Comes Tomorrow
ナウシカ



 男は男だし正直怖かった

…というのも朝の出勤時、マンションを出てすぐ位に、いきなり後ろから『おはようございます』と声をかけられて、駅までずっと私の横にびたーとくっついて歩いて話しかけてくる男の子がいた。
全然、話したこともない知らない子。

だけど待てよ…この子、見たことある!
ついこないだまで、うちの子らと一緒に小学校に行ってなかったか!?
でも、小学校の制服も着てなければ、ランドセルも背負ってないし、まず学校とは違う方向だし。

でも確か何か発達障害みたいな、そんな感じの子だったよなと思い出し(私の妹が障害者なので、軽い障害でも敏感にそういうのは察知できる)『君、中学生?これから学校?』と聞いてみた。
だけど、全然関係ない話されて『駅まで、この道が近道だよ』とか、逆に私が質問攻めされる感じで、いろいろ聞かれて…

全然話したこともなく、ただご近所だから顔だけは知ってたけど、こんないきなり後ろから来られて、ピッタリ横にくっついて馴れ馴れしく話しかけられると面食らう…どころか、ちょっと怖かったよ。
中学生か、もう高校生なのか何歳か知らないけど、背丈は私と並ぶぐらいあったし、体つきはもう大人の体。

話が噛み合わない時点で、やっぱり何かの障害がありそうだなと確信はしたけど、男は男だし怖くなって、なるべく距離を取って歩くようにした。
いつもの駅までのルートを変えてみたり。
でも、目で私を追って小走りになったり、横について歩こうとしてるのがわかる。

電車も一緒に乗ってこられたら嫌だなぁと思っていたら、彼はバス停の方に行ったのでホッとした。
彼に悪気はないのかもしれない。
だけど、怖いと思ったのは事実。

私がまだ独身の頃、同じような発達障害か何かあるような(後でそうだったのかなと気づいた)見た目は完全なる青年(私より年上に見える)男の人にバス停で声をかけられ怖くなったことがある。
その時も、いきなり『ほっぺた触っていい?』と言って、私に近づいてきたのよ!

私はバス停のベンチに座りバスを待っていて、彼は真っ直ぐ私に向かって歩いてきて何を言うかと思ったら、いきなりこれだったから、どうやって逃げようかと頭の中はグルグル考えてるんだけど、とっさのことで体は固まって動かなかった…

ある程度、知ってる人とかならね、まだ対応の仕方もわかるだろうし、安全だと思うだろうけど、全然知らない人で話したこともないとなると、偏見とかではなく正直、女としては怖いよ。

彼らにしたら、純粋に思ったことを口にしただけ、行動しただけかもしれないけど、実際、私は何もされてないけど…
難しいね…


2012年03月15日(木)
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