思うこと
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2003年09月06日(土) 6ヶ国協議

時事ネタである。
北朝鮮を巡る6ヶ国協議が北京の釣魚台迎賓館で行なわれた。
会議の内容そのものについてはいちいち述べない。問題は会議の行なわれた建物にある。

「釣魚台」迎賓館?
我こそは世界の中心と勝手に思っているあの国のしたたかな戦略が見えてくる。北朝鮮ではない。中国の。

「釣魚台」群島とは日本で言うところの尖閣諸島を意味する。
沖縄の石垣島から100キロか200キロくらい北に位置する、絶海の孤島・・・いうより、海中から突き出た「岩」と言った方がいいくらいの無人島。
 だが、1960年代になって、近海に豊富な海底資源が眠っている可能性が指摘されて以来、突如として中国が領有権を主張し始めたといういきさつがある。「海底資源いただきます」という物欲根性丸出し。

 迎賓館にこのような名を付けたということは、「釣魚台群島(尖閣諸島)は中国の島です!」という、中国のPRなのである。国際会議をその迎賓館で開けば、新聞やニュースで迎賓館の名前も取り上げられるから、中国政府としては全くカネをかけずに、世界中のメディアが、中国政府の主張をPRしてくれるわけである。巧いことを考えたものである。
 
 いっそのこと日本も対抗して、今ある迎賓館を「尖閣迎賓館」と呼ぶことにしてみたらどうかと思う。


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