うなごと
nyauko



 【不思議な気持ち】のコト。

もうすぐ産まれるっていう最近になって
いつ陣痛が来てもおかしくない時期に来て
ふと思う。

明日が普通に来るのって、スゴイことだ。

普通に毎日過ごしていれば、当り前に明日は来るものだし
平凡だけど、当たり前の日常。
そういう日々の積み重ねが生活ってコトなんだろうけど。

例えば大地震等の天災や、戦争や、大病で倒れたり。
「もしかしたら」「万が一」とか考えていても
現実問題、生活とはちょっと離れたトコにその思いはあって。

もしそういうコトが起きてしまったら、
今までの日常はガラリと変わってしまうのに
そういうコトが本当に起きない限り、チラリとも考えない。

普通に生活していての、仕事の心配や、予定の確認や
献立を考えての買物や、様々な準備はみんな「明日」のため。

明日が普通に来ると思っているのって、スゴイ。

出産が「普通じゃない」とは思わないけど
「普通の毎日」とはちょっと異質なコトだとは思う。

少なくとも、「陣痛」→「出産」を初めとして
「入院」→「退院」→「帰宅」までの1週間前後。
そしてソコから始まる、+1人の生活。
今まで知らなかった「明日」がスタートするから。

これまでの日常は、ガラリと変わってしまう。
これまでとまるっきり同じ生活には、絶対戻れない。


10ヶ月掛けて育ってきた(言い方悪いケド)内臓が
共に生活してきた自分の一部が
経験したことのない痛みと共に
自分から外へ飛び出そうとするなんて。

しかもその日時がいつなのか未定で
突然来るかどうかも分からないなんて。

自分の身体なのに、何が起こるのか
自分で予測も出来ないなんて。

とてもスゴイことだ。滅多にない経験だと思う。


私の安産のお札には「安産 延命」と書いてある。

出産の途中で、命を落とすこともあるかもしれない。
産まれてきた子供に、障害があるかもしれない。
産まれてきて何日か後に、病気になるかもしれない。
せっかく産まれてきたのに、最悪・・・
この世から消えてしまうかもしれない。

・・・ネガティブに考え始めたら、キリがないけど。

よくみんな日常的に「妊娠・出産・子育て」しているなぁと思う。
どんどん育って、話し・歩き始めて、自我を持つようになるのも
本当に奇蹟に近いような気がする。

お腹の子も、よく10ヶ月も私のお腹の中で、無事でいてくれたと思う。
子供の為にいい生活をしてましたと、全然胸を張って言えないのに。


色々な人に結婚の話を聞くと、
式をした・しなかった や 披露宴や衣装や
結婚に対しての夫婦の考え方 色々・・・
何もかも違うのに、同じコトをしたって人は絶対居ないのに
「結婚した」という同じ“くくり”でくくられる。

「出産」もソレに似ていると思う。

産み方や、病院の選び方や、産んでからの生活も
みんなみんな違うのに、「産む」コトは同じだ。

みんな違ってていい。違って当り前。
私の出産は、どう始まってどうなるんだろう。
不安半分、楽しみ半分。


お腹の中のアナタが、健康で産まれて来てくれますように。
私達の明日が、出来るだけ穏やかで
楽しいコトが沢山でありますように。

今はただ、祈るような毎日。

2007年02月25日(日)
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