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1999年02月15日(月) 『リチャード3世』

※彩の国さいたま芸術劇場、¥11,000−、B−16
1幕:18:30〜20:15、2幕:20:35〜21:40

リチャード三世:市村正親、アン:久世星佳、バッキンガム公:嵯川哲朗
クラレンス公ジョージ:勝部演之、スタンリー公:辻萬長、
マーガレット:楠ゆう子、ヨーク公爵夫人:中村美代子、
エリザベス:有馬稲子、他

<感想>

これは、市村正親1人の力で、見せられた感じ。
でも最初からそれを期待して行ったので、大満足(*^^*)。
蜷川演出というものには初めて触れたけれど、オープニングで、
バタバタと死体やらゴミ屑やらが落ちてくる演出だけでも、
もう思いっきり辟易して帰りたくなってしまいました。
これで奇をてらったつもり?バカみたい。と感じて。

これ絶対、エンディングもこれで締めるわ・・と思ってたら、
案の定、そのとおりで、馬の色とかだけ変えた演出には、
思わず気が遠くなりそうになりました。でも、
誉められまくってる人だから、きっと好きな人は多いんですね。
私は、アンを口説き落とすシーンで、風を効果的に使った、
などと書いてある記事を読んでいて楽しみにしていたけれど、
何が効果的だったのかも、ちぃっとも分からなかったし、
どうも、相性が悪いらしいことだけは、よく分かりました(^^;

でも、我慢して座っていて良かった!とは、
オープニング、馬が倒れた直後には思えたから良いの(*^^*)

いつ現れたのか、真っ赤な透ける生地のマントを付け、
中央の塔のような柱にもたれかかっている後ろ姿があって。
それが、リチャード3世。第一声だけで、ぞくぞく。
その他のシーンでも、女性陣・・、特にアンなどは、
どうもまだセリフが自分のものになりきれていない印象で、
聴いていて腹だたしくなる部分もあったけれど、
リチャードが現れるだけで、世界が変わって。

市村正親という役者は、時々コミカルな面が強すぎて、
どうにも観ていて辛い舞台もあるけれど、今回は大当たりで、
恐ろしいほどリチャードに似合った魅力を醸し出していました。
1幕の、背にこぶを抱えた醜い姿でありながら何故かキュートで、
権力を手に入れても、どうしようもなく魅力的である姿も、
2幕の、破滅と共に歩んでいく姿も、目を離せない。
もし文句を言うなら、いくらリチャード1人が良ければ観られる芝居でも、
もう少し周りもキャラが立っていると良かったなぁ・・・ってことだけ。
多分、周りの方々も力のある役者さんでしょうに、
「その他大勢の人々」としか感じられず、
市村Worldにハマりこむ邪魔としか思えなかったのが、残念です。



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