Comes Tomorrow
ナウシカ



 日本の、これから(NHK)「草食系で何が悪い 若者と語るニッポンの未来」

私も見てましたけど、どちらの意見もわかるんですけど、最終的に感じたのは、今の若者の方がちゃんと現実が見えてるなぁ〜ということ。
もちろん中年以降の方も必死に今の現実を生きてると思いますけど、遠い将来を見れているのはむしろ若者の方ではないかと。
だって自分たちのことですもん、切実ですよ、死が近い人よりは。

足るを知る、食べていけるだけの収入があればいい、外食もしないし自宅で自炊して、家族や友人との繋がりを大切にし、車やモノに強い執着を持たず、今、自分ができることをする、趣味に勤しみ、その中で楽しみを見出す。

なんか、福祉大国?のデンマーク国民の生き方に似てきたなと思いました。
税金が高くて、一生懸命働いても、国民はさほど贅沢もできない。
外食したり、遊びに出かけてお金を使うという生活より、お金をかけなくても自宅で家族と共に過ごし、その中で楽しみを見出し、幸福感を感じる。

贅沢ができない代わり、老後の生活は保障されている社会。
だから、多くは望まない、地道に地味に自分たちの生活を大切に過ごす。

今の若者の生き方は、こういった生き方に傾倒してきてるんではないかと。
それは、やはり社会不安があるんですよ。
親の介護の問題や、自分たちの老後についての不安がある。
景気も全然回復してないし、日本の政治に期待は持てない。
政策によって、かえって社会が混乱して生きづらくなる。

こういう社会にしてきた大人たちが、どの面下げて、今の若者に説教できるねん!
ヤル気云々というより、競争社会で生き残るということより、人を蹴落としてまで成功することより、普通に身近な人たちと安定した安心感のある、そこそこ幸福だと思える生活を送りたい、そういうことではないかと。
そこで辿り着いた考え、生き方ではないのかなぁ?

前にビートたけしが司会してる番組で、デンマークの人たちの生活ぶりを紹介していて、それを見ていたゲストの人たちが、『こんな生活してて、何が楽しいの?これで幸福って言えるの?』って疑問を投げかけていた。
でも、デンマークの人たちは、『今の生活に満足してる、幸福だ、高い税金も老後の生活が保障されているので、全然高いとも思わないし、苦とも思わない』と言ってた。

今の日本の若者に似てません?


2010年05月06日(木)
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