コトバアソビ

2004年07月26日(月) 夏の決まり

右足を上げて
1・2 1・2

左足を上げて
1・2 1・2

上半身を上げて
1・2 1・2


絶対痩せるぞと
決意して
今日始めて
明日終わる

夏なんだからと
思い立って
水着を買いに
行ってみた


財布を見ると
スレンダー

私を見ると
ホルスタイン

水着が似合うマネキンが
私を見下ろし
笑ってる


なんだかムカついて
家に戻って
どうせ海やプールに行かないから
と言い訳して
どこにも行かないのが
私の夏と決まったの



2004年07月05日(月) 一人で泣いている君へ

触れたいのに
分かり合いたいのに
どうしてこんなに不透明なんだろ

目を見つめても
どこか違うところを
覗いてるように思えて
話をしていても
違う世界の住人で
空気が違うようだった

どうすれば伝わるのだろう
抱きしめても
涙を流しても
手を握りしめても
声が届かない


微笑み合いたいのに
泣き合いたいのに
どうしてこんなにすれ違うんだろう

一人で身体を強ばらせて
泣いてしまっているような
助けてと言う事さえ
声が嗄れていて
できなくなってしまってる
そんな気がして

どうすれば優しくなれるのだろう
考えてる事が分かってしまえば
身体が透明で見えたら
と何度も思った


愛おしく想っても
何度願っても
手が届かない



2004年07月04日(日) 透明人間の恋

私は 透明人間なの
包帯に巻かれて
影の中でしか生きれない
そんなちっぽけな私

そんな私でも
好きな人がいるんです


彼は 包帯を巻いてない私を
見つけてくれた

光に怯えて
震えていた私を
誰も見えるはずもない私を
「どうしたの?」って
言ってくれた


それから私は
枕に顔をうずもらせては
彼のことばっかり考えて
包帯を巻くのを止めた

よくよく考えてみたら
私は 彼にだけ見つけて貰ったら
それでいい

だから 
もう包帯は要らない
もう影に逃げない


スキだから
だから 私のホントを
彼に見て貰いたいから


ほら ここにいるよ
早くアナタに見つけて貰いたいわ



2004年07月03日(土) 紫陽花と向日葵と

道を歩いていると
紫陽花が
日陰でひっそりと咲いていた

赤や青の花が
ただただひっそりと
日陰に彩りを添え
虫達の休息所となっていた


歩き続けて民家の庭で
もうすぐ誇らしげに咲く
向日葵が太陽と向き合う

大きな大きな黄色い花に
太陽は より美しくなるよう
一心に光を与える


季節が変わる頃
僕は 歩いていた
夏が僕らを染める頃

紫陽花は
枯れていく
そんな運命を知っているのか
今もただ静かに咲いている

向日葵は
咲き誇っていく
だから 一生懸命
太陽と向き合い
己を輝かす


僕は 歩く
まだ分からない運命に
静かに咲く事も
咲き誇る事も
出来ないかも知れない

それでも
僕は 歩き続ける


 < ウシロ   モクジ  ミチ >


一姫 [ご要望・ご感想]