 『うーん、、、用はあるっちゃーあるような。ないっちゃーないような』
 ニノが口篭もる。なんなの、なんなの一体。
 「ニノ俺さあ、あんま暇じゃないんだけど」
 『あ、ゴメン』
 悪いんだけど、どっちつかない電話に付き合う余裕はあんまりない。次の撮影の確認もしなきゃなんないし、なにより折角隣りに。
 携帯を持ちながらちらりと隣りを盗み見た。少しの間、電話に集中していたので、隣りに座る高史も電話していたのに気付いてなかった。俺の視線に気が付いたのか、電話しながら一瞬目が合った。少し笑った?なに、なんかあるの。
 『あのね今日、松潤、卒業式なんですよ』
 卒業式?
 「ああ、、、」
 そうか、今日は堀越学園の卒業式だった。ロケロケで忘れてたけど、そんなことを先週会ったとき、松潤が言ってた。翔くん俺もう、卒業だよ!スゴイよね〜高校生活も終っちゃうんだ。オトナの仲間入りだよ。
 そう言って笑う顔は、まだまだ中学生の延長みたいに子供っぽくて。バーカ高校を卒業したからって即・大人じゃないんだよ。なんてからかって頭を撫でた。
 うんでも、嬉しい。きちんと卒業出来た、、、出来る自分が嬉しい。頑張れたって思うから。
 頭を撫でる俺の手を軽く握って、それは嬉しそうに微笑んだ。
 うん。
 アイドルという仕事をする俺らが、堀越という特殊な学校でさえ、きちんと通うのは難しい。撮影はあるし取材はあるし、TV撮りだってある。生もあるし録画もある。そうやって通えない日が増えて、受けられない授業が増える。それでも出来るだけ時間を作って、学校に行った。それは有り体に言って、努力というものに支えられて出来ることで。
 だから松潤は、頑張ったのだろう。
 そう自分で、思うのだろう。
 だから。
 『俺らよりも翔くんに、なにか言って貰った方がいいと思って』
 今日はこっちには帰って来ないんでしょ?だから電話してやってよ。
 そういうことなら、
 「俺からも」
 言おうとした言葉を発する前に、横から声がした。え、高史なんか言った。
 「俺からも頼むよ。電話してあげて?」
 って言ってって、アイバちゃんに言われた(笑)。高史がペロリと舌を出した。
 アイバちゃん。アイバちゃんってナニ。
 「高史いまそれ、アイバちゃんと電話してるの?」
 『あっバカ、名前出さないでって言ったのに』
 思わず洩れた言葉に、間髪入れずニノが反応する。話が見えない。ていうかバカってなんだ(怒)。
 『アイバちゃん、ツカモトくんあっさりバラしてるよぉ』
 小声で言ってるつもりらしいけどニノ、聞こえてるんだよ(更に怒)。
 「ニノ、どうゆうこと」
 声が怒り口調だったらしい。ニノがちょっと怯えたように、だけど相変わらず楽しそうな色を含んだまま(ぜってー面白がってる)答えるには。
 『えっと、いまボクの隣りにはふみくんがいるんですが、、、その携帯は、翔くんの隣りにいるであろうツカモトくんと繋がってまーす』
 ちょっとしたダブル電話だね!と笑ったニノはどう見ても面白がっていた。
 『俺が頼んでも翔くん、ひょっとして忙しいとか言って聞いてくれないかも知れなかったから、だったらツカモトくんにも頼んで貰おうかなあ〜なんて思ってですね、』
 「つか、なんでアイバちゃんが高史の携帯知ってるわけ」
 『それは企業秘密です』
 「あのなあ…(疲)」
 ふと横を見ると高史が面白そうに笑っていた。あ、ゴメンなんか、仲いいなあ〜と思って。言ってまだ笑う。
 ・・・・・まあ、いいか。
 高史が笑うから。
 それだけじゃないけど(でもそれも大有りだ、どうしようもないことに)。
 半ベソをかいた松潤の情けない声を思い浮かべた。社会人の仲間入りの前にオマエはその、感激屋さんなところから直すべきだよな。(まあ、俺も人のこと言えないけど)
 「分かったよ、あとで電話しとく」
 『ホント?』
 「本当。ちゃんとしておくよ」
 『うん、ありがとー翔くん!忙しいとこゴメンね?』
 「いいよ」
 『じゃあもう切るね』
 「うん」
 『ロケ頑張って』
 「ん、サンキュ」
 プツ、と無機質な音を立てて電波が途絶えた。同時に隣りの高史とアイバちゃんを繋ぐ電波も切れたらしい。
 「ゴメンななんか、ウチのメンバーが」
 苦笑気味に言うと、ううん全然?と明るく返って来た。迷惑なんてとんでもない、という顔をする。
 「なんかいいなーって思ったよ。翔も松本くんも、愛されてるんだーと思った」
 「ああそうね、そうかも知れない(笑)」
 本当そうかも。愛されている自覚はあるよ。
 なんだかんだ言いながら松潤のことを思って動いたニノもアイバちゃんも。
 もう、松潤にかける言葉を考えている俺も。
 そんな俺の電話に、泣き出すであろう松潤も。
 「愛してるんだよなあ…」
 ぽつりと呟いた。なんとなく照れた。
 隣りの高史はそんな俺を、笑みをたたえたまま目を細めて見ていて。
 「俺からもオメデトウって言っておいて」
 そう言って立ち上がる。電話はひとりの方がいいでしょ。そして撮りを終えた岡田くんの方に歩いて行った。

 その後ろ姿を見遣りながら、俺はゆっくりと携帯の通話ボタンを押した。





■■■ハッピーグラデュエイション。

今日のワイドショウはマツジュンの卒業式の話題でいっぱいだったよ?見た?とメルを貰ったのですが、今日の起床は2時だったのでまるで見逃しました。堀越の卒業式って早いのですね…!と驚きつつ、折角教えて貰ったのでネタにしてみました(笑)。見上げるべきオタク精神です。自画自賛です。マツジュンが七之助と大親友だったと知って喜んだ彼女(歌舞伎スキー)になんかネタにして!と言われたんですがあたしは勘九郎ですら知らないのでいかんともしがたく。許せ。そんなマツジュンが学校を辞めずに通えたのは七之助のお陰だったらしい。いいなあ。いいなあ親友って!と思えるホンワカエピソードで御座いました。あなたのそんなピュアなところがいつまでも損なわれませんように。それにしてもこう最近、モリモリと捏造率が増すのも素晴らしいですな。今回なんか真実はひとつもなし!(笑) 卒業式だって、月曜朝のニュースになるんだから、式自体は金曜か土曜だったんじゃん。と書き終えてから気付きました。そして大野くん・・・どこ?(苦)

あ、今日がロケだったとゆうのは唯一・本当です。横浜だったけど(笑)。


>>追記。2/15だったようです。卒業式。

2002年02月18日(月) 木更津5話。特攻。(バンビ)


 「一生のお願い!」

 頭の前で両手をぴったり合わせて、きっちり45度、上半身を折り曲げた。頭を下げた先にはきょとんとしたモー子の顔。
 「え〜〜いいけど〜、バンビそれも重いよぉ?」
 うるさいほっといてくれ。





 やってやるよ、一週間でやってやる!
 その言葉に嘘はなかった。俺はやる気だった。燃えていた。
 ただし、その相手がみんなが思ってる相手じゃないだけで。
 モー子じゃないよ、言っとくけど。





 「今日…会うんだよね」
 夢見心地を装ってそう言った。案の定みんなはキョトンとした顔をしている。ふふんザマアミロ。俺だってやるときゃやるっつの。
 ちらりと隣りのアニの顔を盗み見る。アニは一瞬驚いた顔をして、それから少し顔を歪めて、それからやっと笑った。
 おっ、脈あり。
 今までさんざん童貞だの重いだのバカにされてきた俺だったけど、ぶっさんの一言で決意した。つーか目が覚めた。男なら勝負だ。それでモー子に頼んだ。


 『俺と付き合ってるふりをしてくんない?』


 モー子は一瞬意味が分からない、って顔をして(バカだからなあ)それからやっと理解してなんで?って聞いた。それを聞くか。言うか俺。
 「・・・・・。ちょっと、賭けに出ようかなと思って」
 「なんの?」
 「俺の恋路の」
 「バンビ、モー子のこと好きじゃなかったんだあー」
 モー子がさっきより驚いた顔をする。あ、マズい。
 「って、知ってたけどね?バンビアニのこと好きなんでしょ!」
 げっ。
 「バレてる?!」
 「だあってバンビ、分かりやすすぎるんだもん」
 見ててまる分かりだよぉ?アニ以外みんな知ってると思うよぉ。
 「・・・・・」
 ……そうだったのか…(汗)。
 「あーバンビバンビ、大丈夫!アニだけは気付いてないと思うから!」
 少しばかり(いや、結構多大に)ショックを受けて、ガクリと項垂れた俺を見て、フォローをしてるつもりらしい。ウン、タブンね。アニ以外はね。
 アニのあの鈍感さは、一種感動的だった。童貞なんてとっくに捨てて、経験だけは豊富なアニは、経験だけが豊富で恋愛感情にはてんで疎かった。特に、自分に対する好意というやつに。
 俺、結構好き光線出してると思うんだけどなあ。
 ぼんやりと思う。アニとの付き合いもそこそこ長いけど、アニがそれに気付いたことはただの一度もなかった(と思う)。きっとアニは今でも俺がモー子を好きなんだと信じて疑ってないんだろうな。
 いや、モー子も好きなんだけどね。それは手に届かないものを好きみたいな。モー子を好きでいることが好きなんだ。分かるかなあ。微妙なんだけど。
 だからきちんとした意味で、俺が好きなのは、いつからかアニだった。
 どこがよかったとかもう、分かんないんだけど。
 俺はこの通り童貞だし男が好きなんて余計言えなくて、だから今も童貞で、アニは俺を童貞童貞ってからかうけど、分かってないんだよ。
 この俺が21にもなってまだ童貞なのって、誰のせいだと思ってんの。
 ああもうホント俺、ヤバいなあと思うけど。
 女とやりたくないわけじゃないんだけどね。そうなんだけど。
 なんか。
 ・・・・・。


 「バンビ〜バンビってばぁ〜」

 うっかり考え込んでしまっていたらしい。呼ばれて我に帰るとモー子が俺の顔を覗き込んでいた。
 「もお〜。アニのこと考えてたんでしょぉ〜」
 ご名答です。ゴメン。
 いつでもどこでも考えてしまうのです。
 恋する男は乙女なのです。
 「…いいよ?」
 俺の目を覗き込んで、にっこりと笑った。かわいいよなあ。やっぱり。
 「いいけどバンビ、やっぱり重いよぉ?」
 うるさいだからほっといてくれ。






 モー子と付き合うことになりました。

 モー子を隣りに、照れたような表情を演出した。
 マスターとぶっさんはニヤニヤしていて、ああこりゃバレてる、なんて直感した。それともモー子がしゃべったのかも知れない。まあなんにせよ、邪魔さえしないならいいよ。俺のことは放っておいてくれ。うっちーは分かってるのか分かってないのか、とりあえず仲間が増えたーと喜んでいるようだった。それでアニは。
 アニだけ心底・驚いたような顔をしていた。本当に付き合うなんて思ってなかったんだろうなあ。その根拠は、どこから来てなにに起因してるんだろうね。
 少しでも妬いてくれてるんだろうか。
 少しでもショックだーとか思ってくれてる?
 そうだったらいいのに。
 そのために俺は、出来る限りモー子とイチャついて、バカップルぶりを演出する。
 それでアニが傷ついてくれたらいいのに。
 俺が好きだって、気付いてくれたらいいのに。


 
 この俺の捨て身の賭けの行方は、まだ分からない。





■■■「ある意味・峰不二子ってことで」

はいっ、木更津5話捏造第三弾ですー(超笑顔)。
あははもうアホだ、あたしアホだーとは自分でも思ってます。5話が面白かったけどそれなりに不満だったので、ありとあらゆるこじつけを捏造してみました。どこまで言ってもモー子がダシですみません(笑)。いやねどうなんだろう実際。とか思って。バンビはモー子のどこが好きなんだろうね。バカなところが好きなのかなあ。でも間がもたない子と一緒にいて楽しいのかなあ。とか思うにやっぱりあたしはモー子はぶっさんとお似合いだと思うのですよ。エンヤを知らないもの同士、木更津を愛して木更津に生きるもの同士、いろんなところが一番似合ってる気がするんだよなあ。バンビはいろんな意味で本当にコドモだから、欲目なしにアニがいいと思うんだけどなあ(笑)。アニは適度に優しいでしょう。バカなことをしても目を瞑る術を知ってる。見てみぬふりが出来る。そういうところで。ああ、マジメに語っちゃったな。そうゆうわけでバンビアニなのです。よく分かりませんか。

2002年02月17日(日) 木更津5話。本音と建前。(バンビ→アニ)


 こんな風になるなんて、思わなかったんだ。



 モー子のことは、高校のときからずっと好きだった。笑ったり怒ったり、表情がくるくる変わるところとか。体全体でぶっさんが好き!と表現してるところとか。俺は確かにモー子が好きだった。好きだったのは本当だった。付き合いたい、と思ったことも本当だった。だけど。
 本当に付き合うことになるなんて、夢にも思ってなかったんだ。

 ほら、よく言うじゃん、初恋は実らないものだって。
 俺にとっての初恋って、間違いなくモー子だったんだ。自慢じゃないけど21歳いまだ童貞の俺は、付き合うってことがどういうことなのかいまいち分かってなかったし(それはいまでもよく分からない)だから恋に恋するみたいに。ぶっさんを好きなモー子を見てるのが好きだったんだ。


 それが、なんでこんなことになっちゃってるんだよ。


 「バンビ、デートしようよ」
 モー子が笑った。嬉しかった。きちんとしたデートをするなんて初めてだったから、浮かれてプレゼントも用意して。どこに行こうどんな話をしよう、ってそればかりぐるぐる。地に足がついてないってきっとああいうのを言うんだと思う。だから気付かなかった。そのときまで。





 「今日…会うんだよね」
 夢見心地で言った。自慢もあった。俺だってやるときゃやるんだ。モー子とデート。羨ましいだろう。それでふと、横を見た。アニが笑ってた。笑おうとしてた。
 笑おうとしたその顔が、上手く笑えなくて、泣き笑いみたいになってた。

 なんでアニが泣くの。

 その曖昧な表情は一瞬のことで。
 失敗しておかしな風になった顔をムリヤリ笑わせることに成功したアニが、今度こそはっきりと笑って、俺の目の前に置かれたプレゼント包みを取り上げた。
 「はいこれ、プレゼント〜」
 おどけてそれをマスターに放り投げる。その動きを止めようとして、思わずアニに抱きつく形になった。
 手を触れた途端その体が一瞬びくりと跳ねたのは、俺の気のせいだっただろうか。
 伝わった振動に驚いて、すぐ手を離してしまった。その間にも包みはあっさりとマスターの手に収まり、受け取ったマスターはあろうことか包装紙を剥がして、中身を取り出してしまった。
 怒る俺と、笑うみんな。
 きつい冗談でからかって、また笑う。マスターもぶっさんもうっちーも、アニも笑ってた。いつもの風景だった。だけど引っかかって取れない。
 泣き笑いのアニの顔が、いつまでも残っていた。




 

 次の日、いつもどおり店にやってきたアニは、いつもどおり笑ってた。それでも目が合わなくて、違和感を感じる。そうやってぼんやりとアニを見ていたら、同じようになんとなく見ていたらしいマスターとぶっさんの会話が耳に入る。
 「あーなんか、、、またかな」
 「まただな」
 「またって、なにが?」
 話が見えなくて思わず聞いてしまった。
 「ん、バンビ知らねえの?ほら、アニがああやって肩ばっかりボキボキ鳴らしてる日は、」
 言ってる側からうっちーと談笑してるアニがぐいぐいと肩を回していて。
 「なんか凹むことがあったりさ、ブルー入った日はアニ、決まって純とこ行くんだよ。ちっせーベッドに一緒に寝るもんだから肩凝るみたいでさ(笑)」
 「バカだよなー」
 「分かりやすいよなー」
 「つーか、分かりやすすぎだっつーの」
 「つーか、ブラコン?」
 ひそひそと声を顰めたふたりが顔を見合わせて吹き出すみたいに笑った。俺は笑えなくて、ぼんやりとアニを見る。
 



 モー子のことはずっと見てて、好きだった。
 好きだった。大好きだった。
 じゃあアニはなんなんだろう。




 少しの好奇心と、少しの計算があったんだ。
 俺がモー子と付き合うことになったら、アニはどんな反応を示すのかなって。
 アニが俺のこと好きかなんてそんなの知らないけど、もし、少しでも好きなら。
 ちょっとは妬くかも知れないなんて。
 俺はアニが好きだったから、妬いてくれたら嬉しいなんて。
 アニの泣き笑いの顔が、頭を過ぎった。

 バカだ。




 ああ俺、どうしたらいいんだろう。





■■■「エンヤは10回以上セックスしてからだよなあ!?」

木更津5話捏造第二弾です(笑)(いつの間に)。
一夜明けまして(いや日記の日付は一日ずれてるんですが)バンビのアレはアニの気を引く作戦だったに違いない!と思い込むことに成功した私なのでした(うわ)。そうあれはアニにヤキモチを妬かせるためだったの!そう思うとモー子を抱きしめ返すことも出来なかった(バンザイがかわいかったー***)バンビがモー子とイチャイチャしてたのも納得が行くってものです。思い込みって素晴らしい。ビバおたく。おたくさいこう。そんな感じで。(どんな感じだ)

2002年02月16日(土) 木更津5話。アメとムチ。(バンビ←アニ)(と見せかけて弟兄)


 「今日…会うんだよね」
 照れくさそうに言ったバンビの頬を、つねりたいと思ったのは確かに本音だった。





 「ただいま〜…」
 絶好調丑三つ時に帰宅した手前、小声で呟きつつ家に入った。それでもただいま、と声に出してしまうのは躾がよかったからかな。なんてどうでもいいことを考えながら、出来るだけ音を立てないようにドアを閉める。靴を脱いで、スリッパに履き替える。そろりそろり、と抜き足差し足で階段を上がって、自分の部屋に引っ込もうとしたとき。

 「兄貴、帰ったの」

 隣りのドアが音もなく開いて、弟が顔を覗かせた。時計は3時。高校生男子は寝ているべき時間だった。

 「あっ、悪い。起こした?」
 気はつけてたんだけどな。安眠妨害を素直に詫びると、いや起きてた、と答えが返る。兄貴待ってたんだ。
 「?なんで」
 なんか用でもあったのか。それだって急ぎじゃなけりゃ、同じ屋根の下なんだから、明日だって顔合わすんじゃん。まあ朝は俺、寝てるかもしれないけど。
 「ん〜正確には、寝れなかったっていうか?」
 待ってるつもりじゃないんだけど、寝れないんだからしょーがないじゃん。
 ああなんか、ぶっさんも同じこと言ってた。純の言葉に、ぶっさんの顔を思い出す。
 俺が朝帰りするとさ、公助が起きて待ってんだよ。心配してくれるのはすげえ分かるんだけど、正直そうゆうの、すげえ重い。普通じゃねえだろ?普通寝るじゃん。
 「俺は別に、、、嬉しいけどな」
 「え、なにか言った」
 「純の部屋行ってい?」
 「・・・。別にいいけど」
 自分ちの廊下で立ち話をするのもなんか、おかしな話だった。純が開きかけのドアを更に開いて、部屋に促すのに従った。深夜の冷気に当てられていたので、純の部屋のぬくもりが暖かい。どうせこんな時間じゃあ風呂にも入れないので、上着だけ脱いで、Tシャツにジーンズのまま純のベッドに潜り込んだ。
 「なに、ここで寝るの」
 その様子をじっと見ていた純が、口を開く。
 「俺んとこベッドねえもん」
 「兄貴はいつもそれだ」
 それでもじゃあベッド買えよ、とは言わない。ほら冬とかが寝てても寒いから、てっとり早く暖かいし?そうゆうことでもないのか。咎めるでもなしに軽く息をついて同じようにベッドに入り込んできた純が、体勢を整えて布団に落ち着いてから、横目で俺を見遣ったのが分かった。
 「・・・なんかあった」
 「・・・・・別に」
 「ふーん」
 「・・・・・・・」
 俺たちは普通の兄弟で。イチランセイとかいう双子でもないし、遺伝子も血液型ももちろん誕生日だって違うけど。不思議と互いのことが分かるときがあって。正にいまの純がそうなんだろう。きっと隠しても分かってしまう。誤魔化しても伝わってしまう。だからって純は(俺もそうだけど)無理に聞くことはしないから。言う言わないは完全に俺の自由だった。
 「・・・。バンビがさ」
 出た声は少し拗ねたような、子供っぽい声だと思った。
 「モー子と付き合うんだって」
 ただ、それだけのことなのだ。ずっと好きだったモー子に想いが通じたらしい。変わったのはバンビの横にモー子がいる、それだけのことで。
 それだけなんだけど。
 なんだろうなあ、なんかこう、モヤモヤしている。
 「・・・・・」
 純は黙って俺を見たままだった。それからごそりと寝返りを打って、うつ伏せの体勢になった。肘で上半身を支えながら、もう一度こちらに視線を送る。
 「・・それで兄貴は、妬いてるんだ?」
 「妬い・・・」
 「違うの?」
 「違う・・・と思うんだけど・・・」
 「違わないと思うけどなあ」
 妬くってことは、まるで俺がバンビを好きみたいじゃん。
 それは違うと思うんだけど。別に俺、バンビと付き合いたいとか思ったことないし、つーかそれ以前に俺ホモじゃねーし。だけどなんだろうなあ、いままで散々からかってた対象を失って、拍子抜けした感じ?
 ・・・だと思うんだけど。
 「でも結局、取られて悔しいに近いこと思ったんでしょ?」
 「うーん・・・取られたとかそうゆうんじゃないと思うんだけど・・・」
 「そういうことなんだよ」
 「やけに自信ありげに断定するね」
 「そりゃあね、同じだから」
 同じ?なにが。
 顔を上げると相変わらずこちらを見遣ったままの純と目があった。身内の俺が見ても整った顔してるよなあ、こいつ。
 「俺もそうだからさ。兄貴にカノジョが出来たーつったらイチイチ妬いてさ。寂しい思いをしてたんだぜ。知らなかっただろ?」
 「へえ、、、知らなかった」
 「だって初めて言ったもん」
 兄貴はなあ、手は早いし進んでるくせに、そうゆうとこ鈍いよなあ。そうゆうの、体に心が付いていってないっていうんだよ。
 なんて。分かったようなことを言って純が笑う。
 お見通しっていうか、実際。
 純には分かっているのだろう。俺よりも俺のことが。たぶん。小さいときから嫌っていうほど一緒にいたのだ。俺のことを誰よりも知ってる。だから安心する。体を預けられるっていうか、どっちが兄貴だかたまに分かんないけど。
 「いーじゃん、たまには頼れば」
 俺も嬉しいしさ。言ってまた少し笑んだその顔は、たぶん自分に一番近くてやっぱり安心した。男ふたりで寝るにはやや狭いベッドの中で、僅かに身じろぐと肩と肩が当たって。同じ体温にほっと息をついた。
 「おやすみ」
 「ん」
 それで会話は終って。ゆっくりと目を閉じた。





■■■「やべー!エンヤはやべー!」

おかしい・・・なんでこんな話に・・・。
いやね5話を見ていてしょーじきやっぱりねこの展開!つまらん!と素直に思いつつ(笑)私的にアニの表情が微妙だったりしたので、ここに来て妬くアニもありかい?!とか思ったり思わなかったりして(どっちだ)。いやバンビ的に押してダメなら引いてみろっていうか(笑)引いたら速攻アニ引っかかるみたいな。さんざんからかい倒したくせに、いざ付き合われた途端にあれなんかムカツク、えっ俺バンビ好きなのマジ?!みたいな。しかもうちは弟兄も大推進なのでそのへんを純に看破されてみたり。

いや、いや、いや。
こんなのもアリかなー程度ですので!ダメだ、好かれるバンビは面白くなかった(笑)。

2002年02月15日(金) チョコと嵐とバレンタイン。(捏造嵐楽屋SS)


 「おはようございま〜す」

 いつものように元気よく挨拶をして楽屋に入ると、俺以外のメンバーは既にもう、みんな来ていた。部屋の中にドン、と存在感タップリに置かれたテーブルに集まって、思い思いにくつろいでいる。
 それで俺もみんなのところに小走りに寄って行って、鞄の中から用意してきたものを出した。
 「ねえねえ!今日はバレンタインじゃん!俺、チョコレート買ってきたんだ!」
 ちゃんと昨日デパートに行って選んで来たんだ。メンバーの好きそうなブランドとか、包装とか、もちろん味とか。そうゆうの、考えて買ったんだよ。
 「翔くん翔くん、チョコレート。はい!」
 まずは一番気合をいれて買った翔くんのチョコを差し出す。
 翔くんはああ見えてイベントとか大好きだし、自意識が高いし。ブランドとか拘るタイプだから、女の子の間でも人気のブランドチョコのにした。チョコとかって、気にもしてなかったけどさ、高いんだよ結構。ビックリした。
 「・・・・・翔くん?」
 俺が差し出したチョコレートには気付いてないみたいで、翔くんはぼんやりとしている。
 いや、ぼんやりっていうか。・・・惚けてる?
 「ダメだよ松潤、今話し掛けても。翔くんいま天にも昇る気持ちだから」
 伺うように翔くんを覗き込んだ俺をたしなめるように、大野くんが読んでいた台本から目を離した。主演の舞台の真っ最中の大野くんは、ここずっと台本を手放さない。
 「なんかあったの?」
 「うん、それ」
 顎でぐい、と指し示す。示された先の翔くんの手に握られたものは、、、、、
 スニッ○ーズ?
 オナカが空いたら〜でおなじみの、見覚えのあるロゴが目に入る。ピーナッツギッシリでお腹満足、、、って、別に俺ら弁当あるんじゃん?
 「ツカモトくんに貰ったらしいよ」
 「えっ、マジ!?」
 「うん、マジ」
 「うわあ、、、それは翔くん、有頂天だ(笑)」
 「うん、だから有頂天。っつか昇りつめていま、軽い放心状態?」
 「あはは、振り切れちゃったんだ」
 分かりやすい翔くんも面白かったけど、無表情で淡々と事実を告げる大野くんも面白かった。よかったなあ、とこっちまで幸せ気分になった俺をよそに、その大野くんがまた淡々と爆弾を投下する。
 「まあでも、実際は徹夜ロケ明けの翔くんに、労いの意味で渡してくれただけみたいなんだけどね」
 カロリーメイトみたいなもんでしょ。エネルギー補給?
 ああそう・・・・・(涙)。
 っていうか、大野くん(涙)。
 そんな俺らの会話には全く気付かないで(すぐ横にいるのに気付かないってすごいなあ)翔くんは相変わらずぼんやりしている。こんな姿、ファンの子が見たら泣いちゃうんじゃないの。
 それでも翔くんは嬉しそうだったし、そんな翔くんを見てる俺も嬉しかった。 
 大好きな翔くんが大好きなツカモトくんから貰ったチョコ(いやまあ、スニ○カーズだけど。いいんだ内容は問わない)じゃあ、俺のは敵わないなあ。
 とりあえず手に持ったままのチョコは翔くんの手元に置いておいた。

 「あっ、大野くんにもあるんだよ」
 ごそごそと鞄を探って取り出したチョコを、大野くんは一瞥して、それから。
 「あ、俺いま舞台やってるし、太るとマズいからいらない」
 ・・・・・・・・・・・・・(怒)。
 いいけど。
 
 それでもこれ見よがしに大野くんの目の前に置いてやって、それから目線を転じる。そういえば、いつも悪ノリして翔くんをからかってるニノと相葉ちゃんが今日はおとなしいな、と思って見ると。
 「…なにやってんの…」
 「あー松潤。どうにかしてよーこの人(涙)」
 見るとニノが相葉ちゃんにぴったり寄り添って幸せそうな顔をしていた(笑)。
 「あ〜〜松潤〜見てこれ、相葉さんにチョコレート貰いましたよ〜」
 俺に気がついたニノが嬉しそうに四角い箱をヒラヒラさせる。相葉ちゃんからのチョコだって。珍しい。
 「だって、欲しいって言うからさー」
 コンビニで買っただけなんだよー。それでも相葉ちゃんは振り払うでもなく、されるがままになっている。結局なんだかんだと、仲いいんだよなあ、このふたり。
 「じゃーニノもいらないかなあ。もうー折角買ってきたのにさー」
 ブツブツ言いながら、それでも半分夢心地のニノにもチョコを渡しておいた。受け取ったことは受け取ったからいいや、もう。
 「あとは、はい、相葉ちゃん」
 「あ〜〜アリガト***」
 相葉ちゃんだけだよ、普通に受け取ってくれたの…(癒)。

 用意しただけのチョコをやっと渡し終えて、テーブルをぐるりと見渡す。
 なんかさ、よく考えなくてもさ、嵐ってさ。



 (・・・バカばっかりじゃん・・・・・・・)



 せめて俺だけはしっかりしようと誓った松本潤、18歳のバレンタインだった。





■■■ハッピーバレンタイン。(2回目)

ああもう、なんだろう・・・これも・・・。
いやス○ッカーズを貰って喜ぶ翔くんが書きたかっただけってね(笑)。あれもチョコはチョコだっていう(笑)。それだけなんです。あと個人的にニノアイを書いてみたかった。それだけで。ああすみません。まあ垂れ流しポエムなのでお赦しを。(開き直った)

なんだろうなー不発っていうか。(書いておいて)
なんだろう書きたい小ネタがありすぎて纏まらない収まりきらないって、すごい(笑)。

2002年02月14日(木) 唇泥棒。(バレンタイン佐々木兄弟)


 2月14日。恒例のように、ずっしりと重い紙袋を提げて家に帰る。
 自慢じゃないけど、俺はそこそこよくモテた。自慢じゃないけど顔の造作も悪くないし、野球も上手い。甲子園のエースだ。木更津の誇りだ。性格も…そこそこ女の子には優しい。優しくしてるつもりだった。
 だから当然の結果なんだけど、そりゃあチョコレートを貰うのは嬉しいけど。だからってそれが全てじゃない。期待してるわけじゃない。別にわざわざ嫌われて回るわけでもないし、だけどチョコが欲しいかって言われたら、実のところそんなに欲しいわけじゃなかった。
 ・・・なにを言っているんだか。結局のところ、どうでもいいんだ。
 チョコレートの数も、中身も。女の子たちの気持ちも。
 ベタな言い方をすると今の俺にとっては野球がコイビトだったし、当面彼女が欲しいとは思わなかった。そう言うとクラスメートやチームメートは顔を歪めて、純お前、ちょっとおかしいぜ、と心底不思議そうな顔をしたものだけれど。だって俺ら健康的な高校生男子だぜ?彼女も欲しいしヤりたいだろう?お前なら選び放題なのに、勿体ない。
 俺はおかしいんだろうか。俺自身はそうは思わないけど。
 だけどもし俺がおかしいんだとしたら、それは女に興味がないってことじゃなくて、むしろ。




 「ただいまー」

 放課後の練習を終えて、すっかり日も暮れて外は真っ暗で。やや疲れを感じる足を動かして玄関をくぐる。平日でも店はまだ営業中で、家はひっそりとしていた。だけど真っ暗ではなくて、奥の方にわずかな明かりと、TVかなんかの音が洩れていた。
 「おー純、オカエリー」
 ドアの隙間から兄貴が軽く顔を覗かせて笑う。今日は家にいるらしい。
 「タダイマ」
 それに応えて、部屋に入った。
 そういえば家に帰って、両親からオカエリを貰うのは少なかったような気がする。いつもオカエリと言ってくれるのは兄貴だったし、俺がタダイマと言うのも兄貴だった。だから不思議と俺にとって兄貴が家で、兄貴がいると家に帰ったという気になるのだった。
 どさり、と重質感のある音をたてて、紙袋を机に置く。その音を耳にして、兄貴がこちらを見遣った。
 「すげえなあ純。今年も大漁?」
 「まあね」
 「なんだよ、相変わらずどうでもよさそうな顔しやがって」
 カワイソウだなあ。オンナノコには優しくしろよ?
 笑った兄貴が手にしていたのも、チョコには違いなかった。但しラッピングとか過包装とかには程遠い、そっけなく装飾されたコンビニチョコだったけれど。俺の目線に気が付いたのか、兄貴がまた笑う。苦笑いに近かった。
 「あーコレはね、マスターに貰ったの(笑)。どうせアニは義理ひとつ貰えないんだろーとか言って。うるせーっつの。でもなあ、彼女もいねーし定職もねーしモー子は義理ひとつ寄越しやがらねーし、確かにマスターくらいしか俺、宛てないんだけどなー」
 そんなことないよ、兄貴。
 ごそりとポケットに手を突っ込んだ。そこにある固体の感触を確かめて、ゆっくりと取り出す。
 「兄貴」
 「ん」
 ぽん、と放り投げた四角い包みを落とさずに受け止めた兄貴が、正体を知って笑った。
 「なに、またコレ貰ったの?」
 バナナ味のチョコレート。
 いままで弟として、兄貴に贈られたさまざまなチョコレートを見てきた。甘いのや苦いの。ウィスキーの入ったのや、ケーキ仕様のものまで。
 だけど、兄貴の嗜好は誰よりも俺が知ってる。
 兄貴が一番喜ぶものを知ってる。
 そんな自慢めいた自負があった。
 ああ見えて兄貴はバナナが好きで、このメーカーの出してるバナナ味のチョコレートが好きだった。何年か前のバレンタインにたまたま俺が貰って来たのを口にして、ひどく喜んでいたのを今でも覚えている。
 それからだ。毎年、俺から兄貴に。
 貰ったと装って、このチョコレートを渡している。
 実際本当に貰うこともあるし(結構人気なメーカーらしい)そうじゃなければ、女友達に頼んでまで。そうすることで、なにがどうなるわけでもないってことは分かってるんだけど。
 ただ、兄貴が笑うから。
 純に貰うチョコが一番嬉しいって言うから。
 それだけのために。
 それだけ言わせるために。

 「サンキュ〜。純を好きな子は毎年、趣味がいいなあ」
 
 何も知らない兄貴がうきうきと包みを開けるのを。
 銀紙を剥いたチョコレートに齧り付く赤い唇を。
 それらを見るのがただ、好きなだけだった。





■■■ハッピーバレンタイン。

あー…なんだろうこの話。
ツカモトがチョコバナナが好きらしいと聞いて、こうゆうのはどうだろうと思った話。思い描いたのは東○ばな奈のバナナチョコです(笑)。あんなのをバレンタインに渡す女の子はいないと思うけどまあ、義理ならあるいは。当人の食における嗜好を一番知ってるのって、やっぱり家族かなあと思うわけで。単純に一緒に食事をする回数が圧倒的に多いから。そういう変な見得(自負か、この場合は)のある純…ていうか、あたしの書く純は一種もうへんなこになってきている。ブラコンな妹って、こんな感じじゃないですか。いえ純は弟ですけど(笑)。

2002年02月13日(水) ラブタカツカ。(心理テスト)


 「ね、心理テストしようか」

 唐突に高史が言った。
 心持ち顔を傾げて、俺の目を覗き込むような仕草。なにか企んでるような、そんな表情。
 「いいよ」
 心理テストっていうのは、名前通りにその人の深層心理が分かるのだという。今まで多少なりともそういうのを試されたことはあった。当たってる、と思うものもあったし、そうかな、と思うものもあった。正直そういうのは深層心理というからには、当人には計り知れないところもあるもので。当人に分からないものを、当人以外が聞いてそうと分かるものかどうか。
 それでもうんと言った俺に、高史は嬉しそうな顔をした。ベッドに凭れていた背を起こして、軽く近寄ってくる。
 「じゃあ、いくよ。

  あなたは身を隠す必要にかられて、誰にも内緒で冷蔵庫に入ることになりました。その時、たった一人だけに後で開けて下さいと頼むことができます。

  さて、あなたが頼む人は誰ですか?」



 「・・・冷蔵庫?」
 とりあえず問題の突拍子のなさに異を唱えると、そゆことは気にしないの、とピシャリと突っぱねられた。まあ、こういうのは状況の非常識さを気にしても仕方がない。真剣な顔をした高史の視線を感じながら、考えてみた。
 冷蔵庫なんかに入ったら、そのままにしてれば必ず死ぬよな。
 たった一人だけ後で開けてくれと頼んだ誰かが本当に開けてくれるかは分からないわけで。
 そのたった一人の誰かが、生命を預けるに足る人物かどうかってことだろうか。
 こういう質問に、考えすぎるのが俺の悪い癖かも知れなかった。気軽に考えればいいいんだとは分かってても、ついいろいろ勘繰ってしまう。考える。いろんな人の顔が頭を掠めては消えていく。浮かんではまた消える。
 「どう?」
 高史の声。
 顔を上げて、その顔を見た。
 「・・・・・高史」
 「え?」
 「高史だよ」
 嘘ではなかった。いろんな顔が浮かんでは消えて、その作業の繰り返しで。結局残ったのは高史ひとりだけだったんだ。高史なら信用出来る。俺のこの命を預けられる。いや、もっと言えば。

 高史になら、殺されてもいいと思うんだ。

 俺の答えに、高史は一瞬目を見開く。それから嬉しそうな顔をした。
 「答えは?」
 その、心理テストの意味するもの。
 なによりも確かに、思考に残った高史の意味するものは。

 「その人のいちばん大切な人が自分だったらいいのに、とあなたが思ってる相手、なんだって」

 自分から聞いておきながら、照れたように頬を掻いた。
 「…へえ?当たってる」
 ぼつりと呟くと、エヘヘともウフフともつかない言葉をうめいて俯いた。耳が赤い。

 高史の大切な人が自分だったらいいのに、だって。
 思ってるよ、それは本当に。
 なんだろうな。こういうのって。
 自分の大切な人、と言われるよりその人の大切な人が自分だったら、と思う方がより熱情的な気がするから不思議だった。
 本当にそうだよ。間違いなく俺は、そう思ってる。そう望んでる。

 「高史は?」
 「え?」
 「高史はどうだったの、この心理テストの答え」
 これで違うやつの名前を言われたらショックだ。思いつつ聞くと、そんなの蒼佑に決まってるじゃん!と即答された。今度はこっちが照れてしまう。
 「なんか俺らって、かなりラヴい?(笑)」
 照れ隠しなのか、高史がおどけて言う。そうかも。相思相愛って感じかなあ。
 「他にもあるんだけど、心理テスト」
 やってみる?と高史が笑う。自分流行らしい。
 「ええとね、…」
 「高史」
 次の問題を考えているであろう高史を遮って、言った。
 「え、」
 思考を止めて俺を見上げる。目が合って、逸らせなくなった。
 「つまんない答えで悪いんだけどさ、たぶん俺ね」
 言った言葉に高史がまた瞬間、目を丸くして、それから破顔して笑う。
 抱きついてくる体を受け止めて、きつく抱きしめ返した。



 ―――俺ね、たぶん全部高史だと思うんだ。だから意味ないよ。



 そう、いつでも浮かぶ顔は、高史だけだから。





■■■ラブカップル。

えー・・・・・(ボンヤリ)。
モリイさんの日記にあった心理テストというのにとても萌えて、それをネタに使ったタカツカとゆうのにまた萌えて。ムリヤリ書いてしまいました、ラブカップル。すみませんすみません。相変わらず勝手にやってろ!な人たちです。タカツカはもう私の中で、どこまでもどこまで行ってもこんな感じです(笑)。心理テストの答えがお互いだったっていうのはもちろん、このふたりなら、例え視点がツカモトでも。同じことを言うような気が。どんな心理テストでも、それが恋愛を意味するものなら。きっとお互いの名前しか出ないんだろうなと。

ちなみにあたし、思い浮かべたのは相方でした(笑)。
うわ愛してる?あたし?(でも愛されてはいない予感満載)(ていうか読んでねえよここ)

2002年02月12日(火) モリイさんに頂きましたサクツカ。(心理テスト)


心理テストです。

「あなたは身を隠す必要にかられて、誰にも内緒で冷蔵庫に入ることになりました。その時、たった一人だけに後で開けて下さいと頼むことができます」

さて、あなたが頼む人は誰ですか?



「何、それ」
痛いぐらいの強風に声を持っていかれながら、ツカモトが、きゅ、と眉を顰めてみせた。
うすく開いたその口唇の赤さに視線を奪われてしまう。サクライはそれを気取られたくなくて、すこし強い声で答えを促した。

吹きっさらしの現場では待ち時間がいつも以上に長く感じられる。スタッフに建物の中に居ていいよと言われたけれど、今撮影中のオカダが終わってしまえばどうせ続けて自分達の出番になるし、なによりツカモトがほかの人の撮影でも見ていたがるから、それにつきあって外で過ごすのが最近のサクライの習慣だった。
寒がりなツカモトは、スタッフの焚いてくれる石油カンの焚き火のそばに陣取って、やけにきらきらした目で撮影風景を眺めている。白と黒のストライプのユニフォームにモコモコとしたふくらはぎまでのベンチコートを重ねて、それでも足りないと寒がって飛び跳ねている。黄色い髪がぴょこぴょこと揺れている。
いつも新しいことばっかりにはしゃぐ好奇心の塊みたいで、そんなツカモトの意識に入り込みたくて、サクライはいつも言葉を探していた。

「だから心理テスト」
「それは判ったってば。そうじゃなくて、どういうことが判んの?」
「言ったらテストになんないだろ」
「そうだけどさあ」
なーんか自分の判んないとこでヒトに楽しまれてるみたいでやだよ、とぶつぶつ呟く。判ってないからこそオマエの心理なんだよ、と言い返したりはせずに、サクライはツカモトの表情を見つめている。どんな小さな変化も見逃したくないから、ただじっと息を詰めて見ている。

いろいろ思い浮かべたりしないで。
いろんなひとを比べたりしないで。
目の前にいるでしょう。
ここに、俺が。

「ぱっと答えろよ、ぱっとさ」
「…じゃあ、翔くんは誰にしたの?」
「俺?」
「そう、誰?」
「…あとでな」
「んだよ、根性悪い」
「オマエこそ小細工してんじゃねえよ」
むっと押し黙って、がしがしと荒っぽく髪を掻き回す。どっちみち風でめちゃくちゃになっていたけれど、さらに乱れてしまったツカモトの金髪に、遠くでメイクさんが困った顔をしているのが見える。やめさせようとサクライが手を伸ばした瞬間、ツカモトはまるで何かを振り払うように、勢いよく顔を上げた。
「あーもう、わかった、翔くんにする!」
「…するって何」
「細かいなあ。いいの、とにかく、翔くんが開けてよ!」
選ばれたことに喜べばいいのか、適当さに悲しめばいいのか。
答えを聞きたくて適当に決めたんじゃないのかとか、いやそれでも迷った挙げ句に自分を選んだのがポイントだろうとか、ぐるぐると肯定と否定が頭の中を回っていて、どう反応したらいいのか決められない。期待してた答えだけど期待してた態度じゃないし、けど、期待してた態度の通りにツカモトが振る舞うはずもないんだから、これはこれでよかったってこと?
そろりと視線を戻すと、ツカモトはひどくワクワクした顔でサクライを見つめている。
「…オッケ、開けてやる」
ようやく、それだけ返した。

「で、答えは?」
「秘密」
「話違うじゃんか!!」
「だれも教えるとは言ってない」
「あとでっつっただろ?!」
「どれぐらい後のことかは俺が決める」
「うっわ、詐欺師だ!」
「うるさい」

質問してる時の声の揺れとか、答えを待ってた態度とか。
そういう微妙なところを察せられないお子様に教える答えはないんだよ。
オマエの心を試してみたいなんて、思った俺がバカでした。
衝動的なオマエの答えは、俺だけの秘密にしておいてやるから。

今度は迷わずに選んでみせろ。



心理テストの答えです。

「あなたが選んだその人が、いちばん大切に思ってる人が自分だったらいいのに、とあなたが思ってる相手です。あなたが大切にされたいと願っている相手です」

誰を選びましたか?





■■■ラヴ★モリイさん!

思いがけず頂いてしまいました、サクツカですー!サクツカ!ワオ、人さまからサクツカを頂ける日が来るとは…!嬉しい、おかあさんあたし嬉しい…(咽び泣き)。なんだろうすごい、サクライが男前にヘタレ(誉めてます)で素晴らしいです。なんというか、タカシの行動に合わせて付き合いで寒空に佇んでみたり、タカシの気を惹きたくて言葉を探してみたり。片思いしてます!みたいなのがダイレクトに伝わって、ものすごく感じ入ってしまいました。男らしく片思い。頑張れサクライ。嵐がついてる(笑)。

モリイさん、ありがとうございましたー!愛してます***(告)

2002年02月11日(月) バンビアニ的午前5時の会話。(※相当お暇な方のみ以下同文)

バンビアニの赤い橋ネタから(ICQ)。
(一生懸命コピペしたログを間違えて消してしまい、凹んだのでもう一度(笑))


toshimi: (02/02/11 3:00)
あ。バンビアニ見られてしまいましたか〜;;;
3話を見直してたらむしょうに書きたくなり(笑)
アニはあの事情を知らないから、意味が分からないっていう(笑)
ラブでしょう!バンビアニは!!!

kaoru: (02/02/11 3:06)
ラブですよーー!!バンビアニ!
素直におぶされてるアニもかわいいしv何も言わずにおぶって歩くバンビもラブですよ!
きっと今回は成功したことでしょうvvvv

toshimi: (02/02/11 3:10)
バンビアニはラブですよね!ね!
ええ、今回は成功したと思われ・・・そして帰って来て
マスター「どこ行ってたんだよ〜ふたりとも〜〜」
アニ「バンビにおぶわれて橋渡ってきた」
マスター「げっ、マジ!?それって(モゴ)」
バンビ(無言で口封じ)
みたいな?(笑)
本当のところを聞かされて「ゲッ、マジ!?」とかビビるアニ(笑)
わー楽しい***

kaoru: (02/02/11 3:20)
ビビるアニ!(爆笑)
そりゃビビリますよね〜!!
「オレどうしたらいいんだよ〜」とか言いそう(笑)
「つーか、やっぱりバンビの気持ち気づいてなかったわけ?」
「あんだけあからさまだったのにな」
「なになに!みんな知ってたの!」
とかバンビがいないときにこんな会話されてそうだ(笑)
楽しい〜!!

toshimi: (02/02/11 3:22)
そうそうそう!(笑)
「バンビの筆下ろしははお前にまかせたぜ!(ポン!)」
とか言われて「マジで!?」とかビビるアニ(笑)
うわ、マジで書けそう、その話(爆)

kaoru: (02/02/11 3:29)
「つーか、なんでオレなわけ?モー子はどうしたんだよ!」
「それはそれ。これはこれ、だろ?」
「意味わっかんねーよ!大体なんでオレ!?オレのどこがいいわけ?!」
「まあそれは・・・なあ?」
「ああ、まあ、オレらもバンビの気持ちわかるていうかなんつーか・・・・」
「はあ?どーいう意味だよ?」

いかん、エンドレスで続いてしまう(爆)

toshimi: (02/02/11 3:36)
エンドレス(笑)ええもう、終りませんよ〜(笑)
仲良し兄弟としては、アニは純にボヤいたりもしそうです(希望)
「なんかさあ、バンビが俺のこと好きらしんだよね」
「え、兄貴、知らなかったの!?」
「・・・え?」
「兄貴って・・・(そこまで鈍だったんだ・・・)」
「え???」
みたいなー(ほら止まらない)

kaoru: (02/02/11 3:47)
「で、結局どーすんだよ?筆下ろししてやんのか?」
「するわけないだろ!」
「なんだよ。アニ相手なら俺も安心して任せられるのに」
「だ〜!!ヤメロ!だいたいバンビがオレのこと好きなんて信じらんないし」
「じゃ、今度試しになんかしてみろよ。」
とか言ってるとこにバンビ登場。
「よう〜バンビ(言いつつ肩に手を回してみる)」
「んだよ、さわんなよ(言いつつ肩を叩く)」
それからトイレかなんかでバンビ退場。
「手叩いたぜ?絶対オレのこと好きなんて嘘だよ!」

「ホントに鈍いやつ・・・・・」
「な、あのときのバンビの顔みりゃわかんじゃんなあ?」

エンドレス〜(爆笑)

toshimi: (02/02/11 3:52)
あはははは!いいですよそれ!マジでSSに出来ますって!(笑)

「い〜じゃん減るもんじゃねえしなあ?バックリやっちゃえよー!」
「なんだよじゃあマスターがやってやればいーじゃん!」
「俺はやだよ!」
「俺だってやだよ!」
「アニ?(真顔)」
「な、なんだよぶっさん」
「バンビを宜しく頼む・・・それが俺の遺言だ・・・」
「・・・・・・」
「んだよ黙んなよ!」

あーほんと止まらない(笑)
っつかマジでぶっさんもバンビが心配で死んでも死にきれないー(不謹慎で失礼してます)

kaoru: (02/02/11 4:00)
「いいじゃねーかよ、ぶっさんに心残りしてほしくないだろ?」
「ぶっさんにとってそんなに重要なことかよ!」
「ああ(笑いながら)だから頼んだぞ、アニ。オマエしか出来ないことなんだし」
「いやだ〜!!」
「バンビに愛されてんだからいいじゃねーかよ。アニだってバンビ嫌いじゃないだろ?」
「う・・・そりゃ・・・好きだけど・・・」
「じゃ〜決定!」
「ちょ、待って・・・」
そこにバンビ登場(笑)

toshimi: (02/02/11 4:05)
バンビ登場(笑)

「なに?なんの話?」
「あー、お前の筆下ろしの話(笑)」
「は?」
「アニが責任持って相手してくれるって」
「しねーよ!!!」
「え・・・(ポッ)」
「ポッ?(青)」
「赤くなった!?(興味津々)」
バンビ、無言でアニの手をひっつかんで奥の個室へ(爆)
マスター「あー。こりゃ今日は臨時休業かな〜(笑)」

キャッツアイ総出でバンビの筆下ろしを応援!みたいな!(あれうっちーは)

kaoru: (02/02/11 4:17)
「ちょ、バンビ!」
バタン!とドアの閉まる音。ついでに鍵が閉まる音。
「・・・・・ええと、バンビさん?」
「筆下ろし!」
「は、はい?」
「させてくれんだろ?」
「いやいや!それはモー子とかに頼んだほうがいいんじゃねー?」
「・・・・なんで?」
「だって・・・ほら!初めてがオレじゃ嫌だろ?!」
「別に・・・・・いいし」
「だーーー!よくねえだろ!なあ!」
「オレはアニがいい」
「え・・・・・・ってバンビ!待てって!」

そこでドアがバタンと開いて聞き耳立ててるぶっさんとマスターが登場とかそんなオチはどうですか?(ベタな!)

toshimi: (02/02/11 4:22)
あははは!いい!いいですよ!(しかしさらに続く↓)(え)

「あ・・・・ははは・・・コンドームはいかがですか?(超笑顔)」
「間に合ってるよ!」
とふたりを追い出すバンビ(笑)
「っつか、、、男同士じゃいらねんじゃん?コンドーム・・・」
「え、そうなの?(用意してたかバンビ(笑))」
「バンビ、、、、、(泣きそう)」
「オホン(咳払い)、で?」
「で?」
「アニが指導してくれんだろ?」
「俺がーーーー!?」
「だって俺、やり方知らねえもん」
「うっわ開き直りやがったよ・・・」
「だって本当のことだもんよ」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・(じっと待つ)」
「じゃあ、、、とりあえずキスでもしてみる?」
「、、、うん、」

わーーーー!マジで止まらないーーー(涙出るー)

kaoru: (02/02/11 4:39)
がっしとアニの肩を掴むバンビ。
「(うっわ、くる・・・・・)」
「・・・・・・・・」
「で、どうだった?」
「・・・・すっげ気持ちいいかも・・・」
「(マジかよ、おい・・・・・)」
「なあ、もう一回していい?」
「あ〜・・・・・・いいよ」
再度キス。
「・・・・・・・・」
「キスだけで気持ちいいんならこれだけでよくねえ?」
「は?何いってんの」
「そんな急に筆下ろししなくてもさあ・・・なあ?・・・!」
どうにかして逃れようとしてるとこに勢いよく押し倒すバンビ

マスター&ぶっさん
『おいおい、とうとう押し倒したらしいな』
『バンビ・・・・経験なしなのに進められるのか?』

toshimi: (02/02/11 4:45)
とりあえずアニをぎゅうと抱きしめるバンビ(笑)
「なんか、、、俺、へんかも、、、」
「はあ?」
「アニすげーやわらかい、、、(更にぎゅう)」
「おいちょ、バンビ、マジ!?」
「俺さあ(アニの顔を覗き込む)」
「え、」
「アニのこと、好きだよ。本当だよ?」
「・・・・・・」
言っても一回キスするバンビ(とりあえず舌も入れてみる)
「・・・・・・」
「・・・・・・・っ、(感じてみたり)」
「アニ、」
「・・・(うわ、なんか俺までへんな気になってきたー;;;)」
そのころのドアの外の会話
『・・・・・』
『・・・・・』
『(同時に)マジ!?』

止めて下さい(笑)

kaoru: (02/02/11 4:56)
「なあ、アニ。いい?」
「・・・・・(はあとタメイキつきながら)そういうことは普通聞かないもんだぜ」
「え・・・?」
「雰囲気で掴むんだよ、普通は。それ以上進んでいいのかどうかなんて」
「ふうん」

あーーあーー!!
これ以上は無理です!続きは利美さんお願いします(爆)





サクツカ同士の薫さんと妄想が走りすぎた悪ノリバンビアニ会話。
ここでお互い経験不足を理由に(黙)続きを押し付けあって強制終了。5時だったしね!仕事だったしね!っつか対談でソレシーンは書けないだろう(笑)。ははは。バンビアニ的には。このまま、バンビはバンビなりに必死だし、アニは流されるばかりで(笑)そこそこきちんとやったのではないかなと。いやまあ、入らなかったかも知れませんけども(下世話な)。いやでもアニはきっと笑わないと思うから(笑)。大丈夫。こんな初体験もありですか?ないですか。そうですか。

そんな昨夜の結論。
バンビの勇敢な無鉄砲さ(割れたビール瓶を突きつける(犯罪未遂))はアニ仕様(笑)。
「死んでも守れ!キャッツアイ!」
「つーか死んじゃダメだろーバンビー(素)」
アニメワンピースの見すぎでした。(丁度コーザ・ビビの回でした)

2002年02月10日(日) ★あかいはし。(バンビアニ)


そんな夢も見たりします


「なあ、バンビー」
「なに!?」
「なんで俺、お前におぶわれて橋渡ってるわけ?」
「渡りきったらいいことがあんだよ」
「なに?いいことって?」
「・・・それは言えない」


背中に感じるだいすきなひとの体温。
きみの鼓動と重み。

赤い橋の上で、ふたりきり。


2002年02月09日(土) ★愛しきアニ。


にせもの・・・


太陽みたいなきみときみの髪。



なんとなく無性にアニが描きたくなって、らくがき程度に描いてみました。
所詮らくがき程度なのでこの程度です。っつかビックリするくらい似てねえな!(笑)

2002年02月08日(金) タカオカ生誕記念。(になぜかサクツカ)


 今日もロケが長引いている。このドラマの撮影にも回を増すごとにだんだん慣れてきて、そんなのもう、当たり前のようになっているんだけれど。ひょっとしたら今日も泊まりになるのかも。まあ、明日は午後からの仕事だから問題ないだろうと思うけど。
 そんなことを考えている俺の横で、妙にそわそわした様子と表情の高史が目に入った。さっきから何度も携帯を眺めたり、メールを打ったり、忙しい。そういえば今日はずっと落ち着かない様子だった。いつも撮影の待ち時間なんかには率先して遊ぶタイプだったので、明らかに行動のギャップを感じる。今日、なにかあるんだろうか?今もスタッフの呼ぶ声に気付かずに、まだ携帯を見つめたままだ。
 「高史」
 「・・・え?」
 近くから呼びかけるとやっと反応を示して、俺を見遣った。携帯は相変わらず握り締めたまま。
 「呼んでるよ」
 親指でスタッフのいる方向を示した。あ、サンキュ、と短く言ってその方向に顔を向ける。そう遠くもない距離から二言三言、言葉を交わしただけで会話は終わった。たいした用事ではなかったらしい。会話を終えた高史が握り締めたままの携帯にちらりと目を落として、小さくため息をついた。
 「…今日、なんかあるの?」
 なんでもなさを装って聞いてみた。プライベートなことを聞くのは不躾かも知れなかったけれど、しょうがないんだ。高史のことなんて、なんでも気になるんだから。
 「うん、ちょっとね…」
 「連絡待ちかなんか?」
 連絡をするにも待つにも相手がいるわけで。俺がこれから聞き出そうとしていることは、きっと俺を傷つけると思った。それでも気になって仕方がない。
 「連絡待ちっていうか……、」
 モゴモゴと口の中でなにかを呟いていた高史は、ふと息を止めて。それから覚悟をしたように言葉にした。
 「どうしても、今日じゅうに会いたい人がいるんだ」
 「今日じゃなきゃダメなの?」
 「うん。今日じゃなきゃダメなんだ」
 はっきりと言い切った高史が一瞬アニの顔になる。こうと決めたら意志の強い、まっすぐな目。それからまたすぐ、高史の顔に戻った。
 「聞いていい?…なんかあるの?」
 聞いていいもなにも、さっきから俺は質問だらけだ。自覚はしていた。高史は気付いてなかったみたいだけど。
 「今日は、俺の一番大切な人の誕生日なんだよ」
 だからどうしても今日会いたいんだ。
 言って高史はかすかに笑った。ように見えた。
 その笑い顔はいままで見たことのない色を含んでいて。上手く表現出来ないけど、とにかく俺は見惚れた。
 きっとその大事な人は、高史がいま一番あいしてる人なんだ。不思議とそれに関する痛みはなかった。それはたぶん、高史がひどく優しい顔をしているからに違いない。
 誰かを想うとき、ひとはこんなに優しい顔になるのかなって。
 そんな表情をする高史も、させる誰かも、幸せなんだろうと思った。
 俺も高史を思うとき、こんな表情をしているのだろうか。
 「そっか…じゃあなにがなんでも今日じゅうに帰らないとな」
 頑張ろうよ、終るように。
 言ってぽん、と肩を叩いた。俺、今日車で来たからさ。送ってやるよ。
 言うとぱっと明るい顔になった高史がサンキュー翔、恩に着る!と嬉しそうに笑った。タイミングよく高史の携帯が鳴って、画面を見つめた高史が、そこになにか素敵なものを見つけたみたいに、一層微笑んだ。
 「その代わりさ」
 不意にかけた俺の声に、反射的に高史が顔を上げて。その、微笑みの残る表情に向って、出来るだけ笑ってみせた。
 「俺からもその人に言っといてよ。おめでとう、って」
 俺の言葉に高史が今度こそ破顔して、嬉しそうに笑った。





■■■ハッピーバースデー。

なのにサクツカ、しかも片思いってどうなんだろう…。すみません、タカオカなのはどうしようもないし、そうなるとサクツカは、ねえ?みたいな。サクライ君はどうも石橋は叩いても渡らないタイプだと聞くのですが、あたしが書くと叩いたら渡りそうな感じだなあ…。最初は考えなしに真ん中を渡ってしまうのかと思ってたんですが、かなりの慎重さんらしい。ありえないけど本気でサクツカを書いたら、きっといつもタカシにばっかり言わせてるんだろうなあ(笑)。ていうかサクツカ、マジで歯止め効かないよ、すみません(益々)。

ところで実際のサクツカ、つかサクライくんはM駅出演のため木更津にはいないんですよね。
M駅出演バージョン(=一緒にいないふたり)で書いてもよかったんだけど、どうせ捏造なので事実関係も捏造しました(笑)。M駅に出る、=東京に帰る、だから午前中とかで中抜け(まあ木更津に戻ったかどうかも知りませんが)するサクライをすごい羨ましそうに見てるツカモトとかねー(笑)。俺も一緒に帰りたい、とか言って無駄にサクライを喜ばせたりしてそうじゃないですか?え、違う。あそう。

2002年02月07日(木) ★桜井翔か中込フトシか。


保存しっぱい…


きみの大きな漆黒の瞳と 長い指。

2002年02月06日(水) サクツカ的午前3時の会話。(※お暇な方のみお読み下さい)

うっかりSSに書きそびれたのでICQ会話だけでも記録として(笑)。
ある日のロケのバンビとアニの楽屋が別だったらしいという話から楽屋ネタに。


toshimi: (02/02/06 1:33)
あの、楽屋ネタであの!
次は純とのシーンで台本チェックに余念がないアニを横目で見てるバンビとかどーですか!(笑)
ちぇ、みたいな(笑)

kaoru: (02/02/06 1:39)
あ〜!!!いいですね!!!いいですね〜!!!
弟とのシーンを念入りにチェックしてるアニを横目で見るバンビ!!!
わ〜わ〜萌える・・・・・
それかわからない漢字があってサクライに聞くツカとかもかわいいな〜と思ったり。
つーか、お弁当も一緒に食べるんだよなあ・・・とか当たり前のことで萌えてみたり

toshimi: (02/02/06 1:46)
ああ!いいですね〜漢字を聞いてみたり!
「・・・なあ翔、歩合制ってナニ?」とか?(爆)
そうそう、お弁当も一緒ですよー!嫌いなものとかなかったかな・・・タカシ・・・(安直)

kaoru: (02/02/06 1:57)
嫌いなもの・・・・・実はありそうですよ、タカシ・・・・・
あ〜かわいいなあ、漢字聞いたりするの!!ぜひ楽屋話とか出してほしいですよ〜!

toshimi: (02/02/06 2:01)
タカシは偏食しそうですよね。
サクライくんはきちんと食べそうだ。そんで怒られそう(笑)
「にんじんも食えよ」ってそれじゃあ藤代だ(爆)

toshimi: (02/02/06 2:02)
(蒼佑はそんなこと言ったことないのに・・・)
タカオカには甘やかされまくっているので、怒られることにあまり慣れてないタカシ!(捏造暴走)

kaoru: (02/02/06 2:24)
う〜ん・・・サクライが何しゃべってるのかは書かれてない・・・・・しゃべってない?(爆)
やっぱりぼそぼそとしか言ってないみたいですね・・・おのれ翔!
タカシのことでも考えてたのか!(オイ)
【↑注:このへん嵐CD対談の声について話してました】

あ〜タカシを叱るサクライくん!!いいですね〜!!!!
オトナぶってるからそんなこと言ってお兄さんぶりそう!!!
あ〜どうしよ、ときめきますよ、お弁当ネタ!!!
ええ、タカオカにはこれでもかってくらい甘やかされてると思いますので、怒られなれてないからときめくかもです(笑)

toshimi: (02/02/06 2:30)
バンビは叱りませんがサクライは叱ります(笑)ええ叱りますとも(笑)
オトナぶったり博識ぶったりしそうじゃないですか?サクライ・・・(偏見?)
にんじんにはビタミンAが・・・とかウンチク垂れだしそう(爆)
そんでウザ!とか思ってるタカシ(笑)でもそれで食べちゃったりしてね!
うわいかん、このままではタカシがサクライになびいてしまう〜〜〜
でもタカシはもちろんタカオカなんですが、サクライのことだって好きだと思ったり。
そうゆう境界線の曖昧さとか、すごい残酷そうな感じが・・・
まあ、それはぶっさんの役目かもですが(笑)

toshimi: (02/02/06 2:31)
お弁当ネタ、マジで明日あたりアップされてるかも知れません(爆)

そして翔はそうですか・・・一環してクール気取り(ひど)ですか・・・
おのれツカモトのことでも考えていたのか!!!
そんでマツジュンあたりに「翔くんいま、ツカモトくんのこと考えてたんでしょ!」とか言われる(夢)
っつかこんなんゆってるの世界中であたしらだけですよ。。。ハハハ>サクツカと嵐

kaoru: (02/02/06 2:35)
テレビ局でうっかりばったり嵐さんとツカモトが出会ったりして。
松潤あたりに「あ〜ツカモトくんだ〜」とか言われたり・・・・・
「風邪大丈夫?」とかなんで知ってるんだ!って話をされたりして。(もちろんサクが話した)
「タカシの風邪がうつって〜」とか嬉々として。
「ぶっちゃけた話、翔くんのことどう思いますか?」とかアイバあたりが聞いたり!
で、ツカモトはなんで嵐のメンバーがこんなにフレンドリーなのかわかんなくて「?」状態だったり。
そんでめちゃめちゃ焦るサクライとか!!!

そんなことがふと思い浮かびました・・・・・

toshimi: (02/02/06 2:37)
ギャーーーーーーーーーー!!!
それいい!いいですよー!嵐に質問責めに合うタカシ!!!(爆)
ああ〜〜このままではあたし、サクツカと嵐のみなさん推進になってしまうー

kaoru: (02/02/06 2:38)
ええ、博識ぶりますよ、サクライは!!!

そして松潤につっこまれるのもいいすね〜!!!
松潤はすっかりつっこみ担当に・・・・

というか、こんなことはあたしたちだけですか・・・・・
バンビアニ事体少ないですものね・・・・・

toshimi: (02/02/06 2:39)
「翔くんこんなんですけど、いいやつなんで」とかニノミヤに言われたり?
(すかさず「オマエが言うな!」とサクライのツッコミ)
っつかサクライは焦る一方で、お前らアッチ行け!とか言ってて、
そんでマツジュンとかアイバとかが「え〜俺らだってツカモトくんとお話したいよ〜」とかゆってて(笑)

toshimi: (02/02/06 2:41)
そんで我に返ったツカモトが「なんで俺のこと知ってるの?」
嵐のみなさん、満面の笑顔で「翔くんにいろいろ聞いてますから!」みたいな(笑)
そんでサクツカは小声で「・・・ナニ話してんの」「いや。。。イロイロと」みたいなーあー止まらないー

kaoru: (02/02/06 2:44)
なんか、サクツカと嵐さんてのはすっげかわいらしくていいなあと思ったり。
ツカモトも内心ビクビクでしょう!ジャニ事務所の嵐にこんな話しかけられて。

あ〜〜あ〜!!!そんな感じですよ!!
「翔くんばっかりずるいよ〜俺だってツカモトくんと話したいよ〜」とか言われたり!
「オマエラ関係ないだろ!」とか言ったら「え〜?だって翔くんの好きな人だし。俺らも関係あるでしょ」とか言おうとしてサクライに口塞がれたり。
あ〜夢広がりますよ!!!

・・・つか、大野が登場しないですよ(笑)

toshimi: (02/02/06 2:45)
え、大野?(笑)
大野くんは3人と2人のやりとりを面白そうに眺めてます(笑)

toshimi: (02/02/06 2:45)
っつか・・・うっかりするとアイバあたりと同い年ですよね、ツカモト・・・

kaoru: (02/02/06 2:46)
「わ〜やっぱりツカモトくんて唇赤いよね。なんか塗ってる?」
「え・・・いや特には」
「え〜そうなんだ。それなのにこんなに赤いんだ〜」
とか言って松潤タカシの唇に触れて。
それ見てサクがめさめさ怒ってそー。

kaoru: (02/02/06 2:48)
1982年がアイバなので・・・・は!ニノと松潤って同い年・・!!!!
知らなかった・・・・・・

toshimi: (02/02/06 2:49)
あー(笑)
マツジュンは邪気がなさそうなので(イメージ)こう、悪びれず触りたがって
あとでサクライに「俺だって触ったことないのに!」とか怒られそうです(笑)
「ごめんってば〜翔くん〜〜〜」
「もう知らないもうオマエなんかきらい」
「そんなに触りたいなら触っちゃえばいいのにー」
「それが出来れば苦労しないの!」
「翔くんって、実は真面目なんだね」
ってゆーかこれ、そのまま部屋に移動出来ますよ(笑)

kaoru: (02/02/06 2:50)
アイバと同い年ですよ。
ほ〜へ〜サクライとは学年違いなだけで年は一緒なのですね。

toshimi: (02/02/06 2:50)
あたしもいま確認しましたー(笑)
アイバと同い年か!(ニヤリ)
「ねえねえツカモトくん」
「は?」
「翔くんマジでいい人だからさ、宜しくお願いしますね」
「・・・は?」
「(飛んでくるサクライ)アイバ・・・っ!!!(怒)」
わ〜どこまで逝くんだ、あたし・・・・ 

toshimi: (02/02/06 2:54)
ところでサクライも眠り姫みたいですね(笑)しかも寝起きが悪いと。。。
マツツカベースのサクツカも出来そうな気がしてきました(爆)
うっかりツカモトにのしかかるように寝てしまったサクライが起きて慌てると
「いいよ慣れてるから」みたいな(笑)
「よく寝る人は好きだから大丈夫」、みたいな(笑)
あーあーあーマジで止めて下さい(笑)

kaoru: (02/02/06 2:55)
「翔くん、クールなイメージが崩れてるよ」とか冷静にニノミヤがつっこんでみたり。
「そうだよ〜お兄さんなんだからさ〜」
とか言ってるそばから松潤がツカモトに構っててサクがまた飛んできたりして。
あ〜楽しい!たのしすぎ・・・・!!!

kaoru: (02/02/06 2:58)
そうなんですよーーー!!眠り姫(笑)
あたしもこれ見たときマツレンを連想しましたよ〜!!!
あ〜そんな展開いいっす!!!!
わーーーーーうっかり寝てしまうサク!!!わ〜わ〜!!
つか、木更津泊まりがけだから、一緒に寝るもありえるんですよね!!! 
止めませんよ〜どんどん逝ってくださいv(字違)

toshimi: (02/02/06 2:59)
そしてそれを楽しげにタカオカに話すのですな!ツカモトは!(それがオチか)
「なんかさ〜嵐のメンバーにすげ絡まれてさ〜(笑)」とか言って、
でもタカオカも天然で鈍いので「へー」くらいしか言わない。気づけ!(笑)

でもマツジュンはきっと、「今日の翔くんすごい好き」とかニコニコしてそうー
アイバとかも「ツカモトくんいい人じゃん、俺も応援するよー」とかニヤニヤ(笑)
「っつかむしろ邪魔すんな・・・(疲)」みたいなーああー(笑)

っつかマジでひとり出てきませんよ・・・どうします(笑)

kaoru: (02/02/06 3:02)
どうしましょ・・・・・「オマエもなんかしゃべれよ」とか中居が剛にツッコむような勢いで大野につっこみをいれてみますか(爆)
絶対周りでニコニコ見てそうですもの・・・・ええ、そうだと思います。
きっと彼の役割はそうなんですよ・・・・ええ、悪意はないですよ・・きっと(爆) 

toshimi: (02/02/06 3:02)
年少組?は翔くんを幸せにする会とかを勝手に作りそうですよ(笑)
どうしよう、アイバとか勝手にサクライの携帯からツカモトの番号盗み出して
電話とかしてきたら!(笑)
「あ、もしもしツカモトくん?今度の日曜暇かなあ?翔くんとデートしない?」みたいなー
そんでそのときロケ中でサクライ隣りにいて怒りで蒼白に(笑)

kaoru: (02/02/06 3:07)
あ〜作ってそう!!!
知らないうちに電話してそーーーー!!!
焦るサク!かわいい〜!!
そんでいつのまにかサクライよりもツカのスケジュール詳しくなってたりして
「あ、今日ツカモトくん「王様のブランチ」に出てるよ、翔くん!」
「っつか、なんでオマエがそんなこと知ってるんだよ!」
「え〜?翔くんのために俺らがんばってるんじゃんか〜」
「そうそう。」
とか・・・・・あ〜悶える・・・・

toshimi: (02/02/06 3:12)
あはははは、嵐みんなツカモトファンなんだ(笑)あ〜悶える!
嵐のみなさんがタカオカの存在を知ったらシューンとなりそうですよねー
「どうしよう・・・」
「どうする?翔くんに言う?」
「言えないよーニノ言ってよ!」
「俺かよ!」
とかコソコソやってたらサクライが「なにやってんだよ」みたいなー
んで「ああ、知ってるよ?本人から聞いたから」みたいなー
タカオカを好きなツカモトでも大好きなサクライ(笑)(ベタ)

ツカモトビデオとか作って渡す嵐とかも面白く・・・(笑)
「翔くんこれ!プレゼント!(1/25)」
「サンキューナニコレ?(ビデオ?)」
「じゃーん!嵐特製ツカモトビデオでーす!」
「・・・・・・」
うわ楽しい・・・
サイコメとかモリモリ入っててきっと「あ!いのはらくんがツカモトくんを殴ってる!」とか大騒ぎしてるんですよ(笑)
っつかいつの間にか嵐年少組も大層なツカモトスキーに(爆)

kaoru: (02/02/06 3:24)
しゅーんとなる嵐年少組!!!
かわいいですわ〜かわいい!!
そしてタカオカの存在を知りながら好きなのね翔!!!
や〜や〜それは切ないけど・・・でもタカシも別次元でサクのこと好きっぽいですよね〜。
だから幸せななのかもしれない・・・・

ツカモトビデオ!!(爆笑)
ええ、ええ、もちろんサイコメも!!!うっわ〜。
きゃっきゃいいながら見てそうだ、年少組!!!
もちろんバトロワも渡し、だけどタカオカとツカモトシーンはカットしてあげてたりして!(笑)

toshimi: (02/02/06 3:31)
そうなんですよ・・・切ないのは切ないので(ハ?)
別次元できちんとサクライくんのことも好きなタカシ希望で。
あ。浮気とかフタマタではなく(当たり前)
サクライが強欲にさえならなければきっと幸せだと思うんだけどな…危ういですけど(とかマジ語り)

わーーーーーーvvv
タカツカシーンをカットする年少組!!!
うっわもう、萌え死にさせますかあたしを(笑)
でもサクライは既にモリモリと見てしまってそうだ・・・仲良さげなタカツカを。
そして大野くん相手に(あ!出た!)やや弱ってみたり・・・


toshimi: (02/02/06 3:35)
さて、ではひとしきり感謝したところでそろそろ寝ますですー
あーよく萌えた(笑)
あ、広報レポも、なにかありましたらお待ちしていますー♪

kaoru: (02/02/06 3:40)
では〜おやすみなさいです!!





これが現在に到る捏造世界の走りだと思われ。
ちなみにこれが初の嵐会話でした(笑)。各々の性格が全然分からなくて、かなりおっかなびっくり語ってる感じです。今(02/11)見るにニノとアイバちゃんのキャラを誤解しているような。むしろ逆?っていう。ちなみにふたりとも、翔大が苦手ですごめんなさい。(そんな言わなくてもいいことを…)

2002年02月05日(火) ★ないしょばなし。(にのあい)



アイバさんもアレですが、ニノミヤさんの難しさにはちょっと閉口


「大好き」


って。顔を寄せて言ったらくすぐったいよ、って耳を塞がれた。


「あいばちゃん」
「なによう」
「くすぐったいのと俺と、どっちが大事なの」
「・・・ニノ」
「だったら我慢して聞いて」
「うん」

きみが大好き。

「うん、俺も大好きだよ」




きみの白い歯と しあわせなないしょばなし。

2002年02月04日(月) 事情を知らないので捏造嵐。


 「あー。撮影ばっかりで試験勉強も出来ねえよ。っつか受けられるかどうかすら問題」

 この時期の大学生には、トモダチが増えるんだという。
 ノートのコピーを睨みつけながら翔くんが頭を抱えていた。その大量のコピー用紙には砂嵐みたいで一見読解不可能な文字が踊っている。ていうか基本的な疑問だけどそれ、読めてるの。なんでもノートのコピーのコピーのコピーのコピー(×∞)とかになるとこうなってしまうらしい。読めなきゃ意味ないと思うんだけどなあ。と言うと安心感が違うんだよ、ともっともらしいことを言われた。固まったみたいに同じ体制で字の羅列を追っていた翔くんは、5分もしないうちに目を離して、諦めたように机に突っ伏した。それから鞄を引っ張ってきて、今度はいま撮影中のドラマの台本を取り出した。

 「なに見てるの」

 「あ、大野くん」
 背中から声を掛けられて、振り返ると大野くんがにこやかに笑っていた。肩越しに俺の視線の先を追った大野くんは、一人で納得したように、ああ、と呟いて少し笑った。
 「あれ?」
 「うん。見てたら面白いんだよ」
 主語を抜いた会話でも、俺らの間では充分通じ合っていた。視線の先では翔くんが、さっきとは比べ物にならない真剣な目で、ブツブツと唇を動かしている。指先を顎に当てて、きっとあれは無意識なんだろうな、軽く撫でるみたいに人差し指をしきりに動かしていた。折角メイクしたばかりなのにきっとそこだけドーランが取れて、あとでヘアメイクさんに怒られるに違いない。そんなことも気付かないで翔くんは台本に没頭していた。
 そりゃあ役者として、自分の出演する作品に真剣に向き合うのは当たり前だ。役者だけじゃない、それはどんな仕事でもそうだ。だけど翔くんがこの仕事を決めて撮影が始まってから、その姿勢にいつになく力が入っていることに気付いた。
 「撮影がない日も、ああやってすぐバンビになりたがるんだよ」
 大野くんが面白そうに言うのを、ちらりと見上げた。大野くんは翔くんと特に仲がいいから、撮影のときの話とか、きっとたくさん聞かされているんだろう。
 「楽しくてしょうがないみたい」
 撮影が楽しい、っていうのはすごく分かる。だけど翔くんの場合、おそらくほんの少しの不純な動機が混じってる。
 「バンビはすごい、当たり役だと思ったなあ」
 「確かにね。たまに素かもと思うときがあるよ」
 「うん、あるある」
 ていうかさ。と俺は続けた。この前ニノと一緒にTV見てて、ふたりとも同じこと思ったんだけど。
 「翔くん、たまに素が入りすぎて視線がヤバいんだよ」
 バンビってアニばっかり見てるのな。あれってそうゆう設定?
 ぽつりとニノが呟くのに、俺もそう思ってたんだよね、と続けた。見すぎなんだよ。翔くん、分かりやすすぎ。
 あれも確か大野くんから聞いたんだったかな。大野くんはそうゆうの、言いふらすタイプじゃないから、それも翔くんが本人はクールなつもりで、僕らから言わせればひどくうきうきと言ってたんだったっけ。一目惚れだったらしいよ。大野くんはやっぱり面白そうに笑ってた。一目惚れって言葉と翔くんがあんまり結びつかなくて、なんだか不思議な感じがした。
 ひとを好きになるって、不思議なことばかりなんだなあ。
 毎日少しずつ変わってる翔くんを見てるとそう思う。
 楽しそうで、幸せそう。
 そういう翔くんを見てるのは楽しい。
 でも、もうちょっと片思いらしくした方がいんじゃないの?
 俺の言葉に大野くんがゆっくりと人差し指を唇に当てて。
 「松潤それ、本人には言っちゃダメだよ」
 気にしやすいタイプだから。言った大野くんはいたずらっ子みたいな顔になった。





■■■タイトル翔くんとボク(黙)

最近のポエムの量がちょっと尋常ではないので、こうなったら捌け口部屋を作るか!と連動ではじめた捏造部屋のしょっぱながコレかい、みたいな・・・。すみませんすみません。嵐のなんたるかもよく分かってないので開き直って好き勝手に書いてみました。サクツカが大前提にある時点で間違ってるっていう。こうだったいいのに!という希望ですよ!嵐事情は大真面目に全く知りません。個人の呼び方も知りません。これから調べます・・・ていうか嵐同人を勉強して出直します。ははは。
ちなみにさくらいくんがこの時期学校に行ってるのかなどは全く知りません。(調べようともせず)


こんな感じでこの部屋では捏造ポエムを気が向くままに垂れ流していきますー。
シャレの分かる方のみお付き合い下さい。苦情は一切お受付出来ませんので悪しからず(言った!)

2002年02月01日(金) 風邪サクツカ。(タカシメールより捏造)


 「はっくしょ!」
 盛大に出たくしゃみに、隣にいた翔が眉を顰めた。
 「風邪?」
 「ん〜…昨日ぶっ倒れてさ…点滴打ったんだよね」
 そう、昨日は最悪だった。折角のオフだったのに高熱を出して倒れてしまった。点滴を打ったのもはじめての経験で。 
 ところがそう言った途端、翔の表情が目に見えて変わった(ように見えた)。
 「バカ!なんで早く言わないんだよ!」
 バカ。って言った?
 風邪を引いてバカ呼ばわりされるとは思わなかった。
 ああ、そうかよ。へーそうかよ。体が資本のアイドル様は、風邪菌の近くにはいちゃいけないってことね。さっさと澄んだ空気のところに行けば。こっちだって移して恨まれたくねえし。
 勝手に解釈してムカついてる俺をよそに(病気の時って被害妄想気味にならない?)、翔はおもむろに半纏(っていうの?バンビが着物の上に着てるアレ)を脱いだ。
 「着てろよ」
 ふわりと掛けられる。…あったかい。
 「…て、そうじゃなくて」
 「なにがそうじゃないんだよ」
 思考と言葉がごっちゃになってる。ああ、また熱上がったかも。
 「いいよ。ただでさえ薄着なのに、翔が風邪引く」
 気持ちは嬉しかったけど。勝手に疑って勝手にけなした引け目もあって、やや乱暴な動作でそれをつき返した。
 「なに言ってんだよ、病人のくせに」
 暖は取ってたけど。薄い着物が木更津の強風に煽られて、見るからに寒そうで。それでも寒い顔をしないのは、さすがだと思った。鍛えられてるっていうのかな。アイドルって凄い。そう思うから言うのに、翔は諦めなかった。つき返された半纏をカウンターで押し付けてくる。
 「このままじゃお前が病人になるつってんだよ」
 「いいから着ろよ」
 「いらない」
 「着ろってば」
 「い・や・だ」
 しばらく押し問答を続けた。なにをこいつはムキになってるんだろう。
 ふと翔が手を弛めて。じっと覗き込まれる。
 「高史の風邪ならむしろ引きたいよ。だからおとなしく着てな」
 子供をあやすように、頭を撫でられた。
 翔のこういうところが狡いと思う。こういうときだけ年上ぶって、分かったような顔をする。優しく頭を撫でられて、なにも言えなくなった。笑いかけられたその顔がキラキラしていて(アイドルの微笑みってやつだ)、絡んだ目線を逸らせなくなった。
 「・・・サンキュ」
 綿を含んでモコモコした半纏に袖を通す。ふわりと包まれた暖かさがまるで翔に抱きしめられてるみたいだなんて。恥ずかしくて言えなかったけど。
 「・・・余計熱上がったかも・・」
 ぽつりと呟いた言葉を聞き逃さなかった翔が、うそマジかよ?なんてオデコをくっつけてくるので。風邪よこの馬鹿者に移ってしまえ、と真剣に思った。




こうやってキャッツ愛の面々は次々と風邪に倒れていくに−5000点。(ハズレ)
タカシメルにうっかり萌えて、朝から濃〜く送ったポエム。

いい加減名前を表記しないわけにはいかなかったので、検索よけもかねて反転かけてみましたが、どうやら鉛筆は履歴に載っけちゃいやよを選択すると検索にもかからないようですね!ブラボー!まあしかしとりあえず、うっかり読んじゃったわよオエエ(吐)を予防するためにも。ははは。すみませんアホで。タカシは年上にかわいがられるタイプだろうとはタカツカやマツツカのときも思いましたが、出来れば「翔」と呼び捨てにして欲しい希望。とか言いながらまんまと「蒼佑くん」だったんだけどね。だって翔くんじゃまんま蛇ニーズみたいじゃん(笑)。




■■■表日記に素で置いていたサクツカ。ちなみに噂のタカシメルは以下のような。

□□□2002/02/01/09:09
こんにちは、塚本です。「木更津キャッツアイ」は見てくれていますか?
『空き時間の5人はどんな感じ?』という質問が多かったけど、待ち時間でも本当にドラマのまんま、あんな感じですね。
木更津でのロケの毎日で一番大変なのは寒いことかな?実は風邪でぶっ倒れたんです。生まれて初めて点滴というものを経験しました。メンバーも次々に倒れてます(笑)。
寒さに負けずに楽しく真剣にやってますから。絶対見て下さい!!
高史

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