それでもお話は続く?
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2006年03月16日(木) Christmas〜その6

故郷に戻ってからはChristmasなんて特にこれといったことはしていなかった。
息子は保育園に行っていて一緒の時間が少なかったので
「お給料日にミニカー1個」が約束だった
Christmasだからといって特別なことはしなかった。

そんなことにかまけているような気持ちの余裕もなかった。
一日一日が無事過ぎればいい・・・
そんな日々がしばらく続いた。


2006年03月10日(金) Christmas〜その5

なんともいえない亀裂の入ったままの我が家
この年のChristmasは死んでしまおうと思っていた。
友人に打ち明け
「自殺前に電話しておいで、今から死ぬってぎりぎりで助けに行ってやるから」
なんてこと言われながらクリスマスは近づいていた。

Christmas前に決定打があった。
「あの子と暮らしたいんだ」「嫌いになったわけじゃないんだ」

いや、彼女と暮らしたいって時点であたしなんか眼中にないから・・・
「いいよ」と答えた。
正月はもう旦那のいる町で暮らしていたくなかった。

慌てて荷造りし、単身赴任用の引越しパックで北海道を目指すことに
Christmasはダンボール箱の詰まれた部屋の中で必死で荷造りをしていた。
そんな簡単に手放したことに何年かあとで後悔することも考えずに。


2006年03月09日(木) Christmas〜その4

毎年その日はだんなさんの仕事は書入れ時で帰りは深夜かもしくは会社に泊まることがあたりまえだった。
あたしはその年に生まれた息子と昼間は友人宅へお邪魔しChristmas気分を味わい家に帰っていた。

息子ができたころにはだんなさんはすでにあたし以外の人に心が移っていて
息子がいるからかろうじて保っているというそんな家庭になっていた。

その日の深夜、息子は熱を出した。
そのころ携帯電話は普及しておらず、会社に連絡するも帰宅したとのこと
「彼女のところかぁ」

彼女の家の電話番号は知っていた。
だんなさんが家から電話をしていて友人宅へかけようとリダイヤルしたときにかかってしまったから・・・

なんだか変に意地になった。
タクシーで深夜救急病院へ・・・

この日からだんなさんが彼女の家に泊まる日は息子が熱を出すようになった


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