Deckard's Movie Diary
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2006年12月30日(土)  リトル・ミス・サンシャイン 鉄コン筋クリート 武士の一分

もちろん!悪くはないけど、大して面白いとも思いませんでした。期待が大き過ぎたのかもしれませんが、あまりにワザと過ぎると感じました。登場してくるキャラクターは、無理にヘンな連中にしている印象です。ヘンだから負け組なのか、負け組だからヘンなのか分かりませんけが、普通の人だって負け組は居るワケですよ。ここで描かれているのは「負け組の方がより人間的なんだよ」みたいな感じで、それって、どう考えても勝ち組の連中が無理やり考えている“魅力的な負け組”みたいな描き方のような気がしてなりません。結局は「上から目線かよ!」という感じです。少女のミスコンを弄っているのも悪くないんですけど、だから何?って感じでした。ラストの出し物もなぁ・・・どこまでもヘン過ぎるというか、そのヘンさが鼻についてしまいました。まぁ、オイラが捻くれているのは間違いありませんけどね。この中で普通の人っぽい(一番常識的な人という意味)のは母親なんですが、その母親目線で描いてくれた方が自分的には受け入れ易かったかもしれません。早い話、自分もヘンな人だから、どうにも納得出来ないというか、ヘンだからと言って勝手に負け組にするなよ!って叫びたいです。おそらく、この映画に好感触を抱いた人達ってのは極普通の感覚の持ち主で、それなりに勝ち組の方達なんでしょう。「いい加減、“勝ち組”とか“負け組”とか止めようよ」という人達って、絶対負け組の人達じゃないんですよ。明日の生活もままならない収入しか無い人々はそんなコト言わないと思いますよ。“勝ち組=金がある”という勝ち組になりたいと思っています。この映画はヘンな連中が最後までヘンなことをやって、♪それでいいのだぁ〜と歌っているような作品です。現実には「ボロは着れども心は錦」と思っていても「武士は食わねど、高楊枝」とは行きません。やはり、食べていかなければいけません!出来合いのフライドチキンより、閉店間際の50%オフの商品を狙っている人々にとって、こんな映画は負け組でもなんでもないでしょう!(話がズレたかも(; ̄― ̄A アセアセ・・・)っつーか、ヘンだから負け組って発想が貧困だと思うのですが・・・。


直後の印象は取り立てて良くは無かったです。
は何を喋っているのか分かり辛い、
漫画だったら気にならないのだろうけど、クロの心象風景に入っていくと、ちょっと重くなって来ちゃう。
その後観た『武士の一分』が良く聞こえるので
最初は短いシーンが多くてブツブツ切れることが多くてせっかくいい台詞があっても感情が切れちゃって入りづらかったです。
この辺原作は漫画!ってことをすごく感じました。本だったら戻れるけど映画は進むからね。
でも後半はストーリーのテンポが上がり楽しくなってきました。
追いかけられる辺りからかな。でもそれと同時にストーリーは思いもよらない展開へ・・・。
シロを取り上げられてしまったクロの精神の世界になってしまい見応えはあったんだけど・・・それが意外に重かった割には結局観終わってみて何が言いたいのかが分かりませんでした。
クロにはシロが必要でシロにはクロが必要で。
でも私の中ではそれ以上二人の関係を消化できなかったみたいです。
お互いが精神安定剤のような役割であるのは分かるけど。
何かシロの重要性があまり感じられませんでした。
シロの純粋さはもっと活躍すると思ったんですけど。
クロは結局一人で乗り切った感じだったし。
アニメなのに人間臭さを感じられて面白く見れたけど・・・って感じでした。
何か結局何も見えなかった映画でした。
開発の波が押し寄せこどもの城を作るわけですがその辺の意味なかった気が。



山田洋次の藤沢周平三部作の最後を飾るのは『武士の一分』。想像していた通りの素晴らしい出来上がりで、それはとても良いことでした。山田洋次という監督は本当に当たり外れが無く、安心して観ていられます。正統派の真っ当な映画ですね。だからぁ?と言われたら困るのですが、その質の高さは十分お金の取れる仕事だと思います。スクリーンの端々から作り手の気合が感じられますし、それこそ一分の隙も無く、映画で描かれる世界観で埋め尽くそう!という気概に溢れています。
難点は壇れいに儚さがあまり感じられなかったコトで、どちらかというと骨太な印象。倍賞美津子みたいな・・・ まぁ、身寄りの無い娘の設定だし、それはそれで悪くはないのだろうけど、犯されたって言われてもなぁ・・・みたいな・・・笹野高史が素晴らしい!


2006年12月23日(土)  あるいは裏切りという名の犬 長い散歩 スキャナーダークリー

コレって香港ノワールの完全なる模倣ですよね?っつーか、本家(フィルム・ノワール)が模倣してどーなの?って印象です。だからと言って、映画の出来が悪いのか?っつーと、これはこれで面白いんですよ(苦笑)。っつーか“これはこれで!”という感じではなく十分観るに値する作品なんです!だから、困っちゃう!って、別に困ることは無いか(苦笑)。


地味ですねぇ・・・長いですねぇ・・・、でも、良い映画です。昨日観た『暗いところで待ち合わせ』と同じように良い映画を作ろうと頑張っています。


やっぱり苦手です。取り止めもない永遠と続きそうな会話を交わすのにはこの手法は合っていますが、だからどーなの?って感じでした。だって、こういうセリフのやりとりが面白いとは感じられません。もっとトリップ感があるのかと思っていたら、最初のシーンくらいでした。


2006年12月22日(金)  暗いところで待ち合わせ

『AIKI』の時には感じなかったのですが、監督の天願大介は父である今村昌平のDNAを間違い無く受け継いでいますね。いきなりホラー風の映像になってしまったのは、ちょっといただけませんでしたが、菩薩のような田中麗奈の表情が印象に残りました。


2006年12月16日(土)  ありがとう 硫黄島からの手紙

事実は小説より奇なり!とは言いますが、あまりにも嘘くさいストーリーなんで、ちょっと信じられません(苦笑)。まずは以下の略歴を見てください。
1940年 兵庫県神戸市生まれ。立命館大学卒。
1968年 「東洋カメラ」開業。30歳でゴルフを始める。
1979年 大神戸GC の会員となる。入会後16 年で10回クラブチャンピオンに輝く。
1994年 ハンディキャップが 0 になる。
1995年 阪神・淡路大震災で自宅兼店舗を消失。

以後、地区の役員として被災地の復興に奔走する。

1997年4月 シニア認定プロの資格取得。
2000年9月 PGA資格認定プロテスト合格。
2002年6月 関西プログランドシニア選手権でプロ初優勝
2003年8月 兵庫県シニアオープン選手権で優勝(高室池GC)
2005年9月 日本プログランドシニア選手権で優勝(KOMA CC)
2006年5月 テレビせとうち・プロシニア選手権で優勝(赤坂CC)
2006年7月 関西プログランドシニア選手権で優勝(ローモンドCC)
2006年8月 兵庫県シニアオープン選手権で優勝(妙見富士CC)

コレって信じられます?自宅を全部失って、いくらハンデ0だからと言って、55歳からプロゴルファーを目指しますかね?プロになったからと言って稼げるプロなんて極一部ですし・・・・・・( ̄o ̄;)ボソッ つまり、あまりに劇的な(事実なんですけどね・・・)ストーリーにオイラみたいな半端モンは中々着いて行けないんですよ(苦笑)。状況から判断すると、はっきり言って、奥さんが偉いんじゃないのかなぁ・・・だって、そんな荒唐無稽なチャレンジを許しちゃうんだから、相当出来た人だと思いますよ。そういう意味では、夫婦の絆を中心にした方が良かったんじゃないのかなぁ・・・あ、そうそう!地震のシーンはけっこう怖かったですね。


『父親たちの星条旗』と対をなしている『硫黄島からの手紙』です。エンドタイトルでDIRECTOR/CLINT EASTWOODとクレジットされた時には、何とも言えない気持ちになりました。そうなんですよ!この映画って、アメリカ人が作った映画なんです。凄いですよ!こちらの脚本は日系二世のアイリス・ヤマシタ。これがデビュー作になるそうですが素晴らしいです!個人的には、断然コチラの方が上でした。アメリカ側から描いた『父親たちの星条旗』が戦争国債を買わせる為に利用された軍人の話になっているのに対して、コチラは戦争を続けるために四苦八苦している状況を背景にしていて、その国力の違いには説得力があります。敗戦間近い日本の現状、無駄死には避けようと思いながらも、目の前で起こる出来事にある種の自暴自棄に陥る状況とか、自分を重ね合わせて観ることが出来ました。それにしても、こういう映画を日本では作れないんでしょうかね?この作品は映画史に残る傑作だと思いますよ。アメリカ人の監督が日本人の役者を使って、日本人の戦争を描いた作品。スクリーンの中で日本人は驚くほど繊細で、自虐的に美化することも無く、淡々と描いています。こんな内容の映画って過去にありましたか?日本の映画関係者は恥ずかしいとは思わないんですかね?『世界の中心で愛を叫ぶ』とか『海猿』とか作って儲けるのは構いませんが、儲けた金でもう少しまともな映画を作って欲しいものです。


2006年12月09日(土)  007/カジノ・ロワイヤル

おそらく、『007シリーズ』を映画館で観たのは『女王陛下の007』以来だと思います。というコトは、かれこれ40年近く前でしょうか(苦笑)。今作からボンド役が、どう見てもインチキ臭いピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに替わったのですが、個人的には「地味やなぁ・・・」と思いながらもブロスナンよりは好感触でした。だって運動神経が良さそうだし、どんな姿も似合いそうじゃないですか、猿顔ですから!(この後に『ジャケット』を観て、ダニエルのショボさに脱帽しました。誉め言葉です!)。でもね、ダニエルのルックスで最初からモテちゃうのはおかしいんですよ。その辺りはもうちょっと考えなくちゃいけないでしょうね(じゃ、ダメじゃん!)。\(^-^\) (/^-^)/ソレハコッチニオイトイテ…映画としては普通に面白かったです。それにしても、オイラの隣に座った祖母と孫息子なんですけど、ズーっと話してましたね。伝統的な娯楽映画ですし、堅いことは言いたくないんですけど、やっぱり「静かにしてください!」と言ってしまいました。まぁ、完璧に無視されましたが、人の迷惑を考えろよ!バカヤロー!


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