Monologue

2008年10月15日(水) 冬のドナタ

ウチの母は『冬のソナタ』が大っっ好きである。
TV放映時に録画したビデオテープを、ずっとずっとずぅっと毎日毎日毎日毎日毎日毎日・・・(以下略)
繰り返し観続けている。

「『冬ソナ』を観てると何だか安心するの。
他のドラマだと続きが気になって眠れないんだけど、『冬ソナ』は、もうどうなるか判ってるから、観ながらうっかり眠っちゃっても安心なのよ」と母は云う。

つまり、もう『好き』とか『いくら観ても飽きない』なんてレベルはとっくに超えてしまっている訳だ。


さて、そんなにチェ・ジュウを始終観ていた母だが、
そんなに繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し・・・(以下略)
観続けたのではビデオテープが擦切れない筈が無い。

画面がノイズだらけになってしまっても観続けた所為で、とうとうビデオデッキのヘッドが完全に摩耗してしまい、新しいビデオデッキ(DVD付)に買い替える羽目になってしまった。

だが、
「何で新品なのに綺麗に映らないのかしら?」と母は首を傾げる。

たとえデッキは新品でも、既に摩耗してしまったビデオテープはもう綺麗に再生出来無いと云うのが、母には納得行かない様だ。

ノイズだらけの画面をひたすら観続ける母の後姿があまりにも可哀想なので、想い切って、私は『冬ソナ』のDVDを全巻買ってあげる事にした。

DVDならば繰り返し繰り返し繰り返し・・・(以下略)
観てもビデオテープより劣化し辛いし、画像も断然綺麗だ。

だが!
購入する前にインターネットで、なるべく価格が安いサイトを探している内に恐るべき事実を識ってしまった。

現在、日本で市販されているDVDは、韓国で放映された完全版から1話ごとに10分ずつカットされたバージョンだそうなのだ。

一番最初にN●Kで放映されたのはカットされたバージョンだったそうだが、後に民放でノーカット版が放映されたそうで、母が観ているのはCMが入っているからノーカット版に間違い無い。

ノーカット版のDVDを検索して探してみたが、残念ながら韓国製や台湾製しか発売されていないらしい。

言語は韓国語か中国語しか収録されていないし、字幕は英語しか付いていない。

しかも!それ以前に日本製のDVDでは再生出来ないと云う。

いくらノーカット版でもこれでは仕方無いと、諦めてカット版のDVDを全巻購入して母に渡したのだが、

「ええ〜?!ノーカット版じゃないの?」と云う母の声は落胆で3トーン位下がっていた。


嗚呼!ドナタか!

何処かのメーカー様!日本製ノーカット版のDVDを発売して下さらないだろうか?

今でも『冬ソナ』を好きな人は多いから需要は有る筈。

少なくともウチは予約して買います(^^ゞ


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